レイン「こんにちは~
ロラン君いる?」
ロラン「はい、レインさんいらっしゃい」
レイン「お元気そうで何よりだわ、バレンタインのドモンの義理チョコ、まだあるかしら?」
ロラン「ええ、家族で食べちゃった分も包装紙だけはとっておいてますよ」
レイン「ありがと、いつもゴメンね」
ロラン「こっちこそ、本来はドモン兄さんがしなきゃいけないお返しをいっつもレイン
さんに任せちゃって、すみません」
レイン「いいのよ、そういう辺りには昔っから鈍いから仕方ないわ」
ロラン「でも、レインさんはドモン兄さんの恋人なのに……」
レイン「恋人の特権は貰ってるからいいの、さ、今年のホワイトデーはいくつ返さなきゃかしら?」
ロラン「えっと、食べてない分はこっちで、食べちゃった分はこっちで……」
アレンビー「嘘っ!?毎年レインさんがあの大量の義理チョコのお返しの面倒見てるの!?」
ドモン「……いや、俺だって自分でしようと思うんだが……以前やったらレインに怒られた」
アレンビー「え、それもしかして三年前?」
ドモン「わかったのか?」
アレンビー「友達が首傾げてたのよ、煎餅がお返しってどう見てもホワイトデーって感じじゃないって」
ドモン「……だから今は任せてるんだ」
アレンビー「あ~……なるほど、レインさんも大変だぁ」
ドモン「俺だって大変なんだよ」
アレンビー「何が?」
ドモン「レインとお前へのお返しだけは、俺が自分で考えてるからだよ」
アレンビー「!……そっか、ドモンはレインさんとアタシで一杯一杯なのか」
ドモン「悪いか」
アレンビー「全然、アタシは大事な妹分だもんねぇ~……レインさん大事にしないと、
アタシが怒るからね!」
ドモン「わかってる」
アレンビーには健気な妹分で居てほしいと思いながら書いた、後悔はしていない
530 名前:White Day Before ~朴念仁とその恋人の場合~投稿日:2006/03/04(土) 13:18:06 ID:???
レイン「ちゃんとアレンビーへのお返し、考えてるかしら……」
ロラン「え?何か言いました?」
レイン「……私へのお返し、何くれるかな~って思って、ちょっとね」
ロラン「それは大丈夫ですよ、ドモン兄さんはレインさんへのお返しだけは何があっても忘れませんから」
ロランの言葉に、レインはふっと思い出す
それは数年前、
ガンダムファイト会場でいきなり「しまったあぁぁぁ!」と
衆人環視のド真ん中で叫び、その勢いでハイパーモードと化し対戦相手を秒殺し、
ファイト後
何があったのかと心配する面々を尻目に、オロオロするレインに
「忘れるところだった!この前のお返しだ!」と息も絶え絶えにホワイトデーの
お返しを渡されるというハプニングを
レイン「……そ、そうね……忘れた事、なかったわね……」
綺麗に整理されたチョコの包装紙を見つめ、今年は何も起こりませんようにと
心の中だけで祈るレインの姿があったとかなかったとか
女の子にはホワイトデーのお返しってのはとってもドキドキもの
だが一途なキャラ以外のホワイトデーは血を見そうで今から楽しみだ
一応、これで終劇
最終更新:2019年02月19日 20:57