大魔界村

【だいまかいむら】
ジャンル 横スクロールアクションゲーム

© CAPCOM CO., LTD.
発売機種 アーケード
CPシステムI
発売元 CAPCOM
発売日 1988年12月
分類 時代を彩った作品
演出に優れた作品

概要

カプコンから発売されたアーケードアクションゲーム。
同社作品魔界村の正式な続編として発売された。
シリーズとしてはアーケードで最後にリリースされた作品でもある。
前作の戦いから三年、再び地上に現れた悪魔達の襲撃を受け
アーサーは再び槍を手に、ルシファーの力で蘇った魔界へ向かう。

特徴

前作同様魔界をモチーフとした騎士道アクションとなっているが、
表現力の向上により背景の緻密さや大型ボスなどの迫力の増した演出が用いられるようになり、
これに伴いややコミカルであった前作よりシリアス寄りの絵柄と世界観になっている。
しかしこの美しくも恐ろしさを増した魔界の旅においても
鎧を失った時にパンツ一丁で戦う男らしいスタイルは前作から引き継がれている。

主人公アーサーの取れるアクションが大きく強化され、
レバー入力によって武器を上下に撃つ動作に加えて、
宝箱から「魔法の鎧」を入手した状態では、現在装備している武器に応じて
攻撃ボタンの長押しによる溜め攻撃の「魔法」を使う事ができる。
魔法を使っている間は全身無敵になるかわりに一切動く事もできないため、
不用意に使うと撃ち終わった所に攻撃を受けてしまうリスクもある。

ステージ数は比較的少ない作品ながら一面から敵の攻撃も激しく、
その名に恥じない魔界の洗礼をプレイヤーに浴びせながらも
攻略になれるとほとんど立ち止まらずにさくさく進めるという
緊張感と背中合わせの独特のテンポ感を魅力としている。

前作に引き続き真のボスを倒すには二周する必要のあるシステムとなっている。
二周目では一周目に登場しない専用武器の「サイコキャノン」が登場し、
これを取得している事が最終ボスに挑戦するための必須条件となっている。
このため最終ボスも含めて二周であった前作と異なり、
今作では最終ボスも二周目に到達しないと戦う事ができない。
またシナリオのみでなく二周でゲームが終了となり、三周目以降はない。
サイコキャノンには例外的に魔法が設定されておらず、魔法の鎧を着ける事で
飛距離が伸びる事と、敵の弾を相殺できる特性に強化される。

今作は移植版もその機種を代表する作品として有名であり、
「メガドライブ」「PCエンジンスーパーグラフィックス」の二機種に渡って
その機種を購入する大きな動機となるキラータイトルとして知られている。
見た目には色数や解像度の違いから各々に演出の省略された部分が
見られるものの、アクション部分のテンポ感は良好に再現されており、
今日の動画検証のレベルにおいては耐久値、判定、細かなルーチンなどの差異が見つかってはいるものの、
アーケードでの練習を代替するのに十分な機能を果たす再現度となっている。
その後グラフィック面での完全移植版としてPlayStatin、セガサターン、PS2など
多くの次世代機に他の魔界村シリーズなどと共に再移植されている。

気になる点

  • シリーズ恒例ながら武器の格差が激しい。
特に今作では近距離武器の「剣」では弱点に攻撃が届かず突破不可能なボス「オーム」が存在している*1
また立体的な攻撃ができるようになった副産物として、
梯子を登った先などの絶対避けられない場所に武器が出てしまうなど、
不要な武器の避けづらさは他の魔界村作品よりも一歩抜きんでている。
  • 4面ボスの「オーム」がどこかで見たような名前とデザイン。
今作に限らずアニメやガンダムからアイデアを拝借する事は当時のカプコンによくある事だった。
  • 二周目のどこが変わったのかよく分からない
逆に言うと、一周目から二周目並の難易度という事でもある^^;

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最終更新:2022年08月30日 22:54

*1 剣はそのステージ内では出ないという配慮はされている。