フロンティアズエンド @ ウィキ
スラム街
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スラム街地区(The Slums)
裏通りの入り口に座る、老人バンダー・スナッチの語り
「よぉ、こんな場所まで何しに来たんだい?フロンティアズエンドの影、『スラム街』へ足を踏み入れるのは、そりゃあ大した度胸だな。だが、まずは一つ忠告してやろう。ここに来たってことは、お前さんの人生、すでに何かが狂っちまってるってことだ。
スラム街ってのはな、行き場のなくなった者たちの吹き溜まりだ。夢を失った奴、法に見放された奴、街の明かりから逃げた奴らが、ここで暮らしてる。それを見りゃわかるだろ?この狭い路地、ボロボロの建物、違法増改築が繰り返されて、もはや町並みってやつじゃない。ただの迷宮さ。
この先には、二つの大きな影がある。ひとつはレッドクロウ団。奴らは暴力と恐怖でこの街を支配しようとしている。もうひとつはシルバーファング派。密輸と情報操作で暗闇を支配しようって腹だ。この二つの派閥は長いこと争いを続けてるが、どっちが正しいかなんて話じゃない。両方ともこの街を自分のモノにしたいだけさ。
あんたにひとつだけ教えてやる。ここじゃ誰も信用するな。『助けてやる』なんて言葉も、『こっちに来い』って誘いも、どっちも罠だ。お前さんが信用したそいつが、次の瞬間、お前さんの背中にナイフを突き立てるかもしれない。それでも行きたいのか?
そしてな、誰かが殺されたところで、何も起きない。衛兵もここには来ないし、誰も泣いてくれやしない。生きてる奴らは、ただ黙って歩き続けるだけさ。この街じゃ、『死ぬか、殺すか』その二つしかねぇ。それができないってんなら、帰りな。
……それでも行くってんなら、止めやしねぇよ。けど、祈っとくよ。『明日、また逢えることを』ってな。」
入口: ウサギ穴
「ここがスラム街の入り口、『ウサギ穴』だ。ほら、この低いアーチをくぐったら、もう戻れないと思え。ウサギ穴なんて可愛らしい名前が付いてるが、ここに入ったら出口が見えなくなる奴が多いんだ。昔、迷ったウサギがそのまま捕まって煮られたって噂から、この名が付いたとか。もっとも、冗談かもしれないがな。」
入口近辺: かげひなた町
「ウサギ穴を抜けると、まずは『かげひなた町』って呼ばれる場所に出る。名前の通り、陽が当たる場所と影が交差してるんだ。昼間でも暗い路地が多く、何がどこにあるのか一目じゃ分からねぇ。ここに住む連中は陽の下に出たがらないが、闇に紛れるのは得意だ。あんたがここで見つけるのは、小さな露店と、何かを隠してる目つきの悪い連中だろうな。」
奥地(南側): カラスの爪
「スラム街の南側は『カラスの爪』だ。名前の通り、細長い路地と複雑に絡み合う建物が、カラスの足跡みたいに見える。ここはレッドクロウ団が根城を構えてる場所でな、カラスが上から見下ろしてるような気分になるぜ。あの連中に目を付けられたら最後、あんたの身包みを剥がされておしまいだ。」
奥地(北側): オオカミの牙
「スラム街の北側は『オオカミの牙』。こっちはシルバーファング派が幅を利かせてる区域だ。連中は、牙をむき出しにして自分の縄張りを守る野郎どもだ。建物も鋭い角度で建てられていて、まるで狼の牙に囲まれてる気分になる。ここの住人は、余所者を見ると牙を剥く癖がある。オオカミに出くわしても、目を合わせないことだな。」
注意事項
- スラム街は治安が極めて悪く、内部の派閥争いも絶えません。訪れる際は、十分な準備と覚悟を持ってください。
- 闇市場や密輸ルートが密集しているため、見知らぬ者が簡単に信用されることはありません。
結論
スラム街地区は、フロンティアズエンドの影の部分であり、希望を失った者たちの吹き溜まりです。そこに広がるのは、暴力と欺瞞、そして闇に葬られる真実。それでもなお、挑む覚悟がある者だけが、この街の奥深くへ進む資格を持っています。