ファイナルファンタジーⅣ
【ふぁいなるふぁんたじーふぉー】
ジャンル |
ロールプレイングゲーム |
© SQUARE ENIX CO., LTD. |
発売機種 |
スーパーファミコン 8メガビットROMカートリッジ |
発売元 |
SQUARE |
発売日 |
1991年7月19日 |
分類 |
時代を彩った作品 演出に優れた作品 |
概要
スクウェアから
スーパーファミコンで発売されたロールプレイングゲーム。
ファイナルファンタジーシリーズで始めてスーパーファミコンに舞台を移した作品であり、
性能を活かした演出や新システムの「アクティブタイムバトル」が導入された。
バロン王国を追われた飛空艇団「赤い翼」の隊長セシルが
変貌したバロン王の謎と背後に暗躍する黒幕に近づいていく。
スーパーファミコンで発売された大手RPGとしては最初期の物であり、
その圧倒的な映像と音楽の迫力により、同機種のRPG隆盛期の先駆けとなった。
戦闘シーンではコマンド入力をリアルタイムで行なう
「アクティブタイムバトル」が始めて採用された。
この方式は後のPS時代作品まで引き継がれる
同シリーズの象徴的なシステムともなっている。
アクティブタイムバトルの採用に伴い、逃走の方法が
一定時間逃走用のボタンを押し続けるという方式に変更された。
この方式に伴い、逃げの失敗という概念が無くなった。
ただし今作ではランダムでお金を落とすというペナルティが設定されている。
他に利便性を高める変更点として、ダンジョン内に始めて
「セーブポイント」が設置され、セーブやテントでの回復ができるようになった。
これにより色々な意味でシリーズ名物だった長期ダンジョンは影を潜める事になる。
パーティ編成はシリーズで最も多い最大5人となり、
シナリオによってメンバーや人数が大幅に激変する事も特徴。
流動的なパーティメンバーやダンジョンの特性に応じた戦略を
臨機応変に取っていく事が求められるゲーム性になっている。
今作ではシリーズ初期からお馴染みだったジョブ選択や
育成のカスタマイズ要素はオミットされ、
メンバーの特性は固定で魔法も魔法屋ではなく
レベルによって習得するいわゆるドラクエスタイルになっている
主人公が既に地位のある人物として設定され、
スタートレベルが1ではない事もこの時期の作品としては珍しかった。
逆にシナリオで途中加入するキャラクターにはレベル1スタートの
「育ち盛り」なキャラクターも存在し、成長速度がかなり早く設定されるなど
序盤戦では主人公がチート性能のお助けキャラポジションに近い事も特徴的である。
各キャラクターは固有の戦闘アビリティも所持しており、
以降の作品と比べてもキャラクターの個性立ちが強い作品になっている。
演出面ではOPデモを始めとした飛空艇での移動時に、
回転拡大縮小機能を応用したマップを俯瞰した立体表現が使用された。
この方式はF-ZEROで用いられた手法にも類似しているものの、
視点を固定する事で予めマップに描かれた立体的なテクスチャを
破綻を少なく表現できたため、ポリゴン以前の効果的な疑似3D表現の手法として
FFシリーズのみならずスーパーファミコン作品で広く応用される定番の演出となっていった。
BGMにはスーパーファミコンの性能を活かしたストリングやブラスなどのオーケストラ系の音色や
その響きを豊かにする残響音系のエフェクトが使用され、各段に表現力を増していた。
この音色はスーパーファミコン初期作品の一つである「アクトレイザー」に
強いインスパイアを受け、一旦完成した音色をブラッシュアップのため
サンプリングをやり直したというエピソードがコンポーザーの植松伸夫から語られている。
気になる点
キャラクターが死亡したけれど実は生きていた展開が多い。
またその割にはメンバー再加入などの選択が出来ない。
これは容量の都合で実装できなかった物のため、一部
リメイクでは最終メンバーの交代が可能。
また「実は生きていた」のはパーティメンバーばかりでモブには厳しい。
外部リンク
最終更新:2022年08月21日 20:04