「二つ目の世界」
あたいが勝手に呼んでいるこっちの世界の呼び名
街の建物や位置関係は全くといっていい程変化は無いが…
あたいが勝手に呼んでいるこっちの世界の呼び名
街の建物や位置関係は全くといっていい程変化は無いが…
「小町…そこで何をしているの…?」
「…あ」
「…あ」
こう…街の人達の姿(と性格)が違う
例えばいま目の前にフワリと現われた、紫色のドレスを着た白髪ロングの人形
こちら名前が「薔薇水晶」となった、向こうで言うお義母様の姿
あたいはこっちでもお義母様と呼んでるけど
例えばいま目の前にフワリと現われた、紫色のドレスを着た白髪ロングの人形
こちら名前が「薔薇水晶」となった、向こうで言うお義母様の姿
あたいはこっちでもお義母様と呼んでるけど
「…覗き…?」
「違いますお義母様」
「そう…」
「違いますお義母様」
「そう…」
何故あたいが元の世界とこっちの世界を行き来できるようになったかはよくわからない
いつものようにあの川原で寝ていたら、いつの間にか四季様が居たから
いつものようにあの川原で寝ていたら、いつの間にか四季様が居たから
「呑む…?」
「まだ午前中ですよお義母様」
「そう…」
「まだ午前中ですよお義母様」
「そう…」
元の世界のお義母様と比べると若干物腰が柔らかく、話し易いかなと思う
小鳥さんがこのお義母様を見たらなんて言うだろう
小鳥さんがこのお義母様を見たらなんて言うだろう
「映姫は…?」
「お仕事中ですね、相変わらず忙しそうです」
「小町は…さぼり…?」
「えーきを養っているんですよ人聞きのわ…」
「お仕事中ですね、相変わらず忙しそうです」
「小町は…さぼり…?」
「えーきを養っているんですよ人聞きのわ…」
何かを聞かなければならなかった事を思い出す
確か…そう、あの…
確か…そう、あの…
「そう、そうだお義母様?」
「…?」
「…?」
瞬間、記憶が弾ける
言葉にしようとした語が何も出てこず、真っ白となっる
まるでその記憶だけを封印するように
言葉にしようとした語が何も出てこず、真っ白となっる
まるでその記憶だけを封印するように
「…小町…?」
「あ、いえ…何でもないです…すみません」
「そう…なら思い出したら…遠慮なく…ね…?」
「あ、いえ…何でもないです…すみません」
「そう…なら思い出したら…遠慮なく…ね…?」
ああこっちのお義母様、素直に優しい…
どうする?