221 名前:
女王の訪問 海水浴編1/5 :2008/08/15(金) 20:46:24 ID:???
セレーネ「え、私が!?」
アムロ「ああ。
ラー・カイラム社でトラブルがあって、俺は急遽休日出勤だよ」
マイ「私もまたヅダが空中分解したので休日出勤です」
シロー「警察官だからって、日曜日に働かなかったら大変な事になるからな」
ドモン「俺は今日は試合がある」
カミーユ「俺はバイト。シフトの関係でどうしても今日ははずせなくてね」
シーブック「俺もバイトが……」(実はクロスボーンバンガードの仕事だけど)
アムロ「そういう訳で、ロラン一人で他の面々を引っ張ってくのは無理だからな」
ディアナ「申し訳ありません、セレーネさん。私がもっとしっかりしていれば、年長者として……」
セレーネ「あー、もう、分かったわよ……私が面倒見るわよ。
行けばいいんでしょ、海水浴に!」
そして海
セレーネ「ちょ、ちょっとディア……キエルさん」
ディアナ「いいじゃないですか。それとも私一人を水着姿にさせる気ですか?」
セレーネ「分かったってば。私も水着になるから!」
キラ「何か……あの二人、仲良くなってない?」
ロラン「キエルお嬢さんのお人柄なら、セレーネ姉さんとでも仲良くできますよ」
シン「ロラン兄……何気に酷いこと言ってない?」
ロラン「さあ、僕達も水着に着替えますよ! アル、シュウト、こっちへいらっしゃい」
ヒイロ「
ディアナ・ソレル、および兄弟の周辺に不審人物なし」
刹那「ヒイロ。今日はトラップは仕掛けないのか?」
ヒイロ「公共の場にトラップを仕掛けては一般人に被害が出る」
刹那「なるほど、
ガンダムだ」
ジュドー「ああ……久々にハマーンがいない! 爽やかだなぁ」
ガロード「ティファと来たかったけど、今日はチビどもにサービスしてやるか」
アル「キエルさーん! 一緒にビーチバレーしよ!」
ディアナ「ええ。では私とアル君、セレーネさんとシュウト君で……」
シュウト「えー!? セレーネ姉さんとー!?」
セレーネ「あらシュウト、何か文句があるのかしら」
シュウト「あ、あはは……ないです」
ジュドー「……俺達の出番なさそうだな」
ガロード「あっちで釣り具の貸し出ししてるから、昼飯でも釣りに行こう」
222 名前:女王の訪問 海水浴編2/5 :2008/08/15(金) 20:46:56 ID:???
キラ「うーん……セレーネ姉さんの水着姿って結構イケてるよね」
シン「ディ……キエルさんもすごいよね」
キラ「でもまったく男からナンパされないよね」
シン「子持ちに勘違いされてるんだろうな、セレーネ姉さんが……ブベッ!?」
セレーネ「ゴメーン、ついわざとビーチボールが飛んでっちゃった!」
キラ「わざとなんだね」
ロラン(ディアナ様……なんてお美しい……)
キラ「ロラン兄さん……恍惚としすぎだよ」
ウッソ(ディアナ様の水着姿……最高ですよー!!)
キラ「ウッソ。必死にシャッター切る仕草してるけど、デジカメは僕が預かってるから意味ないよ」
刹那「ガンダムだ」
キラ「あれ? 刹那はヒイロと一緒に見張りじゃなかったの?」
刹那「交代で見張りをする事にした。やっぱり近くにも護衛がいる方が便利だ」
キラ「ふーん……あとでカキ氷でも差し入れして上げようか」
刹那「キラ兄さんのアイディアはガンダムだ」
キラ「それはそれとして、ガロードとジュドーは?」
ウッソ「お二人なら釣り具を借りて向こうの岩場に」
キラ「そう。ご飯は焼き魚だね」
ウッソ「でも、こうしてあぶれた僕達男達はどうしたらいいんでしょう……」
キラ「ビーチバレーを見ていればいいじゃない。ほら、胸がプルンプルン」
ウッソ「ちょっと! 人からデジカメ没収しといてなんで撮影してるんですか!」
キラ「夏の思い出くらいアルバムに貼りたいじゃない?
それに僕はウッソと違ってちゃんと
アルとシュウトも撮影してるから」
ウッソ「セレーネ姉さんは?」
キラ「データの無駄遣いになるじゃない……」
セレーネ「ピクッ……でやあああ!! 殺人シュート!」
キラ「セイフティーシャッター!」ガシッ
シン「う、う~ん……へ?」ズガアンッ!
ウッソ「キラ兄さん……なんて非道な」
223 名前:女王の訪問 海水浴編3/5 :2008/08/15(金) 20:47:47 ID:???
ガロード「向こうは楽しそうだな……」
ジュドー「竿引いてる引いてる」
ガロード「おっ、きたぞきたぞ! ……これは……ちょ、重い!?」
ジュドー「何!? 俺も手伝うぜ……って、重い!? 何だこれ、本当に魚!?」
セレーネ「キラー、もっかいぶつけるからボール取ってー」
キラ「やめてよね、何度も何度も弟を盾にするなんて心苦しいじゃない」
シン「そ、そう思うなら……やるな……」
刹那「むっ……ヒイロから連絡が入った。ガロード達の様子がおかしい」
セレーネ「あ、そう」
ディアナ「なんですって。二人はどこです」
刹那「こっちだ。キエル・ハイムはここで待機しろ」
ディアナ「いいえ、今の私はあなた方の家族。ガロードもジュドーも私の弟です!」
刹那「ディアナ・ソレル……あなたはガンダムだ」
ヒイロ『ザザッ――刹那兄さん。公共の場ではキエル・ハイムと呼ぶように』
ロラン「僕達も行きますよ!」
キラ「仕方ないなぁ。どうせ長靴でも釣り上げてるんでしょ?」
ウッソ「キエルさんが行くなら僕も行こっと」
シン「ま、待って……くれ……」
ディアナ「ガロードさん! ジュドーさん! どうしたのですか!?」
ガロード「な、なんかすっごいデカい魚がかかって……」
ジュドー「逆に引きずり込まれそう……」
セレーネ「何やってんだか……ロラン、キラ、シン、ウッソ! あんた達も手伝いなさい!」
ロラン「くっ……この重さは魚のものじゃありませんよ!?」
キラ「まさか鮫とかイルカとかじゃないよね?」
シン「いや、そこまで重くはない……けど……何十キロあるんだこれ!?」
ウッソ「おかしいですよ……こんな重さおかしいですよ!」
ディアナ「皆さん、がんばって!」
セレーネ「何が釣れるやら……お、きたきた……釣れたぁぁぁ!!」
224 名前:女王の訪問 海水浴編4/5 :2008/08/15(金) 20:48:19 ID:???
ザバァッ!!
コウ「………………」釣られて虫の息
ガロード「…………」唖然
ジュドー「…………」呆然
ロラン「…………」困惑
キラ「…………」苦笑
シン「…………」愕然
ウッソ「…………」落胆
ディアナ「……コウ……さん?」
セレーネ「あー……すっかり存在忘れてたけど、あんたこんな所で何してんのよ」
シーマ「いやぁ、助かったよ。ダイビング中に流されて溺れてたコウを釣り上げてくれて」
セレーネ「いないと思ったら、シーマさんと泊りがけでデートとはね……」
コウ「拉致られたんだけどね……もうダイビングなんてしたくない」
ディアナ「申し訳ありません……わたくし、まったくコウさんの不在に気づかず……」
コウ「あれ? 何でキエルさんが一緒にいるの?」
シーマ「いや……この娘はディアナ・ソレルだね」
ディアナ「お分かりになられるのですか?」
シーマ「人を見る目があるから、今まで生き残ってこれたのさ」
キラ「うーん、スタイル抜群の水着姿が3人も並んでいるのに……」
シン「眩しいのは一人だけ……」
シーマ「へえ……眩しいのは誰だい?」
シン「え」
セレーネ「あら、当然姉の私よね?」
シン「あの」
シーマ「ほーら、正直に言ってごらん。怒らないから」
シン「ちょ、その、助けてロラン兄!」
ロラン「まさかディアナ様の水着姿が眩しくないだなんて言いませんよね?」
シン「四面楚歌ー!!」
キラ「今日はシンの厄日だね」
ウッソ「その一部はキラ兄さんのせいですけどね」
225 名前:女王の訪問 海水浴編5/5 :2008/08/15(金) 20:50:07 ID:???
海辺の旅館にて
シーマ「さあ食って飲んで騒ごうじゃないか!」
ロラン「こんなご馳走……みんな! お腹いっぱい食べていきますよ!」
キラ「鯛! ウニ! アワビ! 他にも他にもアレコレソレ!」
シン「お刺身だー! 海の幸だー!」
刹那「ガンダムだ……ここの料理はガンダムだ……!」
ヒイロ「これはロラン兄さんの言う通り食べられるだけ食べるべきだな」
ガロード「ある意味、普通に魚を釣るよりラッキーだったな」
ジュドー「コウ兄さんすごく活躍したな」
ウッソ「ええ本当に! コウ兄さんGJ!」
コウ「ううっ……こんな事で褒められても……」
アル「すっげー、てっちりだー!」
シュウト「活け造りー! わあ、まだ生きてるや!」
セレーネ「子供はおおはしゃぎねー」
シーマ「さあさ、一献」
セレーネ「あら、悪いわねー」グビッ
シーマ「いい飲みっぷりだねぇ」
セレーネ「シーマさんも一献」
シーマ「おっとっと、ありがとさん」ゴクリ「ディアナもどうだい?」
ディアナ「私の肉体はまだ成人を迎えていませんが……」
セレーネ「1000年以上生きてるんだから気にしない気にしない」
ディアナ「では、少しだけ」コクリ
シーマ「何だい、イケるじゃないか」
ディアナ「思ったより飲みやすいですね」
セレーネ「じゃあもう一献、どうぞどうぞ」
ディアナ「困りますわ。でも、もう少し……」コクリ
シーマ「さすが女王様、飲み方がお上品だねぇ」
セレーネ「ガキどもはほっといて、私達は飲み明かしちゃおう!」
ディアナ「ですが……」
シーマ「ロランがついてりゃ、他の子は大丈夫さ。たまには女同士でじっくりとね」
ディアナ「ではもう一杯……コクリ。ああ、五臓六腑に染み渡ります」
――翌朝
なぜか大人女性陣だけでなく兄弟全員まで酔い潰されていた。
大酒飲みのセレーネとシーマもなぜか半裸になってノックダウンしており、
さらにディアナも半裸になって一升瓶を抱きしめスヤスヤと眠っていた。
こうして『ディアナ・ソレル禁酒令』が決定されるのだった。
ディアナ「ロラン。私、昨晩の記憶がまったくないのですが……」
ロラン「ディアナ様じゃない……あれはディアナ様じゃない……」
最終更新:2013年09月19日 21:01