5月某日。
Discordに集まったのは4人の大都会民。
GM:「はい。というわけでヴァイスシティキャンペーンですよろしくお願いしますー」
PL達:「お願いします~!」
「忙しい人のためのヴァイスシティ」という触れ込みで募集された今回のキャンペーン。集まったのはお仕事とかがちょっと忙しい(こともある)PL3人。
どうしても都合がつかず、参加できない日はフェローデータで代わりに参加しよう、というレギュレーションです。
社会人って、大変だよね。
そんなこんなでキャラ作成開始。
キャンペーンブックということもあり、初期作のPCになるわけですが……
PL1:「GM、ヴァイスシティってどれくらい難しいんですか?」
GM:「うーん。サプリが全然出てない頃のミスキャ(※1)くらいかなー」
GM、この卓に参加する前にロケハンがてら1人でヴァイスシティを遊んでおりました。
……無残にも全クリする前に5回死んでしまいましたが(※2)。
GM:「でもひとりじゃなかったらなんとかなると思うよ、ゆーても」
PL2:「私、ヒーラーやってもいいけどプリーストはやりません(断言)」
GM:「強い意志を感じる……」
PL2:「信じる神は某所のスヤスヤ神だけなんで。別卓でもマギシューでヒーラーしてる(※3)」
PL3:「2.5になったし新種族使うか。ヴァルキリーどっか行ったしこのリカントってやつで……」
そんな感じで談笑を交えつつキャラ作が始まった矢先。
PL2:「そういえばSW2.5ってまだポイントバイ(※4)ないじゃん」
GM:「能力値は3回振りでいいですかね?」
PL2:「絶対期待値下回ると思うからポイントバイしたいなー」
GM:「……3回振って全部期待値以下だったら泣きの4回目振っていいですよー」
PL2:「まあ振るか。コロコロ……」
PL2、能力値決定で振った3回の7D6の合計値が21、22、19という結果に。
期待値は24.5なので……?
PL2:「……GM?」
GM:「知ってた。はい4回目どうぞ(笑)」
という盛大なフラグ回収があったり。
PL1:「うーん。バードやりたいんだけどいろいろ突き詰めていくとバードがいらない」
PL2:「よくあるやつだ」
GM:「おいおいおい、死んだわデッキコンセプト」
PL1:「うーん、〈ストリングボウ〉持てるようになってからが本番だけどバード一応入れとくかー」
TCGでありそうな会話がなされたり。
PL1:「前衛任せていい?」
PL3:「それならフェンサーで回避盾やろうかな。でもPL1がGMしてた卓で延々ワントップ前衛で回避振り続けた記憶が蘇るなぁ……(遠い目)」
PL1:「あははははw」
前衛後衛の調整をしたりしつつ、ほどほどの時間をかけてキャラクターも完成しました。
GM:「じゃあ自己紹介お願いします!」
PL1→ポピィ:「はーい。レプラカーン、ポピィです。ひきこもりニートです。おうたの師匠の「ししょー」のことが大好き。おうたに出てくる英雄にあこがれたけど、お外に出るのが怖いのでひきこもり。おともだちが「冒険者になろうよ!!!」と言ってくれたけど、お外に出るのが怖いので引きこもり」
GM:「頭シャニマスだから甜花ちゃんに見えてきた(※5)」
ポピィ:「あ、割と合ってる。でも、ししょーが死んでしまって、みんなが自立しろっていぢめるし、ししょーにお手紙が届いたので、「ししょーのため!」と一念発起。ヴァイスシティに旅立ちました。「ししょー日記」と名付けた日記に毎日報告(という名の日記)を書いてます」
この辺の設定はキャンペーンブックの導入「手紙」の設定を借りている部分があります。
シューター2バード1スカウト1エンハンサー1のクロスボウシューター。
器用度ボーナスが4あってめっちゃ当たる。
PL2→ヴィオレッタ:「ヴィオレッタ・アコナイト。4歳の短命種メリア。さる商家でお世話になっていたが、その商家が破産して行き場を失った。世話になっていた人からなけなしの路銀をもらい冒険者になる。呑気な性格であまりにも危機感がないが、なぜか妖精と仲が良いので、妖精の力であれこれうまくやってきた」
GM:「フェアテになったんですね。2.5のフェアテ見るの初めてだ」
ヴィオレッタ:「回復も攻撃もこなすよ!」
GM:「そういえばヴァイスシティの導入表でジモティーになったんですよね」
ヴィオレッタ:「そう。友達がいっぱいいて情報収集にボーナスつくやつ」
PL3:「常時金が降ってきてるようなものだから強いよなぁ」
フェアテ2セージ1アルケミスト1の後衛型。
【ウィスパーヒール】がまとめて回復できて便利。
【ヴォーパルウェポン】で火力補助も出来るオールラウンダー。
GM:「じゃあ最後に!」
PL3→ニナ:「ニナ・ルナール。アルフレイム地方南部の小さな村出身の銀狐のリカント。子供の頃に読んだ英雄譚(※6)に憧れて剣術を志し、村に住む元冒険者に無理言って剣を師事。メキメキと頭角を表すも、『女の身で荒事などはしたない、花嫁修行の一つでもしろ』と村の人々からはあまりよく思われていなかった」
GM:「田舎でよくありそう……」
ニナ:「そんなある日、村にはぐれの魔物が現れ襲いかかられるが、これまでの稽古とは異なる実戦の空気に気圧されすくみあがってしまう。結局、師匠が魔物を倒し、何もできなかったニナは村の笑い者となってしまう。自分の実力でなら十分倒せる相手であったこともあり、着の身着のままで村を出奔。武功を挙げて村の連中を黙らせるべくヴァイスシティへ流れ着いてしまうのであった」
GM:「波乱万丈だ。こちらはフォーリナー(※7)枠ということで」
ニナ:「技能レベルを複数上げていくのが目標です」
GM:「キャンペーンブック、横伸ばし推奨だし(※8)割となんとかなると思うよ」
フェンサー2スカウト1レンジャー1エンハンサー1のワントップ回避盾。
回避基準値が最大7からでめっちゃ避ける。
GM:「という3人が集まってヴァイスシティに挑むことになります」
PCたち:「おー」
GM:「今回は人間がいないパーティになりましたね。《運命変転》(※9)なくて大丈夫?」
ヴィオレッタ:「まあなんとかなる!」
ポピィ:「うんうん」
ニナ:「大丈夫大丈夫」
GM:「はい(笑) ……それじゃ、導入の続きから始めていきますかー!」
PCたち:「よろしくお願いします!」
※1:「ミストキャッスル」はSW2.0の記念すべき最初のキャンペーンブック。初回にしてはえげつない難易度だったことで知られる。特にウォーリーダーやミスティックのなかった時代はより難しかったらしい。
※2:1人だと気絶した瞬間に死亡が確定するので難易度が跳ね上がる。ベリーハードで楽しいよ!
※3:サーヴァントワールド2.0(PCルーンフォーク縛りのキャンペーン)なので神官も妖精使いもできない。
※4:ポイント割り振り。サイコロを振らずにいい感じに期待値以上のキャラが出来る。「アルケミスト・ワークス」に掲載。出目弱い人の心強い味方。
※5:甜花ちゃんってね、めっちゃかわいーんだー!
※6:《ベナリア史/History of Benalia》とかではない。
※7:フォーリナーとジモティーは対義語ということになった。
※8:キャンペーンブックではPCの平均レベルに応じて敵の強さが決まるため、冒険者レベルとサブ技能のレベルを同じくらいにすることが多い。
※9:人間の種族特徴。振ったサイコロをひっくり返すので最低出目7保証。なにかととても強い。
最終更新:2019年05月22日 13:19