506 名前:1 :2008/11/16(日) 22:59:02 ID:???
その夜は
ヨーツンヘイム社の若手のみによる飲み会が居酒屋『
青い巨星』にて開催された。
ホルバイン「獲れたてイサキを造りでエントリィィィ――――――!!!」
エルヴィン「マスター、ホルバインさん、この舟盛り最高においしいです!!」
ラル「彼にはいつも上物を良心的に納めてもらってるからな。これぐらいはさせてくれ」
エンマ「ワシヤ君、いいからほら飲みなさいぐっといってぐっと」
ハンナ「おかわりなら十分あるわよ~」
ワシヤ「いやそれテキーラじゃないすか!無理っす!ダメっす!勘弁して下さい!」
エンマ「アタシの注いだ酒が飲めないっての・・・?」
ハンナ「ヅダに乗っても
空中分解しないもんねー、偉くなったわねー、エンマ先輩こいつやっちゃいましょうよ」
エンマ「・・・・・・ニタリ」
ワシヤ「あの目が!マジで!こわいんですけど!いやそこはダメ(ry」
ザビエル「アッガイたん今度は私の横に座って座って!おいでー」
アガーイタン トコトコトコ……チョン「(上むきに首をかしげて)?」
ハラミ「か、かわいい――!今度はこっちにもおいで!」
ギュンター「……(*´∀`*)ウズウズ」
マイ「…ギュンターさん、さっきから視線が釘付けですよ…アッガイたん呼んであげましょうか?」
それなりに盛り上がりを見せる僚友達の中、ひとり無理な酒をあおりくだを巻く者が一人・・・
モニク「ンゴッゴッゴッゴッ……プハーッ マスター、もう一杯!」
ラル「そのぐらいにしておいてはどうかねお嬢ちゃん、酒は楽しんで飲む方がうまいものだぞ?」
モニク「いいからおかわりお願いします!」
エルヴィン「姉さん、マスターに失礼だよ!すいません、最近ずっと荒れ気味で…」
ラル「やれやれ……ハモン、若いとは難しいものだな」
ハモン「女にだって飲みたい時があるものよ…お嬢さん、今日のところは弟さんもいることだし次で最後にしておきなさいな。
何がいいかしら?」
モニク「じゃあ………………涙忘れるカクテルを ブワッ(←滂沱)」
エルヴィン「うわっ…」
ラル「な、なんと…」
ハモン「……なんだか知らないけれど、苦労してるようね…貴女…」
507 名前:2 :2008/11/16(日) 22:59:50 ID:???
エルヴィン「すいませんマイ先輩、姉さんおぶらせちゃって…」
マイ「いいよ、キャディラックさんもまともに歩けない状態だっただろう」
エルヴィン「僕タクシーつかまえて来るんで少し待っててください。いってきます!」
マイ「気をつけてね」
モニク(…ああ、マイの前でみっともない…最悪だ…)
モニク(おまけにこんな迷惑かけて…会社であったらどう謝ろう…)
モニク(でも元はといえばマイが破壊的に鈍いのが悪いんだ!!私がこんなに…こんなに想ってるのに…)
モニク(……マイの背中ってあったかくて、大きいんだな…)
ギュッ・・・
マイ「? キャディラックさん大丈夫ですか?」
ギュウウ・・・
マイ「ああああのそんなに抱きつかれると体が密着してしまいますが…」
ギュウウウウウ・・・
マイ(どうしよう、なんだか息苦しくなって脈が早まってきた…?)ギュウウウ・・・ギリリリ・・・ギリリリリリリ
マイ(こ、これはもしや…!?)
ギリッ ギリギリギリギリ・・・ギリリリリリリリ
マイ(…背部より両手を頸部にまわし…組みつつ……手首や前腕を用いて頸動脈を圧迫し…脳への血流を止め……
意識をうばう…………一…連の…技を……スリーパー…ホー…ル…ド・・・・・・・・) ガクッ
その夜酔っ払いが路上で倒れているとの通報をうけて現場に駆け付けた
ガンダム家二男・シローが目にしたものとは
泥酔し安らかな寝息を立てるモニク・キャディラックに下敷きにされ白目を向いて気絶した弟・マイと、その二人の傍で
途方に暮れ焦点の合わない眼で中空をみつめるエルヴィン・キャディラックの姿だったという。
キャディラック嬢があまりに不憫だったのでマイに少しひどい目にあってもらった。
最終更新:2013年09月23日 21:32