…地球は狙われている!
アルバトロ・ナル・エイジ・アスカの愛機。グレスコ艦隊へと密航していたエイジに因って奪われた経緯が、アーマス・ゲイルの台詞で語られている。エイジの父、ケン・アスカが開発した汎用試作型SPTで、バックパックの交換によって様々な戦闘が可能。装甲も堅牢で、ある程度なら敵機のレーザード・ライフルの直撃を喰らっても耐えられる。また音声入力式コンピューター「レイ」が搭載され、パイロットが搭乗していなくても、独自の思考回路により行動が可能。さらに同時期に開発されたSPTの中で唯一、緊急発動システム・V-MAXを搭載し、V-MAX発動時はほとんど無敵。しかしこの機能は秘匿され、隠されたもう一つの思考回路「フォロン」がこれを発動する権限を握っていた。フォロンが操縦権を掌握した場合、常時イエローに灯っていた両眼部がバイオレットへと変化し禍々しさを醸し出す。高性能を誇る機体ながら物語中盤まではエイジが「不殺」に拘り過ぎていた事も有り、フォロンに因る強制戦闘を除くと目立った戦果は少ないものの、V-MAX発動の権限がエイジに委ねられて以降は本来のスペックを発揮して幾多の激戦を制してきた。ザカールとの戦いで大破した為、地球製SPTにレイ及びフォロンを移植し強化型レイズナーとして蘇った。
スペック
分類 | SPT |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | SPT-LZ-00X |
全高 | 9.52m |
全備重量 | 13.75t |
動力 | 燃料電池 |
エンジン出力 | 217PU |
ロケット推力 | 12,800kg×2 |
アポジモーター数 | 14基 |
胸部装甲厚 | 120mm |
センサー感度 | -56.2dB |
OS | レイ、フォロン |
開発者 | ケン・アスカ |
パイロット | アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ |
初登場作品 | 蒼き流星SPTレイズナー 第1話「あかい星にて」(1985年10月3日放送) |
パイロットプロフィール
- アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
月探査中に遭難した地球人の父ケン・アスカとグラドス人の母アイラとの間に生まれた少年。父から話に聞かされた地球に憧れを抱いている。年齢は第1部だと16歳、第2部だと19歳。少し暗めの性格で頑なな所もあるが、本当は優しく戦いを好まない人物で、そして同時に揺ぎ無い信念の持ち主でもある。それ故にか戦闘でパイロットを殺害しかねないことを非常に恐れ、コクピット部を狙わず戦い、レイがそれを提案しても一向に拒否し続けていた。一方で、時として地球人の心情を鑑みぬ発言を口にする事が有り、ジョン・ギルバート博士も「彼は地球人の心情を知らなさ過ぎる」と指摘している。
生年月日1980年5月24日、身長182cm、体重70kg、血液型A型
CV:井上和彦
生年月日1980年5月24日、身長182cm、体重70kg、血液型A型
CV:井上和彦
武装
- ナックルショット
拳に装備された格闘戦用電磁破砕装置。使用時はナックルガードを展開し、電撃を帯びた状態で敵を殴りつける。
- カーフミサイル
ふくらはぎ(カーフ)部に装備されたAI搭載型自動追尾ミサイル。
- 速射型レーザードライフル
SPTの標準装備であるカートリッジ式自由電子レーザー銃。
必殺技
- V-MAX
フィールドを発生させての突撃。
アルスマでは…
余談
- 「僕の名はエイジ。…地球は狙われている!」
第1話、生き残っていた火星基地の人々に初めて素顔を見せての台詞。エイジを象徴する台詞といえばやはりこれである。第2部開始前の総集編のOPにも挿入されている。エイジ役の井上和彦氏が演じているキャラがらみでしばしば声優ネタとして使われており、たとえば叢雲劾が『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』の小説版にてこれに似た言い回しの台詞を発しており、井上氏がナレーション及び主人公の一人であるフリット・アスノ(第2部以降)を演じる『機動戦士ガンダムAGE』では、BB戦士付属の組立説明書掲載の漫画『BB戦士コミックワールド』にて「ぼくがガンダムAGE(エイジ)だ」「地球は狙われている!!」と丸々パロディされている。
- 「それでも、僕の血の半分は地球人の血です。父さんは地球人です!」
グラドスに戻るよう勧告したゲイルへの反論の台詞。
- 「僕にも半分グラドス人の血が流れているからだ!」
- 「僕の母さんは、あなたと同じグラドス人だ!」
捕虜にしたゴステロの部下・ガステンを射殺できなかった理由の返答。上記の台詞とも対比して、同じ星の同胞と戦わねばならないことの苦悩が見て取れる。
添付ファイル