※この作品は善良な飼いゆっくりが、社会的にも悪い人間によって虐待されます。
ヒャッハー分はあれども気分を害する事もありますので
お読み頂く場合はご注意ください。
ゆっくり達のクリスマス 41KB
虐待-凄惨 赤子・子供 現代 虐待人間?
・作中の登場人物が犯罪行為を働き、それにより他者が精神的・金銭的被害を被るシーンがありますが
本作、及び作者にそのような行為を推奨する意図はありません
・人間虐めになりますか?
==========
~ 12月25日 AM2時 ~
時々遠くから車の走る音が聞こえてくるだけの、静まり返った夜の住宅街。
家々の多くは寝静まり、明かりが漏れる窓はちらほらとしか見えない。
仄暗い街灯と、所々の家に飾られたイルミネーションに照らされながら、薄暗い夜道を歩く一つの人影があった。
真っ赤な色の上下の服、服と同じ色の長靴と、頭にはこれまた同じ色の三角帽子。
歩くたびに恰幅の良いお腹と真っ白な長い顎鬚が揺れる。
柔らかな微笑みを浮かべた温和な目の周りに大小の深い皺が刻まれているのが、彼が老人である事を物語っている。
その背中に担がれているのは大きな袋。
この季節になると街のいたるところに溢れかえるお馴染みの姿。
老人が歩いていく先の道端、ゴミ集積所と思しき電柱の傍に、ゴミ袋を抱いて道路の上に座り込んでいる人影があった。
これまた、この季節になるとよく見かける風体の、赤ら顔の中年サラリーマン。
老人の姿に気づき、空になったワンカップの日本酒の瓶を掲げて呼びかけてくる。
「メッリィークリィスマァス!! うぃ~…ヒック…!」
「ふぉっふぉっふぉっ、メリークリスマス」
老人が穏やかな声で返事をすると、
酔漢は「お仕事ぉ~ごっくろうさまっですっ!!」と叫んで敬礼の真似事をしてから、そのまま鼾をかき始めた。
足を止めた老人は、少し何かを考えるような素振りを見せてから眠りこけているサラリーマンに近づく。
その足下に屈み込み、ゴソゴソと物音を立てて何かをした後、再び歩き始めた。
やがて辿り付いたのは、一軒の新しめのアパートの前。
二階へと続く階段を上り、ある部屋のドアの前で足を止めた。
背中に背負った袋を下ろし、その中から2リットルのペットボトルぐらいの大きさのボンベを取り出す。
そして、ボンベのノズル部にゴムチューブを取り付け、チューブのもう一方の端をドアの郵便受けに差し込んだ。
そのままその場に佇み、時折、腕時計で時間を確認する。
数分が経過した後、チューブごとボンベを袋の中にしまうと、今度はまた別の道具を取り出す。
それからすぐにガチャリと音を立ててドアが開き、
老人は玄関口に引っかかる大きな袋に苦労しながらも、なんとか部屋の中へと入り込んだ。
靴を脱がず、土足のまま。
==========
「………」
部屋に入り込んだ老人は、ベッドの横で佇んでいた。
ベッドの上では、この部屋の主と思わしき若い女性が眠っている。
家電製品のスタンバイ電源のランプだけに照らされていた室内が仄かに明るくなる。
老人が、左手に持ったランタン型のライトに明かりを灯したのだった。
「ふぉっふぉっふぉっ」
女性の顔の真上にライトを掲げ、
照らされた女性がピクリともせずに、少し開いた寝間着の胸元を規則的正しく上下させているのを確認すると、
笑みを絶やさない顔が満足そうに頷いて笑い声を漏らした。
それから、視線を枕元に移す。
そこに置かれていたのは、籐製の小さなバスケット。
バスケットの中には、何かの動物の毛皮らしい毛足の長いマフラーが丸めて入れられていた。
そのマフラーに包み込まれるようにして、何かが顔を覗かせている。
「ゆぴー…ゆぴぴぴ…ゆぴー……」
それは、小さな寝息を立てている一匹のゆっくり、テニスボール大の赤れいむだった。
赤れいむが眠るバスケットのすぐ横には、綺麗なリボンと包装紙で包まれた小さな四角い箱。
プレゼントなのだろうか、「れいむちゃんへ」と書かれたメッセージカードがリボンに挟まっていた。
シャリィィン……
「ゆぴー…ゆ…ん……ゆぅ…?」
老人が服のポケットからクリスマスベルを取り出し、赤れいむのすぐ真上で振る。
ベルの音に誘われ、赤れいむはゆっくりと目を開いた。
「ゆ…もうあしゃさん…?……ゆ…?……おじしゃん…だりぇ…? ゆっくちできりゅひちょ?」
「ふぉっふぉっふぉっ、メリークリスマス」
寝ぼけまなこで問いかけた赤れいむに、老人が穏やかな声でそう告げる。
すると、突如として、赤れいむの目がキラキラと輝きながら見開かれた。
「ゆ…ゆわあぁぁぁ…! しゃんたしゃん!? しゃんたくろーちゅしゃん!?」
「そうじゃよ」
この部屋の主…恐らくは飼い主、から教えられていたのか、赤れいむが老人の外見から連想される名前を口にする。
老人がその言葉に肯定の答えを返すと、赤れいむは歓喜の表情を浮かべて小さなもみあげをワサワサと動かした。
「やっちゃああぁ! しゃんたしゃん! ゆっくちちていっちぇね! ゆっくちちていっちぇね!
ゆっ! ゆっ! あ、あにょね! れいみゅね! れいみゅね! きゃわ…」
「ふぉっふぉっふぉっ、わかっておるよ。可愛いお洋服が欲しいんじゃよな?」
赤れいむの言葉を遮った老人の言葉に、赤れいむは益々興奮の色を濃くすると、
暖かなマフラーの中から飛び出してぴょんぴょんと飛び跳ね始める。
「ゆゆぅ! しょうにゃの! しょうにゃの! れいみゅ…ゆ? なにしゅ…」
赤れいむの言葉が終わらない内に、老人の手が赤れいむの小さな体を鷲づかみにする。
もう一方の手はバスケットの横に置かれていたプレゼントの箱を手に取り、ベッド脇のゴミ箱に無造作に放り捨てた。
それから、赤れいむを握る手に僅かに力を籠める。
「ゆっ…? ゆゆっ…!? しゃ、しゃんたしゃん…!? れ、れいみゅ ちょっとくるちいよ! ゆっくちはなちてね!?」
赤れいむの抗議の声を無視し、床に置いた袋の中をゴソゴソと探り、一枚の黒い靴下を取り出す。
それは先程のサラリーマンが履いていた靴下だった。
その靴下の履き口を開き……おもむろに赤れいむの体を押し込んだ。
「ゆっ?! ゆべえぇぇえぇ…! くちゃいぃいぃぃ! やめちぇっ! しゃんたしゃんやめちぇ!
れいみゅゆっくちできにゃいよ!? ゆげっ! ゆげえぇっ! くちゃいよおぉぉ!!」
老人の手からぶら下げられた靴下が、泣き声を上げながらバタバタと暴れる。
その泣き声には構わず、老人は靴下を絞るようにして、膨らんでいる箇所を靴下の一番奥、爪先の方へと押し込んで行く。
「だ、だちてっ! しゃんたしゃん! くちゃいよぉ! どーちてれーみゅにこんにゃ バシン! ゆべっ!!」
爪先の膨らんだ靴下が、いきなり壁に叩きつけられた。
「ゆ…い、いちゃああいっ! や、やめちぇ…! やめちぇね…! いちゃいよぉぉ!
きゃわいいれいみゅに いちゃいことち… バシン! ゆべぢっ!?」
再び壁に叩きつけられる。
「ゆぎ… や、やめちぇえぇぇ! ぎゅべっ?!
しゃ、しゃんたしゃんきょわいよぉぉ! おねえしゃあぁぁあん!! たちけちぇええぇぇ!! ゆぶっ!!
た、たちけちぇ…ゆぎゅっ!! ゆんやあぁぁあぁ!! ゆびいっ!!」
靴下が壁に叩きつけられるたびに、赤れいむの怯えた泣き声は大きくなって行く。
にも関わらず、目と鼻の先で眠っている飼い主は、静かに寝息を立てたまま、ピクリとも反応しない。
どうやら薬か何かで眠らされているようだった。
部屋のドアの前で使っていたボンベの中に麻酔ガスの類でも入っていたのだろうか?
赤れいむがすぐに目を覚ました事を鑑みるに、ゆっくりには効果が無いようだが。
赤れいむが虚しく飼い主に助けを求めている間にも、靴下は何度も壁に叩きつけられる。
壁にぶつかるときの音が、弾力を持った物体が弾む音から、徐々にグチャッ、グチャッと湿った音へと変質して行き、
靴下の中の丸い膨らみも潰れた形へと変わって行く。
赤れいむが中で垂れ流した物か、靴下の爪先に染みが広がり、
繊維の隙間からは、靴下に染み付いた臭いと入り交じった何とも醜悪な臭いを放つ餡子が滲みだしてくる。
靴下が一回叩きつけられる度に、壁面にも餡子色の染みが一つずつ増えて行く。
………
「ゆ゛っ……ゆ゛っ…………ゆ゛っ………」
「ふぉっふぉっふぉっ、新しいお洋服は気に入ってもらえたようじゃの」
老人が痙攣する靴下をバスケットケースの中にそっと戻しながら囁く。
シックな黒のお洋服をプレゼントしてもらった赤れいむは、ただ「ゆ゛」の音を繰り返すばかりで何も答えない。
顎髭を一撫でして満足そうに頷いた老人は、床に置いていた袋を背負い直し、部屋のドアへと向かった。
そして、ドアの前で一度振り返り、赤れいむに向かって祝福の言葉を投げかけた。
「メリークリスマス」
==========
アパートを出た老人は、再び深夜の住宅街を歩き続ける。
数分ほど歩いた後、不意にその足が止まる。
「やあ、儂は虐待サンタさん。何処にでもいる、至って普通の虐待サンタクロースじゃ」
老人、いや、"サンタ"は道端に転がっていた空き缶に向かってそう話しかけ、暫く沈黙した後でまた夜道を歩き始める。
サンタが次に向かったのは、とある一戸建ての家。
鍵のかかった玄関の扉を易々と開き、足音を忍ばせて中に入り込む。
そして、ある一室の前で、先程のアパートの時と同じく、ボンベを取り出した。
数分後、ボンベの中身を流し込んだ部屋、その隣にある部屋の扉を開けて中に入り、後ろ手に扉を閉める。
その部屋の中央には小さ目のクリスマスツリーが飾られていた。
ツリーに取り付けられたチカチカと点滅するイルミネーションが部屋の中を照らしている。
賑やかな色の光に照らされた部屋の隅には、上半分を切り取った段ボール箱が一つ。
その箱の中で、暖かそうな毛布にくるまってハンドボール大の子まりさが眠っていた。
更によく見ると、クリスマスツリーのすぐ下にも何かが置かれている。
不格好な縦結びになったリボンを巻かれた、子ゆっくり用のすぃーだった。
シャリィィン…… シャリィィン……
ランタン型のライトを灯した後、サンタがクリスマスベルを鳴らす。
「ゆぴー! ゆぴー! (パチン!) ゆんっ!?」
鼻?提灯が割れる音と共に子まりさが目を覚まし、目の前に立っている人物に気付く。
「ゆ…? おにい…しゃん……? まだよるしゃんだよ…まりしゃまだねむ…ゆ?! ゆゆぅぅぅ!!」
喜びの叫びを上げて跳ね起きる子まりさ。
「さんたしゃん! さんたしゃんだぁぁ!! ゆわあぁぁあぁ~!!
ま、ま、まりしゃね! まりしゃいいこにしてたよ!
いいこにしてれば、さんたしゃんに ぷれぜんともらえるんだよね!? ね?!」
「ふぉっふぉっふぉっ、そうじゃよ。良い子のまりさちゃんが一番欲しがってたプレゼントをあげようかのう」
「ゆうぅぅ~ん!! さんたしゃん! まりしゃのおてがみ、みてくれたの?!
まりしゃね! まりしゃね! おにいしゃんにおねがいして、さんたしゃんにおてがみだしてもらったの!
まりしゃがほしいのはね…!」
「わかっておるよ。まりさちゃんは、カッコイイすぃーが欲しいんじゃったな」
そう言って、サンタが子まりさの頭を撫でると、子まりさは両の目を輝かせて、こくこくと頷く。
「ほれ、アレを見てごらん」
サンタが指さした方向は、クリスマスツリーがある方向だった。
「ゆ…ゆわ…ゆわわあぁぁぁ…! すぃーだあぁぁぁぁぁあぁぁ!!!」
子まりさが、床の上をコロコロと転がり、クリスマスツリーの下に置かれたすぃーに突進して行く。
そして、すぃーの前でぽいんぽいんと飛び跳ねてはしゃぎ回る。
「ゆっ! ゆっ! さんたしゃん! ゆっくりありがちょう!」
「ふぉっふぉっふぉっ、礼などいいんじゃよ」
「ゆ~ん♪ さんたしゃん! まりしゃ、すぃーにのってもいい!?」
サンタが黙って頷くと、子まりさは奇声とも言えそうな歓喜の声を上げて、すぃーの周りを跳ね回る。
跳ね回りすぎて、ゆひぃゆひぃと息が切れかかって来るとようやく動きを止め、
興奮の面もちで、いよいよすぃーに飛び乗ろうとする。
その瞬間
ゴシャアッ!!
サンタが振り下ろした土木工事用のハンマーによって、すぃーはバラバラになった。
「………ゆ………?」
まだ口元を笑顔の形にしたまま、子まりさが不思議そうに小首を傾げ、バラバラに壊れたすぃーを見つめる。
しかし、時間の経過と共に、少しずつ、少しずつ、口元の笑顔の形は崩れ、その目がうるうると潤み始めてきた。
「ゆ……ゆ…え………ゆえ……ゆえっ……ゆえええ……ゆえええええええぇえぇぇえん!!!
まりしゃのすぃーがああぁあぁぁぁあ!! おにいしゃああぁあぁん!!!!」
とうとう火がついたように泣き出し始め、いつも自分を可愛がってくれている大好きな飼い主のお兄さんを呼ぶ。
だが、隣室で寝ているお兄さんが姿を現す気配は一向にない。
「ふぉっふぉっふぉっ」
サンタの笑い声に導かれるようにして、サンタが手にしたハンマーを見た子まりさは、
ようやくその破壊がサンタの手によって行われた物だと理解する。
「ゆうぅぅ…!? さんたしゃぁあん! なんじぇええぇ!? どじでぇえぇ?!
まりしゃ、いいこにしてたよおぉ!? おにいしゃんのおてつだい、いっぱいしたよぉぉ!?」
バチン!
「!?…ゆ…?!…いぢゃいいぃぃ!! さんたしゃんがぶっだあぁぁ!! バチン! ぴぎっ!?」
「!?!?…い…いぢゃいよぉぉ! やめでええぇぇ! ゆびぇええん! ゆっくちしゃしぇてえぇぇ!」
突如として、サンタが子まりさの右頬を平手で打ち、打たれた饅頭皮が赤くなる。
泣き声を益々ヒートアップさせた子まりさに、更に追い打ちの左頬への平手打ちが入る。
完全に恐慌を来した子まりさは、サンタから逃れようと部屋の出口へと懸命に跳ねて行く。
「ゆっぐ…! さんたしゃんやめでえぇぇ! どうしてまりしゃにこんなことするのぉぉ?!
ゆっぐ…! ゆっぐ…! まりしゃいいこだよぉぉ! わるいこじゃないよぉぉ!? ゆびええぇぇ!」
ゆぐゆぐと泣き喚き、時折よろけて転びそうになりながらも、死にものぐるいで跳ねて、ようやくドアの前に辿り着く。
だが、無情にもドアは閉ざされていた。
怯えた表情で後ろを振り返る子まりさの瞳に、悠々と近づいてくるサンタの姿が映る。
「ゆぅぅ!! ゆぅぅ!! どあさんあいてよおぉぉ!? どおしてまりしゃにいじわるするのぉ!?
たしゅけてえぇぇ! おにいしゃあぁぁん! おにいしゃぁああん!!
さんたしゃんがぐるよおぉぉ!! さんたしゃんごあいよぉぉ!!!」
ゆっくりにドアを開けることはできず、涙ながらに小さな歯でドアをかりかりと囓るが、それでどうにかなる訳もない。
そして、遂に追いついたサンタの手が子まりさの髪の毛を掴んで持ち上げた。
「ゆびゃああぁぁぁ!? おしょらいやああぁぁ!! はなしてえぇぇ! やめちぇえぇぇ!
まりしゃにひどいこちょちないでえぇぇえ!! ゆんやあぁ!! ゆんや ゆんぐぐっ?!」
子まりさは、暫くの間、宙に浮いて尻をぷりんぷりんと振り、大声で泣き叫びながら暴れていたが、
サンタが口を塞ぐ形で子まりさの体を鷲掴みにしたため、
遂には叫び声を上げることすらもできなくなってしまった。
「ふぉっふぉっふぉっ、まりさちゃんにはもっとカッコイイすぃーをあげようかのう」
恐怖に震える子まりさを自分の顔の高さに掲げ、その目を覗き込みながらサンタが語りかける。
子まりさが漏らしたおそろしーしーがサンタの手にかかるが、一切気にする様子を見せない。
持参してきた袋を背負い直すと、部屋のサッシ窓を開いて庭に出て、そのまま庭を抜けて家の外へと向かう。
十二月の寒風に晒され、恐怖の上に更に寒さが加わったことで子まりさの体の震えがより激しくなる。
震える子まりさを握ったまま、サンタは黙々と歩き続け、5分ほどして近くの国道まで出る。
そして、更にもうしばらく歩いて、一軒のラーメン屋の前で立ち止まった。
「あれがいいかの」
そう呟き、店の前に止められている箱形の荷台のついた大型トラックに近づく。
店内を覗き込み、トラックの運転手と思しき男が、店主と談笑しながらラーメンを啜っている姿を確認すると、
老人とは思えぬ軽い身のこなしで、トラックの荷台の上によじ上った。
ガチャッ ガチャッ ガチャッ ガチャッ ガチャッ
凍てつくような夜空の下で、ホチキスの針を止める音が響く。
滝のように涙を流し、いやいやをしている子まりさのお口をサンタが縫い止めているのだ。
それが終わると、子まりさの底部にたっぷりと瞬間接着剤を塗りたくり、トラックの荷台の屋根に固定した。
「ふぉっふぉっふぉっ、どうじゃ? とても大きくてカッコイイすぃーじゃろ?
あんなすぃーよりも、もっと速くびゅーんびゅーんと走るんじゃぞ。たっぷりドライブを楽しんでおいで」
それだけ言い残すと、サンタは子まりさに背を向けて荷台から降りて行く。
残された子まりさは、ガタガタ、ブルブルと震えながら、サンタの背中に向かってその目で懸命に語りかけていた。
(寒いよ…! 寒いよ…! まりしゃを置いてかないで…! まりしゃ、寒くて死んじゃうよ…!
おねがい…! さんたしゃん…! まりしゃを置いてかないでぇ…!!
まりしゃ死にたくないいぃぃぃ!! お兄しゃんのおうちに帰らせてえぇぇ!!)
その無言の語りかけに、サンタの背中が答える事はなかった。
………
「ごっそさーん!」
「まいど!」
ラーメンを食べ終えたトラックの運転手が店を後にする。
「これから帰るんだろ! 気ぃつけて運転してきなよ!」
「あいよぉー!」
店の中から声をかけた店主に答えながら、運転手がトラックに乗り込む。
「おーさぶさぶ…! 東京もだいぶ寒くなってきたなぁ…!」
白い息を吐きながら、そう言ってブルッと震えた後、トラックのエンジンをかけた。
トラックはラーメン屋の駐車場を出て国道を走り始めた。
しかし、すぐに近くの交差点で赤信号に引っかかり、再び停止する。
「ん…? なんかの呼び込みか…? こんな時間に…?」
運転手が目の前の横断歩道を渡るサンタの衣装を着た人物を目にして、怪訝そうに呟く。
だが、サンタが横断歩道を渡り切ったところで信号が青に変わったので、それ以上の詮索は止めて再びトラックを走らせ始めた。
走り去って行く青森ナンバーのトラックを穏やかな微笑みで見送りながら、サンタが祝福の言葉を投げかけた。
「メリークリスマス」
==========
また、別の家。
床に置かれたランタン型ライトの明かりが、壁にサンタの影を大きく映し出している。
ほどよくエアコンの効いた室内、そこに敷かれたホットカーペットの上で互いに寄り添って眠っているのは、
成体のゆっくりまりさとゆっくりれいむ。
そして、その二匹に身を預けて眠っている、一匹の子れいむ。
恐らくこのゆっくり達は親子であろう。
親まりさの頭の上には、黒い帽子の上に重ねて赤いサンタ帽が、親れいむの頭の上には、クリスマスリースが乗せられている。
子れいむはと見れば、頭上には小さな赤いサンタ帽、そして、小さな鼻眼鏡までかけているではないか。
昨夜は楽しいクリスマスパーティーでもあったのだろうか。
ゆっくり達から少し離れたところに皿が置かれ、食べかけのクリスマスケーキにラップが被せられている。
シャリィィン……
サンタが親ゆっくり達を起こさないよう、そっと子れいむを抱え上げ、
親ゆっくり達から少し離れてから、子れいむの頭上でクリスマスベルを鳴らす。
「ゆ~ん………? …おじいしゃん…ゆっくり…おはようございま……ゆ?」
「ふぉっふぉっふぉっ、おはようれいむちゃん。メリークリスマス」
「ゆわあぁぁぁぁぁ!?」
ビックリした子れいむのもみあげがピコン!と跳ね上がり、
もみあげに紐で括り付けられていた鼻眼鏡も一緒に跳ね上がって子れいむの頭上に乗っかった。
「さんたしゃん!? さんたしゃんがきたあぁぁ!! ぱぴゃぁ! まみゃぁ! さんたしゃんがきてくれ…」
「しー…」
親達に向かって大声を上げようとした子れいむの唇の前にサンタの人差し指が差し出され、子れいむが口をつぐむ。
「パパとママが寝ている間に素敵なプレゼントをあげようかのう。
れいむちゃんが一番欲しい物はなにかのう? なんでも好きな物を言ってごらん」
サンタの問いに子れいむが明るい笑顔を浮かべる。
「ゆっ! れいみゅね…! れいみゅがほしいのはね…!
……ゆ……れいみゅ、おいしくてあまあまなけーきさんがほしいよ!」
「ふぉっふぉっふぉっ、それはれいむちゃんが二番目に欲しいものじゃろ?
儂はれいむちゃんが一番欲しい物、ちゃあんとわかっておるよ。…………じゃろ?」
何故か途中から少し笑顔を曇らせて答えた子れいむだったが、
サンタに耳元で囁かれた言葉に、先程まで以上の明るい笑顔を浮かべた。
期待に満ちた目で子れいむが見守る中、
サンタが大きな袋の中をゴソゴソと探り、リボンと包装紙で飾られた大きな箱を取り出す。
1メートル四方もある大きくて平べったい箱。高さは30~40センチ程度か。
その箱の上に、子れいむを乗せた。
「開けてごらん。れいむちゃんの一番欲しかった物が入っておるよ」
「ゆん!」
子れいむが嬉々として、箱を包んでいたリボンを口に咥えて引っ張って解く。
リボンが解けると包装紙に小さな歯を立て、苦労して少し破き、そこから包装紙を咥えてビリビリと破っていく。
ビリッ ビリッ ビリッ ビリッ ビリッ
「さんたしゃん! ゆっくりありがとう! れいみゅずっとほしかったのぉ!
でも、ぱぴゃも、まみゃも、おにいしゃんもだめってぇ…」
「ふぉっふぉっふぉっ」
包装紙を破る作業の口を止め、子れいむが箱の上で飛び跳ねてサンタにお礼の言葉を述べる。
それからまた、作業に没頭する。
ビリッ ビリッ ビリッ ビリッ ビリッ
「ゆうぅぅ! いまあけてあげるからね!! まっててね!!」
断続的に響く包装紙を破る音と子れいむの歓喜の声が、親ゆっくり達を徐々に眠りから覚めさせて行く。
いや、眠りから覚めていたのは、親ゆっくり達だけではなかったが。
「ゆ~……なにこのおと……?」
「れいむぅ……どうしたのぜ……?」
親ゆっくり達の声に、子れいむがサンタから言われた事も忘れ、箱の上で跳ねながら嬉しそうに親達に呼びかける。
「ぱぴゃあ! まみゃあ! みてみてぇ!! さんたしゃんがくれたのぉ!! ゆわわぁっ?!」 ぽてん!
上面の包装紙を粗方剥がされた箱が、急にガタガタと震え始めたかと思うと、
パカン!と蓋が跳ね上がり、上にいた子れいむが転がり落ちた。
「ゆ?! おちびちゃんだいじょうぶ?!」
親れいむが心配そうに声をかけるが、子れいむはすぐに笑顔で起きあがる。
「ゆっ! だいじょうぶだよ! それよりみてみて! さんたしゃんがれいみゅにくれたんだよ!!
れいみゅがずっとほしかった───」
「れいみゅのいもうちょっ!!」
「「「「「「「「んほおおぉおおぉおぉおお!! やっとでれだわああぁぁぁ!!!」」」」」」」」
………
「んほおおおぉぉ!! とおっでもとかいはなまりさねええぇぇ!!」
「まりさああぁぁ! ありすのあいをうげどっでええぇぇ! ありずがらのとかいはなぷれぜんとよおおぉぉ!!」
「だずげでええぇぇ! ばりざぼうずっぎりだめえぇぇ!! さんだざんだずげでえぇぇ!! おにいざんだずげでえぇぇ!!
どうじでだずげでぐれないのおおぉぉ?!?! ずずずっ、ずっぎりいぃぃぃ!! ずぎっりいいいぃぃぃぃぃ!!」
「こっちのれいむもびゆっくりだわあぁぁ!! なんてすべすべなおはだなのおぉ!! ありずぱるぱるしちゃうわあぁぁ!!」
「れいむうぅぅ! すでぎよおぉぉ! おちびぢゃんがでてきたれいむのまむまむさんさいごうだわぁあぁぁ!!」
「いやああぁぁああぁ! やべでえぇえぇぇ!! れいぱーはいやああぁぁ!! おぢびぢゃんにげでええぇぇ!!
ゆやああぁぁ! ぎぢゃうぅ!! ずっぎりぎぢゃうぅ!! ずっ! ずっずっ、ずぎっりいいいぃぃ!!!」
「んほおおおぉおぉ?! おぢびぢゃんのまむまむさん!! とってもきつきつでさいこおよおおぉ!!」
「おねえさんたちからぜんぶしぼりとるぎなのねえぇぇ!! いいわああぁぁ! うけてたつわああぁぁ!!」
「ゆにゃああぁあぁぁぁ! きもちわりゅいいぃぃ!! れいぱーきょわいよおおぉぉ!
やめちぇえぇぇえぇ! れいみゅまだこどもなにょぉぉ! すっきりしちゃだめなにょぉぉ!!
たしゅけちぇええぇえぇ! ぱぁぴゃああぁぁ…!! まぁみゃああぁぁ…!! さんたしゃああぁぁん…!!
ゆやああぁぁ…!! しゅっきりいいぃぃぃ!! しゅっきりいいいいぃぃぃぃ…!!!」
何体ものれいぱーに囲まれている親ゆっくり達の額から次々と茎が生えて来る。
もちろん、子れいむの額からも。
「ふぉっふぉっふぉっ、やったのうれいむちゃん。欲しかった妹が一杯できたのう」
タプンとしたお腹を揺すりながらサンタが笑い声を上げ、大きな袋を背中に担ぐと部屋の扉を開ける。
最後に喜びの声をあげるゆっくり家族を一度だけ振り返り、サンタが祝福の言葉を投げかけた。
「メリークリスマス」
==========
「無粋な時代になったもんじゃのぉ…」
一軒の家の塀の前でサンタが呟く。
その家も一戸建ての家であったが、今までに訪ねた家々とは大きさが異なっていた。
裕福な家なのだろう。
高い塀に囲まれた広い庭には、よく手入れされた植木や池があり、車が数台入りそうな広いガレージもついている。
勿論、家屋自体も幾つも広い部屋があるであろう立派な物だ。
サンタは左腕で小型のノートPCを抱え、右腕二本で器用にキーボードを操作する。
PCからは、何本かのケーブルが伸び、頭上の電柱から引いた線と連結されている。
何度かキー入力を行い、最後にエンターキーを叩いてから、ノートPCを閉じる。
「これでよし、じゃ」
また一人呟くと、ケーブルが繋がったままのノートPCをゴミ袋の中に入れて電柱の脇に置く。
一見すると、放置されたゴミのようにしか見えない。
それから、門柱に貼られた警備会社のステッカーをベリッと剥がしてから、高い門を易々と乗り越えて中に侵入した。
………
ひた、ひた、と静かな足音を立てて、サンタが暗くて広い廊下を進む。
目的地は、この廊下の先にあるリビング。
だが、廊下の中程で不意にサンタの足が止まった。前方の暗闇から聞こえてきた声のために。
「…サンタさん…?」
その問いには答えず、サンタが沈黙を守っていると、更に暗闇の中の声の主が言葉を続けてきた。
「サンタさん…サンタさんなんだね…! まりさ、待ってたよ! ずっと待ってたんだよ…!」
沸き上がる喜びを抑えきれないと言わんばかりの興奮した声が廊下に響く。
サンタがランタン型ライトを灯して床に置き、暗闇に包まれていた廊下が仄明るくなる。
「やっぱりサンタさんだぁ~♪ ねえ、サンタさん、まりさの事覚えてる?」
「ふぉっふぉっふぉっ、もちろん、覚えとるよ。
"食べきれないぐらいたくさんのあまあまが欲しい"とお願いした、食いしん坊のまりさちゃんじゃろ。
十年ぶりかの。おーきくなったのぉ…」
サンタが、久しぶりに再会した親戚が口にするような言葉をまりさに投げかける。
サンタの前方に見えるリビングの入り口。
両開きの扉がついた広い入り口は、今はその扉が大きく開け放たれている。
その入り口の向こう側に、まりさの顔があった。
高さ2mを越える入り口、その一番上の方に辛うじてまりさ種特有の黒いお帽子のつばが見て取れる。
入り口の四角い枠の中に見えるのは、まりさのあんよから帽子のつばまで。
横方向も、目までは辛うじて全体が見えているが、ほっぺは一部見切れている。
まりさは、ドスまりさなのであった。
ドスまりさが満面の笑みを浮かべながら、また言葉を続ける。
「良かった…! ちゃんと覚えててくれたんだね、サンタさん…!」
「ふぉっふぉっふぉっ、忘れやせんとも。
お腹がはち切れそうになるぐらいにあまあまをむーしゃむーしゃしてたからのぉ…
よくもあんなに食えるもんじゃと感心しておったよ」
ニコニコと笑顔を浮かべたままのドスまりさ。
だが、笑顔の形こそ崩していないものの、段々と、その目に幾筋もの赤い線が走って行く。
「そうだったね……! サンタさんが殺したドスまりさ…まりさのお母さんの餡子…
まりさにいっぱい、いっぱい…食べさせてくれたんだよねっ…!!
まりさもずっと覚えてたよ…! 一日たりとも忘れたことなんかなかったよっ…!!!」
「ふぉっふぉっふぉっ、こーんなにちみっちゃかったまりさちゃんがのぉ…」
感慨深げに言いながら、サンタが両手でハンドボールぐらいの輪っかを作る。
「サンタさん…まりさ…あれからずっと良い子にしてたんだよ…!
良い子にしてないと、サンタさんが来てくれないからね…!
やっと…やっとお願い聞いてくれたんだね…! まりさのお願い…なんだかわかるよね…?!」
「ふぉっふぉっふぉっ、まりさちゃんのお願いは、『もう一度、サンタさんに会いたい』じゃろ?」
ドスまりさの体が小刻みに震え始める。恐怖でも、寒さでもなく、興奮で。
「そうだよ! まりさ、ずっと、ずっと待ってたんだよ!
毎年、クリスマスの夜は一晩中寝ないで、ずっとずっとサンタさんが来てくれるの待ってたんだよ!!
夜更かしはしちゃダメって、飼い主のお兄さんとお姉さんには言われてたけど、
クリスマスの日だけは、まりさ悪い子になって約束破っちゃった!
だからサンタさんなかなか来てくれなかったの?」
「ふぉっふぉっふぉっ、そんなことはありゃせんぞ…まりさちゃんは心配性じゃのお…
サンタクロースはクリスマスを祝ってくれる、全ての者のところにやって来るんじゃよ」
「サンタさんひどいよおぉぉ…!! だったらもっと早く来てよおぉぉ…!!
まりさ、サンタさんに会いたくて会いたくて仕方なかったのにいぃぃぃぃ…!!!」
「ふぉっふぉっふぉっ、まあ忙しい身じゃからの、なかなか行けないときもあるんじゃよ。堪忍しておくれ」
「もおぉぉぉ!! まりさこんなに会いたかったんだから、他の子より早く会いにきてくれてもいいでしょおぉぉ!
…でもやっと会えて嬉しいよ…! これで…! これでっ……! ようやくっ………!!」
サンタが静かに次の言葉を待つ中、ブルブルと感極まったように、ドスまりさが震える。
それから、すぅぅと大きく息を吸い………
「おばえをぶぢごろじで おがあざんの がだぎをうっであげられるよ゛おぉぉぉっっっ!!!!!」
ドスらしい理性を欠片ほども感じさせない濁った絶叫を放った。
それでもドスまりさの顔は笑顔を保ったままだった。その瞳には狂気じみた怒りの色が満ちてはいたが。
ドスまりさが舌を横に伸ばし、廊下からは見えないリビングの入り口脇に置いてあったドススパーク用きのこを引き寄せる。
全部で五本。
それを一気に口に含んで噛み砕いた。
「どずううぅぅぅぅぅぅ………!!!!」
大きく開いた口の前に、光が球体状に収束し始める。
ドススパークを一発撃つために必要なスパークきのこは一本。
だが、消費するきのこの本数を増やせば、きのこの本数倍とまではいかないが、スパークの威力は上昇する。
ただし、高威力のスパークを撃つと餡子内のエネルギーを一度に激しく消耗し、その後の行動に支障を来す。
それを、五本。
このままドススパークを撃てば、暫くは再びドススパークを撃つ事はおろか、まともに跳ねる事すらできなくなるだろう。
仇敵がいるのは、逃げ場のない一直線の廊下。
最大のチャンス。そこに、最大最強の攻撃。
ドスまりさは、この捨て身の一撃に全てを賭けたのだった。
収束した光から放射される熱で、廊下の建材がブスブスと焼け始めて煙が立ち上る。
ドスまりさ自身も、既に歯が熱で溶け始め、唇付近の饅頭皮が焦げ始めている。
熱源から離れていても、それだけの熱量を有する攻撃。直撃させれば、倒せぬ人間などいはしない。
そして遂に、ドスまりさが裂帛の気合いと共に最大最強の技を放つ。
「ずばああぁぁあああああぁぁぁぁぁぐっ!!!」
咆吼と共に、眩いばかりの白い光条が広い廊下一杯に広がった。
「ふぉっふぉっふぉっ」
一方、凄まじい威力の熱線が己に向けられようとしているのを目にしても、
サンタは穏やかな笑みを崩すことなく、ただ、わずかに腰を屈めただけだった。
グパァ…
サンタの口が、顎の関節が無くなって下顎が落ちたのかと見紛う程に大きく開かれる。
その口腔の中からは、赤黒い色をした妖しい光が溢れ出していた。
その大きく開いたままの口で、果たしてどのように発声した物なのか、
いや、そもそも口から発声された物なのかすら定かではないが、
地の底から響いてくるような"声"が廊下に響き渡った。
『 サ ン タ ス パ ァ ァ ァ ク 』
「?!」
ドススパークを照射しているドスまりさの目が驚愕に見開かれる。
ドススパークがサンタを直撃するかと思われた瞬間、サンタの口から放たれた赤黒い光がドススパークとぶつかり、
その場で拮抗する様子を目にしたからだった。
それでも、スパークの照射を続けようとしたドスまりさは、更に大きく目を見開くことになる。
力が拮抗したと見えたのは刹那の事にすぎず、
サンタから放たれた赤黒い光が、ドススパークを押し返しながら自分に向かって迫ってきたのだ。
(そんな…………!!!!)
絶望に心を折られそうになりながらも、懸命に力を振り絞り、スパーク照射を続けるドスまりさ。
だが、そんなドスまりさを嘲笑うかのように、
赤黒い光はドススパークの白い光を浸食しながらドスまりさに向かって一直線に突き進んで来た。
「ゆぎいいぃいぃ?!?!」
悲鳴と共に、ドスまりさの巨体がリビングの床に倒れ伏し、家の中がグラグラと揺れる。
横転したドスまりさの顔からは、先程までの笑みも、怒りの感情も消え失せていた。
残るのは驚愕と恐怖の表情のみ。
「ゆ……!? ゆ……!? ば、ばりざの…! ばりざのスパークがぁぁ…!? ぞんな…! ぞんなぁ…?!
ど、どおじで…!? どおじで人間さんが…スパークを!? どぼじでえぇぇ?!」
「ふぉっふぉっふぉっ、何を言うておるんじゃ。儂は…"サンタクロース"じゃろ…?」
いつの間にか口を閉じ、いつもの穏やかな笑みを浮かべていたサンタが静かに答えると、
ドスまりさの表情からは更に驚愕までもが消え去り、純粋なる恐怖だけが残った。
「あ゛…や゛…やだ……! やだやだ…! こ、こっち…来ないでぇぇ…!
やだあぁぁ! サンタさんこわいよぉぉ! ばりざは逃げるよぉぉ!!
ゆんしょ!! ゆんしょ!! ゆゆっ!? うごげないよおぉ!?
どぼじでぇ………ゆぎゃあああぁぁあぁ!? ばりざのあんよざんがああぁぁっ?!」
悲鳴を上げるドスまりさの視線が向く先、
そこにあった筈のドスまりさの巨大なあんよが見当たらなくなっていた。
ゆっくりの口の下、下顎にあたる部分が下から三分の二程度、ゴッソリと無くなっていたのだった。
サンタから放たれた光線が直撃する寸前、恐怖に駆られたドスまりさは身を捩って回避しようとした。
だが、スパークの照射を止めた途端に一気に押し寄せた光線から逃げ切ることはできず、底部を攻撃に晒してしまっていた。
しかし、サンタが放った光は、一体何だったのか?
ドスまりさの消えた下顎。
その消えた部分に相当する筈の大量の餡子や饅頭皮がどこにも見当たらない。
まるで、巨大な顎でバックリと食い千切られて飲み込まれたかのように、綺麗にどこかに消え失せていた。
その上、"食い千切られた"下顎の、饅頭皮の切り口部分は黒く変色していた。
まるでドススパークを喰らったかのような、熱による焼け焦げ……ではない。
傷口からは、炎も煙も湯気も上がっていない。
小麦粉の皮は腐敗して黒くなっていたのだ。
饐えた臭いを放ち、ネチャネチャとした黒い糸を引きながら。
そして断面部の餡子も、また同様に、ボコボコと沸き立つ黒い泡から腐敗した臭気を放っていた。
「いだいいいぃぃっ!! あんよいだいいいぃぃ!! ばりざのあんよがなぐなっぢゃっだよぉぉ!!
ゆぎいいぃっ!! あんよがへんになっぢゃっだあぁあぁぁ!!! ばりざゆっぐりでぎないいぃぃ!!」
ダメージを自覚した途端に襲ってきた痛みに、ドスまりさは床に横たわったまま、グネングネンと体を振る。
サンタが相変わらずの微笑みを浮かべながら、そんなドスまりさに向かってゆっくりと歩き始める。
その姿を、涙を流すドスまりさの目が視界の端に捉えた。
「あ゛っ…! あ゛っ…! やぢゃ…! サンタさんきちゃう…! サンタざんがぎちゃうよおぉ!!」
ポッカリと開いた傷口からボトボトと餡子をこぼしている事に気付いているのかいないのか、
近づいて来るサンタから逃がれようと、底部の断面をサンタに向けて、半狂乱になって巨体をグネらせる。
だが、横倒しになったままでは這い進むことすらできず、虚しくその場でウネウネとのたうつのみだ。
頭を曲げて後ろを振り返っては、前よりもサンタが近づいてきているのを目にして、更に目に涙を溜めて行く。
サンタが廊下を抜け、リビングにまで入ってきた。
ドスまりさの恐慌が加速する。
剥き出しの餡子、その中のしーしーの通り道があるであろう辺りから、
ヂョロロロ…と黒いぬるま湯が漏れ出して床を汚して行く。
「ゆやああぁぁあぁ! さんたしゃんきょわいよおぉぉ!! みゃみゃあぁぁ!
まりちゃをたしゅけちぇええぇ! さんたしゃんこっちきょないぢぇえぇぇ!?
みゃみゃあぁぁ! まりちゃうごけにゃいよおぉぉ!! あんよしゃんいちゃいよおぉぉ! ぺーりょぺーりょちてぇぇ!!
さんたしゃんやめちぇぇ! やめちぇよおおぉ! まりちゃ もうたべられにゃいよぉ!! ぽんぽんやぶれちゃうよおぉぉ!!
もうみゃみゃをたべるのはやあぁぁぁ!! ぽんぽんくりゅちいよぉぉ! みゃみゃがちんじゃうよおぉぉ!!
みゃみゃあぁぁ!! みゃみゃあぁぁ!!!!」
「おお、そうじゃ。忘れるとこじゃったわい。まりさちゃんには特別にもう一つのお願いも聞いてあげよう」
サンタが背負っていた袋を逆さまにして無造作に振る。
袋の中から、色とりどりのリボンと包装紙で飾られた大小様々な箱が次々にボトボトと落ちて来る。
ほどなくプレゼントの箱の山が積み上がり、袋の中は空っぽになった。
サンタは、そのプレゼントの山の中から、何も選ばずに、
ドスまりさへの"プレゼント"を裏返しにして横たわるドスまりさの目の前に放り投げた。
「ほれ。まりさちゃんが欲しかったのはコレじゃろ?」
「ゆ……? ゆんやあああああああぁぁぁあぁぁぁぁぁ!?!? みゃあみゃああああぁぁ!?!?」
ドスまりさの前に放り投げられたのは、今までサンタが背負っていた袋。裏返された袋。
肌色で、金色の髪が生えていて、目と口の部分を糸で固く縫いつけて塞いである袋。
一体どういう技法で、今まで保存されていたのかはわからない。
わからないが、その袋は、今ここにいるドスまりさ、その母親であるドスまりさの生皮で作られているようだった。
「ふぉっふぉっふぉっ、もう、その袋もだいぶ傷んできたのでな…そろそろ新しいのが欲しかったとこなんじゃ」
サンタがプレゼントの箱の山から長い箱を拾い上げ、バリバリと包装紙を破る。
そして、箱を開けると、中から鈍い光を放つ大きな鉈を取り出した。
「ゆやああぁぁ!? まりちゃいいこになりましゅうぅぅ! もうよふかちなんかちましぇぇぇん!!
くりしゅましゅのひもちゃんとおねんねちましゅうぅぅ! だかりゃ…!! だかりゃああぁぁぁ………!!!」
==========
「すみませーん、ちょっとお話を聞かせてもらってもいいですか?」
夜道を歩いていたサンタが、前方からの声に足を止める。
ドスまりさがいた家からほど近い道路。
そこで二人組の警官に呼び止められたのだ。
「…お孫さんへプレゼントを渡しに行くところですか…?」
警官達が懐中電灯の光を向けながら、サンタに近づいて来る。
顔には薄っぺらい愛想笑いを浮かべているが、その目には、あからさまな警戒の色が浮かんでいる。
「ふぉっふぉっふぉっ、いや、孫ではないがの、サンタさんを待っている子供達にプレゼントを渡しに行くところじゃよ」
「…そうですか…お住まいはこの近くで…?」
「家はサンタの国にあるに決まっておるじゃろ。儂はサンタクロースなんじゃからな」
髭を撫でながらのサンタの返答に、片方の警官の顔から作り笑いが消える。
「……お爺さんね…
こっちはこのクソ寒い中、一晩中クリスマスとやらで浮かれたバカップルどもの相手して、いい加減嫌気がさしてんだよ」
「お、おい…やめろって…!」
もう一方の警官が制しようとするが、その手を振り払ってサンタに近づき、肩に手を載せてくる。
「家はどこ? 仕事は何? 名前は? なんか身分証明書ある?
こんな時間にこんなとこで何やってんの? なあ、さっさと済ませようや?」
「ふぉっふぉっふぉっ、家はサンタの国、仕事は"夢"を届けること…」
「ナメてんのかあぁっ!! ふざけんのも 「う、うわっ! なんだこれ?!」
思わず警官が怒鳴りつけるが、その声はもう一人の警官の驚きの声によって途中で止められた。
怒鳴りつけた警官が相方の方に目を向け、次いで、相方が手にした懐中電灯が照らす先に目を向けた。
「…!? な、なんだ…?!」
懐中電灯の丸い光が照らし出していたのは、サンタが背負った大きな袋。
その肌色をした袋の表面にはベットリと黒い物がこびりついていた。
「お、おい! なんだこれは…!?」 「これ…この匂い…餡子…?」
「ふぉっふぉっふぉっ」
気色ばんで詰め寄った警官に、サンタはいつもの穏やかな笑みで笑い声を返す。
「…っ! ちょっと一緒に来てもら ズシン… ズル…ズル… …? なんだ?」
何処からか聞こえてきた音に、警官の言葉は途中で疑問の声に変わる。
ズシン… ズル…ズル…
また音が聞こえる。何か重い物が落ちるような音と、重い物を引きずるような音。
「い、今の…聞こえたか…?」 「ああ…何の音だ…?」
ズシン… ズル…ズル… ぉぉぉぉぉ…… ズシン… ズル…ズル… ぁぁぁぁぁ……
音は段々と近づいて来る。
近づくにつれて、何かの呻き声のような物までも聞こえてくる。
その音は、警官達が背中を向けている方向から近づいてきた。
ズシン…!
すぐ背後で聞こえた地響きのような音に、警官がゴクリと唾を飲み込む。
そして二人で顔を見合わせてから、懐中電灯を握ったまま恐る恐る振り返った。
「あ…あ……」 「ひっ…!?」
懐中電灯によって照らし出された物は、視界を塞ぐかのような巨大な影。
それは、胴体だけでも象程もある巨大な黒いトナカイだった。
そして、そのトナカイの後ろには、トナカイに引きずられた巨大なソリが鎮座していた。
異様な光景を前にして、一人の警官はへたり込んで尻餅をつき、もう一人は立ち尽くしたまま固まる。
「おお、やっと食事が終わったのか。お前がおらんと捗らんわい。はよう行くぞ」
「ブルルルルル……」
凍り付いたように固まっている警官達の脇を通り抜け、サンタがトナカイの元まで歩いていくと、トナカイが頭を垂れる。
そのトナカイの口の中に何かがいた。
「やべでえぇぇ!! れいむをだべないでえぇぇ!!」
「おかあしゃああぁん!! まりしゃたべりゃれるのやだよぉぉ!!」
「おうまざんやべでぐだざいっ! おねがいでずっ! まりざはどうなっでもいいでずがら、おぢびぢゃんだげはぁぁ!!」
「おねがいいぃぃ! ありずだぢ なんにもわるいごと じてないわあぁぁ!
みんなで とがいはな ぐりずまずばーでぃーをじででだげなのよおぉぉ!!」
「むぎゅううぅぅ!! やさしいおじさんが けーきさんを くれたのよおぉぉ!!
だがらぱーてーをぉ! ぬすんだんじゃないのぉ! しかさんしんじでぇぇ! ぱちぇたち げずじゃないのよおぉ!! 」
「ゆえぇぇ!! くりしゅましゅしゃんは とっちぇも ときゃいはだっちぇ いっちゃのにいぃぃ!!
みゃみゃのうしょちゅきぃぃ! こんにゃのときゃいはじゃにゃいわぁぁ!!」
悲鳴の主達はゆっくりであった。
成体・子ゆ・赤ゆ、合わせて10匹以上のゆっくりが半開きのトナカイの口の中で泣き叫んでいた。
野良ゆっくりなのか、体や飾りの至る所が黒く汚れているが、
更にその汚れの上から餡子やクリームにまみれて、余計に汚らしい姿をしていた。
見ると、トナカイの蹄にも餡子やクリームがベットリとこびりついている。
警官達が呆然とその光景を見つめる中で、トナカイの口が動き始めた。
グチャッグチャッと咀嚼音を立てながら。
「ゆぎゃああぁぁっ!?」 「だ、だべない…ぎゃっ!」
「ゆ゛…が!…ぎょっ!」 「ゆっ…ちべっ……!」 「ぶべっ?!」 「もっどぶぎゅっ!!」
咀嚼音が鳴り響く度に口の中のゆっくり達の悲鳴が小さくなって行き、
それと同時に、今までその悲鳴に掻き消されていた声が聞こえてきた。
「……ゆ……ゆひ……ゆひぃぃ……」 「や……やだ……まりさ……しにたくない……」
「……たしゅけちぇ……たしゅけちぇぇぇ……」 「こ、こんな…とかいはじゃないしにかた…いやぁ……」
トナカイが引いているソリの上には、透明なケースが幾つも積まれていた。
中にいるのは、やはりゆっくり。
それぞれのケースには、中にいるゆっくりの名前や特徴、バッジの有無、そして値段等が書かれた札が貼られている。
それだけではなく、クリスマスツリーや、クリスマスベル、トナカイの引くソリに乗ったサンタなどを模したステッカーと共に、
『X’masセール!』と書かれたシールも貼られている。
おそらく、どこかのペットショップで売られているゆっくり達なのであろう。
そのゆっくり達は、生きながらに喰われる野良ゆ達の姿を見ながら、或いは目を背けながら、
トナカイから少しでも遠ざかろうと、トナカイとは反対方向のケースの壁に体を押しつけてガタガタと震えていた。
「ゆっ!? に、にんげんさん!!」
「むきゅ!? おまわりさんよ!? おまりさんだわ!!」
その内の何匹かが、トナカイの向こう側にいる警官達の姿に気が付く。
「にんげんしゃぁん! たちゅけちぇえぇぇ!! きょわいよおぉぉ!!」
「れいむ、金バッジのゆっぐりでず! ちゃんとバッジもありまず! おねがいじまず! たずげで! たずげでぇぇ!」
「ありすたち、しょっぷで売られてるゆっくりなんでずぅぅ!! となかいさんがいきなり入ってきでぇ…!!」
「まりさだぢをつれでいっだんだよぉぉ! おねがいだずげでぇぇ! だべられぢゃううぅぅ!!!」
「おまわりさぁん! ぱちぇたち誘拐されだんでずぅぅ! となかいさん捕まえでえぇぇ!!」
ゆっくり達が口々に助けを求めて騒ぎ始めるが、警官達の足はその場から一歩も動かない。いや、動けない。
十二月も末だとういのに、グッショリと汗を掻き、ただ呆然とトナカイの姿を見つめている。
だが、一人の警官の腕だけは、意識してか無意識にかはわからないが、ゆっくりと動いていた。
パン!
冷え切った空気の中に乾いた音が響き渡った。
地面にへたり込んでいた警官が、ホルスターから引き抜いた拳銃をトナカイに向けていた。
両手で握られた拳銃の銃口からは白煙が立ち上っている。
別にゆっくり達を助けようとした訳ではない。
そうしなければ、自分が、あのゆっくりと同じ目に遭うのではないかという強迫観念に捕らわれての発砲だった。
白煙を揺らしている拳銃から放たれた弾丸は、トナカイの眉間のほぼ中央に命中していた。
こちらも白煙を上げる銃創から、黒い血がドロリと溢れ出す。
そして、銃創はその次の瞬間には塞がって見えなくなり、トナカイは一声吠えるような嘶きを発した。
「ひ…ひっ…ひいぃぃぃ!?」 「ばっ、ばけものおおぉ…?!」
発砲した警官が震える手からポロリと銃を取り落とし、もう一人も地面にへたり込んで後ずさる。
「ブルルルルル……」
怯えた目で自分を見上げる警官達に向かって、トナカイが蹄の音を立てながら近づいて行く。
そして、生暖かい鼻息が警官にかかるくらいまで巨大な頭を近づけると、警官の顔の前でバカァッと口を開いた。
「や……やめ……やめ……く、喰わないで………!」
「これ、やめんか虐王号。人間は儂らの担当じゃないじゃろう」
穏やかな声で言ったサンタに首筋を撫でられ、トナカイは口を閉じて鼻先をサンタの方に擦り寄せる。
「ふぉっふぉっふぉっ、わかれば良いんじゃ。
儂らの仕事はクリスマスを祝ってくれるゆっくり達に"夢"を届けること。余計な道草を食っておる暇はないぞ」
「ブルルルル……」
白い髭を一撫でして、サンタが悠々とソリに腰掛ける。
「行くぞ。ゆっくり達が待っておる」
トナカイが嘶いて、アスファルトの地面をドカッと蹴りつけると、
トナカイの巨体がふわりと浮き上がり、そのままソリを引いて夜空へと舞い上がって行った。
「ゆあああぁあぁ! おねがいだずげでえぇぇ!! にんげんざあぁぁん!!」
「つれでがないでええぇぇ!! たべないでえぇぇ!! たべないでぐだざいぃぃ!!」
「ゆんやあぁぁぁ!!」
「どおおしてぇー!? どおしてこんなことにいいいぃ!?」
警官達は、悲鳴を上げるゆっくり達を乗せたソリの姿が見えなくなっても、ずっとその場にへたり込んで夜空を見上げていた。
==========
夜空を舞うソリの上で、ふと聞こえてきた歌声に、サンタが地面に視線を降ろす。
眼下にあったのは、先程のドスまりさが飼われていた家だった。
その庭に面したリビングの暗い窓の内側に、何かがいた。
ゆんぐるべーりゅ… ゆんぐるべーりゅ…♪ すじゅがぁ……なるぅ……♪
きょおはぁ…たのっしい…くりしゅますぅ…ゆん…♪
歌っていたのは、その何か、巨大な黒い餡子の塊だった。
餡子の塊の中に浮いている歯茎が不気味に開閉を繰り返し、そこから歌が紡がれる。
クリスマスを祝う歌を。
そして、餡子の塊の中に浮かんでいた二つの大きな目玉が夜空を見上げ、サンタが乗ったソリを見つける。
「ゆうぅぅ…! みゃみゃぁ! みちぇみちぇぇ! さんたしゃん! さんたしゃんがきてくれちゃよぉ!
まりちゃ、いいこにちてたから、ぷれじぇんともってきちぇくれたにょかなぁ…?!
さんたしゃぁぁん! まりちゃここだよぉぉ! ゆっくちちていっちぇねえぇ! ゆゆ~ん♪」
餡子の塊が、床の上に広げられた巨大な饅頭皮の袋に楽しそうに話しかけ、
また再び夜空を見上げてキャッキャッと無邪気な笑い声を上げる。
笑顔で自分に呼びかける餡子の塊に手を振りながら、サンタが穏やかな微笑みを浮かべて祝福の言葉を投げかけた。
「メリークリスマス」
おわり
==========
あとがき
クリスマスを共に過ごす、全てのつがい達にメリークリスマス
by お説教されたいあき
挿絵 byAQNあき
これまでに書いたもの
トップページに戻る
このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- ↓×11確か銅バッジ以上の飼いゆっくりを虐待、及び殺害した場合は罰金取られる筈じゃなかったっけ。
ところでうちのちるのちゃんとだいちゃんは大丈夫かな -- 2023-02-21 06:51:32
- 飼いゆに手ぇだしたらアカンやろ…不法侵入してまで。 -- 2022-03-03 13:21:18
- え、人間担当の虐待サンタさんもおられるので・・・?(震え) -- 2020-10-28 07:12:52
- ってゆーか、人間じゃないし!?一体何なの!?
トナカイも高さ10メートル近くある計算になるし!?
その辺の設定がしっかりしていれば文句無しの傑作だった~ -- 2018-01-03 09:15:56
- ゲスなゆっくり出来ないクソサンタさんはサンタさんじゃないよ ゆっくり出来ないクソサンタだよ ゆっくり出来ないゲスはしねぇえっ!! -- 2017-03-08 20:59:14
- 酸咫喰狼寿がなぁ… -- 2016-05-27 18:36:12
- ゆっくりぎゃくたいはゆっくりできるよ -- 2015-12-27 15:38:52
- DIO「あ、虐待サンタ居たぞ!あと、デカイトナカイも、入るし!?」
ブロリー「どこぞの拳王が、乗ってる馬みたいだな!?」
虐待サンタ「ふぉっふぉっ、君達も、ワシの手伝い一緒に、やってくれるかな?」
ブロリー「嫌いい、所でサンタ俺の取っておきをプレゼントしよう」
ヒュイン!!ヒュン!!
虐待サンタ「ふぉっふぉっふぉその程度じゃワシにわ、勝てないぞ!?サンタスパァァァァク!!」
ドビュン!!
虐待サンタ「(ふぉっふぉっ勝った!!)」
ブロリー「今のは、手加減だ!!取っておきじゃない!!」
サンタ「!!」
ブロリー「これが、本当の取っておきだ!!」
キュイイイン!!ビュン
虐待サンタ「(なんじゃと!!このワシが、負けるじゃと!?)」
虐待サンタ「有り得ん!?有り得んぞぉぉぉぉ!!うぎゃらばぁぁぁぁ!!」
ドゴゴォォォォンデデーーーン!!
ブロリー「終ったな所詮クズなのだ」
DIO「よし、トナカイかたずけて帰るか」
ブロリー「そうだな」 -- 2014-12-04 18:46:37
- ブラックサンタですねわかります -- 2013-12-18 15:30:48
- この後すぐの事―。
この糞サンタのじじぃはその気に食わない殺し方がゆ殺者たちの怒りにふれ、
ゆ殺者達の狂気で糞トナカイと糞共ごとブッ殺されましたっ!!! -- 2013-06-25 10:20:30
- このSSの真のタイトルは「サンタが潰し(殺し)にやってくる」ですか?www -- 2013-06-24 20:41:14
- ゆっくりは饅頭だから生物じゃないからペット殺しじゃないとか詭弁を抜かす奴もいるだろうが、それでも器物損壊と不法侵入と窃盗で完璧に犯罪者だろこれ。虐待が肯定される世界でも否定される世界でも等しく許されない独りよがりのクズ。 -- 2013-01-27 19:39:05
- 惨多苦老主さんマジパネェ -- 2012-08-21 02:56:04
- ・・・・・・・・? -- 2012-07-24 17:33:43
- このサンタしばかれたいんか・・・。 -- 2012-07-02 01:59:47
- 超最高のクリスマスだね~。
でも飼い主のフルボッコにして目の前でゆっくりを殺すさまを見せる
クリスマスショーみたいなことがあったらすごいね~。
でももっとよいのは・・・クスクス。 -- 2012-05-19 01:28:28
- こんな三田いやだ。
あと三田がマ○オにみえてwwww -- 2012-03-27 20:56:55
- めっちゃおもしろかった!この作者様の理不尽虐待大好きww
幸せにゆっくりしてる飼いゆを理不尽虐待とかもうQNQNしっぱなしでしたw
人間の鬼意山だったら犯罪行為にゆっくりしづらいところでしたが、
人間ではない妖精?サンタの仕業ですからあまり気にならずにゆっくりできました
人間虐待度を薄める為に飼い主の反応を省いたところもよかったと思います
ただまあ靴下子れいむの飼い主お姉さんの反応はちょっと見たか・・・いえいえ何でもないですw -- 2011-06-06 06:13:10
- 赤れいむが本来貰うはずだったプレゼントを赤れいむの目の前でグシャグシャにしてやってから虐待してやればよかったのになあ。 -- 2011-02-17 22:09:00
- 幸せな赤ゆ虐待やっぱ最高 -- 2011-02-17 10:49:07
最終更新:2010年01月08日 08:42