大学の学費は高く、かつ日本の高等教育支援は先進国最低レベルといわれる。さらに国民の平均年収は年々さがってきている。国立大学なら授業料免除と奨学金の併用が使えるが、自宅外で学費と生活費をまかなうのは大変である。以下に4年間の学費と生活費の試算をとりあげる。

国公立大学
自宅 4年間合計=約250万円
自宅外 4年間合計=約720万円
私立大学理系
自宅 4年間合計=約630万円
自宅外 4年間合計=約1120万円

一方、通信課程をフル活用した場合、中卒から大卒まで100万円程度で済む。学費が安いだけでなく下宿代も必要がないうえに細かく分納できる利点がある。

通信課程
入学認定単位履修     約20万円
自由が丘産能短期大学    2年間合計=約40万円
放送大学           2年間合計=約40万円
                  合計100万円程度

これまでに通信課程が活用されなかったのは、就職活動を懸念するからではないだろうか。そこで、放送大学を卒業後に、全日制の理工系大学院に入学することを提案したい。大学院から他大学に進学することを学歴ロンダリングとかいわれるが理工系大学院卒は就職戦線では非常に強い。学生数の数倍におよぶ求人が毎年学生課に届いており、この学校推薦制度を活用すると楽に就職活動が終わるのだ。日本の大学生の7割は文系。3割の理系。科学技術創造立国という国是のわりに理工系学生がすくないため下位の大学院に進学したとしても現状ではほとんど就職に苦労しないはずだ。
最終更新:2016年05月07日 05:14