ソロモンの鍵2 クールミン島救出作戦
【そろもんのかぎつー くーるみんとうきゅうしゅつさくせん】
概要
テクモから
ファミリーコンピュータ用に発売されたステージクリア型のパズルゲーム作品。
人気作
ソロモンの鍵の続編として発売され、時系列としては主人公ダーナの新米時代を描いた前日譚となっている。
前作と異なり、一部の例外を除いてアクション要素を排した純粋なパズルゲームとなった。
システムと特徴
原則としてプレイ画面に動的な敵キャラクターが登場しない純粋なパズルゲームになった。
パワーアップやスコアはなくステージのクリアのみが目標となっている。また時間制限はないが経過時間の表示がある。
今作では換石の術に代わって氷の魔法を使う。この氷を「炎の魔物」に当てて全て倒すとステージクリア。
ダーナの能力の変化として、氷の魔法は斜め下にしか出せず、移動も一段分の段差を上る能力はあるものの任意にジャンプができないなど、パズルとしてのゲーム性を成立させるための行動の制約が付けられている。
氷は出した時に左右にある地形にくっつく性質があり、攻略にはこれを利用したり切り離す方法を考えるなどの工夫が必要になる。
1マス分の独立した氷は横から押す事で突き飛ばして移動させる事ができるが、段差として登る事はできない。
残機の制限はなく自由にステージをやり直せるほか、一手ずつ戻せる巻き戻り機能も付いているため、操作のミスは気にせずにプレイする事ができる。
ラウンドセレクト方式が採用されているが、10ラウンドごとにあるボスステージはそのエリアを全てクリアしないと挑戦できない。
また最終エリアへの挑戦にはそれまでのラウンドを全てクリアしている必要がある。
ボスステージではスクロールや敵キャラ、ボスからの攻撃といった若干のアクション要素が盛り込まれ、このステージのみ巻き戻り機能は使えなくなる。
セーブ機能が付いているためラウンドクリア状況は手軽に保存ができる。
感想と気になる点
前作と違いすぎる事を落胆される事もあるが、発売が市場末期だったため存在自体を知らない人も多い作品。
プレイをしてみるとシステムがやや直感的でない点は見られるものの、一見簡単そうに見えるステージが実は一工夫が必要といったようなパズルゲームらしい思考と閃きが試される巧妙なステージデザインになっている。
UIもパズルに専念できるように親切な機能が付いているため、「ピクロス」などのように空き時間に手軽に遊べるように小分けされたパズル問題集というような作風になっている。
後期作品だけあってキャラサイズも大き目になり、グラフィックパターンやステージデモも丁寧に作られている。
欠点としてはアクション要素だけでなくアイテムやスコアなどのボーナス要素も無くなったため、前作との違いを差し引いても見た目やゲーム性がとても地味になっている。
このためやり込む要素が手順の最短化によるタイムアタックくらいしかなくなっている。
雰囲気も前作のミステリアスな物からほのぼのした内容に転換しており、これも真逆に近くなっている。
クリア後のおまけ要素として隠しコマンドによる裏面も存在しているが、こちらは全てクリアしなくても最終ステージだけクリアすれば終了する。
大量のオブジェクトによって処理に時間がかかるなどの奇抜なステージも一部に登場するが、全体としては通常面とそれほど仕掛けや難易度は変わらない。
最終更新:2022年08月29日 20:15