ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編)

『ゆっくり Change the World(出題編)』 9KB

ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくりの続編です。少しだけふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編)も関係あります。
※駄文、稚拙な表現注意。
※俺設定注意
※ずる賢いゆっくり注意
※あとがきに新企画があります。


ああれいむ。君はなんて素晴らしいんだ!!

「しんぐるまざー」だの「あまあまよこすんだぜ」だの「とかいは」だのぬかす他のゆっくりとは別次元の存在。

まさにゆっくりのなかのゆっくりだよ。

そんな君だからこそ受け取って欲しい。この「ダイヤモンドバッジ」を。

                   ゆっくり Change the World(出題編)
                                        作、長月

「ゆぜぇ・・・ゆぜぇ・・・ゆう。」

のーぶるれいむは疲れていた。ゴミ捨て場でもう少しで潰されそうになったのを全力で逃げてきたのだから当然だ。

あのゴミ捨て場で男はレンガを振り下ろそうとした瞬間ぎっくり腰になってしまった。

痛がる男の隙をつきなんとか逃走に成功したれいむ。あの状況で無傷で生還できたのは奇跡に近い。

とはいえこの一件はれいむの心に強い恐怖を残した。

もうあんないつ殺されるかもしれない恐ろしい場所には帰りたくない。

しかし他に帰る場所などありはしないのだ。

くそ。なぜこんなことになった。なぜ。

れいむは憤った。

全ては見る目のないじじいどもと・・・・あのテレビに出ていたくそれいむのせいだ。

あんな無能なやつが卑怯な方法でれいむのいるべきゆっくりプレイスにいるせいでれいむがこんな目にあっているのだ。

実際は100%自業自得でテレビに出演していたれいむは全く関係ないのだが、頭に血の上ったれいむは気づかない。

そう全てはあのクソ無能なれいむがわるいのだ。あいつさえいなければ・・・・・え?

れいむは目を疑った。

テレビのれいむが自分の前にいるからだ。こちらに気づいてないらしくピョンピョンと近くの森へ跳ねていく。

見間違いかと思ったがあのりぼん、あのバッジ。どうみてもあのセレブれいむだ。

のーぶるれいむははっと思い出した。今まで夢中で逃げていて気づかなかったがここはあのテレビでやっていたあのお屋敷だ。

見渡す限りの広大な庭にゆっくりできそうなゆっくり用遊具の数々。そしてきれいで大きなお城のようなお屋敷。

くそ!!!

気か付けばれいむは、セレブれいむを追っていた。

れいむのいるべきゆっくりプレイスを奪ったあのクソ饅頭め。ぐちゃぐちゃに踏み潰してくれる!!

そう思いながらセレブれいむを尾行する。

隙を突いて一撃で殺してやる。あの研究所で殺したクズどもと同じように。



セレブれいむを追ううち、れいむは人気のない野原へとはいってしまった。

れいむは物陰で様子を伺う。

誰かを待っているらしく野原の真ん中にある木の切り株に腰掛けているセレブれいむ。

殺るなら今だ。

死角に回り込もうとしたとき、向こう側で物音がした。

どうやら待ち合わせの相手が来たらしい。いったん襲撃はやめだ。

しかし待ち合わせ相手は誰なのだろう?飼いゆっくりがこんな森の奥で待ち合わせなんて。

次の瞬間れいむは唖然とした。

草むらから出てきたのはれてぃだった。捕食種のれてぃがなぜれいむと待ち合わせを?

理解不能のれいむを尻目に、れてぃのもとにうれしそうに跳ねていくセレブれいむ。

やさしい飼い主にお屋敷で蝶よ花よと育てられていたので捕食種を、いやこの世に悪意があることを知らなかったのだ。

「ゆっくりしてってね!!」と無邪気にあいさつする。

そんなセレブれいむをれてぃは・・・長い舌で捕らえると一口で食べてしまった。

れてぃはしばらく反芻するようにもごもごと口を動かしたあと

「クズ(通常種)の分際でいい暮らししてるからよ。」

と言い、プッとなにか吐き出し森の奥へと消えていった。

このれてぃは世間知らずの飼いゆっくりを言葉巧みに誘い出し、人目のない場所で襲い捕食するゆっくりだったのだ。

そしてれいむはガタガタと震えてその場を動けずにいた。


数分後、れてぃが戻ってこないのを確認するとれいむは動き出した。

れてぃが吐き出した何かに。

正直あんよの震えはまだ止まっておらず、今すぐでもこの場を逃げ出したかったがそうもいかない。

もしあれが自分の予想したものであれば。草をかき分け「何か」を探すと・・・それはあった。

やはり。れいむはニヤリと笑った。

それはあのセレブれいむのりぼんとバッジ。

これで世界を・・・世界を変えることができる。

この薄汚れた野良の世界から華やかなセレブ飼いゆっくりの世界へ。

このりぼんとバッジさえあれば・・・

そう変えることができるのだ。

こののーぶるれいむ様にふさわしい世界へと。

れいむは自分の猫にボロボロにされたりぼんをもみあげではずすと、セレブれいむのりぼんとバッジをくわえその場を立ち去った。



そして2週間がたった。

セレブれいむの飼われていた屋敷では

「れいむは・・・れいむはまだ見つからないのか・・・」

「れいむ様は全力をもって捜索しております、旦那さま。今しばらくお待ちを。」

「ああ・・・れいむ。生きていておくれ。私の愛しいれいむ・・・」

がっくりと意気消沈する男。この男がセレブれいむの飼い主でこの館の主でもある。

防犯カメラの映像によるとれいむは柵にあいていた小さな穴から外へ抜け出したらしいが、そこから先の足取りがどうしてもつかめないでいた。

探偵を雇いこのあたり一帯を聞き込みを行い、懸賞金付きでポスターも貼ったがまったくれいむに関する情報は出てこなかった。

聞けばセレブのゆっくりが神隠しのように行方不明になる事件が今年になり何件もおこっているらしい。

現場には、りぼんや帽子などゆっくりのお飾りのみ残され未だ戻ってきたゆっくりは居ないという。

もしかしたらうちのれいむもその事件にまきこまれて・・・

「旦那さまの心中お察しいたします。れいむ様は1000万以上する高価なゆっくりでしたしなあ。」

「ちがうぞ時田。金額の問題ではない。あのれいむこそが私の理想だったのだ。」

時田とよばれた執事も男と共にうなだれる。そんな重苦しい空気が漂う中

「失礼します!」

使用人の一人が音を立てて入ってきた。

「何じゃ騒々しい!!旦那さまに無礼であろう!!」

「申し訳ございません。ですがれいむ様が・・・」

「何!!見つかったのか。れいむが!!」

がばっと使用人にがぶりよる男。

「れいむは・・・れいむは無事なのか!?」

「はいご無事です。ただ衰弱が激しいらしく今は市のゆっくり病院に搬送されています。」

「よしわかった。時田、車を出せ。ゆっくり病院へ大至急だ。」

「かしこまりました。」

男たちは慌ただしく部屋を後にした。




「ゆふふ・・・うまくいったよ。」

ゆっくり用の治療ゲージの中でしてやったりと微笑むのーぶるれいむ。

2週間の間どうすればあの屋敷の飼いゆっくりになれるかずっと考えていた。

このままセレブれいむのりぼんを自分につけて屋敷に行くという手もあったが長い野良生活で汚れきったこの体ではすぐに別ゆっくりだとばれてしまう。

それに自分はお屋敷のことを何も知らないのだ。うっかりボロを出してそのまま潰されかねない。

だからこそれいむはあえて屋敷に行かず、道路で行き倒れたふりをしたのだ。何者かに暴行されたかのように偽装して。

これなら薄汚れた体も暴行されたときについた汚れと思われ不自然でなくなる。

そして行き倒れたふりをしていれば、いずれ誰かが発見し保護してもらえる。

なぜなら町中にれいむを探すポスターが貼ってあるのだから。しかも懸賞金付きで。

人間にはゆっくりの区別などつかないからつけているバッジこそが個体の識別方法となる。

つまりバッジをつけている限りれいむがあのセレブれいむなのだ。

問題はもうひとつの方だが、それにもちゃんと秘策を考えている。大丈夫だ。やれる。

勝利は目の前だ。

れいむが色々考えていると廊下が騒がしくなっていた。

どうやらセレブれいむの飼い主が到着したらしい。れいむに緊張がはしる。

「れいむ。無事だったか!?」

そう言いながら男はれいむのゲージに駆け寄る。さあここからがのーぶるれいむ様の演技力の見せ所だ。

れいむは怯えたように演技しながら

「ゆう・・・おじさんだれ?れいむをしっているひと?」

「れ・・・れいむ!?」

「それともれいむをいじめるひと?やめてね。れいむにひどいことしないでね。」

もみあげのピコピコする部分で顔を覆いイヤイヤと首を振り怖がる演技を続ける。

愕然とする男にゆっくり医師が説明する。

「どうやらお宅のれいむちゃん記憶をなくしてしまわれたみたいなんです。なにを聞いてもわからない、覚えてないというばかりで。
どうやら暴行を受けたショックで記憶喪失になったようですね。」

「そんな、別のゆっくりという可能性は!?」

「残念ながらありえません。もし無理やりバッジやりぼんをとってほかのゆっくりがつけた場合、ダイヤモンドバッジの盗難防止センサーが反応してゆっくりセキュリティやあなたの元へ連絡があるはずです。確認しましたがそのような事実はありませんでした。」

そう。今回れいむが一番幸運だったのはそこだった。実際はれてぃの胃液でセレブれいむが溶かされた為、ダイヤモンドバッジのセンサーが反応しなかったわけだがそのことは男も医師も知ることができない。

「ああ・・・そんな・・・れいむ・・・ああ・・・」

男はショックだったのかその場でひざをつき泣き出してしまった。

その様子を見てれいむは内心ほくそえんだ。

うまくいった、と。





しかしれいむは気づかなかった。


自分が致命的なミスを犯していることを。


(解答編へつづく)
補足説明
ダイヤモンドバッジ
セレブのゆっくりのみがつける事が許されるバッジ。プラチナやゴールドと違い試験を受ける必要はない。
ダイヤモンドをはじめ様々な技巧をこらした飾りがついておりそれらだけでも100万以上する。


あとがき
前回はアンケートにご協力いただきまことにありがとうございます。アンケートの結果一番リクエストが多かったのーぶるれいむの話「ゆっくり Change the World」をかかせていただきました。
ところでなぜタイトルに出題編と書いてあるか疑問に思われた方も多いでしょう。
ズバリ出題とは今回のSSの最後に書いてある

「のーぶるれいむの犯した致命的なミスとはなにか?」

を皆さんに当てていただこうというものです。感想と一緒に自分なりの推理をコメント欄に書いていただければ幸いです。

解答のヒントとしては

なぜセレブれいむは1000万以上という法外な値段だったのか。(通常のれいむ種は安いので1000~1500円程度)

飼い主の男はなぜそこまでれいむに固執するのか。

またこの話の前作「選ばれしゆっくり」の中にもヒントが隠されています。もう一度読み返して見てください。


見事正解された方の中から1名様に長月のSS内容をリクエストする権利を差し上げます。リクエストのある方は感想・推理と共にコメントに書いてください。正解者でなくても次回以降の参考にさせていただきます。

リクエストの例
 余り書かれないゲスさなえのSSを見てみたい。

 秋姉妹のゆっくりを書いて欲しい。

「VS最強のゆっくり 史上最低の戦い」のケツ振りれいむのその後が知りたい。

 星蓮船種のSSが読みたい 

 など


たくさんのコメントお待ちしています。



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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

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  • 100ま・・・ -- 2012-04-20 22:01:58
  • なにか芸を覚えてて、だから高かったとかかな?それとも金庫の番号とか -- 2010-10-14 18:25:47
  • ↓だってまだ話終わってないもん -- 2010-09-19 19:54:30
  • うわすげぇwww全然面白くねぇwwwwww -- 2010-07-29 23:24:25
最終更新:2009年10月24日 17:02
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