Gダライアス

【じーだらいあす】
ジャンル 横スクロールシューティングゲーム

© TAITO CORPORATION
発売機種 アーケード
FXシステム基板
発売元 TAITO
稼働開始時期 1997年6月
分類 時代を彩った作品
独自の世界観

概要

タイトーから発売されたアーケードシューティングゲーム。
アーケード作品としてはダライアスシリーズの4作目に当たる。
シリーズで始めてメインのグラフィック処理にポリゴンによる3D表現を採用。
これに伴ってボスキャラクターはいわゆる巨大戦艦型のボス以外にも、画面に収まらないほど巨大なサイズの物が標準的になった。
ストーリーは従来シリーズの前日譚に当たり、惑星ダライアスやベルサー軍の由来となった出来事が描かれる。
タイトルの「G」にはGENESIS、GIGANTICなど複数の意味が込められている。

システム

自機の武装はショット、ミサイル、アームの三系統となり、
初代ダライアスに近い物に先祖返りしている。
これに加えて、前作ダライアス外伝の中ボスキャプチャーシステムを汎用化させた物として、
所持しているキャプチャーボールを敵に命中させて捕獲する事で、
ボスを除くほとんどの敵を味方として戦闘に加勢させる事ができる。

敵をキャプチャーしている状態で再度キャプチャーボタンを押すと
その敵をエネルギーとしてボンバーを使用できるほか、
ショットボタンを長押しして離すと、「αビーム」に変換して放つ事ができる。
αビームは無耐性の雑魚であれば全て一撃で倒す威力に加え、ボスの放つβビームに干渉してボタン連打合戦となり、
これに打ち勝つと相手のビームの威力を吸収したより強力なカウンタービームに派生する事ができる。
ただしキャプチャーボール及びαビームを無効化する「ソリドナイト」という材質で作られた敵には効かず、
また中ボスはソリドナイト製の装甲を付けているため、これを剥してからでないとキャプチャーができない。
なおキャプチャ利用攻撃の中でもボンバーだけはソリドナイトに無効化されない。

キャプチャーは攻守両面で強力なため簡単な作品扱いされる事もあるものの、
ゲーム全体がキャプチャーの支援を前提として設計されているため、
二面ボスの時点で通常の作品ならラスボスに匹敵するほどの弾幕を放つなど、
キャプチャー運用の基本を知らないと序盤からジリ貧にもなってしまう。
キャプチャーを利用した攻撃には得点にも倍率が掛かるためスコア稼ぎの点でも
出し惜しみする事にメリットがなく、常に敵をキャプチャーしていたほうが有利となる。

ステージ数は従来の7ステージ分岐から5ステージ分岐に減少しているが、
各ステージに更に二通りの中間分岐とそれに伴って
攻撃パターンとカラーリングの変わるボスバリエーションが追加されており、
キャプチャーによる攻略スタイルの増加もあるためゲーム全体のボリュームは上がっている。

気になる点

  • グラフィックがかくかくしている
PS互換基板のため、アーケード作品としては映像が荒い。特にアームの表現が六角形になっている。
ボンバーやボス撃破のエフェクトも円状の単色グラデーションで爆発を表現する物になったため、
前作ダライアス外伝より大幅に簡素な物になっている。
  • ボス戦闘が長い
ボスが総じてステージの一部と言えるほど長くなった一方で、フォスル系の道中を除いてアイテムは補充されないため、アーム等を回復できない持久戦になってしまう。
またビームカウンターはボスの攻撃を待たなくてはいけないため、戦闘が予定調和になってしまう。
  • 演出とゲームの絡みが薄い
3Dを活かした演出が凝られている反面、ゲームに影響しない背景やボスの登場デモが中心になっているため、決められた映像を再生している要素が強い。

Gダライアス Ver.2

同年に発売された再調整版。
連射の標準装備、3ステージ選択制のビギナーモードが追加された。
ボス戦にはタイマーが設置され、早く倒すとボーナスが入る。
安全地帯やプレイヤー有利な仕様の削減など全体に難易度が上げられている。
パンフレットには至高の難易度と記載され意図的な調整だった事が伺える*1
このバージョンは人気を博す事ができず、移植版は長らく無印版が採用され、
家庭用移植は2022年のSTEAM版及びダライアスコズミックリベレーションのアップデートを待つ事になった。

移植

  • PlayStation
グラフィックはスタート時の説明テキストが省かれた他はほぼ再現されている。
ビギナーモード、ボス戦モード、シナリオ解説付きのエンディング鑑賞モードが追加。
ステージ分岐やボス手前で読み込みのための無音時間が発生してしまう。
OPとEDがムービー形式になったため画像やフレームレートが荒くなった。
全体的に処理落ちが増えているが、プレイする本体の型番によって処理落ちの重さが違う事が知られている。
後にPSゲームアーカイブスでダウンロード配信された。
  • Windows
サイバーフロントなど複数のメーカーから発売。VGA画質の高解像度モードがある。
  • PS2
タイトーメモリーズ下巻にPS版からボスモードなどを省いた物を収録。
読み込み時にBGMがなくなる現象は解消されたが、原作にあった処理落ちも全く無くなったため難易度が上昇。
  • Nintendo Switch / PlayStation®4
ダライアスコズミックリベレーションに収録。
HDモードが追加されたほか、処理落ちが原作に近い物に調整されている。
STEAM版配信に合わせたアップデートにより家庭用で初めてVer.2が移植された。
  • STEAM
GダライアスHDとして発売。高解像度モード、Ver.2の収録の他、一部ボスを二画面仕様で戦えるエキシビジョンモードが追加。

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最終更新:2022年08月21日 14:41