いかづち邸
アイス
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gatoikazuti
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ここはオカルト研究会の部室。
決められた温度で冷房を付けてはいるが、それでも真夏ゆえに外からの暑さがじわりと室内を蝕む勢いがある。
決められた温度で冷房を付けてはいるが、それでも真夏ゆえに外からの暑さがじわりと室内を蝕む勢いがある。
「……あっちぃ」
「あっついっす……」
「あっついっす……」
放課後、部室に集まるのは例の如くだが、いつもの時間になっても墨木部長は来ずに、朱美と共に机に項垂れて過ごしている。
部室には冷房の動く音と蝉の鳴く声、時計のチクタク音が響き、それが心地よくも時間が長く感じる原因でもある気がしてくる。
また暑いと呟くために口を開いた瞬間、バンッと大きな音を経てて扉が開く。
部室には冷房の動く音と蝉の鳴く声、時計のチクタク音が響き、それが心地よくも時間が長く感じる原因でもある気がしてくる。
また暑いと呟くために口を開いた瞬間、バンッと大きな音を経てて扉が開く。
「待たせたなぁ! アイス買ってきたぞ!」
「アイスだと!」
「流石部長っす!」
「好きなの持ってけ~?」
「アイスだと!」
「流石部長っす!」
「好きなの持ってけ~?」
アイス、それはこの暑い季節の救世主と言えるだろう。
俺は暑い中アイスを買ってきてくれた部長に感謝しながらソーダ味の棒付きアイスを手に取る。
横で朱美はバニラ味のカップアイスを手に取り、残ったイチゴ味の氷アイスを部長が手に取って椅子に腰かける。
各々、蓋や袋を取ったら準備完了。手を合わせて。
俺は暑い中アイスを買ってきてくれた部長に感謝しながらソーダ味の棒付きアイスを手に取る。
横で朱美はバニラ味のカップアイスを手に取り、残ったイチゴ味の氷アイスを部長が手に取って椅子に腰かける。
各々、蓋や袋を取ったら準備完了。手を合わせて。
『いただきます!』
「オカ研んんんんん!」
「オカ研んんんんん!」
またもバンッと大きな音を経てて扉が開き、生徒会長が入ってくる。
各々アイスを食べ始めながら生徒会長に眼を向けて。
各々アイスを食べ始めながら生徒会長に眼を向けて。
「どうしたんだ生徒会長? 暑いから涼みに来たのか?」
「違うわ!」
「あ、アイスはあげないっす!」
「いらんわ!」
「……部長、報告書出した?」
「……出してないな」
「……それっすね!」
「ならアイスを食わずにさっさと出さんか!」
「違うわ!」
「あ、アイスはあげないっす!」
「いらんわ!」
「……部長、報告書出した?」
「……出してないな」
「……それっすね!」
「ならアイスを食わずにさっさと出さんか!」
こうして、夏の放課後も騒がしく、そして時は進んでいく。