ふたば系ゆっくりいじめ 1174 まりさとまま

まりさとまま 12KB


越冬 群れ 自然界 現代 人間なし 創作亜種 撮影まりさの出生の話です。


『まりさとまま』

希少種 独自設定満載 「まりさの思い出」の外伝です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まりさは厳しい越冬の最中に生まれた。
両親の越冬はまりさを生んだ時点で失敗だったのだろう、
気が付けばまりさ1匹で生活をしていたのだ。
両親が何種だったのかも覚えていない、
分かるのは自分がまりさ種である事から片方はまりさだったのだろうと言う事だけだった。
まりさのお家は、何故か群れから離れた場所に作られている。
越冬で両親が死んだ後は、長が毎日まりさのご飯を持ってきてくれている。
でも何かがおかしい・・・・
皆、まりさを怖がっている。
長ですら、あまり会話どころか目も合わしてくれない、
ただ毎日、ご飯を巣穴前まで運んで来てくれているだけだった。

春も半ばまで来ると、赤ゆだったまりさも子ゆまで成長していた。
ご飯は毎日、長が持ってきてくれているとは言え、
ベットの用意からうんうんの処理まで、自分でやらねば誰も面倒はみてくれない。
そんな生活からか、赤ゆ言葉は早々に抜け自立した子ゆに成長していた。

『まりさはかりをおぼえたいんだぜ!』

両親がいないので、しかたなく長に頼むまりさ、
しかし、子まりさに関わろうというゆっくりは、この群れにはいなかった。

『かりはドスがするから、まりさはゆっくりしているといいよ。』

長もまりさには何も教えてはくれなかった。
教えて貰えないなら独自にやるしかないと、まりさは自分で狩に出た。
両親から受け継いだ餡が良かったのか、まりさの運動能力はかなり良かった。
春の軟らかい草や、生まれたばかりの幼虫を食べて狩の腕前を着々と上げていくまりさ、
既に自分で食べる分は、自分で集めれるにまで上達した。
しかし、長はまりさへご飯を運ぶのを止めなかった。

『おさ、まりさはごはんさんはじぶんであつめれるんだぜ?』

『いいんだぜ、これはおそなえなんだぜ・・・』

『おそなえ?まりさに?』

『まりさのぱぱとままにだぜ・・・』

お供えと聞いて不思議がるまりさ。
長はまりさにまりさの両親の事を話す事にした。
この群れは人里よりそんなに離れてはいなかった。
そんな群れを守っていたのが、
まりさの母であった。
守ると言っても、何か行動して守っていたのではない、

村の厄を一手に引き受けていたのだ

まりさの母は「ゆっくりひな」である。
彼女のいる群れは厄災より守られると信じている。
しかし、群れの厄を一手に引き受けると言うのは、
ゆっくりの限度を遥かに超えた量である。
毎日、ひなは何も触れもしないのに傷ついて怪我をしていく、
だがそれが、群れを守ってくれているのだと群れの長は感謝し、
ひなの生活に必要な物は全部群れで用意した。
だが感謝はすれども異形なるゆっくりに畏怖し、あまり近寄ろうとはしなかった。
ひなは常に1匹で暮らしていた。
群れに気を使い、出来るだけ離れた場所に巣穴を掘った。
そんなひなへのご飯を運んでいたのが、のちに番となる父まりさであった。
長から、ひなの世話をするように言われ、
群れで集めたご飯を、毎日ひなのもとへ届ける。
そんな日々を送れば、必然的にひなとも親しくなり、
情も湧こうと言うものである。

『ひな、ごはんさんをもってきたよ。』

『ありがとうまりさ、ゆっくりしていってね。』

『ゆゅ~ん。まりさは、はこんでるだけだよ、おれいをいわれるほどのことはしてないよ』

『そうじゃないの、いつもひなといてくれていることよ。』

いつの間にか父まりさは、ひなの巣穴に住み着くようになっていた。
その方が、世話をするには便利よかったのである。
2匹は番となった。
長はこの2匹が子を成せば、次世代の守護が生まれると歓迎した。
だがひなは子の話になる悲しげな表情を浮かべる。
この時、長や父まりさ達は、
ひなの心の内を読む事は出来なかった。
子を成す事がどう言う結果をもたらすのかを。

『ひな、まりさはひなとのおちびちゃんがほしいよ。』

まりさはひなによく子作りをしようと持ちかけた、
だがひなはその思いに応える事は無かった。
何か事情がある。
まりさもそれには気づいてはいた、
しかし誰しもが最愛の者との子を望む。
それはあたりまえの事である。
ある日、いつも通り子作りを持ちかけて断られた時、初めて理由を尋ねてみた。

『ひなはまりさがきらいなの?おちびちゃんはいらないの?』

『そうじゃないわ、ひなもまりさがだいすきよ。
 でもおちびちゃんをつくるとまりさが・・・・・』

ひなはまりさに話した。
ゆっくりひなはその身体に仲間の厄災を受ける。
その厄は身内にも及ぶのだと言う。
子を成せば、その子を媒介にまりさも完全な身内となる。
「ゆっくりひな」ならまだしも、通常種のまりさでは厄には耐え切れない、
恐らくまりさは子を成した瞬間に、死んでしまうであろう。
だがまりさはその話を聞いた上で言う。

『やっぱりおちびちゃんをつくろうよ。』

『まりさがしんじゃうのよ?』

ひなはまりさの反応に驚く、
普通なら自分の命に係わると聞けば、身を引く事を考えるだろう。
だがまりさは、それでも子供を作ろうと言う。

『そうだね・・・でもおちびちゃんはとってもゆっくりできるんだよ。
 ひながまりさといるよりも、もっともっとゆっくりできるんだよ。』

まりさの決意は固かった。
自らの命を懸けての子作りである。
まりさと一緒になるまでは、常に1匹で寂しそうにしていたひなに、
もっとゆっくりして貰いたかった。
そして、その子は次世代の守護として群れを守ってくれる。
まりさの想いにひなはついに応えた。
だが死ぬと判っているのに、何の準備もせずに子作りをする訳にはいかない、
まず、長に自分が死んだ後の事を頼んだ。
事情を知った長も、まりさを引き止めたが、次世代の守護のためと言われると強くは止めれなかった。

『わかったんだぜ・・・・まりさのおちびちゃんはどすがぜったいゆっくりさせてやるんだぜ!』

ひなと群れの為に、死を決意した勇気あるゆっくりに、長は誓いを立てた。
長に保護を頼むと次は食料である。
一応、ひなのご飯は群れから貰えるのだが、子作りは越冬中に行うとひなと話あったので、
何匹生まれるかわからない子供の分、
通常より余分に貯めこむ必要があったのだ。
晩夏から始めた貯蔵も、秋の終わりには巣穴に満載し過ぎて、
巣穴の拡張工事をしなければならなくなった。
こうして越冬に入る頃には、一家どころでない凄い量の食料を準備できた。

『ゆゅ~ん、これでひなもおちびちゃんもゆっくりできるんよ。』

自分は次の春は拝めないと知りつつも、
感無量なまりさであった。
越冬にはいる前日、ひなは珍しく夜遅くに長の巣穴を訪ねた。
長に越冬中に子作りをする事で起こるであろう真実を全て話し、いくつかの事を頼んだ。
その中には、番であるまりさも知らない事が含まれていた。

『じゃあいいね?』

越冬に入って暫くして、
ついに2匹は子作りに入りすっきりを始める。
お互いの身体を擦り合わせて、しだいに紅潮していく2匹、
その高まりはやがて頂点に達する。

『『すっきり~』』

その刹那、まりさの身体が大きく膨れる。
覚悟はできている。
まりさは膨れ今にも弾けそうな身体で言った。

『ひな、おちびちゃん・・・・・ゆっくりしていってね』

パーーーーーーーーーーン

まりさの身体は肉片も残さずに弾け飛んだ。
群れの厄災をその身に受けた結果である。

『まりさ・・・・・まりさ・・・・まりさ・・・・・』

涙流しながらひなは何度も名前を呼ぶのであった。
だが泣いてばかりはいられない、次は自分が子を守る番なのである。
数日たち、ついに子供が生まれてくる。
まりさの忘れ形見である。
なんとしても守らねばならない、ひなは覚悟を決め出産の準備をする。
ゆっくりひなは常に1匹しか子を成さない、
決して生まれて来るのが1匹だけと言う事では無い、

1匹しか守れないのだ。

『ゆ・・・ゆ・・・・・ぐぅ・・・ぐぅう!』

産道が徐々に開き始める。
そして最初の赤ゆが顔を見せる。

『ユックチウマリェルヨ』

ポン

『ユックチシ・・・・ギュギュギュ』

パーーーーーーーーン

1匹目に生まれた赤まりさは、突如弾け飛んでしまった。

『ユックチウマリェルヨ』

ポン

『ユック・・・・ギギギギ』

パーーーーーーーン

2匹目も弾け飛ぶ。
次で最後の子供だ、
ひなは自分のお飾りであるリボンを、そっと顔を見せ初めている赤まりさにかけてやる。

『ユックチウミャレルヨ』

赤まりさはひなのリボンに絡まる形で産み落とされた。

『ユックチチテイッチェネ!』

最後の子供は無事に産声を上げる事ができた。
その刹那、ひなの身体が膨れていく、
先に亡くなったまりさと同じように。
子にうける厄災を自分のお飾りをかけてやる事によって、
全てその身に引き受けたのだ。
お飾りは1つしかない、
必然的に、子供も1匹しか助ける事は出来なかった。
ひなが長に頼んだ事の1つは、それは越冬明けには巣穴には赤ゆ1匹であり、
自分達は生きて育てる事が、出来ないであろうと言うことであった。
赤まりさは最初の食事をそのリボンを食べて育った。
このリボンを食べつくす頃には、
父まりさが必死になって貯めた食料を食べる事が出来るようになっているだろう。

『おちびちゃん・・・・・ゆっくりしていってね・・』

パーーーーーーーーーーーーーン!

こうしてひなも弾け跡形も無く亡くなってしまった。

『ユックチユックチユックチ』

巣穴には事情を知らぬ赤ゆの声だけが響いていた。

こうしてまりさはこの世に生まれてきたのだ。
越冬を終えた長はまず最初にひなの巣穴に行き、赤まりさを保護した。
そして群れの守護として大事に育ててきたのである。

『まりさのままはむれをゆっくりさせるためだけにいきていたのぜ?』

話を聞いた子まりさが長に最初に聞いた事がこの疑問だった。
ゆっくりは基本、自分がゆっくりする為にしか頑張らない、他ゆの為に自分のゆっくりを捨てさした。
群れに対してまりさはそうイメージしたのである。

『それは・・・・どすにもわからないんだぜ・・・・』

長にもこれは答えられるはずがなかった。
群れを守るのは長としての使命である。
たしかに群れは守られたのかもしれない、だがそれはひなの能力によってであり、
決して長の力では無かった。
長が帰った後、子まりさは考えた。

群れは本当に必要なのか?

チャリチャリチャリィィィ

そう感じた時、子まりさの中から1本の鎖が現れた。
その鎖は地面に?がっている。

『ゆゅ?なんなのぜ?』

子まりさは巣穴を飛び跳ねてみるが、鎖は地面に?がったまま付いてくる。
重みも抵抗も一切感じない、ただ地面と子まりさを?いでいるだけだった。
その日から子まりさは、?がれた生活をしなければならなくなってしまった。

何処に行っても付いてくる。

何をしてても?がっている。

ある日、そんな鎖に変化が訪れた。
群れの仲間が子まりさを、あからさまに除け者にしたのだ。
子まりさは酷く傷ついた。

ピシ

子まりさの心が痛んだ刹那、鎖に罅が入った。
子まりさはその罅を見ていると、群れに嫌気がさしてくる気がした。

ピシ

仲間でのピクニックに誘ってもらえなかった時、

ピシ

ありすの都会派なコーディネイトを子まりさの巣穴だけしてもらえなかった時、

ピシ

長が獲ってきた蜂蜜を子まりさだけ分けてもらえなかった時、

罅は子まりさが傷ついた分だけ入っていった。
不思議な事に、この鎖は子まりさにしか見えないらしく、
誰も罅はおろか鎖にも気が付かなかった。
鎖が罅で一杯になった時、子まりさは群れが嫌いになっていた。
そしてとうとう群れを出て行く決心をしたのだった。
とは言え、群れの守護として長の保護を受けている立場である。
一応、長に群れを出る事を相談した。

『まりさはひとりだちをするんだぜ、ゆっくりむれをでていくよ。』

『それは・・・・それはだめなんだぜ・・・
 まりさはむれのまもりがみなんだよ?ゆっくりりかいしてね。』

長の言う事に子まりさは怒りを感じた。
群れの為に母のように、自分のゆっくりを捨てろと言うのか?
これが仲の良い仲間なら、子まりさも身を挺して守ろうと思えるだろう。
だが大切とは名ばかりに、隔離されたかのような生活、
これが仲間だろうか?
この疑問が鎖に最後の罅を生んだ。

ピシ・・・・ピシピシピシ・・・パッキーン

鎖は遂に断ち切れてしまった。
不意に子まりさの中から黒いリボンが噴き出てきた。

シュルシュルシュルシュル

1本どころの話では無い、
子まりさの身体中から沢山のリボンが噴き出し、次々に空へと舞っていく、
そしてそのリボンが止まった時、
異変が起こった。

『ゆ?ぎゅぎゅぎゅぎゅ・・・・・・ぐるじいんだぜ・・・・』

先ほどまで話をしていた長が苦しみだす。
呻きや悲鳴は群れ中から聞こえた。

『ぎぎぎ・・・わがらいよぉぉぉぉ・・・・』

『だでがでいぶばずげぇぇぇぇ・・・』

『ぶぎゅぎゅぎゅぅぅぅぅぅぅ!』

『ご・・ごんなぁぁぁどがいばじゃなぁぁぁぁぁ・・・』

やがて長が黒く変色しだす。
長は苦しみの中で、ひなと約束した事を思いだした。

「ひなのおちびちゃんを決して、仲間外れにはしないで下さいね、
 仲間を大事に思う気持ちが無くなれば、楔は放たれてしまいます。
  大切な仲間であれば、共に生きる気持ちを生んでくれます。
    それを忘れないで下さいね・・・・・」

長はこの時、ひなの言っている意味が良く解らなかった。
だが今、ようやく理解する事が出来た。
守護とは群れを思う気持ちがあって維持できるのだと言う事を、
仲間でない者は守れないのだ、
長の群れは子まりさを仲間として扱っただろうか?
腫れ物を扱うかの如く、除け者にしていたのではないか?寂しい想いをさせたのではないか?
群れの態度が遂に、子まりさに決断させてしまった。

自分はこの群れの仲間では無い

今更、理解しても遅かった。
これまで封じられてきた厄災が群れに返される。
身に余る厄はゆっくりの身体を蝕んでいく、
長は消え行く意識の中で誤った。

『まりさ・・・ゆっくりさせてあげられなくて・・・ごめんなんだぜ・・・・』

その最後の想いは、言葉で子まりさに伝える事は出来なかった。
子まりさは身体から噴き出るリボンに気を取られ、
気が付けば群れ中のゆっくりが黒い塊と化していたのだ。
子まりさは、驚きはしたが哀れみは感じなかった。
もお自分は群れの仲間じゃ無いのだから・・・・

子まりさは旅に出た。
群と言う物に嫌気がさしていたので、
世の中を見て周る旅に出る事にしたのだ。
後にフリーカメラマンのお兄さんに飼われる前の話である。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

写真まりさの外伝を書いてみました。親にゆっくりひなを持ってきたのは、
「まりさので思い出」を書いた時に決めた裏設定です。
今回こんな形で出す事ができました。
ちなみに僕はこのまりさを「デスラッチまりさ」と呼んでおります。なんか語呂いいかなとw
相変わらず誤字・脱字は多いかもしれませんが勘弁して下さい。

これまで書いた物



トップページに戻る
このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

すべてのコメントを見る
  • ゆっゆっゆ!! -- 2012-07-27 16:01:01
  • ↓撮影を介して厄を小出しに放出できてたのもあるんじゃないかな。 -- 2011-03-09 12:21:40
  • まりさにそんな過去があったのか…! -- 2010-12-31 12:55:27
  • そういうことだったんのか。 -- 2010-12-24 04:00:08
  • 糞まりさのせいで不幸になったむれがかわいそう -- 2010-12-04 16:43:01
  • ↓群に属してないからたいして厄溜めてなかったんじゃね? -- 2010-09-14 12:10:40
  • 昔…ジャンプでこんなの読んだことあるような…「アウターゾーン」だったかなぁ? -- 2010-07-17 04:06:49
  • あとあと矛盾が生じるよな。このまりさ母ひなの能力を受け継いでいるんだろ?あとの作品で、ぱちゅりーと番になっておちびちゃんが産まれているけど... -- 2010-07-02 02:18:12
最終更新:2010年05月15日 10:05
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。