116 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/03(木) 16:32:00 ID:597uakYx
シンクロやってる三連★が見えた
ガイア(スク水黒)「マッシュ、オルテガ、ジャイアントシンクロアタック(技名)
         を掛けるぞ」
三連星(スク水黒)「うおおおおおおおおおおおおお」
シン「ウン、凄いけどさ、濃い。」
ワッケイン「夏の日の、水辺に浮かぶ、黒き星
      あつい(暑い、熱い)時代とは思わんか」

そしてシリアスネタ
~片手の少女、片手の戦士~

ルイス「……………沙慈」
沙慈「うん?」
ルイス「海、綺麗だね…」
沙慈「うん…」
僕らは海に来ていた。
事の始まりは結構遡り、もう先々月になる。
テロ組織とトリニティズの戦闘に、ルイスは巻き込まれ傷を負った。
幸い片手の指を失う事だけで済んだ。いや、幸いじゃない。
ルイス「沙慈…」
沙慈「な、何?ルイス」
ルイス「ごめんね、せっかくのプレゼント…」
沙慈「…いや、いいよ誤らなくて…」
とりあえずいつもこんな感じだ。ここ最近ルイスとまともに話していない。
そんな所に刹那のお兄さん、コウという人がきて
『知り合いが海でMAのテストをするんだ、良かったら一緒に行かないかい?』
と言った。

117 名前:片腕の少女、片腕の戦士投稿日:2008/07/03(木) 16:59:16 ID:597uakYx
海をみられたのはいいがこんなアンニュイな時に何の効果があるんだろう。
とりあえず好意には答えなければいけないと思い、僕らは海に来た。
カイ・シデン「お~い、そっちのお二人さん」
沙慈「っは、はい」
絹江「今からこの船で沖まで行くから、早く支度しなさい」
何故かこの集まりには姉さんの会社の人が五人も着いてきた。
他にも刹那の兄弟やその関係者も来ていた。
ルイス「……行こ、沙慈」
沙慈「………ルイス」
ルイス「折角刹那君のお兄さんが紹介してくれたんだもの、行かなきゃ損だよ」

船は出発した。コウさんが言ったようにMAがあった。
ルイス「おっきい……」
アル「高機動戦闘用モビルアーマー、MA-06ヴァル・ヴァロ…」
沙慈「宇宙用?水中用じゃなくて?」
マイ「大型のMAは、宇宙に運んで試験運用するよりも
   浮力のある水中でやった方が安上がりで済むんです」
ギュンター「まあ、もしもの時に備えて俺らが来たんだけれどな」
ホルバイン「爺さんが言っていたが、一度海の底に沈んだ船を引き上げるのはキツイからな」
ブーン「サイクロプス隊の五機も足せば、十分すぎるがな」
沙慈「それでアル君も来たのか…」
アル「コウ兄ちゃんも居るから警護のMSは(カイさんのとこも含めて)10機だよ」
沙慈「そんなに?」

119 名前:片腕の少女、片腕の戦士投稿日:2008/07/03(木) 17:25:09 ID:597uakYx
船は出航した。マイさんは海が初めてらしく、すぐさま酔った。
僕もやられたが、ルイスは何ともなかった。今回僕らを呼んだ張本人が話しかけてきた。

コウ「沙慈君、ルイスちゃん、逢わせたい人が居るんだ。」

海を見て黄昏れるルイスの手を引いて僕らはMSデッキに行った。
シュタイナー「この機体は海に浮くのかね」
???「元はグラブロと同じビグロだが、水に浮くかどうか…」
コウ「ケリーさん、例の女の子連れてきました。」
ケリー・レズナー「ん?」
作業用のツナギを着たガタイの言いその人はなんだか怖そうな気がして、
僕もルイスもちょっと固まった。
でもそのケリーさんは親しげに話しかけてきたから、僕らは緊張を解いて
僕は右手でルイスの手を握っていたから、余った左手で握手を求めた
沙慈「沙慈・クロスフォードです、こっちは…」
ルイス「ルイス・ハレヴィ。よろしくお願いします」
ケリー「沙慈君にルイス嬢か。覚えておく…が」
ケリーさんは困った顔をした。握手に答えない彼の左手を見ると。
ルイス「………!!!」
沙慈「け、ケリーさん…それ」
ケリー「そうだ、俺はMSラグビーやっているが、昔事故ってな」

ケリーさんは、左手が二の腕から下が無かった。

126 名前:片腕の少女、片腕の戦士投稿日:2008/07/03(木) 18:32:38 ID:???
ご指摘ありがとう御座います。つーか自己厨でごめんなさい。
これ投下したらちょっと失せます。24時間ぐらい

ホルバイン「えんとりぃぃぃぃいいいいい!!!!!!」ズゴック
ギュンター「うるせえええええ!!!」ザクマリン
ブーン「うちの馬鹿(ゾック乗り)寄りはマシだ」ゴッグ

シュタイナー「よしアンディ、容態はどうだ?」ズゴックE
アンディ「ああ、大丈夫だ。何とかいける」ハイゴッグ
ミーシャ「うー、祝い酒が楽しみだぜ。」
ガルシア「隊長、俺はあんなガキと小娘が来るとは聞いてませんぜ」
シュタイナー「む、まあアルの家族の頼みだ、聞いてやれ」

沙慈はMSデッキを出た。片腕の人の思いを理解できるのは、同じような境遇の
人間であり、自分には不釣り合いだと思ったからだ。
マイ「……ぅうおおおおええええぇぇぇぇ………」船酔いでバケツに吐いている
沙慈「うぁぁぁぁ…」
マイ「いやあ、海は初めてだからね…」
沙慈「まあ、胃液が出てないからまだ大丈夫そうですけど」
フラン「……ぅうおおおおおえええええぇぇぇぇ………」同じく船酔い
沙慈「……………」
フラン「う、運河人は違うんだけどね、基本ムーンレイスはこんなかんじなんだ」
沙慈(そうだ、ムーンレイスは地球の六分の一の重力で生活して居るんだった)
カイ「おーいフラン、船酔いして居るんなら休んでもいいぞ。」
フラン「い、いいえ、もう収まりました」
カイ「ならいいが…ジェス、ちゃんと取っているか?」
ジェス「ばっちりだ、編集長。アウトフレームは良好だ。」
カイ「ま、こういった危険な撮影は臆病位がちょうどいいのよね。」
絹江(その危険な取材を計画したのは編集長なんだけどね…)
カイ「ん?」

ギュンター「だあから、エントリーエントリーうるせえんだ!!」
ホルバイン「えんとりいいいいいいいいいい!!」
ミーシャ「おいおまえら、おれも混ぜろ!!」
バーニィ「ちょ、皆さん止めて下さい!!」
マイ「ゆ、揺れて、うううううう…」
コウ「マイにいさーん、部屋にいってくださーい!!!」
沙慈「大丈夫かな……………?」


177 名前:片腕の少女、片腕の戦士投稿日:2008/07/04(金) 14:53:35 ID:???
そろそろ復帰します。お見苦しいところをスイマセン

ケリーは黙っていた。ただ黙々とMAの操縦系のテストデータを見直していた。
MSデッキにはテーブルが一つだけあり、そこにルイスは折りたたみのパイプ椅子を
持ってきて座っていた。そこでルイスは黙って麦茶を飲んでいた。
コップを片手で持って。

外は予想以上に激しかった。血の気盛んな男どもがそれぞれの水中MSで
殴り合いつかみ合いしている。流石にビーム兵器は使わなかったものの、
その戦闘の激しさと言ったら正にドッグファイト、
いやクラブファイトかフィッシュファイトだった。(と言うかアッガイファイト)
艦上ではバーニィが必死で止めるように呼びかけ、その間アルとジェスは目を輝かせて歓び、
海での戦闘による激しい揺れに兄弟家最もやしっ子マイは部屋の奥に行き、
残る者はただ現状に呆れるだけだった。
コウがGP01から降り、沙慈に話しかける。
コウ「や、やあ、どうだい?海の景色は…(苦笑い)」
沙慈「と…とても綺麗です……」
アル「あぁ、あのハイゴッグの動きなんか特にね…(うっとりした目)」
沙慈「…………………………」
沙慈「ところで、コウさんとケリーさんてどういった関係で………?」
コウ「ん~~………………MSラグビーと…人生の師匠かな?」
沙慈「人生の………」
絹江「ケリー・レズナー。ジオン国立大学MS工学科MSラグビ-部元部員。
   卒業と同時に盟友アナベル・ガトーと共にプロのMSラグビ-選手になる。
   が、ある試合にてコックピットに直撃を喰らい重症を負う。
   命(ミンチ化)に別状は無かったけれども、この事故で彼は左腕を失う。
   射撃プログラムよりもマニュアル操作の格闘、アンバック機動の駆使を
   重要視したMSラグビーはもう二度と出来ないと医師に宣告され、生きる希望を
   失いフォンブラウン市で細々とジャンク屋を経営していた。」
カイ「だが、最近のMSラグビーのルール改正によりMAの参加が許されるようになった。
   他のMSが三機でられない代りにMAを出せらるようになったんだ。」
コウ「MAで第一線を守るのはMSよりも難しい。だけど、操縦は簡単なんだ。右手のみでも。」
沙慈「あ、だから…」
コウ「ってゴメンゴメン、話が逸れたね。……ケリーさんとの出会いはね…」

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最終更新:2013年09月17日 20:56