Todarodes pacificus
コ 学園演劇
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学園演劇
琥一「おい。
●●「あ、琥一くん。
わぁ!
衣装、似合ってるよ?
琥一「バカ。
嬉しかねぇんだよ。
まるでピエロじゃねーか。
●●「そんなことない、
カッコいいよ。
琥一「ウルセー。
オマエこそなぁ、それ、
その服は——
●●「……どう?
琥一「あぁ……まあ……
いや、どうってよ……
悪かねぇよ。
ああ。
放送「これより、はばたき学園、
学園演劇を開演いたします。
●●「あっ、始まる!
がんばろうね?
琥一「あいよ。
・
・
・
琥一「踊っていただけますか?
●●「えぇ、もちろんですわ!
●●(大丈夫かな……
琥一くん、すごく緊張
してるみたいだけど)
琥一「えぇと……また会った。
知らない……でしょう。
三日前、橋の上で、
その……会いました。
●●(うわぁ……
想像以上かも……)
●●「知っているわ。
あなたは川面を見ていた
でしょ?
琥一「…………
●●「あ、琥一くん。
わぁ!
衣装、似合ってるよ?
琥一「バカ。
嬉しかねぇんだよ。
まるでピエロじゃねーか。
●●「そんなことない、
カッコいいよ。
琥一「ウルセー。
オマエこそなぁ、それ、
その服は——
●●「……どう?
琥一「あぁ……まあ……
いや、どうってよ……
悪かねぇよ。
ああ。
放送「これより、はばたき学園、
学園演劇を開演いたします。
●●「あっ、始まる!
がんばろうね?
琥一「あいよ。
・
・
・
琥一「踊っていただけますか?
●●「えぇ、もちろんですわ!
●●(大丈夫かな……
琥一くん、すごく緊張
してるみたいだけど)
琥一「えぇと……また会った。
知らない……でしょう。
三日前、橋の上で、
その……会いました。
●●(うわぁ……
想像以上かも……)
●●「知っているわ。
あなたは川面を見ていた
でしょ?
琥一「…………
画面タッチ
琥一「あぁ……
なんだっけか?
●●(”本当ですか!
僕はあれからずっと……”)
琥一「本当ですか!
ボクはあれから、ずっと……
オマエを追いかけて……
あぁ……
琥一「大体でいいだろ?
スジは憶えてんだ。
な?
●●「もう……
じゃあ、出来るだけ丁寧に!
わかった?
琥一「上等。
●●(気を取り直して、
えぇと……)
●●「そんなお世辞は
おっしゃらないで?
琥一「お世辞じゃねぇ。
琥一「俺はあの日から毎朝、森に……
あぁ、”スズカケ”だ。
まあ、その森であなたに
会えるように、願掛けです。
●●「ま、まあ!
すれ違いね。
わたしは、毎日お昼に
あの森へ……
琥一「待てよ。
じゃあオマエには、心に決めた
ヤツがいるんですか?
●●「……えぇ。
琥一「そんなヤローは
俺がぶん殴って——
●●(もうっ! 丁寧にっ!)
琥一「ああ……えぇと、
その幸せ者を殴ってやりたい!
僕はあれからずっと……”)
琥一「本当ですか!
ボクはあれから、ずっと……
オマエを追いかけて……
あぁ……
琥一「大体でいいだろ?
スジは憶えてんだ。
な?
●●「もう……
じゃあ、出来るだけ丁寧に!
わかった?
琥一「上等。
●●(気を取り直して、
えぇと……)
●●「そんなお世辞は
おっしゃらないで?
琥一「お世辞じゃねぇ。
琥一「俺はあの日から毎朝、森に……
あぁ、”スズカケ”だ。
まあ、その森であなたに
会えるように、願掛けです。
●●「ま、まあ!
すれ違いね。
わたしは、毎日お昼に
あの森へ……
琥一「待てよ。
じゃあオマエには、心に決めた
ヤツがいるんですか?
●●「……えぇ。
琥一「そんなヤローは
俺がぶん殴って——
●●(もうっ! 丁寧にっ!)
琥一「ああ……えぇと、
その幸せ者を殴ってやりたい!
画面タッチ
琥一「丁寧にやってんだろうが?
●●「それは出来ないわ。
だってその方は……
琥一「どうして?
そんなにすげぇヤツ……
ですかい?
●●(あぁ……
なんてガラの悪いロミオ……
わたしだけでも頑張る!)
●●「はい……
とても素敵な方ですわ。
●●「三日前、
橋の上でお見かけしてから、
もうずっと、わたしの心は
その方のもの。
琥一「ふざけてんですか?
こっちはマジで
聞いてんだぞ?
●●「わたしだって!
琥一「じゃあ、教えてくれ。
そいつの名前を。
●●「口に出さなくてはだめ?
琥一「言いたくなきゃいい。
その代わり……
それが俺の事なら、
あぁ……わかってるな?
●●(もう無理……)
●●「ちゃんと言ってくれなきゃ、
ぜんぜん分かりません!
琥一「おい、怒んなって……
言うから。
●●「…………
琥一「もしそれが俺のことなら……
キス、させろ。
いいな?
●●(なんだか琥一くんに
言われてるみたい……)
だってその方は……
琥一「どうして?
そんなにすげぇヤツ……
ですかい?
●●(あぁ……
なんてガラの悪いロミオ……
わたしだけでも頑張る!)
●●「はい……
とても素敵な方ですわ。
●●「三日前、
橋の上でお見かけしてから、
もうずっと、わたしの心は
その方のもの。
琥一「ふざけてんですか?
こっちはマジで
聞いてんだぞ?
●●「わたしだって!
琥一「じゃあ、教えてくれ。
そいつの名前を。
●●「口に出さなくてはだめ?
琥一「言いたくなきゃいい。
その代わり……
それが俺の事なら、
あぁ……わかってるな?
●●(もう無理……)
●●「ちゃんと言ってくれなきゃ、
ぜんぜん分かりません!
琥一「おい、怒んなって……
言うから。
●●「…………
琥一「もしそれが俺のことなら……
キス、させろ。
いいな?
●●(なんだか琥一くんに
言われてるみたい……)