533 名前:リヴァイヴ・スクランブル1 :2014/04/22(火) 16:58:50.41 ID:???
思いついたネタを書き上げたら長くなったので分けました。
設定上矛盾している可能性もありますがご了承ください。お付き合い頂ければ幸いです。
ヒリング「あ!ドンキーで桜ジャムパンだって!どんなのかなー」
リヴァイヴ「だめですよヒリング。今日は買い物付き合ったご褒美にもうおやつ買ってあげたじゃないですか」
ヒリング「えー!じゃあじゃあ、また今度買い物行く時に買って!買ってよー」
リヴァイヴ「ちゃんとお手伝いしてくれたら買ってあげますから。ん…?」
ヒリング「あ!
ガンダム家のロランじゃん!こんにちは~!」
リヴァイヴ「ちょ、ちょっと!!」
ドンキーとはここ
日登町で
カロッゾベーカリーと一・二を争う人気のパン屋である。インパクト(主に鉄仮面)とギャップ(おいしさは絶品)を(不本意ながら)売りにしているカロッゾに対し、
シンプルでおいしく、かつ安くというコンセプトで広く愛されているらしい。
店を任された店主はまだ17歳と若いがしっかり者の男で婿として迎えられ、これはまた若い女房と一緒に切り盛りをしていた。
とある昼下がり、買い物の帰りに二人の目に留まったのは、その店主が店のテラスで何人かの客と談笑をしているのだが、
その客の一人がリヴァイヴはもちろん町の誰もが知ってる有名な一家の一人が談笑していたのだ。
ロラン・セアック。日登町に何かあれば必ずと言っていいほど関係者に名前があがる有名な一家…ガンダム家の良心にして良主夫と呼ばれる、リヴァイヴの買い物仲間だった。
どうやら店主や他の客とは同い年で昔なじみらしい。ロランが通信の高校に通っていると聞いた事があるので、彼らは通信の仲間でもあるのだろうか。買い物帰りに友人と出会い立ち寄ったのだろう。
結局、ヒリングに引っ張られて通りかかったところを軽く挨拶をし、そのまま帰るわけにもいかず桜ジャムパンを2つ購入した。
おまけの菓子パンを付けて貰い嬉しそうに店を後にするヒリングと、改めて礼を言いその後を追うリヴァイヴ。
ただそれだけの話である。
だがリヴァイヴは、ある事が気になって仕方がなかった。
フラン『ほら、お客さん来たじゃない!店主がさぼってどうするの』
ロラン『フラン、僕らが
キースをさぼらせてたんだよ、悪かったね仕事中に』
キース『いいって。あの二人、ロランの知り合いなんだって?』
ロラン『うん、だいたいアムロ兄さんの関係でよくしってるよ。それにリヴァイヴさんとは買い物の時によく会うし、タイムセールや特売の情報交換もしてるんだ』
フラン『どっかの御曹司が手を出してきそうだね。あの人美人だったし』
キース『え、男なのか?前に見かけた時は茶髪の男と一緒にいて楽しそうだったからてっきり』
ロラン『それ多分リヴァイヴさんの身内だよ。その人は女性だけど、リヴァイヴさんはどっちでもないんだっけ…?だから大丈夫じゃないかって思うんだけど守備範囲外的にも防衛的にも』
フラン『う~ん、ますます謎が深まるな~イノベイターって』
ロラン『今度は彼らを取材ネタにするつもり?変なこと言いふらさないでよ』
フラン『記者の命にかけても無い事は言わないって(私は)』
リヴァイヴ(ロラン・セアック…意外ですね、年齢に似合わぬ落ち着きを持っていると思ったが、彼にも年相応に砕けた話をする事があるのか…)
ヒリング「羨ましいと思った?」
リヴァイヴ「!?」
ヒリング「数少ない
お買い物仲間だもんね、知ってる人が友達と楽しくおしゃべりしているのを見ると不思議な感覚になるよね」
リヴァイヴ「…ロランに?それともお友達にですか?」
ヒリング「多分どっちもでしょ。ね、いい考えがあるの!ああいうふうにおしゃべり仲間が増えるってどんな感じか知りたくない?」
リヴァイヴ「?」
ヒリング「別に人間たちと群れて慣れ合う必要ないんだけどさー、社会勉強っていうかさー私もやってみたい事とかあるしさー」
リヴァイヴ「??」
534 名前:リヴァイヴ・スクランブル2 :2014/04/22(火) 17:01:00.91 ID:???
リボンズ「駄目」
ヒリング「帰ってきたばかりでおかえりを言う前にそれって!!まだ何も言ってないよ!!」
リボンズ「何も言う前に何を言おうとしてるのかはよくわかったよ。僕を甘く見ないでもらいたい。大体君たちには必要のないことだろう」
ヒリング「えええー二人くらい別にいいじゃんー」
リボンズ「物を買うのとはわけが違うんだよ、大体ああいうのは遊びじゃないんだから」
リヴァイヴ「な、何の話を…?」
E
・A・レイ「いいじゃない、お願い聞いてあげたら?なんなら僕がお金出すよ」
リボンズ「なっ」
ヒリング「わー!いいの!?さっすが私とリボンズのオリジナル!今日はリボンズより男前ー!そうと決まったら早速準備!行くよ!」グイグイ
リヴァイヴ「???」ズルズル
リボンズ「…久しぶりに顔を出したと思ったら、あんまり甘やかさないでもらえるかな」
E・A・レイ「まあまあ、いつも仕事を手伝ってもらって助かってるし、ちょっとしたご褒美だよ。元々研究での稼ぎも沢山あるしね。それに…」
リボンズ「それに?」
E・A・レイ「おっさんのチェス仲間兼おっさんイジリキャラというポジションだけで終わりたくない」
リボンズ「それ本音だよね」
E・A・レイ「偶には
家族サービスしてるんですよって事で」
リボンズ「家族ねえ…ついでにあのニートも引きずり出してくれないものかな」
E・A・レイ「それは研究(という名の更正)し甲斐があるんだけど研究費が相当かかりそうだよ」
リボ&;レイ「「HAHAHAHA」」
リジェネ「リヴァイヴ~お腹すいたよ~…あれ?リヴァイヴどこ?」
数日後
ナタル「というわけで突然だが
転校生を紹介する」
ヒリング(女子学生服)「ヒリング・ケア・伊野部です!よろしくお願いしますー!」
リヴァイヴ(男子学生服)「えっと…リヴァイヴ・リバイバル・伊野部です。よ、よろしくお願いします…」
ナタル「二人は姉弟だそうだ」
刹那「」
沙慈「」
ルイス「」
ネーナ「」
535 名前:リヴァイヴ・スクランブル3(終) :2014/04/22(火) 17:02:16.45 ID:???
リヴァイヴ「なんとなく予想できた反応ですけど。ちょっと、これ
どうすればいいんですか」
ヒリング「どうすればいいって学生生活。いいじゃないリボンズも結局許してくれたし学費も問題ないし好きなだけ通っていいってオリジナルも言ってくれたし」
リヴァイヴ「しかしなんでよりによってこの学校なんですか。っていうか高校生ってこのままだとまるで私がアニューの弟みたいな感じになるじゃないですか。後なんであなたが姉なんですか」
ヒリング「元々年齢不詳だからいいじゃない。春だからノリで思い浮かんだネタを書いた、反省はしていない」
リヴァイヴ「今誰が話したんですか。なんですか伊野部って」
ヒリング「ガンダム兄弟のマネだって」
リヴァイヴ「漢字の理由」
ヒリング「いのべって打って変換したらカタカナより先にきたからそっち採用した」
リヴァイヴ「…私は人間と慣れ合う気などないですよ」
ヒリング「私だって。でも興味はあるでしょ?学校でどういう生活しているのか。リヴァイヴ、芸術好きでしょ?学校って芸術も学べるらしいよ」
リヴァイヴ「いや別に芸術はあくまで趣味だし。通うならあなただけにすればいいのに」
ヒリング「だから言ったでしょ、社会勉強!一人だけじゃちょっとな~って思ったのよ。ね!お願いリヴァイヴ、もういいって思ったら辞めていいから、ちょっとだけ付き合ってよ!」
リヴァイヴ「はあ。わかりましたよ、"仲間がどんな感じに増えていくか実証する"ですよね。ちょっとだけですからね…」
リジェネ「で、今日も帰りが遅いわけ?」
リボンズ「ヒリングは部活動見学、リヴァイヴは買い物して帰るってさ。夕飯はちょっと遅くなるからそれまでおやつのパンを食べてていいそうだよ」
リジェネ「せっかく学校入ったならリヴァイヴもなにか部活やったらいいのに」モグモグ
リボンズ「突然の学生生活にに戸惑ってるんじゃない」モグモグ
リジェネ「まーしょうがないよね。早く慣れるといいね。僕はご飯が食べられればそれでいい」ゴロゴロ
リボンズ「なんなら君も学校行くかい?オベントウ体験できるよ」
リジェネ「やだめんどくさーい」ゴロゴロ
その後リヴァイヴが美術部を見学してティファの絵に興味を持ったり、料理研究部から勧誘を受けたり、
ヒリングの正体を知らない何人かの男子生徒からラブレターやデートの誘いを貰ったり、
ヒリングの胸がパッドだとわかってナイムネ同盟から入手先を聞かれたり、
中性という理由で見向きもしないカミーユをオトそうとしてひと悶着起こしたりするのだが、それはまた別の話かもしれない。
日登町は春を迎えていた。出会いの季節である。
最終更新:2016年03月17日 10:31