957 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/03/03(月) 22:12:01.28 ID:???
クェス「いけ、ファンネル!!」
アフランシ「くっ…そこか!!」
ハサウェイ「クェス、もっと距離をとって!」
クェス「そんなこと言ったって!ファンネル達ッ!!」
アフランシ「数だけあればいいってもんじゃない!」
クェス「うそ、撃ち落とされたの!?」
カリス「下から殺気がくるっ」
クェス「きゃぁっ!」
ハサウェイ「見えないファンネル……クリアパーツのならっ!!」
アフランシ「ビームコンフューズか!」
カリス「例え視認できなくともそこに存在していることには代わりはない」
アフランシ「もう一度!ファンネル!」
クェス「無駄なんだから!」
ハサウェイ「クェス、いけない!!」
カリス「正面からくるファンネルに対して散弾では……!」
クェス「爆発が煙幕になって!?」
ハサウェイ「見失っ…うわぁっ!!」
クェス「ハサウェ…きゃあぁ!!」
カリス「お二人とも……ハッ!!」
アフランシ「僕のビームサーベルが君のベルティゴの喉元にある。こういう状態はなんというのかな?」
カリス「お見事です。ホールドアップですよ」
――バトルエンド
クェス「もー!負けたぁ!」
アフランシ「済まなかったね。来週発売のHG1/144ガイアギアαの運用試験につきあわせて」
カリス「クリアパーツファンネルの武器セットで発売するんですね」
ハサウェイ「
ガンプラバトルじゃ流行ってるからね、クリアファンネル」
クェス「でもさ、ファンネルがあるからって勝てる訳じゃないよね。
私の方がファンネル多かったのに負けたもん。
若い大佐のクリアファンネルはちゃんと潰したのに勝てないし!」
ハサウェイ(いや、クェスの対応がミスってたのが敗因じゃないかな?)
クェス「カリスもファンネルあまり使わないよね、戦闘」
カリス「そうですね。ガロードに敗北してから、戦闘スタイルを変えたんですよ」
アフランシ「記憶の中の僕やアムロ=レイもファンネルに頼り切った戦い方はしないからね」
カリス「アフランシさんはシャア社長と戦い方が似てる部分がありますね」
アフランシ「参考にはしている」
クェス「ん~……でも私はファンネル動かす方がMSで白兵戦するよりしっくりくる感覚があるんだよ」
ハサウェイ「クェスはニュータイプだから」
クェス「でもそれじゃ、大佐やアムロには勝てないんでしょ?」
カリス「そうですね……餅は餅屋と言いますし、その道のプロに教えを請いにいってはどうですか?」
958 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/03/03(月) 22:13:52.59 ID:???
ガロード「んで?」
アセム「俺達にファンネルの扱い方を聞けって、それ嫌味じゃないか?」
カリス「そうですか?」
ガロード「ハマーン先生とかの方が適任じゃねーの。あの人ファンネルの使い方上手いしさ」
クェス「あの域に達する自信はないなぁ……」
アセム「楽して強くなる方法なんてないと思うけど」
カリス「お二人はファンネル系の武装を撃墜した実績があるじゃないですか。
その視点から見て、逆にどのようなファンネルなら勝てないと思いますか?」
ガロード「それ言っちゃうと俺ら不利にならね?」
カリス「おや、そうですね」
アセム「シレッと言ってくれるなぁ。……ガロードはどう思う?」
ガロード「実際ハマーン先生クラスのファンネル使いだと単純にシンドい。これは技量的な話だから企業秘密でもなんでもないね」
アセム「同じ意味でアムロ兄さんやシャア社長みたいに高度なMSの操縦技術にファンネルを併用してくるのも手強いよな」
クェス「それ以外は?」
アセム「そうだなぁ……」
ガロード「ビット落としっていっても、アレは基本的に習得した技術だからある程度ビットを使ってくる側も単調だとやりやすいんだよな。
さっきのハマーン先生の話だけど、先生は細かくファンネルを動かしてくるから、いわゆる
テンプレってやつ?が合わせにくい
だから苦戦するってのはあるよな。アセム兄はどう思う?」
アセム「同意見かな。白兵戦でもファンネルでも、予想外の攻撃が一番怖い。逆にいうと相手をどれだけ混乱させるかが勝敗を分けるといっていい」
ガロード「奇襲好きだよね、アセム兄」
アセム「そうか?」
カリス「なるほど、120の力を持っていても戦場で70の力しか出せないようでは、100の力を100出せる相手に負ける、という訳ですね」
クェス「だから大佐はいつもアムロに負けるんだね。邪念ばかりで集中できてないから!」
ガロード「あ、じゃあさ、こんなのはどうだ?」
クェス「大佐、本気でやってよね!」
シャア「ははは、負けたら私のガンプラではない、リアルのサザビーがクェスのものになってしまうのであれば手加減はできんな」
クェス「大佐に勝って、大佐のサザビーをデコるんだから!」
ナナイ「社長……」
シャア「問題ないさ、ただの息抜きだ」
ナナイ「しかし」
シャア「私がクェスに負けるとでも?」
ナナイ「それは……アフランシが勝ったのですから社長が負けるとは思いませんが」
シャア「それはアフランシに失礼だな。しかしまぁ、私の負けられない理由にはなる。……シャア=アズナブル、百式シャチョウジング、出るぞ!!」
クェス「
クェス・パラヤ、ヤクト・ドーガ・パピヨンでます!!」
――バトルスタート
959 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/03/03(月) 22:15:00.99 ID:???
シャア「ふむ……クェスのヤクトはファンネルが増設されている仕様か。
あとはブースターとランスを装備しているが……ブースターは巨大過ぎるな。あれでは小回りがきかん。
直線だけ早くてもな。気をつけるのはファンネルだけか。
ふっ……ファンネルの多寡が勝敗を分ける絶対的な条件ではないということを教えてやろう!!」
クェス「いけ、ファンネル!!」
シャア「ふっ……見える!!」
クェス「そこだ!!」
シャア「な、何!?」
ナナイ「シャチョウジングの足が!あれはクリアパーツのファンネルか!!」
シャア「まさか我が社の新製品にやられるとはな……しかしクリアパーツといえどプレッシャーを感じれば……むぅっ!!」
クェス「えいッ!えいっ!!」
シャア「こ、これは……!!」
ナナイ「視認できるファンネルとクリアパーツのファンネルが戦場に混在している!?」
シャア「い、いかん……実体の方に気を取られてクリアパーツの方の注意が疎かになるというのか!!
くっ……ええい、実体のファンネルまでわざわざ集中して見抜こうとする必要は……こ、混乱してる!!」
クェス「作戦成功だ!!」
ナナイ「大佐!」
シャア「落ち着け、
シャア・アズナブル!!
この際効率的な手段は捨てる。むしろそれが返って効率的といえるのだ。
つまりこのファンネル、全て見えないものと考えて対処する!!」
クェス「私のファンネルが大佐に撃ち落とされていくの!?」
シャア「もはや視覚は必要なし。目をつむりクェスの放つ気配だけを感じて反撃する!!」
ナナイ「社長!」
シャア「一つ、二つ、三つ!!」
クェス「まずいよ……まずいよこのままじゃ……」
シャア「ははは、降参するなら今のウチだぞ、クェス!」
クェス「なんてね!!」
シャア「何!?」
クェス「いっけぇぇぇ!!ハイパーオーラ突きだぁぁ!!」
ナナイ「ランスを構えたヤクトパピヨンが物凄い速度で百式シャチョウジングに!!」
シャア「い、いかん、ファンネルを撃ち落とすことに夢中になりすぎて反応がおくれ……」
――バトルエンド
クェス「やったぁ!大佐に勝った!!」
シャア「みとめたくないものだな……自分自身の若さ故の過ちというのは……」
クェス「大佐もう若くないじゃん」
シャア「ぐっ……し、しかし見直したぞクェス。あそこまで2手、3手先を読むとはな」
クェス「ふふ、でしょ?」
シャア「さて、誰の入れ知恵なのやら」
クェス「なんだ、大佐ってば私がアセムやガロードに作戦考えて貰ったの気づいてたんだ」
シャア「クェスのことは、わかるさ」
ナナイ(まぁクェスがこんな頭を使った作戦思いつくとは思いませんからね)
シャア「……ということはだ、私はクェス一人に負けたわけではないということだな」
クェス「え~」
シャア「残念だったな、クェス。サザビーはお預けだ」
ナナイ(社長……それはあまりにも屁理屈が過ぎます……)
クェス「大佐っては器がちいさーい。そんなんだからアムロに負けるんだよ」
シャア「うぐっ」
クェス「いいもん。アムロにも
ガンプラバトル挑むから。それで私は戦利品にアムロのνガンダムを貰ってくるからね。
アムロは大佐みたいに言い訳しないと思うし~」
シャア「ふっ……しかしそうなればアムロの
ガンダムはデコられるというわけか。それはそれで私には面白い展開だ。
勝負に負けて試合に勝つというものだな!」
ナナイ「社長はどっちも負けています、それ」
翌日、アムロは普通にクェスを撃退したという
アムロ「アセムやガロードの思いつきそうなことだろ?長兄である俺が今更それをやられて狼狽えるとでも?」
最終更新:2016年03月08日 19:37