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ここは夜の森。かすかに月光が差し込む静かな森で、1人の参加者がある決意を固めていた。

「俺はやるぜ!優勝して大金をせしめてやるんだ!」

その参加者は男であった。頭は辮髪、体格は筋骨隆々とした大男であった。
彼の名は流星拳砲岩、大陸に名を知られた悪名高きゴロツキである。
何故自分がこんなところに連れてこられたのか、そんな事は砲岩にとってはどうでもよかった。
これだけの人数を集められる力を持った主催だ。賞金として一生遊べるだけの金を用意する事など容易い事であろう。
砲岩は欲望のままゲームに乗る事にしたのであった。

「それにしてもこの俺に甕を支給するとは主催も中々気が利くじゃねぇか。俺にも運がまわってきたようだぜ」

背中に背負った大甕を見やり砲岩は独り言を呟いた。
他の参加者にとっては外れの部類にあたる支給品だろうが、彼にとっては強力な武器になる。
得意の得物を得た砲岩は少し浮足立っていた。

「最初に俺に出会ったやつが散弾流星脚の第一の犠牲者だぜ」

そういう訳で彼は他の参加者を捜索していた。無論、殺すためである。


しばらく歩いていると、砲岩の前に奇怪な風貌をした人影が現れた。
全身は黒と銀の装甲で覆われ、頭にはフルフェイスのヘルメットのようなものを被っているように見え、左腕には大砲のような筒を付けている。
常人が目にすれば一瞬立ちすくんでしまういでたちだが、砲岩は少しも怯まなかった。

「早速来たな…喰らえ!散弾流星脚!」

砲岩は背負った大甕を天高く放り投げ、自身もそれに追随するようにジャンプした。
そして空中で甕を蹴り砕くと甕の破片がさながら流星のように黒と銀の人影目掛けて降り注いだ。
これが流星拳砲岩の十八番、散弾流星脚である。

砲岩の脳裏には破片によって全身を蜂の巣にされた黒と銀の人影のイメージが浮かんでいた。
だが、その予想はすぐに裏切られることになる。

「な…何ィ!?」

キン、と硬い物同士がぶつかった金属音が響き、甕の破片は人影の足元にパラパラと落ちた。

「お、お前…」

そして人影は着地した砲岩に大砲のような左腕を向け―

「人間じゃ、」

ドン、と左腕が火を噴いた。

「ねえ…」

後には体に大きな風穴が空いた、砲岩だったものの遺体だけが残った。




「まずは一人…」

物陰に隠れていた少女が呟く。
少女の名は萩原雪歩といった。

「本当に、思った通りに動くんですね…」

少女は頭に変わった形の機械を被っていた。
この機械こそが黒と銀の人影―海中作業専用ロボット・ポセイドンの制御装置なのだ。
萩原雪歩こそがこの装置を使ってポセイドンを操り、砲岩を殺害せしめた犯人だったのである。

(待っていてくださいね千早さん、私の手で必ずあなたを優勝させてみせます)

雪歩は自分が最も慕う女性―如月千早の姿を想いつつ、ポセイドンとともに新たな犠牲者を作る為に歩き出した――。




【流星拳砲岩@闘将!!拉麺男 死亡確認】

【一日目/深夜/C-5 森】
【萩原雪歩@アイドルマスターXENOGLOSSIA】
【状態】健康
【装備】ポセイドン@特捜エクシードラフト
【所持品】基本支給品一式、ランダム支給品×2
【思考】
0:千早を優勝させる。
1:他の参加者を探す。
2:春香と出会った場合には―
【備考】
※18話、スパイ発覚後からの参戦です。

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遊戯開始 流星拳砲岩 Rの女
GAME START 萩原雪歩 Next:[[]]

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最終更新:2018年08月07日 13:26