午後
ついさっきまでデカい小さい言い合ったミストと、お義母様のお店で出くわしたが
なんて事もなく和気靄々と昼食を食べてしまったりして我ながら良い神経してますねと思いましたまる
なんて事もなく和気靄々と昼食を食べてしまったりして我ながら良い神経してますねと思いましたまる
ごそごそ…ばさっ
「おかしいわね…どうしてまだ街を出ていないの?」
「 の ん び り 屋 さ ん で す か ら ね ー !! 」
「ああっ!うるさいわっ!耳元で叫ばないでっ」
「 結 構 離 れ て る と 思 い ま ー す 」
「地声が大きいのよっ!もっと小さい声で話して!」
「 わ か り ま し た 」
「ああもう…うるさいわ…」
「外が…騒がしいな…」
「ん?そうですか?」
私と小鳥さんとミストが雁首揃えてお義母様の作ったオムライスに舌鼓を打っていると
急に森の方を見つめていたお義母様が呟いた
急に森の方を見つめていたお義母様が呟いた
「…ちょっと行ってくるから、片付け頼むな?」
「「「はーい」」」
三人揃った返事に満足したのか呆れたのか、お義母様は静かな笑みを浮かべ、
「良い子だ…」
扉を出た
「お腹…すいたわ…」
「 ナ ッ ツ ぎ っ し り 確 か な 満 足 」
「そ、それはっ!」
「 お 腹 が 空 い た ら ス ニ ○ カ ー ズ
ち ょ っ と 溶 け て ま す が 食 べ ま す か ? 」
ち ょ っ と 溶 け て ま す が 食 べ ま す か ? 」
スッと二本目を取り出し、差出した
「い…今…何処から…」
「 タ イ ツ で す ね 」
しかも股間部から
「そんな所にしまってあった物が食べられる訳ないじゃないっ!」
「 納 ま り が 良 い ん で す よ 」
「そういう問題じゃないわっ!ああもう!」
力が一気に抜けてへたり込む
「 大 丈 夫 で す か ー ? 」
「大丈夫じゃないわよ…煩いしお腹は空くし
一体何で私がこんな目にあわなきゃならないのかしら」
一体何で私がこんな目にあわなきゃならないのかしら」
「 日 頃 の 行 い の 所 為 で す 」
「い、言い切ったわねっ!」
「 ど き っ ぱ り ー !! 」
「良い度胸ね棚橋、もう我慢ならないわっ!吹き飛ばしてあげる」
「 吹 き 飛 ば さ れ ま ー す 」
「煩いっっ!いらっしゃい、インベルちゃん!」
『ごごごごご』と上空に轟音が響く
棚橋と呼ばれた者は逃げもせず両腕を一杯に広げて天を仰ぐ…逃げろよ
棚橋と呼ばれた者は逃げもせず両腕を一杯に広げて天を仰ぐ…逃げろよ
「おい…」
いつの間に近付かれたのか、木の傍らから現われる金髪ショートの…女の子?
いつの間に近付かれたのか、木の傍らから現われる金髪ショートの…女の子?
「あら危ないわよ?こんな所に子供が出てきたら」
「お前さんもそんなに変わらないじゃないか」
「人を見た目で判断しちゃ駄目よ?お嬢ちゃん」
「兎…かな…お前さんは」
「兎に何か問題があるのかしら」
スッ…
にんじん
…
…ぐー…
「…これ食うか?」
「わ…私がそんな物で…」
取り出されるバスケット、中には魅惑の品々が輝いていてああこの子天使か何かなのねと思ったり思わなかったり
「 俺 も 良 い で す か 」
「棚橋っ!おあずけよっ!」
「 そ ん な ー !! 」
「棚橋っ!おあずけよっ!」
「 そ ん な ー !! 」
「…同伴者か…ああ、良いよ」
上半身だけ脱いでるのが気になるけど…
上半身だけ脱いでるのが気になるけど…
「 あ り が と う ご ざ い ま す 」
礼儀は正しいようで…
礼儀は正しいようで…
「…お前さんは?」
「…」
「 こ れ 美 味 い で す ね ー !! 」
ばくばくと無遠慮に貪り食う上半身だけ裸の男
ばくばくと無遠慮に貪り食う上半身だけ裸の男
「…てみよ」
「…?」
「名前!ほら貴女は?」
「ん…ああ…俺はパン娘と呼ばれているな…」
「何か事情がありそうだけど、そう、ならばパン娘、折角の申し出だし頂くわっ!」
「ああ…ゆっくり食いな」
緩やかな午後
ちまさんは昼寝していた
ちまさんは昼寝していた