ギルド的先駆性理論(ヲタク軽騎兵論)
島成郎が提唱した「先駆性理論」をヲタク運動に応用した理論。
ギルド主義(イズム)の行動論の一つである。
一般の消費者や企業に埋没した社会人ヲタクが日々の生活に追われ、文化の消費偏重や商業主義による魂の浸食に無自覚である時、学生は「軽騎兵」として最前線に立たなければならない。
学生は、流行への鋭敏さと、インテリゲンチャとしての高度な批評能力、そしで時間を確保しやすいことによる活動量とを併せ持つ。
この特質ゆえに、学生ヲタクは「単なる見物人」であるより、味方の陣営(ヲタク界)に先駆けて闘いの方向性を示し、
行動するヲタ運動を先導できる。
我々は「重い歩兵」である社会人層が目覚めるための「着火剤」であり、犠牲を顧みず飛び回る「軽い石」である。
この先駆的役割の遂行こそが、我々が学生ヲタク運動を牽引する理論的根拠である。
先駆性理論
先駆性理論とは、日本の新左翼の政治思想の一つ。「層学論」(層としての学生運動論)と並ぶ日本の代表的な学生運動理論である。
従来の共産主義理論において、学生は資本家階級と労働者階級の間に位置する中産階級、いわゆる「プチブル」とされ、革命の主体にはなりえないとされてきた。
しかし、マルクーゼの理論の影響を受けた左翼陣営の中で、ある一人のイデオローグ、60年安保当時の共産主義者同盟(ブント)派の全日本学生自治会総連合(全学連)書記長たる島成郎は、初代全学連委員長武井昭夫の提唱した『層としての学生運動論(層学論)』、通称《武井理論》を援用し、そして応用し、1つの理論を誕生させた。
先駆性理論。
1956年6月、武井昭夫の下、反戦学同によって提唱され、そして社学同によって受け継がれ、ブントの運動理論となったこの思想は、以後日本全土を防風のように揺れ動かすことになった。
つまりこれは、手っ取り早く言えば学生運動に完全な大義名分を与えてしまうものであった。
「プロレタリアートが真に目ざめ、立ち上がるまでは、学生が労農市民にさきがけて闘い、その方向を示さねばならない。」とするもので、学生運動の果たす先駆的役割を強調する理論。
先駆的役割とは味方の戦線に先駆けて闘いの方向を示し、あるいは敵の攻撃の方向をいち早く察し、味方の陣営に継承を乱打する役割である。
学生は「インテリ」として、ある種の尖り、鋭敏性と素早さとを持っている、と理論は言います。
だから学生は何事にもいち早く反応し、そして「たたかう力」を携えている。
そうした学生の特質に基づいて設定された任務こそが、先駆的役割である、と。
分かりやすく言えば労働者階級は「歩兵」であり軍隊の主力であるが学生は「見物人」ではなくて「軽騎兵」なのだ、と。
犠牲を顧みず、「軽い石」として飛び回り、革命の最前線に、「軽騎兵」として立っている。
その任務は、他に先駆けて「敵の策謀」を見抜き、警鐘を鳴らし、労働者の「覚醒」を引き起こし、大衆の目を覚まさせ、いわば着火剤となることである。
なぜかと言うと学生というものは、労働者と比べて、足の速さと鋭敏さ、知性という意味で固有の特性を備えているからこそ、そう言えるのだと。
つまり、学生はプロレタリアートに比べて身軽な存在であるため、他に先駆けて「敵の策謀」を見抜き、警鐘を鳴らさなければならない、よって「学生運動」は革命の方向性を決定付ける、重要な革命運動に他ならないというわけである。
最終更新:2026年01月17日 15:29