ブレイジングスター
【ぶれいじんぐすたー】
ジャンル |
横スクロールシューティングゲーム |
©SNK CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED. |
発売機種 |
アーケード(MVS基板/NEOGEO) |
開発 販売 |
夢工房 SNK |
発売日 |
AC 1998年1月19日 NEOGEO 1998年2月26日 |
分類 |
独自の世界観 演出に優れた作品 |
概要と特徴
夢工房開発の
アーケードおよびネオジオ用シューティングゲーム。
同社の旧社名エイコムの開発作品
パルスターと一部設定を共有する関連作。
プリレンダリングCGなどを多用した美麗なグラフィックが特徴。
全7ステージ構成。ラストステージはボスとの戦闘のみ。
初期状態では四機の中から自機を選択するほか、
タイムリリースで前作パルスターの関連機体が使用可能になる。
自機のショットはノーマルショットの他、連射によって性能の上がるラピッドショット、
溜め撃ちに相当するチャージショット、チャージショットから更に攻撃を派生させたチャージショットブレイクがある。
チャージショットおよびチャージショットブレイクはそれぞれ得点に異なる倍率が掛かる。
チャージショットブレイク後は一定時間経過もしくはアイテムを取得するまでチャージショットを使用できない。
今作は多彩なボーナスフィーチャーが搭載されているが、スコアによるエクステンドはないため、
クリアを優先するにはボーナスを全て避けた方がランク上昇を抑えられる分、有利とされる。
特にボーナスを避けないプレイをしている場合、ボーナスジュエルを取得した時に
「ボーナス」「ボボボボーナス」と連続してボイスが響き渡るのが大きな特徴である。
この特徴的なボイスの担当はスタッフロールで伏せられているが、
ときめきメモリアルの藤崎詩織役で知られる金月真美である事が後に
明かされている。
今作にはメガクラッシュなどの緊急回避手段はなく、一部ボスに激しい弾幕も見られるが
弾速はかなり遅く設定されているため、稼ぎを狙わなければ難易度はそこまで高くはない。
また画面外からの攻撃やレーザーなどには予告や判定のない事前猶予がある。
ただしラスボスの難易度上昇は急激なため、ここが攻略の鬼門となる。
グラフィックはNEOGEOの大容量を活かしたプリレンダリングCGで描かれ、
多脚戦車や変形する戦闘機などの滑らかなアニメーションが表現されている。
キャラクターは色鮮やかなドットによるアニメ調の絵柄が用いられているが、
オープニング及び機体選択画面以降は登場しない。
既存作品を踏襲した要素の強かった前作パルスターと比較して、今作ではオリジナリティの高い独自要素が多数追加され、
遊び方の幅の広さ、美しいグラフィック演出、ステージを彩る鮮やかなBGMを兼ね備えた
2D時代の末期作品として一つの到達点と言える完成度となっている。
一方でパルスターの見せた神秘性のある世界観が一新され、「明るい」ステージや楽曲が増えた事に対して
正統な進化を遂げた続編と見なさない既存作プレイヤーの意見も見られるようである。
気になる点
- 機体の性能差が極端。初心者用などと用途を振ってあるのでそこまで困る訳ではないが、非常に使いにくい機体もある。
- ラスボスの難易度上昇が凶悪。高速弾をアドリブで回避する事が難しいため、計画的なパーツ撃破が必要となる。
見た目にもグロテスクな要素が強く、ここだけ難易度、世界観ともに急変しているような印象を受ける。
- 道中の美麗さに反してエンディングが文字だけで寂しい。本来企画されていたキャラクターの個別エンディングが都合により入れられなかった事による。
最終更新:2022年08月21日 20:27