第三十四話 剣王の暴走
先程よりも密度の高いネットが、ゼロの攻撃を受け止め、近づいてきた彼を弾き飛ばした。
ロウキが螺旋の炎を放つが、ジャンヌの力を借りた夕映の炎の方が強かった。
ぐるぐるとうねりを上げる夕映の炎が、ロウキのそれを取り込んでさらなる炎となり、彼に襲い掛かる。
ぐるぐるとうねりを上げる夕映の炎が、ロウキのそれを取り込んでさらなる炎となり、彼に襲い掛かる。
ロウキ「ぐえー!」
夕映(ジャンヌ)「やったです! 成功です!」
カロメ「キャー夕映ンヌサーンッ!」
鞠也「ちっ…! 俺も本気で行かせてもらうぜ! うおおお!」
真紅「行かせるか! ミキシトランス、ティラノ!」
鞠也「おらぁ!」
真紅(ティラノ)「うわー!」
杏子「ミキシマックスした真紅さんをいとも簡単に!?」
カズキ「これがあいつの本気なのかよ!」
まとい「行かせません!」
しゃも「なの!」
鞠也「どけぇ!」
まとい&しゃも「うわー!」
夕映(ジャンヌ)「やったです! 成功です!」
カロメ「キャー夕映ンヌサーンッ!」
鞠也「ちっ…! 俺も本気で行かせてもらうぜ! うおおお!」
真紅「行かせるか! ミキシトランス、ティラノ!」
鞠也「おらぁ!」
真紅(ティラノ)「うわー!」
杏子「ミキシマックスした真紅さんをいとも簡単に!?」
カズキ「これがあいつの本気なのかよ!」
まとい「行かせません!」
しゃも「なの!」
鞠也「どけぇ!」
まとい&しゃも「うわー!」
紫色の光を放ち始めた鞠也の前に、次々とレスラーは倒されていく。
カズキ「鞠也! 勝負だ!」
鞠也「面白ぇ!」
鞠也「面白ぇ!」
カズキと鞠也がぶつかり合うのだが、本気を出した鞠也の前にはカズキと言えども敵わず、弾き飛ばされてしまう。
鞠也「どうだ! これが俺の…うがぁぁぁ!」
あふれ出る力の奔流が、鞠也を呑み込んだ。
禍々しいまでの紫色の光が、彼を中心にして嵐の様に渦を巻く。
禍々しいまでの紫色の光が、彼を中心にして嵐の様に渦を巻く。
坂本「な、何が起こっているんだ!?」
真紅「あの時と同じだ! このままじゃやべぇぞ!」
鞠也「ぐぉぉぉぉぉ!」
たから「!? 化身が!」
真紅「あの時と同じだ! このままじゃやべぇぞ!」
鞠也「ぐぉぉぉぉぉ!」
たから「!? 化身が!」
彼の意志とは関係なく、彼の背中に化身が出現した。
赤い剣王ではない。灰色の、砂のような剣王だった。
赤い剣王ではない。灰色の、砂のような剣王だった。
ゴーカイシルバー「鞠也さん!」
レスラーズも、マリーヤ・ドメインの面々も、誰もがその光景に動けないでいた。
目の前で起こる不可思議な現象に混乱し、そして恐怖していたのである。
目の前で起こる不可思議な現象に混乱し、そして恐怖していたのである。
カズキ「鞠也! 俺が止める!」
だが、そんな中でただ一人、カズキだけは恐れず彼に立ち向かう。
カズキ「戦国武神ムサシ! 今助けてやる!」
坂本「何!?」
カズキ(化身)「うぉぉぉ!」
坂本「何!?」
カズキ(化身)「うぉぉぉ!」
ムサシの二刀が、砂の化身を切り裂いた。
こぼれ落ちる砂と共に、鞠也の放つ光も消え去っていく。
こぼれ落ちる砂と共に、鞠也の放つ光も消え去っていく。
鞠也「はぁはぁ…」
カズキ「大丈夫か?」
鞠也「何故だ…何故、俺を助けた!」
カズキ「何でって、そりゃまだ勝負は終わってないだろ? 最後まで正々堂々やろうぜ!」
鞠也「お前…」
カズキ「それに、俺だって皆を守りたいだ。ネロちゃんばっかりに良いカッコはさせられないしね!」
鞠也「はっ、そう言うと思ったぜ!」
エヴァ「皆、立てるか?」
夕映「な、何とか…まといさん、しゃもさんは?」
まとい「ちょっと厳しいです…」
しゃも「戦闘参加は難しそうなのー…」
???「なら、代わりにうちらが入ってもええやろか?」
斗貴子さん「だ、誰だ!?」
詠「お久しぶりですわ、お嬢様方」
日影「せやな」
超太郎「あ、あんたらは!」
カズキ「大丈夫か?」
鞠也「何故だ…何故、俺を助けた!」
カズキ「何でって、そりゃまだ勝負は終わってないだろ? 最後まで正々堂々やろうぜ!」
鞠也「お前…」
カズキ「それに、俺だって皆を守りたいだ。ネロちゃんばっかりに良いカッコはさせられないしね!」
鞠也「はっ、そう言うと思ったぜ!」
エヴァ「皆、立てるか?」
夕映「な、何とか…まといさん、しゃもさんは?」
まとい「ちょっと厳しいです…」
しゃも「戦闘参加は難しそうなのー…」
???「なら、代わりにうちらが入ってもええやろか?」
斗貴子さん「だ、誰だ!?」
詠「お久しぶりですわ、お嬢様方」
日影「せやな」
超太郎「あ、あんたらは!」
城の塀の上に、二人の忍者が立っていた。
かつて坂本を襲った二人の妖艶なる女性二人である。
かつて坂本を襲った二人の妖艶なる女性二人である。
たから「…何が目的かしら」
日影「そんな怖い顔せんといてな。なに、幕府が倒れた方が都合が良いって連中からの任務や」
詠「日影さん、そんな任務を他人にペラペラと…」
日影「硬いなぁ詠さんは。ま、そんな訳で一つよろしゅう頼むわ」
真紅「昨日の敵は今日の友ってか。良いぜ!」
鞠也「ふん、ならば全力で叩き潰してやるぜ!」
カズキ「おう! 望む所だぁ!」
日影「そんな怖い顔せんといてな。なに、幕府が倒れた方が都合が良いって連中からの任務や」
詠「日影さん、そんな任務を他人にペラペラと…」
日影「硬いなぁ詠さんは。ま、そんな訳で一つよろしゅう頼むわ」
真紅「昨日の敵は今日の友ってか。良いぜ!」
鞠也「ふん、ならば全力で叩き潰してやるぜ!」
カズキ「おう! 望む所だぁ!」
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(続く)>35 大海原を突き抜けろっ!]]
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