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鏡の槍

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garekino

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ルーツィアの能力。
貫いた対象を写し取る呪詛が仕込まれた槍。(?)
半透明の紫色をしている。

鏡は映した相手を写しとることで魂を複製し、その存在を薄める。
この槍は一瞬で無限に相手の存在を薄め、突き刺した相手を破壊する。

「この槍――『鏡の槍』は、自分の中に相手のコードを転写する。こいつの中には、僕の組み上げた層構造を為すコードが記述されてる――日本にこんな迷信があるだろう? 『鏡に映ると、魂を抜かれる』みたいなね。そう、ヒトは古来から自分を丸ごと写し取る鏡を畏怖の対象とした――僕のコイツは、解り易く言えばそれだ。
 『相手を写し取る』。
 この槍は対象のコードを二つに分ける――分かれた一方を更に二つに分け、更に更に更に、とこいつの中の多重構造は一つの式を無限個の式に写し取る。こいつでブチ抜いた相手のコードは、この中で無限に細分化される。
 さて、ところで『鏡に映した』モノはあくまで『分かたれた』だけだ。分かれる度に式はその同一性を薄めていく――コピーした原稿を更にコピーすると潰れてしまう文字があるだろう。オリジナルだったものはコピーを繰り返すことで劣化を繰り返し、ついには『元の形』を失ってしまう――コイツはそのプロセスを叩き込んだ瞬間に完結させる。
 つまり――こいつは、式それ自体を崩壊させる槍だ。
 コイツをブチ込まれて存在し続けられるのは――ま、どれだけ分解されようが変質させられようが、そのレベルから『自分を作り直せる』親父殿くらいのものさ」

(本文より)
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