ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい

お兄さんは静かに暮らしたい 18KB


虐待 制裁 自業自得 野良ゆ 赤子・子供 ゲス 現代 独自設定 基本に帰る



 ・いつも通り、独自設定有りですよ~っと


では、ゆっくりしていってね!!!







「ここはまりささまたちのおうちだぜ!
 ばかなにんげんはでていくんだぜ!!」
「ついでにあまあまおいていってね!!
 そしたられいむたちにんげんのどれいなんかいらないから
 じじいははやくでていってね!!」
「でていきぇ~じじい~!!」
「ゆっきゅちちないであまあましゃんよこちぇ!!」
「ばきゃなにんげんはゆっきゅちちないでちね!!」

今日もいつも通りの時間に、いつも通りの道を帰ってきた。
だと言うのに、目の前には汚い饅頭が七つ、口汚く喚いている。

家の中はカーテンが千切れ、床は泥だらけ。ソファもぐしゃぐしゃになっている。
ふと見ると、窓が開いていた。今朝、洗濯物を取り込んでから鍵をかけ忘れたのか。

「きいてるのぜ!おいじじい!!さっさとあまあまよこせ!!」
「ゆぷぷ。まりさ、あんまりすごんじゃかわいそうだよ!!
 このにんげんきっとまりさやれいむがこわくてなにもいえないんだよ!!」
「そうなのかぜ?……ならもっとこわがらせてやるんだぜ!!ぷくー!!!」
「おお、こわいこわい!そろそろしーしもらしちゃうよ!まりさかっこいい!!」
「おちょーしゃんきゃっきょいー!!」
「きちゃにゃいきゃらしーしもらしゅんじゃにゃいんだじぇ、じじい!!」

やれやれ、ほんの少しの油断でこうなるのか。
世知辛い世の中になったもんだ。俺はただ・・・







                  お兄さんは静かに暮らしたい







相も変わらず騒ぎ立てる饅頭達。
話すからといって饅頭に『達』をつけるのはどうなんだ、
とも以前思ったが、取り立てて重要でもないのですぐに忘れた。
どうでも良いことだ。どうせやることは変わらないのだから。

「ばーきゃばーきゃ!」
「ぼさっとしてるんじゃないぜ、じじい!!」
「…ああ、済まない。すぐ潰すから」

男の言葉に一瞬固まるゆっくりたち。
が、すぐにいつもの調子を取り戻す。

「はぁぁ!?なにいってるのぉ?れいむたちをにんげんごときがたおせるわけないよ!!」
「やれやれ。これだからみのほどをしらないばかはいやなんだぜ!」
「なまいきいうばきゃはころちてやるんだじぇ!!」
「おちょーしゃん!はやくこにょ『パン!!』ぱきゅん!!」
「ちゅぶしぇるもん・・・にゃら・・・れーみゅ?」
あっけなく一匹、男の足に潰された。

「ゆ、ゆ、ゆ、ゆわぁぁん!!おねぇしゃーん!!」
「でいぶのおぢびぢゃんがぁぁぁ!!」
「ゆわぁぁぁ。まりちゃちゅぶちゃれちゃくにゃいぃぃ!!」
「たしゅけちぇにぇ!きゃわいいれーみゅ「黙ってくれ」だりゅ!!」
また一匹、潰された拍子に舌を噛み千切って死んだ。れいむ種だ。

「少し黙ってくれないか。この時間はいつも静かに過ごしているものでね。
 できるだけ生活リズムを狂わせたくないんだ」

この人間は何かおかしい。
今まで見てきた人間なら、ゆっくりせず簡単に怒っていたのに。
だからこそ、あんなゆっくりしてない人間には負けないと思っていたのに。
この人間はまるで違う。これではどちらがゆっくりしてるのか、わかった物ではない。

「ゆ、ゆっきゅちだまりゅ「黙れ」よん!!」
大きな声で宣言した赤まりさが潰された。
「おぢび「・・・」ゆ、ゆん・・・」
次に騒げばやられるのは自分かもしれない。
ようやく事態を理解した一家は、叫びたいのを我慢して次々と口をつぐんだ。

「ああ、それでいい。どうせ潰すにしても、のんびりとやりたいからな」
また出てきた不穏当な言葉に、一家は先ほどとは違い明らかな危機感を持った。

怒り狂ったゆっくりしていない人間ならば、
いくら家族を潰されても自分達の優位を信じて突っかかれたのだが、この人間の反応は予想外だ。

何故この人間はこんなにも落ち着いてゆっくりしているのに、おちびちゃんを潰したのだろうか。
やはりおうちを奪ったのがいけなかったのか。どうすれば許してもらえるのか。
男の落ち着きぶりに気圧された親ゆっくりは早くも命乞いの算段を付けようとしていた。

「に、にんげんさん!ごめんなさい!おうちをうばおうとしたのがわるかったんだよね!?」
「いや、お前達はそういう物だと思ってるから、さほど気にはしていない」

「じゃ、じゃあにんげんさんをばかにしたのがわるかったんだぜ?
 それならあやまるんだぜ!ごめんなさいだぜ!!」
「馬鹿に馬鹿と言われて腹を立てる馬鹿は居やしないさ。
 思いもしていない、安い謝罪は結構だ」
「ゆっ!!?」

「じゃあまりちゃたちはにゃんでころちゃれたにょ?」
「聞いてなかったのか? うるさかったからだ。精神衛生上良くなかったものでな」
「しょ、しょんなりゆうなにょ!?」
「お前達にとってはそんな理由でも、こちらにとっては重要なんだ。
 別に理解はしてもらわなくてもかまわんがね」

たったそれだけで、ゆっくりした赤ちゃんは殺されたのか?
だとしたら、到底許せるものではない。
「でいぶのがわいいおぢびぢゃんをごろじだげずはじねぇ!!」
「おとなしくしてやっていれば、ぜったいにゆるさないんだぜ!!」
「ちねー!ちねー!!」
「やっちゃえ、おかーしゃん!!」

次々と再び騒ぎ出すゆっくり一家。
それを見て、男はため息をついた。
「・・・お前達は、どういったときに幸福を感じる?」
「なにいってるの!?おいしいごはんさんたべてるときだよ!!」
「ゆっくりしてるときがゆっくりできるんだぜ!!」
「おかーしゃんちょしゅーりしゅーりちたいよ!!」
「ゆっきゅりちたゆっきゅりぷれいしゅがほちいよ!!」
「やわらかいおふとんしゃんでしゅーやしゅーやしちゃい!!」

それを聞いた男はクスリと笑う。
「なにがおかしいんだぜ!!」
「いや、失敬。見事にバラバラだと思ってね」
「あたりまえでしょ!?みんな同じなわけないじゃない!」
「その通りだ。それと同じで、俺はただゆっくりと静かに暮らしたいだけなんだよ。
 つまり、今騒いでいるお前達に『ゆっくり』を邪魔された事になるな」
「そ、そんな!!」

他者のゆっくりを邪魔した。
それでは、まるで自分達がゲスみたいじゃないか。
自分達はただ、元からゆっくりしていなかった人間から色々奪い取ろうとしただけなのに。
「なに、気にするな。どう申し分けなく思おうが、所詮はお前達の自己満足だ。
 俺がすることは変わらない。俺の平穏を乱すものは、排除する」
今度こそゆっくり一家は心底、危機感と恐怖で震え上がった。





――――――――――


元々奪う事が悪いだとか、そういった倫理観はゆっくりには無い。
全てはゆっくりしているか、そうでないかというだけ。
ゆっくりしていない者はゆっくりしている者に搾取されて当たり前。
ゆっくりにとって、それだけが重要であり、唯一遵守されるべき常識。
そしてゆっくりしているもののゆっくりを妨げることは、ゲスとして制裁されるべき事なのだ。

今の状況はそんな常識に従ってきた一家にとって、マズイものだった。

元々人間はゆっくりしていない存在だと思っていた。
常にご飯を採るための狩りをするわけでもないのに慌ただしく動き回り、
少し馬鹿にしてやれば簡単に怒ってゆっくりの欠片もなくなる生き物。そんな認識だった。
そんなゆっくりしてない存在に、自分たちが負けるはずがない。
今まで人間に殺された奴らは本当にゆっくりしていなかっただけ。自分達なら大丈夫。
この一家だけでなく、全ての野良ゆっくりがそう考えている事だろう。

そしてそんな筋の通らない理屈でも、この一家にとっては唯一の、且つ絶対的な価値観だった。

ならば、今の状況は明らかに自分達に分が悪い。
他者のゆっくりを邪魔した上に、そのせいでおちびちゃんを殺されてゆっくりできていない自分達。
対して散々馬鹿にされたにも拘らず、落ち着いた物腰でゆっくりしながらこちらを殺そうとしている人間。
元よりこちらに非がある上にこれでは、制裁されても文句が言えない。

今考えるべき事は、如何にして自分だけでも助かるか、だ。
どれだけ惨めに見えてもいい。助かりさえすればまたゆっくりできる。
人間は惨めに命乞いをすれば、命だけは助けてくれる場合がある。
ならば他のみんなを犠牲にしてもいいから、賭けてみようじゃないか。

家族全員が一匹残らず、そう思った。

一家が思い思いに頭を捻らせている。
その内痺れを切らしたように男が立ち上がるのを見て、
母れいむがとりあえずはと、ヤケクソ気味に声をかけた。

「…にんげんさん?にんげんさんのゆっくりをじゃましてごめんなさい!
 ちゃんとあやまるからゆるしてね!」
男は顔色を変えない。
「何故?許す必要がない」
「なんでって……れいむかわいいから、ゆるしてね!!」
「可愛ければ全て許されるのか?
 生憎と俺はそういう頭の悪い考えを持った馬鹿は嫌いでね。
 まあお前は、全く可愛くもなんとも無いが」
「で、でいぶはかわい……じゃ、じゃあおうたをうたうよ!それならゆっくりできるよね!!
 ゆ~ゆゆ~ん♪ゆゆゆ~のゆ~♪ゆっくりのひ~、すっぎゅりゅ!!?」
必死になって雑音を出す母れいむの口に、男は無理矢理手を突っ込んだ。
殴るように突っ込んだせいで、砂糖細工の歯がいくつもへし折れる。

「騒がしい。黙ってろといったはずだぞ。」  「ゆぎぇあぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
そのままれいむのこの世のものとは思えない叫びと共に、男は手を引っこ抜いた。
男の手に握られているのは、ビチビチと蠢く醜悪な赤い塊。
れいむの舌だ。

「ひぇ、ひぇひむほひははぁ!!!」
歯を根こそぎやられ、舌を引き抜かれた母れいむはもはや叫びにもならない声を上げながら転がっている。
興味をなくした男は、凄惨な光景を目の前にしてしーしーを漏らしている一家に向き直った。

「もうすぐ風呂を沸かさなくてはいけない時間なんだ。
 できるだけ喚かず、速やかに潰されてくれ」
なんでもない事のように言い放つ。

顔色を変えたのはゆっくりたちだ。
まだ命乞いの言葉が思いつかず唸っている赤ゆを尻目に、今度は父まりさが男の前に踊り出た。

「にんげんさん。まりさたちもゆっくりしたかったんだぜ!
 わるいとはおもうけどしかたなかったんだぜ!!ごめーんね!!」
パチンと、できるだけ可愛く見えるようにウインクをするまりさ。
これでどうだとでも言いたげな、自信に満ちた顔をしている。

そんな父まりさに、男は溜息をつきながら聞き返した。
「で、だからどうして欲しいんだ?」
かかった!まりさは好機とばかりに畳み掛けようとする。

「まりさたちを…いや、まりささまだけでいいからみのがしてほしいんだぜ!!」
「ゆっ!?」 「おとーしゃん、なにいっちぇるにょ!!?」
「にんげんさんのゆっくりをじゃましたつみは、あのちびたちがつぐなうんだぜ!!
 あのきもちわるい、したなしれいむもあげるからまりささまだけはみのがしてほしいんだぜ!!」

「こにょうらぎりもにょぉぉ!」「こどみょをゆっくちしゃしぇにゃい、くじゅおやはちにぇ!!」
当然ながら、赤ゆ達からは非難ごうごうだ。
「うるさいぜ!!やくたたずのちびはおやのためにぎせいになるのがとうぜんなんだぜ!!
 ゆっくりしてないちびはにんげんさんにさっさとつぶされるんだぜ!!」
自分だけが違うとばかりに我が子を見下しケラケラ哂う父まりさ。
が、そんなに甘い話があるはずもなく―――

「断るに決まっているだろう」
「ど、どぉじでぇぇぇ!!?」
「そんな物を差し出されたところで、見逃すはずがない。
 元より全て潰すつもりなんだ。そんな取引に意味があるのか?」
「じゃ、じゃあどうすればゆるしてもらえるんだぜ!?」
「そんな事を考える必要は無いんだよ。
 お前達に、過ぎた時間を戻すことができるか?
 この部屋を片付ける手間を省いてくれるのか?
 できないなら、せめて自分でさっさと死んでくれ。それすらできないなら黙ってろ」
「ゆっ…ゆっぐり…じだいぃ……だずげでぐだざいぃぃ……」

まりさには言うべき言葉が見つからない。
懇願すら効かないとわかっていても、惨めに助けを請い続けることしかできなかった。
勿論、男はそんなもの聞こうともしないのだが。

それを見て喜んだのは、残された赤ゆたちだ。
「ばーきゃばーきゃ!!」 「れーみゅたちをうらぎるきゃらしょんにゃこちょになるんだよ!!」
舌をベロベロ出しながら親を罵っている。
「おいにんげん!はやくあにょくしょおやをちゅぶしちぇにぇ!!」
「しょしたらきゃわいいまりちゃたちにあみゃあみゃちょーらいにぇ!!たくしゃんでいいよ!!」
男はあまあまの代わりに、蠅叩きをくれてやった。

「びゅぶ!!」 「れ、れーみゅ!!にゃにしゅるにょぉ!?」
「喚くんじゃない。もう帰ってから一息つく時間は終わりなんだ。
 ただでさえいつもとは違うというのに、これ以上予定を崩すことはしたくない。さっさと死んでくれ」
が、叩かれた赤れいむは餡子を吐いただけで、まだ生きているみたいだ。
どうやら生命力の強さを見誤ったらしい。

「ゆ…っきゅちしゃしぇちぇ…よぉ…」
「ゆんやぁぁぁ!!ひどいこちょちにゃいでよぉ!!」
「俺にとってはお前達がうるさく喚くことの方がよっぽど酷いことだよ」
「れーみゅちゃち…あかちゃんにゃんだよ……?」
「しょうだよ!!きゃわいしょうだとおみょわにゃいにょ!?」

必死な赤ゆたちの情に訴える作戦だ。が、
「思わんさ。赤ん坊であれ、邪魔には違いないだろう?」
男は全く動じない。

「「ゆ゛っ!!?」」
「まだ赤ん坊だから可哀相。相手は無力なゆっくりだから可哀相。
 そう言ってもらえるとでも思ったのか?
 ・・・反吐が出るな。俺の静かな日々を乱すものは全て消えろ」
そして、どこまでも無慈悲だった。

「ゆんやぁぁぁ!!まりちゃだけでもたしゅけちぇぇぇぇ!!」
「だれきゃ…きゃわいいれーみゅを、ゆっくち……」
「だずげでくだざい…ばでぃざゆっぐりじだがっただげなのに、どぼじでこんな……」
「はひふへほぉ~っ!はひふへほぉぉ~~~っ!!!」

これ以上話すことも無い。
男は黙って、蠅叩きを振り下ろした。

「ごみぇんにゃしゃ、ぴゅぎぃ!!」
まず一匹。元気だった赤まりさが潰された。
帽子ごと潰れて、残った尻の部分がプリプリ痙攣している。
しかしそれすらも目触りとばかりに、すぐ潰された。

「ま、まり…ちゃ…」
死にかけの赤れいむは、双子のような存在であったまりさが潰されたショックで息絶えようとしていた。
が、残された時間すら惜しいとばかりに男はれいむに蠅叩きを振り下ろす。
「ぴゅ!?…れ、れーみゅのうちゅくちいきゃくしぇんびしゃん…くっちゅ…かにゃい…
 びゅ!!も、もみあげしゃん…れーみゅもうぴきょぴきょできにゃい…
 ぴゅ!!?…れーみゅのまっかにゃおりぼんしゃんがぁ…もうゆっくちできにゃいぃ…
 もうやじゃおうちかえりちゃいよ………も、もっちょ!もっちょゆっきゅりちたかっちぇん!!」
半分潰れていたせいで、床に傷を付けないよう手加減したのだが思わず時間が掛かった。
苦しんだ赤れいむは、せめて精一杯の声で断末魔をあげようとしたが、それすら叶わずに潰れた。

「あがぢゃぁぁぁん!!!」
父まりさが叫んだ。先程いとも簡単に見捨てたというのに、どういうつもりだろうか。
「に、にんげんさん!まりささまはあかちゃんがしんじゃったんだぜ!?
 かわいそうなんだぜ!?だからみのがしてほしいんだぜぇ!!?」
そういうことか。子供を失った自分に酔って、悲劇のヒロインぶり、
ついでに見逃してもらおうという浅ましい考え。

当然ここまで来て、そんなものが通じるわけもない。
「世の中お前よりも理不尽な理由で、お前よりも悲惨な目に遭っている者がいくらでもいるさ。
 それに可哀相かどうかでなく、俺の生活に許可無く土足で上がりこんだ事が問題なんだ」

「あ、あ…ゆわぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
「片付けるのも面倒だし、時間も無いな。適当に痛めつけてやるから、外で勝手に野垂れ死ね」
「おそと、でれるの…?……ゆぎゃぁぁぁ!!ばでぃざのつぶらな゛おべべがぁぁぁ!!」

父まりさが少し希望を持った瞬間に、両目を潰された。
「な゛なにぼみえな゛いぜ!!だずげでほじいんだぜ!!だれでぼいいがら……
 ゆぎぃっ!?ばでぃざのあんよになにじだの!?
 あ゛っ、やべで!ぷすぷずじないでっ!あ゛っ!いだい!!あ゛っ!あ゛っ!あ゛がぁぁぁ!!」
男は何も言わずに、手際良く続ける。

「ゆひぃ~、ゆひぃ~…ぼ、ぼうゆるじでぇ……うごげないよぉ…
 あ゛ぁ!?もしかして、ばでぃざのおぼーじざんが!!?
 かえじでね!がえじでね!!あれがないどゆっぐりでぎないんでずぅ!!
 おでがいじばずがら…びゅげぇ!!ま、まりひゃのほっへがぁ…
 これひゃもう、ふくーもへきないひょぉ…れいひゅもかっこいいっへいっへくれはのひぃ…」
更に命と同じくらいに大事な帽子を取り上げられ、右頬を千切られた。
抉られた部分から口内が見えていて少量の餡子が漏れ出している。すぐには死なないだろうが、もう治るまい。

そんな父まりさを軍手をつけた手で持ち上げて、窓際で振りかぶる。
身体のそこらじゅうから漏れ出た餡子が、ビチャリと床に落ちた。
「それじゃ、これが罰でいいさ」
「ひゃ、ひゃめへね!まりひゃこんなのひゃひんひゃうよ!!
 はやまりまひゅから、しゅへないべぇ!! …あぎゅ!びゅぎゃ!!ゆ゛ぎゅん!!」
命乞いが終わる前に、奴らが入ってきた窓から思いっきり投げ捨てた。
餡子が減って軽くなった糞袋は地面を跳ね、転がって、数十メートル先の電柱にぶつかったようだ。

ろくに動けず、目も見えない状態では、到底ここには戻って来れまい。
まだ割と大きな声で助けを請うてはいるが、ズタボロの野良を助ける奇特な者がいるとも思えない。
むしろ耳障りだと言われて誰かに潰されるのが目に見えている。
とりあえずここまでやれば、死んだと見ていいだろう。
残るは、舌が抜けた母れいむだけだ。

「はひふへほ~!はひふへほぉ~!!」
先ほどから同じ事ばかりを言っている。舌を抜かれたショックで狂ったのだろうか。
「まあいいさ。どちらにせよ奴と同じ目に遭って余所で死んでもらうだけだ」
「ひゅっ!?ひょんらぁ!!?」」
ああ、やはり狂ったフリをしていたか。クズの考えそうな事だ。
あわよくばこのまま何もせず放り出してもらえるとでも思ったのだろうか。

「何を考えているのかは知らないが、お前だけ無事に済ませるということはありえない。
 まりさとは違う方向に投げ飛ばしてやるから、独りで適当に死んでくれ」
「ひゃがぁぁぁぁ~~~~~~!!!」
「ゆっくりを邪魔するゲスは、ゆっくりせずに惨めに死ね」

結局母れいむは父まりさと同じ目にあってから投げ出されて比較的近くの電柱にぶつかったが、
電柱にぶつかった時点で、潰れてピクリとも動かなくなってしまった。舌を抜いた分消耗していたのだろう。





――――――――――


思ったよりも時間が掛かってしまった。
まだこれから部屋を片付けなければならないと思うと、暗鬱とした気分になる。
「三十分のズレか…まあ自業自得といったところだな」
元々自分の無用心が原因な上に、随分とあいつらの相手をしすぎた。
黙ってさっさと潰さなかったこちらが悪いのだから仕方ない。

とりあえず今日はこの部屋を片付け、少し急いで他の予定をこなして帳尻を合わせる。
そして明日からはまた元の生活に戻る。それで元通りだ。何も変わらない。

これからも目覚ましが鳴る五分前に起き、早めの電車に乗り、
淡々と仕事をこなし、定時に帰って家でのんびりと過ごす。
時々残業を。そして週に一度くらいは同僚や友人の誘いにも乗るだろう。
それがストレスの溜まらない、平穏な毎日。俺が一番求める素晴らしき人生。

ゆっくりが嫌いなわけじゃない。
ただ、俺の望む時間を壊すあの野良どもが気に食わないだけだ。
いくら罵倒されようとも、生意気な態度をとられようとも、腹など立たない。
そんな事よりも予定に割り込まれることの方がよっぽど許せないからだ。
わざわざ潰したのは見逃してまた来られるのが万が一でも嫌だったから、念のためである。

むしろ、あの野良饅頭たちには哀れみさえ覚える。
分不相応なものを高望みし、自分に合った身の振り方すらわからず喧嘩を売って殺される。
どれだけ口に出して全身全霊、命を懸けてもゆっくりすることすらできないのだから。

俺が望むことは、毎日を平穏に暮らす事だけだ。
特別裕福でなくても良い。輝きたいわけでもない。自分の身の丈に合った人生で良い。
ただし、それを侵す者は誰であろうとも冷静に排除する。
ゆっくりがなんだどうだと小難しく考えなくとも、それだけで俺には十分なのだから。

どんな形であれ、自分が満足できる人生を送るのは難しいものだ。
そんな教訓めいた事を考えながら、掃除に掛かろうと俺は腕をまくった。
とりあえず豊かな暮らしへの第一歩は、戸締りを徹底する事であるのは確実だろう。



「ひゃひゅけひぇくだひゃい!!まひぃさゆっくひしたひだけにゃんでひゅ!だれかぁ…………」

外では助けを請う饅頭の声が未だに響いていて、やがて何かがぶつかる音と共に途切れた―――






 ・あとがき

 やっぱりゲスがゆっくりできないのは良いね、と思う今日この頃。
 それが見たいがためだけに書きました。れいむとまりさは(虐待に)使いやすいなぁ。



 では、機会があればまたいつか!!

                                               小五ロリあき



 ・過去作品
 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と
 ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳
 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気
 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前
 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後
 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま
 ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編
 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編
 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け
 ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~



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感想

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  • ↓何なの?バカなの?死ぬの? -- 2016-08-28 19:15:02
  • れいむ「こっちをみろくそにんげん!」

    承太郎「!」



    吉良「シア・饅頭・アタックに」


    れいむ「ゆっ?がぁぁああああ!!」

    ドオオオオン


    吉良「『弱点』はない...」

    ゴゴゴゴゴゴ



    承太郎「やれやれ、驚いて損したぜ...」

    康一「弱点ってより、爆発力低すぎwwさすが糞饅頭w」

    吉良「ナニィィィィ!?」

    花京院「チャンチャン♪」 -- 2015-07-17 16:18:28
  • 吉良「私と、同じ人生を、過ごしたいのか。」
    DIO「お前の、望む人生て、何だ?」
    吉良「植物のような平穏な人生が、私の望みだ!!」
    -- 2014-11-12 21:13:23
  • この人自分の爪を保存してそう・・・ -- 2014-08-01 19:00:27
  • つーか元ネタ的に某吉良さんだよね
    -- 2013-04-05 18:22:41
  • 出来たら右手で爆破してほしかった -- 2011-07-04 23:54:26
  • いいよー -- 2010-11-03 23:35:52
  • このお兄さんが手首フェチな誰かさんに思えた…ww
    ゆっくりのルールではこれが正義なのか…こてんぱんにできてすっきりー! -- 2010-10-19 21:53:36
  • こんな風な人が俺の先輩にもいるwww -- 2010-10-16 22:31:31
  • 珍しいロジックのゲス一家じゃないの
    -- 2010-10-13 04:59:11
  • お兄さんはきっと植物のような平穏な人生を望んでいるんだな
    -- 2010-09-14 00:14:15
  • 赤ゆが大嫌いなので無情なまでな虐殺ぶりにとてもすっきりした。 -- 2010-08-10 23:34:20
  • このお兄さんの思考回路…
    どこかの爆殺系シリアルキラーみたいだな

    しかし、ゲスの論理からすれば自分のゆっくり>他人のゆっくりだろうから、
    お兄さんがゆっくり出来ないといっても聞き入れないだろうに -- 2010-08-02 11:42:59
  • 人間のルールじゃなくゆっくりのルールで殺すのがいいね -- 2010-07-23 21:34:05
  • ゲスゆっくりは大好きだ。ブチ殺しても罪悪感を感じないもんなぁ。
    善良ゆっくりは殺すと後味がわるいから、無視or愛で。 -- 2010-07-09 05:26:01
  • 人間がゆっくりを言い負かすのはすっきりするね -- 2010-04-12 20:21:56
最終更新:2009年12月25日 19:15
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