398 名前:
収穫の秋 Ⅳ :2008/09/27(土) 13:21:33 ID:???
ロラン「ん~、ちょっと汗かいちゃったかな…」
キレイ好きが、鉱山労働者の気安さでもって、シャツを脱ぐ。
女性陣「「きゃ~~~っ♪」」←黄色い声
ロラン「えっ!?」
セレーネ「?」
フラン「シャッターチャンス!」パシャパシャパシャ!
ロラン「ちょ…」
ミリアリア「チャンス!」パシャパシャ!
キラ「ミリアリア…」
ロラン「いきなり何ですか、二人とも!」
フラン「いやー、せっかくのサービスシーンだから、撮影しとかないともったいないかなーって」アハハ
ロラン「サービス?」
ハマーン「いいから服を着なさい、ロラン・セアック。
それと、どこから沸いた。 そこのパパラッチ」
フラン「えーっと、外務次官がご息女とお出かけって話を伺いまして…」
ミリアリア「秋の風物詩、芋掘りをやってる家族が居ると伺いまして…」
フラン&ミリィ「「そしたらセクシーショットのチャンスだったから…」」
ロラン「何度も言いますけど、僕は男です!」モゾモゾ
フラン「ぬっふっふ、相変わらずガードが甘いわねぇ、ロラン。
異性のセミヌードに興味があるのは男性だけじゃないのよ」
ロラン「セミヌ…」
ルー「いやぁ、けっこうなモノを拝見させていただきました…(-人-)」パンパン
エル&マルチナ「「(ウンウン)」」
エリシャ「およしなさい、マルチナ(////)」
セシリー「そう言えばロランは学校に行ってないのよね」
フラン「ほとんど専業主夫だから、同年代の女性心理に疎いんですよw」
ロラン「まぁ、ニブイとはよく言われますけど…」
ハマーン「とにかく! 女性の前でみだりに服を脱がない事!
君も、突然女性が目の前で服を脱ぎ始めると困るだろう?」
ロラン「ええっ!? それは、まぁ…」
ハマーン「そういうことだ。 気をつけなさい」
ロラン「はい」
ジュドー「うわ、ハマーンが先生みたいだ…」
カミーユ「れっきとしたお前のクラスの担任だ」
399 名前:収穫の秋 Ⅳ :2008/09/27(土) 13:23:08 ID:???
シャア「なんだ? 突然悲鳴が上がったようだが」
グエン「ここから見た限りでは何も…いや! アレを見ろ、シャア!」
シャア「むっ?
ロラン君のシャツが変わっているだと!?」
グエン「くそっ!ホワイトドールの陰に入った時か!」
シャア「ええい!ロラン君の生着替えを見損ねたのか!ならば…」
グエン「待て、何をするつもりだ」
シャア「知れたこと!ターンエーの側に脱ぎたてのシャツがあると言うことだろう!」
グエン「!!」
シャア「右側の土手を盾に回り込む! 頭を上げるなよ、グエン!」
赤と白の高級スーツ(フルオーダー)が汚れるのもかまわず、匍匐全身を始める二人。
シャア「もう少しだ、がんばれグエン!」
グエン「くっ…この向うに、ローラが…ローラのシャツが…」
ざむっ!
突然、シャアの鼻先に踏み下ろされるドタ靴。
アニス「なぁにをやっとるのかねぇ、お若いの」
シャア「い、いえ…」
曰く言い難いプレッシャーを感じて言いよどむシャア。
シャア「その、そう! 落し物をしてしまいまして…」
舌先三寸で切り抜けようとするも、それは極低温と超高熱、二つの声で挫かれる。
ハマーン「ほう、それはお困りでしょう」
ドズル「何なら、ワシらも探すのを手伝おうかのう」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
シャア「う…(滝汗」
グエン「すごい…私にも“プレッシャー”が見える…」
シュオオオーーー…
キャプテン「申し訳ありません。 敵性体の発見が遅れました」
空から舞い降り、二人の背後をふさぐ
キャプテン・ガンダム。
グエン「し、四面楚歌…」
シャア「こうなれば、強行突破!!」
赤い彗星の異名に恥じぬ即断と言えた。
後方のキャプテンは言うに及ばず、こと白兵戦となれば、ドズルはそれ以上の脅威である。
そして、NT能力ではシャアを上回るハマーンも、避けるべき相手。
となれば…
シャア「失礼、ご婦人!」
一挙動で体を起こしたシャアがアニスの脇を猛ダッシュで走り抜けようとする。
アニス「フン!」
左手が胸倉を、右手が踏み出した右足を捉える。
シャア「え?」
臍に右肩をぶつける様に担ぎ…
シャア「はい?」
左から地面に投げ落とす!
シャア「げっふぅ!!」
400 名前:収穫の秋 Ⅳ :2008/09/27(土) 13:24:27 ID:???
シュウト「おおー…」
アル「プロレスみたいー」
リィズ「お婆ちゃんすごーい!」
カミーユ「見事な肩車だな」
スージィ「かたぐるま?」
カミーユ「柔道の技だよ。 元々はレスリングの技だったそうだけど」
アニス「若いの。
こちとらあんたが生まれる前からハーブ泥棒と戦って畑を守ってきたんだ。
年季が違うんだよ、年季が」
マユ「カッコイイ……」ポワーン…
シン「あ、あの、マユちゃん?(汗」
ドモン「…そういえば、師匠から聞いたことがある」
レイン「えっ?」
ドモン「昔、師匠が流派東方不敗の完成を目指して世界中を旅して回っていた時の事だそうだ」
山篭り中の若き東方不敗―当時はまだその名を名乗ってはいなかった―は、
いつもの様に食事のために野草を狩っていた。
そうして山野を歩き続けるうち、それは見事なハーブ園に迷い込んでしまったと言う。
手に野草を抱えていた若き東方不敗は、ハーブ泥棒に間違われ、
その農園主の夫妻にフルボッコにされたのである。
回想ドモン「若かりし頃とは言え…師匠が、ですか?(驚愕」
回想東方不敗「うむ。 特に御夫人が達人級の柔道マスターでな。
伝説の大技、大○山颪を初めて喰らったわい」
もちろん格闘家としてその敗北を善しとしない若き東方不敗は再戦を挑んだが、
三度にわたって返り討ちにあう。
回想東方不敗「四度目にして何とか勝ちを拾うことが出来たが…
後で思えば、あの方が手加減して下さっていたように思う」
回想ドモン「それほどまでに…」
回想東方不敗「あの敗北がなければ、流派東方不敗の完成は無かったであろう。
強く、優しく、そして、美しい御夫人であった…」
ウッソ「まさか…」
ドモン「その御夫人の名前が、たしかアニス・ベル…」
ドッギャーーーーン!
ロラン「あっはっは…(乾いた笑い」
妙に腑に落ちるロラン・セアックであった。
アニス「ところで…」
ドズル「はっ?」←思わず最敬礼
アニス「思わず投げ飛ばしちまったけど、何者だい? この真っ赤な若造は?」
401 名前:収穫の秋 Ⅳ :2008/09/27(土) 13:26:29 ID:???
アニス「なるほど…少しばかり、性根を鍛え直してやらないといけないねぇ」
そう言って、気を失ったシャアと、嫌がるグエンを引きずって、
アニス婆さんことアニス・ベルは引き揚げて行った。
この二人がどんな目にあったのかは、神と当事者三名のみが知る…
思わぬ中断はあったものの、その後は収穫作業も順調に進み、
カラスが鳴き始める頃には広かった畑もすっかり掘り返されてしまった。
ウッソとシャクティ、オデロらがレンゲ草の種を振り撒いて行く。
収穫のおよそ半分が軽トラエレカの荷台に積み上げられ、
こちらはまもなく行われる
学園祭の即売会で売り払われることになる。
残りの半分はほとんどがターンエーの胸部サイロに収められた。
ロラン「これだけあれば、しばらくはおイモに不自由しませんね」
一家の主夫たる少年は、当然のことながら大満足であった。
手伝いという名目で芋掘りを堪能したご友人一同には、一人あたま1~2Kgほどのおすそ分け。
後日談ではあるが、さらにロランや菓子名人クリスの手による作品群のおすそ分け攻勢も
しばらく続き、
ガンダム家近隣や友人たちの間で賑わうこととなる。
フラン「じゃあ、最後にみんなで記念撮影といきましょう!」
西向きの土手に集まる一行。
プルツー「ん? なんだ、このバケツ…」
ぽつんと畑の脇においてある蓋付きバケツを手に取るプルツー。
ウッソ「あっ! それは」
顔色を変えたウッソが止めようとする間もなく、蓋を開いてしまう。
プルツー「!!!」
ウッソ「えーっと、“それ”を畑に入れておくと、良い土が出来るようになるから…」
凍りついたプルツーをなだめるように、困った笑顔を浮かべつつ言うウッソ。
そして、悲劇はこの時に起こった。
プル「なになに? なに見てるの~?」プルプルプルプルー
プルツー「あっ、ダメッ!」
ウッソ「えっ?」
どーーん!
「ん?」
「えっ!」
「何これ?」
「ちょっ…」
「いいっ!?」
「「「きゃーーーーーーーっ!!」」」
フラン「うわぁ…(汗」
パシャッ!
END.
最終更新:2013年09月21日 22:23