PC-FX

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PC-FX - (2021/08/01 (日) 17:57:16) のソース

*ピーシーエフエックス
開発元:[[日本電気ホームエレクトロニクス]], [[ハドソン]]
発売元:日本電気ホームエレクトロニクス
発売年:1994
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**概要
NEC-HEとハドソンが共同開発した[[PCエンジン]]の後継にあたる32ビット家庭用ゲーム機。
専用プロセッサにより当時としては高画質な動画を高速に読み出してゲームに活用できるのが特徴。
しかし競合機種が有し主流となっていくリアルタイム3次元グラフィックス機能を持たず、供給されるソフトにも有力なものがなかったため、早々にシェア争いから離脱することとなった。

使用音源はCD再生によるCD-DA、ADPCM 2ch、[[波形メモリ音源]]6音+ノイズ2音の中から選択した6ch。
これはADPCMが1ch増加した以外は、[[CD-ROM2>PCエンジン CD-ROM2]]を接続したPCエンジンと変わらない構成である。
ADPCM2chを用いてストリームによるステレオBGMの再生することはできるが、その場合は声優のボイスや動画演出との併用が難しい。
CD-DAも動画再生やボイスの読み込み時には再生を停止する必要があり、使用できる場面が限られる。
従って必然的に波形メモリ音源の利用が中心となるが、前世代の[[メガドライブ]](FM音源)や[[スーパーファミコン]](PCM音源)と比べても見劣りする音源であり、PCエンジン時代からほぼ進化が見られない時代錯誤なスペックとなっている。
後期になると、ADPCMの1chを音楽に、もう1chをボイスやムービー再生にあてて同時並行で読み込ませ、モノラルPCMのBGMにして補うといった工夫がみられるソフトも登場している。

上述の背景や認知度の低さからゲーム音楽としては注目されることが少ないが、波形メモリ音源の独特な音色が好きな人にとっては貴重なハードのひとつである。
また動画機能とアニメ演出の相性の良さからオープニングムービーの採用事例も多く、その主題歌には人気曲もある。
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**参考
-[[バトルヒート]](波形メモリ音源によるBGM。主題歌の人気が高い)
-[[チームイノセント]](BGMはCD-DAと波形メモリ音源。主題歌の人気が高い)
-虚空漂流ニルゲンツ(ADPCMによるモノラルBGMとボイスの併用)
-Piaキャロットへようこそ(同上)
-ファイアーウーマン 纏組(同上)
-全日本女子プロレス Queen of Queens(ADPCMによるモノラルBGMと動画再生の併用)
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**収録曲(仮曲名)
|曲名|作曲・編曲者|補足|順位|
|起動音||||