アル   「いやー、お客さん一杯入ってますねー」
ネーナ  「そーねー、今回も頑張っていこうねー」
アル   「うん。あ、そう言えばさー、この間、ウチの兄ちゃんが」
ネーナ  「うんうん」
アル   「今からお洗濯しますよーって言って」
ネーナ  「へえ、それは男の割に家庭的な」
アル   「ガンダムを一台持ち出してね」
ネーナ  「家庭的ってレベルじゃねーっ! なんで洗濯でガンダム? ないない、それは絶対ないわ」
アル   「あるよ! 『これは戦闘出動ではありません、洗濯出動です!』ってキメ台詞もあるんだから」
ネーナ  「そんなんでキメ台詞まで!? ないない、それは絶対ないわ」
アル   「いや、あるんだよ、ウチじゃ日常茶飯事だよ!」
ネーナ  「そんな馬鹿なー! 大体洗濯機はどうしたの、洗濯機は」
アル   「もう一人の兄ちゃんが空中分解させちゃった」
ネーナ  「そんな馬鹿なー! なんで故障じゃなくて空中分解なのよ! ないない、それは絶対ないわ」
アル   「あるよ! 我が家じゃありまくりだよ!」
ネーナ  「絶対ないね、わたしの名前に賭けてもないって言えるね」
アル   「あるったらあるの!」
ネーナ  「ないない、こんなの絶対ねーな!」
アル   「アルアル!」
ネーナ  「ネーナ! ……はい、ありがとうございましたー」

アムロ  「それだけか!?」
ジュドー 「く、くだらねー」
ガロード 「でも何故か観客大爆笑してるし……何が面白いんだこれ」
ロラン  「笑いの質が変わってるんですかねえ」
ワッケイン「寒い時代だと思わんか?」
ジュドー 「え、誰このおじさん」
アムロ  「ああ、昔お世話になったワッケインさんをたまたま家に招待してて……
      いや、それよりも今はこの二人だ! 全く、なんてことやらかしてるんだ……」
ジュドー 「でも結構売れてるみたいだぜ」
アムロ  「こんなのでか!?」
ガロード 「ネタの質よりもキャラクター性の有無で売れ方が決まる時代だからね……その分ブームの寿命も短いけど」
ロラン  「つまらなくても売れる時代なんですか……なんともはや」
ワッケイン「寒い時代だと思わんか?」
アムロ  「いや、全くですね……」

 ガロードの言葉どおり、数ヵ月後には「アルアルネーナ」のブームは終わり、二人もすぐにただの人に戻ってしまった。

アル   「でもまー、楽しかったからいいかなーって。バイト代もたくさん出たし」
アムロ  「……まあ、社会勉強の一環だったと思えばいいか……」
ロラン  「……ところで、ネーナさんはどうしてお笑いなんかやろうとしたんでしょうね?」

ネーナ  「せっちゃんせっちゃーん!」
刹那   「なんだ」
ネーナ  「わたしねー、この間までテレビ出てたんだよー。もう大人気だったんだから! 見てくれた?」
刹那   「ガンダムが出ていない番組には何の興味もない」
ネーナ  「ちょ、ひどっ……それはないんじゃない!?」
刹那   「いや、ある。常識だ」
ネーナ  「そんな常識ない!」
刹那   「ある」
ネーナ  「ネーナ! ……はい、ありがとうございましたー……(ショボーン)」

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最終更新:2013年09月14日 22:28