700 名前：ガロードクエスト(１／９) ：2011/01/27(木) 23:18:33 ID:???
それは、とある幽霊少女が暇つぶしに見せたちょっと不思議な冒険……
「目覚めなさい」
ガロード「うーん……ﾑﾆｬﾑﾆｬ」
「目覚めなさい、ガロード」
ガロード「あと５分……ﾑﾆｬﾑﾆｬ」
「……ティファちゃんが大変な目にあってるわ」
ガロード「なんでそんな大事な事を言ってくれないんだよ！？ って、誰？」
ララァ「私は
ララァ・スン。見ての通り幽霊よ」
ガロード「へえ……で？ティファは！？」
ララァ「……まずここがどこか疑問を持たないのかしら？」
ガロード「それよりティファは！？」
ララァ「……さらわれたわ」
ガロード「ななな何だって！？」
ララァ「ガロード、最初から話すから落ち着いて。まずここは夢の世界」
ガロード「そんな事どうでもいい！早く助けに行かないと！ﾃｨﾌｧﾃｨﾌｧﾃｨﾌｧﾃｨﾌｧ……」
ララァ「……話を聞かないと悪夢を見せるわ。私がそう思うものではなく、貴方が恐れている悪夢を」
ガロード「俺、落ち着いて話聴く！」
ララァ「ティファちゃんは北の果てに囚われている。貴方は勇者となって、彼女を救うのよ」
ガロード「ふむふむ」
ララァ「私は力を貸す事は出来ないけど、知識面で助けになれる」
ガロード「そうか、じゃあ、よろしく頼んだぜ。ララァ・スン」
701 名前：ガロードクエスト(２／９) ：2011/01/27(木) 23:19:49 ID:???
ガロード「ここが村か……なんか知り合いばっかだな」
ララァ「ここは貴方の夢。記憶からイメージを抜き出し反映してるから当然よ」
ガロード「まあ、まずは装備と薬草だよな」
ジュドー「いらっしゃい！」
ガロード「ジュドー！？」
ララァ「イメージだから」
ガロード「ってことは、ジャンク屋は店員か」
ジュドー「色々お買い得になってるぜ。ガロード兄には特別価格で売ってやるよ」
ガロード「…………
……信用できねえ！」
ジュドー「酷くないか！？」
ガロード「だってさ、品質は保証するけど細切れ販売～とかしか想像できないぜ？」
ジュドー「だよなー。実際、剣の刃と柄と鞘を別売りするつもりだったし」
ガロード「まったく、なんて奴らだ。仲間にくらいはちゃんと売ってくれよな」
ララァ「でも貴方がジュドーと同じ立場だったらどうかしら？」
ガロード「売らないな！(ｷｯﾊﾟﾘ) ここじゃただの店員と客だしね」
ララァ「なら、そういう事よ」
ガロード「この調子じゃ他もムリみたいだしな……とりあえず薬だけ買うか」
ウッソ「いらっしゃい」
ガロード「薬草１０個と毒消し５個」
ウッソ「……あの、何の疑問も抱かないんですか？」
ガロード「体に良いもの作ってくれてるのは感謝するぜ。医食ゲンドー？だったっけ？テクス先生が言ってた」
ウッソ「医食同源ですね。まあ、嬉しいですけど……」
702 名前：ガロードクエスト(３／９) ：2011/01/27(木) 23:21:48 ID:???
ガロード「さて、薬も買った。武器はモンスターを倒して何とかする。っと」
じーこ……じーこ
ガロード「お、このプレステのディスクの回転音は……」
パリーン ててて↑ててて↓♪ててててててて♪
てろん♪
ザコソルジャーがあらわれた
ガロード「やっぱ敵か！ようやく冒険っぽくなってきたぜ！」
ザコ「なんでこんな扱いザコか！？」
ガロード「まあ、名前？」
ザコ「ひどいザコ！こうなったらやっつけてやるザコ！」
ボカスカ
ザコを倒した！ ３の経験値を手に入れた！
ガロード「よっし！」
ザコ「うわーん！ひどいザコ！ 親分に言いつけてやるザコ！」
ガロード「といってもなあ、ザコの親分って言っても……」
シャアwithゲルググが現れた
ガロード「嘘だろ！？なんでパーラじゃないんだよ！？」
シャア「私も、
ロラン君関連のイベントで出たかったのだがな」
ララァ「大佐に良い格好をさせたいですから」
ガロード「……なあ、でもこのシャアって俺のイメージなんだよな？」
ララァ「ええ。夢だし」
シャア「生身に……負けるだと……」
ガロード「たいした事無いって思ったら弱くなるのはどうなんだよ……」
ララァ「夢だし仕方ないわ。でも、その逆もあるから気をつけてね。
貴方が強いと思っていれば、際限無しに強くなる。
相手に勝てないと思い続ければ、絶対に勝てないわ」
ガロード「ま、炎のモビルスーツ乗りに勝てる奴なんていないけどな！アムロ兄だって倒してやるさ！」
ララァ「ふふ……頼もしいわ」
703 名前：ガロードクエスト(４／９) ：2011/01/27(木) 23:23:44 ID:???
ガロード「……で、この相手かよ」
ドモン「ここを通りたくば！」
レイン「私達を倒していきなさい！」
ガロード「無理だろ！？」
ララァ「乗り越えるのよガロード。ちなみに……」
ド・レ「「石破 ラブラブ天驚拳！！」」
ドカーン
ララァ「２人だと強烈な必殺技を出してくるわ」
ガロード(ＨＰ１)「最初に……言ってくれ……」
ガロード「よし、最大出力で反撃だ！ サテライトキャノン！！」ﾓﾐｱｹﾞｯ
ドカーン
ガロード「やったか……！？」
ドモン「効かないな！」
レイン「愛する２人を、そんなもので壊せはしない！」
ガロード「な……！？どうすりゃいいんだよ……あんだけラブラブな２人を倒すには……
……愛……！？」
ドモン「さっきは手加減してＨＰを残したが、次はこうはいかんぞ！」
ガロード「それはこっちの台詞だ！ ドモン兄、レイン姉ちゃん、確かにあんたら２人の愛は凄い！
でも、俺のティファを思う気持ちはそんなものじゃない！！
離れ離れになった俺達の、会いたいって想いを見せてやる！！！」
ドモン「よく言った！なら、こちらも全力で行くぞ！！」
ド・レ「「石破天驚ゥ！ラブラブフィンガー！！」」
ガロード「ティファ……俺に、力をおおおぉぉぉ！！！！」
ドカーン
ガロード「がはっ……」ｶﾞｸｯ
ドモン「ふ……一歩、及ばなかったようだな。
ヒート、エン……」
ドサッ
ガロード「へへ……やったぜ……！」
レイン「悔しいけど、あなたの勝ちだわ……」ﾄﾞｻｯ
704 名前：ガロードクエスト(５／９) ：2011/01/27(木) 23:25:10 ID:???
ガロード「ふう、レイン姉ちゃんに回復してもらったし、薬も分けてもらった。これで先に進めるぜ」
ララァ「レインさんが医者でよかったわね。ボス戦後の回復イベントになったわ」
ガロード「でも、ここらで経験値が欲しいよなあ……」
ララァ「夢だからそう望んでいれば……」
ＥＬＳが現れた！
ＥＬＳ「メタルスライム扱い！？」
ガロード「いや、はぐれメタル扱いだな」
ＥＬＳ「今、僕の経験値を増やしたでしょ！？ でも逃げる！」
ガロード「そうはさせないぜ。さっき拾ったこの銀髪ピアスのオッサンを……」
デカルト「消費アイテム扱いされちゃ、心も腐りますよ」
ララァ「脳量子派持ちを使うとＥＬＳ系の敵の逃走を阻止できるわ」
ＥＬＳ「ああ～引き寄せられる～」
ガロード「よし、攻撃！」
ＥＬＳ「うわー」
ＥＬＳを倒した！ １０５０の経験値を手に入れた！ ＥＬＳ(アイテム)を手に入れた
ガロードのレベルが上がった！
ガロード「よし！このままガンガン進んじゃうぜ！ ……ん？」
シーブック「困ったなあ……」
ガロード「どうしたんだシーブック兄？」
シーブック「ガロードか。実はＦ９１が故障しちゃったんだ……部品も無いし……」
ガロード「そうなのか……なあＥＬＳ、故障した部品の代わりになれるか？」
ＥＬＳ「もちろん！」
ガロードはＥＬＳを使った。Ｆ９１の故障が直った！
シーブック「ありがとう、何かお礼をしなきゃな。 えっと……これをやるよ」
ガロード「なんだこれ？」
シーブック「北の果ての城の鍵だ。ティファちゃんを助けに行くんだろ？」
ガロード「サンキュ！危うく鍵も無しに行くところだったぜ！でも、なんで持ってんだ？」
シーブック「な……なんでだろうな！？」
713 名前：ガロードクエスト(６／９) ：2011/01/27(木) 23:59:37 ID:???
こうして、ガロードは持ち前の機転と勢いで突き進み……
ガロード「ようやく着いたぜ、ここが北の果ての城か！」
パーラ「ちょっと待った！」
ガロード「なんだよ！？」
パーラ「途中の旅の戦士(私)との淡い恋物語とかライバルキャラ(シン)との幾度に渡る激戦とかは！？」
ガロード「まあ、その辺は重要じゃないし。それに夢だし場面が飛ぶのは当たり前だろ？」
パーラ「そんな！？私の出番がー！」
ガロード「よし、それじゃあ、いよいよ突入だ！」
ガチャ
ヒイロ「ここは通さん！」
ガロード「ヒイロ兄か……また厄介なのが現れたぜ……でもこれで！」
アイテム「リリーナのお弁当」を使った
ヒイロ「これは……リリーナの！」ﾊﾟｸｯ
ヒイロに９９９９のダメージ ヒイロを倒した
ララァ「(実際は少しは改善してるのに……イメージは怖いわ)」
刹那「俺が相手だ！」
ガロード「あ！
ガンダムが空を飛んでる！」
刹那「何だって！？」
刹那はよそ見をしている
ガロード「隙あり！！」ﾊﾞﾁｺｰﾝ
コウ「俺はそんなものに屈しない！」
ガロードはニンジンを使った コウは戦闘から離脱した
ガロード「ふう、激戦の連続でへばってきたぜ……」
パーラ「どう見ても全部完勝じゃない！？」
ララァ「さすがラストダンジョン……」
パーラ「ララァさんも便乗しないで！」
ガロード「この扉の向こうにティファが……今行くぜ！」
ガチャ
ガロード「な……ティファ！？」
ララァ「果たしてガロードの見たものとは！？」
714 名前：ガロードクエスト(７／９) ：2011/01/28(金) 00:00:47 ID:???
ガロード「な……ティファ！？」
ティファ「ああ……苦しい……助けて……」
ロラン「ふふふ……
エンジェル・ハイロウ洋菓子店のバウムクーヘン、パティシエ・クリスチーナのりんごのタルト
くろのくる亭の和風パイにガトー・ド・ギュネイのチーズケーキもありますよ」
ティファ「食べたい……でも体重が……ダイエットが……」
ロラン「食べればいいんです……欲望に忠実になりなさい……」
パーラ「……いや、確かに大変な目だけども」
ガロード「な……なんて恐ろしいんだ……ティファ……！」
パーラ「アンタもボケてどうする！？」
ガロード「そ、そうだった！ ロラン兄……出てないと思ったらラスボスかよ！？」
パーラ「そこにツッコむな！ はあ、やっぱシンがいないと大変だわ……」
ロラン「僕だって、たまには悪役をやりたいですよ！
さあ、ティファちゃん、ビリードーナツの詰め合わせが届きましたよ～」
ティファ「ガロード……助けて……」
ロラン「ふふふ……まだまだ出てきますよ……
甘いものは別腹、そんなものは幻想です。欲望と節制の狭間で苦しみなさい！！」
パーラ「もうツッコまないからな！」
ガロード「ティファ、今行くぞ！！」ﾀﾞｯ
ロラン「行かせませんよ……ガンダムハンマー！」ﾌﾞｩﾝ
ガロード「ぐはぁっ！？」
ティファ「ガロード！？」
ガロード「つ……強い……！」
ロラン「今までの様にはいきませんよ……」
ガロード「へっ、上等だ！兄弟とはいえ、ティファを苦しませた罰は受けてもらうぜ！」
715 名前：ガロードクエスト(８／９) ：2011/01/28(金) 00:02:18 ID:???
ドサッ
ガロード「がはっ……！」
ロラン「さっきまでの勢いはどうしたんですか？」
ガロード「くそ……なんで避けられない……！なんで攻撃が当てられない……！」
ララァ「おかんに頭が上がらないのは家族の共通認識ではないのかしら？」
ガロード「そういうイメージが強く出ちゃってるってわけか……！」
ララァ「それに、あなたはティファちゃんに意識が向いている。
彼女を気にするあまり、ロランへの注意が散漫になってしまうのだわ」
ティファ「食べたい……でも食べたら太ってガロードに嫌われてしまう……」
ガロード「ティファ！俺はそんな事は絶対に
無い！どんな姿になってもティファが好きだ！」
ロラン「よそ見してる暇はありませんよ！」ﾌﾞｩﾝ
ガロード「ぐっ……！」
ララァ「ガロードは食べ過ぎたティファがあなたを気遣って避ける事を恐れている」
ガロード「その通りだ……くそ！せめてあの食べ物さえなければ！」
ティファ「ガロード……私、もうダメ……」
ロラン「それでいいんです。さあ、食事の呪文を唱えるのです！」
ティファ「……はい。 ……いただきｍ
ガロード「ちょっと待った！！」
ティファ「ガロード！？」
ガロード「ティファ。悪いけど、お前は食べられない。ここにいるパーラが全部食べちゃうからな！」
パーラ「ええっ私！？確かに食べたいけど……」
ガロード「いいか、ここは夢なんだ。どれだけ食べたってお腹一杯にならないし、太りもしない！」
パーラ「……なるほど、そういやそうか！じゃあ、いただきます！！」ｶﾞﾂｶﾞﾂｶﾞﾂ…
ガロード「ティファ、この戦いに勝ったら２人でケーキを食べに行こうぜ！」
ティファ「ガロード……分かった！」
ララァ「(普通なら死亡フラグ。でもこの２人なら……)」
ロラン「こんな手で……
よくも！」
ガロード「そういう事だからさ、ロラン兄、さっさとやられてもらうぜ！行くぜティファ！！」
ティファ「ええ、ガロード。あなたに、力を……」
ロラン「一緒に食欲の餌食になりなさい！ 奥義、月光蝶！！」
ガロード・ティファ「「ツインサテライトキャノン！！」」
ガロード「ティファアアアアア！！！！！！」
716 名前：ガロードクエスト(９／９) ：2011/01/28(金) 00:03:33 ID:???
ガロード「ティファアアアアア！！！！！！」
ガバッ
ガロード「ティファ……！？」
カミーユ「お、ようやく起きたな」
アムロ「おいおい、寝坊して彼女に迎えに来てもらった挙句、名前を叫びながら起きるなんてな」
ティファ「おはよう、ガロード」
ガロード「え？」
カミーユ「写生の宿題を一緒にやるんだったろ？」
ジュドー「寝ながら目覚ましを壊してたから不安だったけど、やっぱりな」
ガロード「あ！？やばい！ごめんティファ！！すぐ用意するから！！」ｱﾀﾌﾀ
ティファ「慌てなくていいわ。起こさないでって言ったのは私だし。
……ガロード」
ガロード「ん？」
ティファ「……ありがとう」
おわり
最終更新：2015年01月01日 00:12
