355 名前:
女王の訪問 ガンダム編1/4 :2008/08/17(日) 19:54:57 ID:???
あんな議論されまくるとは思わんかった。そんな真面目にならんと適当にお願いします。
誘拐編はシリアスっつーより最後に軽く事件起こそうとしただけなんだから。
所詮このスレのマフティーのやる事よ。
マフティー「どうしても我々の要求を聞き届けてはくれませんか」
ディアナ「あなた方の、地球を人類から解放しようという志は否定いたしません。
しかし地球の人々は、自らの重みで地球を潰さぬよう努力しているのです。
だのに、そういった人々の努力に目を向けず、武力で事を成そうなど……」
マフティー「ポーズさ。環境問題に取り組んでいるフリしているだけ。
地球連邦は腐敗しきっている。もはや外科的に取り除くしかない。
そのためには月やコロニーとの同盟が邪魔なんですよ」
ディアナ「連邦政府の在り方を自らの手で変えようとはしないのですか?」
マフティー「無理だね。俺はそこにたどり着けないし、
仮にたどり着けたとしても、その頃にはしがらみに縛られて動けない。
だから裏から手を回すしかないのさ、テロという活動で」
ディアナ「そんな事はありません」
マフティー「王政の月には分からないのか? 連邦政府は地球に巣食うガン細胞なんだ。
奴等を取り除かなきゃ、地球は破滅の道を行くだけさ」
ディアナ「顔も見せない男が、よく語るものです。
それとも顔を隠していなければ自分の意思を語れませんか?」
マフティー「私は尊敬していた……二人の男を。
彼等は世界を変えられる可能性を持っていた。
だが今はその力を捨て、民間企業で働いている……。
彼等とて体制に不満があったはずだ、なのに戦いを放棄した。
家族を養うため……そういった理由も理解できる、しかし。
俺は納得できない……だからマフティーになったんだよ」
356 名前:女王の訪問 ガンダム編2/4 :2008/08/17(日) 19:56:33 ID:???
ディアナ「あなたは……信じていらっしゃらないのですね」
マフティー「信じているさ、マフティーの崇高な使命を」
ディアナ「いいえ、この世界と人間をです」
マフティー「フッ……信じるだけでは、世界も人も変わりませんよ」
ディアナ「変わります」
マフティー「……やけにはっきりと言い切るじゃないか」
ディアナ「信じる事で、世界も、人も、いくらでも強くなれるのですから」
マフティー「あなたは理想主義者だ。現実に足が着いていない、だから……」
部下A「マフティー! 緊急事態だ、MSが一機ここに向かっている!」
マフティー「何だと? メッサーを出せ! 俺もΞで出る! 敵機の形状は!?」
部下A「ガンダムタイプだ!」
マフティー「まさか! こんなに早くこの場所が分かるはずは……」
ディアナ「言ったでしょう? 私は信じていると」
マフティー「ならばその信頼、私が倒してみせる」
刹那「お前達は――ガンダムじゃない!」
メッサー1「単機とはいえガンダムタイプだ! 油断するな!」
メッサー2「分かって……うわっ!」
メッサー1「なんて機動力だ! 近接戦闘タイプ?」
刹那「エクシアは
ガンダムだ、お前達になど勝ち目はない。
ディアナ・ソレルを解放しろ!」
ギンガナム「何ぃ~!? エクシアが出撃した?」
シーマ『こいつは丁度いい、大暴れしてるエクシアをふん縛るって名目で動きやすくなる』
ギンガナム「ディアナがいるかどうかも分からんのに出撃しろと?」
シーマ『それはこっちでも調べてたんだけどね……』
ギンガナム「何か分かったのか」
シーマ『通信妨害装置を破壊してくれた親切な奴からリークがあったのさ』
ギンガナム「ほう」
シーマ『海の仲間の縁ってやつさね……』
ギンガナム「フンッ! 何者かは知らんが、乗ってやるとしよう! ギンガナム艦隊、発進!」
シーマ『私等は海から回り込んで逃走ルートを潰しておくよ』
357 名前:女王の訪問 ガンダム編3/4 :2008/08/17(日) 19:57:30 ID:???
メッサー1「くっ、これまでか……脱出する!」
メッサー2「あとは頼むぞ!」
マフティー「任せろ」
刹那「出たな……」
マフティー「なかなかの機動性だな。だがこのΞガンダムに勝てると思うな!」
刹那「貴様はガンダムじゃない」
マフティー「ガンダムさ。体制と戦う……ガンダムだ!」
刹那「俺達がガンダムだ! トランザム起動!」
マフティー「ビームバリアー展開……空中での高機動戦闘というものを教えてやる」
部下A「ディアナ・ソレル。ここは危険だ、移動するぞ」
ディアナ「……ここに来たガンダムは、どのようなガンダムですか?」
部下A「エクシアとか名乗ってたぜ」
ディアナ「刹那・F・セイエイ……!」
部下A「さあ、来るんだ」
部下B「待て、予定変更だ」
部下A「何?」
部下B「人質の移動先に問題が生じた。人質は別の場所に移送する」
部下A「聞いてないぞ。誰の命令だ、それに……お前……誰だ?」
部下B「海賊さ」
部下A「貴様……!?」
海賊「でえいっ!」
部下A「ぐわっ」
海賊「助けに来ましたよ、女王様」
ディアナ「あなたはいったい……」
海賊「海賊ですよ。おせっかいな……ね」
通信機『ザザッ……ディアナ・ソレルの確保に成功したようだな』
海賊「ええ、バッチリです」
通信機『分かった。クロスボーン・ガンダムX1、出る!』
通信機『クロスボーンガンダム・X2……発進する!』
358 名前:女王の訪問 ガンダム編4/4 :2008/08/17(日) 19:58:20 ID:???
刹那「クッ……なんてスピードだ」
マフティー「機敏性ではそちらが上のようだな。だがマッハの飛行速度に追いつけまい!」
刹那「ぐっ……! このままでは……」
マフティー「……できれば殺してくないが……手加減できる相手じゃない。ここで!」
刹那(――やられるっ!)
ディアナ「刹那ー!」
マフティー「ディアナ・ソレル!?」
刹那「!? ミサイルの機動がそれた……」
マフティー「しまった、動揺してファンネルミサイルのコントロールを誤るとは!」
X1「見えるかマフティー・ナビーユ・エリン。ご覧の通り、女王様はいただいた」
マフティー「キンケドゥ・ナウ! 貴様も体制に逆らう者だろうに!」
X1「フッ……海賊は美女をさらうのが大好きでね」
X2「他の部隊はすでに我々が沈黙させたが、裏家業のよしみだ、退路は残してある」
マフティー「くっ……海賊風情が!」
刹那「今だ……ガンダアアアム!!」
マフティー「しまった!」
ズガァッ!
マフティー「くっ……武装がやられた! だが、ミノフスキードライブはまだ!」
通信機『マフティー、これ以上はマズイ。今回はディアナから手を引く事になった』
マフティー「"インチキ医者"の決定には逆らえないか……了解、撤退する」
刹那「待て、逃げるのか! ……くっ、トランザムが時間切れに……」
X1「Ξガンダムの飛行速度にはさすがに追いつけそうにないな」
ディアナ「あの……ありがとうございました、海賊さん」
X1「いえいえ、私にはあなたを助けたいと思う理由がありましたから」
ディアナ「理由?」
X1「さあ、エクシアへ移ってください。我々は海賊ですから逃げさせていただきます。
ギンガナム艦隊や、例のガンダム兄弟が向かってきているものでね」
ディアナ「海賊さん、どうもありがとうございました」
X1「ではご機嫌よう女王様。エクシアのパイロット! これより女王陛下をお返しする!」
刹那「海賊……しかし彼等の行いは、まるでガンダムのようだ……」
νガンダムをはじめとするガンダム兄弟達のガンダムとギンガナム艦隊が駆けつけた時には、
すでにアジトは壊滅、マフティー達も逃げおおせていた。
ディアナ・ソレルの身柄は刹那が保護しており、事件は無事解決した。
最終更新:2013年09月19日 21:56