「どこだここ?あけぼの町じゃないのか?」
鳴神剣二は困惑していた。気が付くと自分は体育館のような会場にいた。
周りを見渡してみれば老若男女問わず様々な風貌の人間達が集められている。
否、人間達という表現は正しくは無かった。中には見知った異形の姿もあったからだ。
「ジャークムーン!それにブラッディも!」
魔弾戦士としてあけぼの町の平和を守る剣二の宿敵―魔人軍団ジャマンガの最高幹部の二人が確認できた。
一瞬、ここに連れてこられたのも奴らの企みかと剣二は考えた。
しかしながら彼らもこの場に連れてこられた事には当惑している様子であった。
(ジャマンガの仕業じゃないのか…?)
剣二がそう考えたところで、突如としてステージ上に黒い影が現れた。
その影はなにか球形の、ボールのような物を抱えているように見えた。
それは正しくはボールではない。―人間の生首であった。
「ワシは屠殺鬼玉王。お前たちにはこれから殺し合いをしてもらいたい」
「首が喋った!?」
額に「王」の字が刻まれ、頭頂部から目を通り顎下にかけてラインが引かれた顔、それがその生首の風貌である。
「玉王!今度はいったい何を企んでいるんだ!」
辮髪の男がステージ上の首に対して叫ぶ。どうやら二人は知り合った仲であるようだ。
「ふふふ、今言った通りだラーメンマン。お前たちには我々の用意した会場で最後の1人になるまで殺しあってもらう」
「な、なんだと!?」
辮髪の男は激昂した。そしてそれは剣二も同様であった。
玉王が言っている事は到底受け入れられるものではない。
「嫌だと言っても従ってもらうぞ。今のワシの力の一端を見せてやろう」
と、言うと玉王は自分を抱える影に対して目くばせをした。
それを受けた影は何かのスイッチを作動させたように剣二には見えた。
―pppppp…
連続的な機械音がホール内に響き渡り…そしてボンッと肉が弾ける音がした。
「初佳さん!」
「こずえ!こずええええええ!!」
「ひでえ…こりゃ即死だ!」
破裂音の後には三人の男女の首なし死体が出来上がっていた。
剣二は驚愕して目を見開いた。いや、剣二だけでなくその場の誰もが驚愕していたであろう。
「我々の不利益になるような行動をとった場合や会場内の禁止エリアに入った場合はこのように首輪を爆発させるから覚えておくのだぞ。無理に外そうとした場合でも同じだ」
そこまで聞いて剣二は自分の首にも、先程首を破裂させられた三人同様に鉄製の首輪が嵌められている事に今更ながら気が付いた。
おそらく、玉王の言う事は脅しやハッタリではなく事実なのだろう。
「お前たちにはある島に向かってもらう。見知った施設があるかもしれんからお前たちの方が詳しいかもな」
そこまで言ったあと、玉王はそうそう忘れていたと付け加えた。
「何も無報酬で殺しあえと言っているわけではない。優勝者には何か一つだけ願いを叶える権利をくれてやろう」
言い終わると玉王は影に対して再び目くばせをした。
それを受けた影が腕を振り上げるとホール内の参加者達は白い光に包まれた。
「では島へと送る。…ゲームスタート!」
眩い光に包まれる中で、鳴神剣二の心中には確かなものが一つあった。
主催者玉王に対する…怒りが。
【乃木坂初佳@ヨスガノソラ 死亡確認】
【和泉こずえ@無限のリヴァイアス 死亡確認】
【流星拳砲岩@闘将!!拉麺男 死亡確認】
【主催 屠殺鬼玉王@闘将!!拉麺男】
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最終更新:2018年08月07日 13:40