▼トレーラー
旅路の途中、訪れた街はそれはそれは狂ったものでした。
命の価値を問うべく誰かが仕組んだものと考えるべきか。
あるいは夢や幻の類いと断じてしまうか。
そうした方が楽なのは間違いなかったでしょう。
しかしその街は現実であり、狂っていても、それは旅人にとって向き合うべき一つの文化なのでした。
モノトーンミュージアムRPG
『Reincarnate Lindenbaum』
第一回公演『殺生の街』
かくして、試練の旅は紡がれる……
▼ハンドアウト
【天道:ゲンジョウ・ウチハ】
パートナー:梔子/関係:後悔
4人の仲間を得て君が訪れた最初の街は「ハットヤー」という街でした。
街の人は君たち歓迎してくれて、とても親切に持て成してくれます。旅の話を聞きたがり、伝え聞く外の世界は新鮮だとでも言わんばかり。
さて、散策がてら街を見てみれば……
牛舎はあれど牛はいない。本来牛がいるべきそこには人間の少女がいました。
君がかつて、故郷の桜花の国で救えなかった孤児の一人にとてもとても似ている子どもです。
その子の名は梔子。偶然にも同じ名でした。
彼女は、怯えた様子で君を見ていました。
話を聞けば、2日後に行われる「街の祭」が怖いのだとか。
優しい君は、もう少し話を聞いてみることにしました……
【修羅道:トリヴィーシャ】
パートナー:ターロック/関係:旧友
かつて水簾団時代に取引があった他国の王子であるターロックと、君は再会した。
場所はゲンジョウ一行が最初に訪れた街「ハットヤー」だ。
ターロックは君から見ても食えない男であり、王子というには裏社会に寄っている。そんな人物であった。
ハットヤーで出会った彼は、数名の異形を引き連れていた。
水簾団時代、君はターロックにこう言われていた。
「ハットヤーには近ずくな」
……さて。今になってその真意がわかるかも知れない。彼はこの街で「何か」をしていた。
水簾団には知られたくない何かを。
【畜生道:シャオ】
パートナー:モライラ/関係:知り合い
君たちが訪れた最初の街「ハットヤー」
この街は君が祖国で侍従であったとき、取引があった。
国王がやっていたことであり、君は詳しくは知らないが確か君の国からは食物を輸出していたはずだ。
さて、一応の面識がある町長のモライラに君は挨拶に行った。
相も変わらず腰の低い老人。そんな印象であり、君たちは歓迎されている。
それだけだ。君にとっては過去のことであり、今となってはなんの関係もないだろう……
【餓鬼道:シファル】
パートナー:モライラ/関係:隔意
君たちは最初に訪れた街「ハットヤー」
君の習性みたいなものだろうか、君は意識か無意識か、その街の裏社会の事情を探ぐってしまう。
その結果、奇妙なことがわかった。
ハットヤーには、マフィアも居なければ住民による自警団のようなものもない。ストリートに孤児もいなければ、乞食の一人もいない。
そんな街だった。
綺麗な街。否、綺麗すぎて不気味な街だと、君は思った。
しかし立ち寄っただけの街だ。君にはなんの関係もないだろう……
【地獄道:シャーリヤ】
パートナー:自分以外の生き物/関係:隔意
端的に言って、君は馬車の中で寝ていた。爆睡していた。
鼻をつく血の匂いで、君は目覚めた。
一行の馬車がハットヤーという街についたようだった。
君以外、誰も気付いていないようだが、この街は血の匂いが充満している。古いものから新しいものまで。
君が起きていたなら近付いただけでむせ返るようなこの匂いで、この街に寄るのは避けようと言ったかも知れないが、後の祭りだ。
大通り、広場、商店の軒先……
綺麗に清掃されてはいるが、血痕のあとが見てとれる。
さて。君たちは歓迎されているらしい。町長から振舞われた食事は……
……君にはわかってしまった。君だけが気付いてしまった。
人肉だ。
最終更新:2019年05月22日 14:26