85通常の名無しさんの3倍2018/09/30(日) 06:33:07.92ID:KSAmzLu20
〇月 〇日
ある一人の女性が喫茶店の中の席でパフェを食べながらため息をついていた。
パフェ好きのプルではない。座っている金髪の彼女の名前はアビー=ウィンザー。
登場作品はシードデスティニー。
メイリンが突然いなくなったので急きょミネルバにきたオペレーターの女性である。
声優は根谷さん。
しかしこの街ではオペレーターではなく一人の学生である。
パフェを食べながら何事か悩んでいるようだ。
すると彼女の向かいの席に一人の男が座った。名をシロッコという。
シロッコ「相席いいかね?」
アビー「はあ、誰も
来ないので別にいいですけど」
シロッコ「キミは何か悩みでもあるのかね。さっきからため息ばかりついているが」
アビー「えっ、わかるんですか!?」
シロッコ「その通り。私はニュータイプなので何となくキミが困っているのがわかるのだ。
ここで遭ったのも何かの縁。もしよければ私に相談してくれないか?」
アビーは少し迷っていたが意を決して話をしだした。
アビー「実は私は友達が少ないんです」
シロッコ「ほうほう」
アビー「例えば友達はルナマリアって子ぐらいなんですけど、
その子はシンって男の子が好きらしくて、彼のことばっかり話して、
彼のところにいつもいるんです」
シロッコ「ほうほう。ではキミは友達がもっとほしいと」
アビー「はい」
シロッコ「もっと話ができる友達がほしくて人気者になりたいと」
アビー「まあ、そうですね……」
シロッコ「ぶっちゃけみんなにちやほやされたいと」
アビー「そう……、です」
シロッコは同じくパフェを店員に注文すると、一度大きくうなずいた。
シロッコ「それなら簡単だ。私が言うことをキミが聞いて例えば
ガンダム兄弟の家に行ったらいい。
あそこの家は家族がたくさんいるからな。
すぐにキミが多数の人間とつながっていることが実感できるだろう」
86通常の名無しさんの3倍2018/09/30(日) 06:36:11.28ID:KSAmzLu20
その日の午後のこと。
ガンダム兄弟の家ではアムロが貴重な休日を過ごしていた。
アムロ「ふわあ……、眠たい」
ドモン「兄さん、こういう時こそ修行だ。
ガンダムファイトの修行」
アムロ「……ヒイロ、任務だ。ドモンの相手をしてくれ」
ヒイロ「任務了解。俺はゼロを使う」
ドモン「わかった。それなら俺は
ガンダムを使わずこの身体と石破天驚拳で相手をしよう」
と、このようにアムロが自分の休日をゆっくり過ごそうとしていると……、
セーラー戦士の服を着た2人組が現れた。
アムロ「何だ!?」
アビー「セーラーウラヌス、見参!」
レコア「セーラーネプチューン、華麗に登場!」
アムロ「ウラネプ!? ウラネプなのか!?」
ヒイロ「何だと!? そこのかつらを被ったネプチューンはレコアだな。
もう一方は誰だ!?」
アムロ「ええと、アビーって子だっけ。俺の記憶に間違いがなければ」
ヒイロ「兄さんよく知っているな。相変わらず街の住人のことを俺よりよく知っている」
ウラヌスのコスプレをしたアビーは嬉しそうだ。
今度はシロッコが兄弟達の家に現れた。
シロッコ「やあ、諸君」
アムロ「シロッコ!? 何しに来た!?」
シロッコ「今日の私はこういうものだ」
シロッコは自分が作った名刺を渡した。アムロがその名刺を読む。
アムロ「コスプレサークル『
ジュピトリス』代表シロッコ?」
シロッコ「そう。私の趣味はコスプレサークルだ。コスプレはいいぞ」
アムロ「うん……。このセーラー戦士の服、上手にできてるな。シロッコが作ったのか?
MSの設計だけでなくこんな才能もあったのか」
アビー「どうです、皆さん? 私のコスプレはどうですか?」
アムロ「いい感じだな」
87通常の名無しさんの3倍2018/09/30(日) 06:39:53.79ID:KSAmzLu20
アムロだけではなく家のみんなが2人のコスプレを口々に褒めたたえた……。
ヒイロ以外は。
ヒイロ「俺の前でセーラー戦士の服を着るとは……。ターゲット確認、排除開始」
アムロ「待て待て、ドモン、ヒイロを押さえつけてくれ」
ドモン「わかった」
ヒイロ「待ってくれ! 俺はセーラー戦士の服を排除しなければ……」
ドモン「ヒイロ、何かセーラームーンにトラウマでもあるのか?」
アムロ「そのウラヌスのコスプレかっこいいな」
アビー「褒めていただきありがとうございます!」
アムロ「そっちのネプチューンは年季が入ったコスプレのようにみえる」
レコア「私の趣味もコスプレですので。褒めていただき嬉しいです」
シロッコは満足そうにうなずいた。
シロッコ「どうだねアビー、みんなに褒めてもらい
人間関係がつながっていることが実感できるだろう」
アビー「はい。とっても嬉しいです」
ドモン「声優がタキシード仮面の兄さんも満足なコスプレか……」
アムロ「まあな」
というわけでコスプレした2人組はポーズをとった。
どうやらアビーの趣味の一つにコスプレが入ったらしい。
シロッコ「実はかくかくしかじかで……」
アムロ「シロッコ、それは女たらしだな」
シロッコ「アムロに言われたくはないな。
世界は女性コスプレイヤーを求めているのだよ」
〇月 ×日
一部始終を聞いたルナマリア。
ルナマリア「えー、そんなことがあったの? そんなに私、シンのこと言ってる?」
アビー「言ってる。それでね、次は何のコスプレしようかなあ……」
最終更新:2019年06月05日 15:20