515さんに勝手に続いてみた。 

バーニィをバブル期の日本経済並みに景気よくミンチにしたアル専用ガンダムだったが、
その直後全く動かなくなってしまった。理由は簡単。アルが操縦し切れなかったのだ。
アル「このOS上手く使えないよ! ていうかポンコツ! 作った奴MSなめてんの!?」
 そんなアルの叫びと共に前のめりに倒れるガンダム。天地を裂く轟音と共に数々の装備
が粉砕され、住宅街をなぎ倒す。ついでにキラの自尊心も木っ端微塵。ただでさえ真っ赤
な家計にも痛恨の一撃。
キラ「ポ、ポンコツだって……そ、そんな……あべし!!」
ロラン「もとから赤字の家計がさらに……赤い、赤い、赤い仮面のV3~~~♪」
 他の兄弟は急いでやや気が違ってしまったロランとキラを落ち着かせ、倒れたMSから
アルを救い出した。その後、めちゃくちゃになってしまったアル専用ガンダムを調査して
事故原因を割り出す。それほど難しいことではない。というか並みの頭があればすぐわか
る。
アムロ「重すぎるんだ、単純に。ここは地球だからな。重力に魂を縛られたんだ」
ドモン「そりゃそうだな、うん。俺たちちょっと調子に乗りすぎた。地球だからまだしも、
    ここが界王星だったらもっとひどいことになっていただろうぜ」
カミーユ「このOSがポンコツってのも正直当っているよ。多すぎる火器の管制のために
     MSの操縦が不可能になってしまっている。押尾学の音楽ぐらい最悪の操縦性
     だろうな」
コウ「あらゆる意味でMSとしては失格か。まあ、所詮はキラも素人だもんな」
シロー「でもこのままじゃアルが可哀相だ。よし、俺たちでもう一度作り直そうぜ!」
 シローの言葉に皆が頷く。アルもロランもキラも。倒れたドミノはもう一度並べ直せば
いい。夕日がまぶしい。太陽のバカヤロー。青春。それはふれあいの心、幸せの青い雲。
 そして出来上がった新アル専用ガンダム。ベースのストライクガンダムを活かし、装備
はステイメンから流用したビームサーベルとビームライフルとシールドのみのシンプルな
構成。シンプルイズベストだ。OSのほうもキラがアルのため必死で頑張った甲斐があり、
快適な操縦性と簡単な操作を両立させることが出来た。見た目がやや無個性になってしま
ったが、それは元のストライクのデザイン自体がチャレンジ精神の全くない、悪くなければ
それでいい程度のものなのだから、これは仕方ないだろう。
ジュドー「ふー、ようやく完成したぜ。さ、アル、乗ってみろよ」



518 名前:これでいいのか?2投稿日:03/09/25 20:21 ID:???
 兄弟全員が夜遅くまで頑張った。そして今、アルが試乗する。いつもならいい近所迷惑
だが、ご近所はさっき壊滅しているので何の問題もない。
アル「ありがとう、みんな。すごく操縦しやすい。今度のキラ兄ちゃんのOSは凄いや」
キラ「やっぱりファミコンとPCエンジンのチップを流用したのが良かったのかな。アル、
   なんか問題ないか?」
アル「うん、強いて言えばクリフトがザラキばっかり唱えることかな。さっきマホカンタ
   されて全滅しちゃったよ」
キラ「それはどうしようもなかったんだ。僕もまだまだというか、それがそのOSの個性
   だとでも思ってよ。無くなったら逆につまらないかもしれないよ」
 アルはキラの説得に納得した。それにしても動かしやすい。さっきとは大違いである。下で見守る兄弟たちも、いい仕事したなあ~、とでもいうような感慨に包まれていた。
ガロード「ちょっと武装が寂しいけど、扱いきれないものがごちゃごちゃ付いてるよりは
     いいよな」
アムロ「そういうことだ。サーベルとライフル、シールドさえあれば大抵の戦局には対応
    できるしな」
ウッソ「武器が色々付いていてもジェネレーターに負担がくるものね。僕のV2もなあ」
 頷きあう兄弟たち。その中でキラが寂しそうにぼそりといった。
キラ「やっぱり僕のフリーダムって、駄目なのかな。核の力っていったってザクⅠだって
   核融合だし。武装もゴテゴテといっぱい付いている……」
落ち込むキラの肩を、長兄のアムロが優しく叩いた。
アムロ「それは違う。お前はあのどうしようもない安易な発想の武装を使いこなしている。
    それにフリーダムは核の力じゃなくて嫁力で動いているんじゃないか。無限大の
    エネルギーだ。べジータの体力は徐々に失われていくけど18号とフリーダムは
    平気なんだぞ」
キラ「そっか、そうだよね。ありがとう、アムロ兄さん」
 周りの他の兄弟たちもうん、うんと首を縦に振る。ガンダムはその気になればオーラ力
で動く。人々の魂が力を貸してくれる。あるMSは吐き出すものなど無いと意地を張れば
バリアも張れる。ナンセンスだけど伊達じゃないから石ころひとつ押し出して世界に人の
心の光を見せることも出来るし、質量のある残像だって使える。ターンタイプは地球上の
文明を全て破壊するエネルギーやナノマシンをどっかからもってくる。そしてフリーダム
は嫁力。これでいいのか。これでいいのだ。天才バカボン、バカボンボン♪
 笑いあう兄弟たちのもとに朝日がさっとふりかかる。見事な朝焼け。見よ、東方は赤く
燃えている。


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最終更新:2018年11月29日 11:14