王「……というわけで勇者よ、魔王を倒しに行ってくれ!」
勇者「いやいや、冗談きついでしょう。軍隊送ってくださいよ。
なんだって俺みたいな民間人が魔王に挑まなきゃならんのです」
なんだって俺みたいな民間人が魔王に挑まなきゃならんのです」
王「もちろん国を挙げてサポートはするつもりだ。軍も送る。
しかし、『これ』を使えるのはお前の血筋だけでな――」
しかし、『これ』を使えるのはお前の血筋だけでな――」
勇者「なんですかコレ。古そうな剣ですね、もう使えませんよ。
だいたい銃があるこのご時世に剣って……」
だいたい銃があるこのご時世に剣って……」
王「これは剣ではない」
勇者「はい?」
王「わが王国に伝わる“白い悪魔”の神話を知っているか?
神聖な存在でありながら、その戦いぶりの烈しさから
畏怖を込めて“悪魔”と呼ばれた、護国の精霊よ」
神聖な存在でありながら、その戦いぶりの烈しさから
畏怖を込めて“悪魔”と呼ばれた、護国の精霊よ」
勇者「はあ、あのおとぎ話ですか。雷の矢と焔の剣を携えた
白い巨人がどうのこうの、でしたっけ。よく聞かされましたよ。
うちのご先祖がそのとき活躍したそうな」
白い巨人がどうのこうの、でしたっけ。よく聞かされましたよ。
うちのご先祖がそのとき活躍したそうな」
王「さよう。そして、この古ぼけた剣にしか見えぬものこそ
伝説の守護精霊“ガンダム”の召喚デバイスなのだ。
勇者の血を引く者だけが、白い悪魔を従え得る――
そして、魔王を倒せるのはガンダムの力のみ」
伝説の守護精霊“ガンダム”の召喚デバイスなのだ。
勇者の血を引く者だけが、白い悪魔を従え得る――
そして、魔王を倒せるのはガンダムの力のみ」
ゆえに勇みなき勇者は立たねばならない。
ゆえに彼は悪魔の力を借りて戦わねばならない。
ゆえに世界は、その肩に運命を託さねばならない。
ゆえに彼は悪魔の力を借りて戦わねばならない。
ゆえに世界は、その肩に運命を託さねばならない。
白い悪魔が、再び歴史に姿を現す。
Machina Sanctus GUNDAM “ E ”
機動英雄譚 ガンダムE
機動英雄譚 ガンダムE
血筋だけで重すぎる使命を押しつけられた、DQNで無精者の勇者が
逃げたり挫折したりしながら本物の“英雄”になっていく…みたいな話だろうか。
逃げたり挫折したりしながら本物の“英雄”になっていく…みたいな話だろうか。