ターニングイベント・琉夏くん - Todarodes pacificus

ターニングイベント・琉夏くん

●●（家庭科で作ったケーキ、
　　　上手く出来たから、
　　　琉夏くん達に持って
　　　行ってあげようかな……）
　　　・
　　　・
　　　・
運転手「羽ヶ崎西、羽ヶ崎西……
　　　ご降車の際は、
　　　足元にお気を付けください。
　　　・
　　　・
　　　・
●●（あれ？
　　　ドアが開いてるみたい……）
琉夏「そんな、単純な話じゃない。
琥一「メンドくせーんだよ。
　　　じゃあ、なんだ？
●●（！？
　　　琉夏くんと琥一くん、
　　　ケンカしてるのかな……）
琉夏「わかってるだろ？
琥一「わかんねーな。
　　　こっちは、テメェほど
　　　アタマの出来が良くねぇんだ。

画面タッチ

●●（ケンカ、してるのかな……）

琉夏「アイツはさ……
　　　俺たち３人の時間を
　　　大切にしてるんだ。
●●（アイツって、
　　　わたしのことだよね……）
琥一「クッ……
　　　カッコつけてんじゃねぇよ。
　　　テメェに度胸がねぇ
　　　だけだろーが？
琉夏「そうじゃない。
琥一「そうなんだよ。
琉夏「そうじゃねぇよ！
　　　俺は——
琉夏「アイツが好きだよ。
　　　誰にも、渡したくない。
●●（琉夏くん……）
琥一「それでいいじゃねぇか？
　　　なんの問題もねーだろ。
琉夏「問題はあるだろ、コウ？
琥一「俺が……どうしたって？
琉夏「どうして打ち明けない？
　　　可愛そうな弟から、
　　　奪うわけにはいかないか？
●●（……！！）

画面タッチ

●●「琉夏くん……

琥一「テメェ……
　　　もう一度言ってみろ。
琉夏「何度でも言ってやる。
　　　いつまで保護者ぶってんだ？
　　　迷惑なんだよ。
琥一「……本気で言ってんのか？
琉夏「ああ……多分な。
琥一「……気が変わった。
　　　アイツはオマエには渡さねぇ。
　　　死ぬまでカッコつけてろ。
●●（！！）

画面タッチ

●●（そんな、
　　　それじゃ、わたし今まで……）

琥一「！！
●●「あの、わたし……
琉夏「××ちゃん、
　　　いつから、ここに……
●●「……今日は、帰るね？
　　　これ、二人で食べて？
琥一「待て……
●●「ごめんなさい！
　　　・
　　　・
　　　・
●●（わたしのせいだ、
　　　どうしよう……
　　　二人のこと、あんなに
　　　傷つけてたなんて……）

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