973オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2019/05/29(水) 01:02:32.41ID:M9j3dI+V0
思ったより長くなりそうなんでタイトル追加
毎日ちょっとずつ投下する予定なので、飽きた・邪魔・鬱陶しいと思った方は“軍団”辺りをNGでよろしく
絹江『こんにちは』
チナパパ『こんにちは』
絹江『
日登町チャンネルがお届けする、今日の一皿の時間です。今回はどんなお料理を?』
チナパパ『はい、新緑の時期に相応しく
デビルガンダムヘッドの酢味噌和えを作っていきます』
ガンダムヘッド「シャー!!」
絹江『随分イキがいいですね」
チナパパ『はい、五月は
ガンダムヘッドが一番よく成長する季節なんです』
絹江『わたし、
ガンダムヘッドといえば秋から初冬にかけてが旬だと思ってましたが』
チナパパ『勿論その時期も脂がのって美味しいんですが、初夏の
ガンダムヘッドはくせがなく柔らかいのでお子様でも食べやすいんですよ』
絹江『なるほど』
チナパパ『ちなみにこれは、今朝私が山に入って採ってきたものです』
絹江『だからこんなに新鮮なんですね。ちなみに、採集で気を付けるポイントは
あるんですか?』
チナパパ『そうですね。まずは噛まれないようにちゃんと軍手をつけること。ゾンビ兵になってしまいますからね』
絹江『確かに
ガンダムヘッド採りに行っていた老人が、DG細胞に感染して病院に運ばれたってよく聞きますね』
チナパパ『それから
ガンダムヘッドの群生地には、稀に
デビルガンダム本体も潜んでいますから』
絹江『それは怖いですね』
チナパパ『私のようなおじさんはいいんですけど、絹江さんのような若い方は取り込まれて生体コアに……』
絹江『すいません、一旦CM入ります』
CM明け
絹江『先ほど一部、不適切な発言がありました。申し訳ございません』
チナパパ『すいませんでした……』
絹江『さて、
ガンダムヘッド採集で他に気を付けることはありますか?』
チナパパ『あとはやはり、凶暴な野生動物に気を付けることですね』
絹江『野生動物……熊とかですか?』
チナパパ『いえ、シドとかです』
絹江『シドって、あのEXA-DBを守護してるというシドですか?」
チナパパ『はい。シドはとても縄張り意識の強いMSですので、うかつに入り込むと危険なんですね』
絹江『なるほど、山に入る際は縄張りの痕跡に気を付けないといけませんね』
チナパパ『それからこの時期は火星からモビルアーマーが渡ってきますのでこちらも注意が必要ですね』
絹江『それは人間を襲うためですか?』
チナパパ『いえ、
ガンダムヘッドを狙ってですね。やはり我々人間が食べて美味しい物は、MAも好きなんですね』
絹江『気を付けなくてはいけませんね。ではそろそろ調理の方をよろしくお願いいたします』
974オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2019/05/29(水) 01:06:30.30ID:M9j3dI+V0>>980
サテリコン
チナパパ『ではまず
ガンダムヘッドを半分に裂きまして……』
ネーナ「うわグロ!」
ファ「大丈夫クーデリアさん、顔色悪いけど。チャンネル変えようか?」
クーデリア「い、いえ大丈夫です……地球の方々はこんなものも食べるのですね」
ルー「いやごく一部の変り者だけだからねこんなの食べるの」
セシリー「さすがにわたしも到底食べられる気はしないわ」
パーラ「おい女子高生ズ。風呂からあがったならダラダラしないでさっさと帰れよ」
ザコ「今日はシンもバイトさぼってるし忙しいんザコ」
ルイス「え~いいじゃないゆっくりしても。他に誰もお客さんいないんだし」
ルナマリア「むしろフルーツ牛乳でも出してもてなしなさいよ」
ザコ「まったく図々しい連中ザコ」
パーラ「しかしなんで今日はこんなに客こねえんだろうな。さっきからちょっと揺れてるし」
ルー「どうせまた
ガンダム兄弟がケンカでもしてるんじゃないの?」
ファ「そういえばシンもバイトさぼったっていうし、何かあったのかしら」
カテジナ「ルナ、あんた電話してみれば?」
ルナマリア「そうだね。……あ、出た。もしもーし、シン? 今どこ? 何やってんの?」
シン『戦闘中! サテリコンの真上だよ!』
ルナマリア「へ?」
ドゴーーーーーーン!!(爆発音)
パーラ「うわ!なんだどうした!?」
ザコ「大変ザコ! 男湯の方にMSが落下したザコ!」
ネーナ「しかもあれってデスティニーじゃん!」
シン「痛てて……」
ルナマリア「シン!? なにやってんのこんなとこで!」
シン「ルナ!? それに他のやつらも」
パーラ「おいコラてめえなに銭湯ぶっ壊してくれてんだ!」
ザコ「弁償!弁償! さっさと弁償するザコ!」
シン「言ってる場合か! いいからさっさと逃げr」
レイ「余所見をしている余裕があるのかシン!」
ルナマリア「え? レジェンドガンダム? じゃあシンと戦ってるのはレイなの?」
レイ「ルナマリアか……」
デュランダル「まさかこんなところで出くわすとは。因縁というには出来過ぎているな?」
シン「おい、いい加減説明しろよレイ! なんでお前がシャア軍団に味方して、俺と戦わなきゃいけないんだ?」
レイ「戦うのに理由が必要か?」
シン「当然だろ! まさか、デュランダル議長に脅されてるんじゃないよな!?」
レイ「ギルは関係ない。これは俺の意思だ」
シン「意思って……!」
レイ「いいだろう。ならば教えてやる。俺がお前と戦う理由……それはルナマリアだ」
シン「……は?」
ルナマリア「へ? わたし?」
レイ「俺はずっとルナマリアのことが好きだった。……だからルナマリアを奪ったお前が許せない。それが理由だ!」
ルナマリア「ふぇっ!?!?」
シン「レイ……お前、冗談もいい加減にしろよ?」
レイ「冗談ではない! 俺はおまえを倒し、ルナマリアを手に入れる! だから……俺と戦えシン!」
ルイス「え、マジで言ってんの彼?」
カテジナ「ちょっと超展開過ぎてついていけないわ……」
ネーナ「よかったね、ルナ。モテ期来てんじゃん」
ルナマリア「い、いやいやいやいや! わたし、そんなの全然知らないし!!」
レイ「さあ、行くぞシン!」
シン「レイ……お前ってヤツは!」
975オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2019/05/29(水) 01:58:58.21ID:M9j3dI+V0>>976
日登町中心部
バナージ「ええと、シーブック兄さんに借りたバイオコンピューターによると、エドワウたちはこの辺りか」
ジュドー「お、アレじゃない? お~い助けに来たぞ」
アムロ(オリジン)「あ……どうも、こんにちは」
エドワウ「
ガンダム兄弟か……」
カミーユ「あれ、でも確かもう一人いなかったか? ちっこいのが」
バナージ「ちっこいのって。キャスバルくんだろ? 幼いころのシャアさん」
アムロ(オリジン)「あの、キャスバルくんならちょっと前にどっかへ走って行っちゃって」
カミーユ「なんだと?」
アムロ(オリジン)「『髪の長い優しそうな人を見た、ひょっとしたら僕の母さんかもしれない』とかいって」
カミーユ「はあ!? なんで止めなかったんだよ!」
アムロ(オリジン)「え、あ……ごめんなさい」
バナージ「小さいころのアムロ兄さんって、結構人見知り激しかったんだな」
ジュドー「カミーユ兄が嫌いなタイプよね、きっと」
バナージ「だからちょっとイライラしてるんだ」
カミーユ「おい聞こえてるぞ! まったく手間をかけさせる。いい迷惑だ!」
エドワウ「いい迷惑だと? 聞き捨てならないな。こっちは別に、助けに来てほしいなんて一言も頼んだ覚えはないんだが?」
カミーユ「なんだと……ひょっとしてあんた、自分たちが騒動の原因になってるって自覚がないのか?」
バナージ「あれ、なんだこの一触即発な雰囲気」
ジュドー「なんせウチで一番尖ってるカミーユ兄と、シャアさんが一番尖ってた頃の邂逅だからね。そりゃケンカしてもおかしくないんでない?」
バナージ「ケンカって、最近はすっかり丸くなったし、いくらカミーユでもそんな」
カミーユ「初めて見た時から目障りなんだよお前!!」
エドワウ「目障りだと? どうやら君は自分がどれだけ不快な人間か理解していないようだな!」
アムロ(オリジン)「あの、ケンカはやめましょうよ?」
バナージ「ちょっと目を離した隙にもうケンカが始まってる!?」
喫茶M&S
メイリン「なんか……随分長く揺れてますね」
シーリン「断続的に爆発音も聞こえるし、いつものケンカとは違うのかしら」
ギリ「しかしこんな時に迷子を連れ帰ってくるなんて、店長もお人好しが過ぎるんじゃないか?」
キャスバル「…………」
マリナ「怖いの? 大丈夫よ。どんな危険だって、刹那やフリット君――私の大切なお友達なんだけど――彼らがきっとなんとかしてくれるわ」
キャスバル「(やっぱり母さんに似てる……アルテイシアにも会わせてあげたいな)」
ドゴーーーー……ン
メイリン「また爆発!?」
シーリン「今度は結構近いわね。……あっ! 天井にヒビが」
ギリ「今の衝撃のせいか! マズい、崩れるぞ!」
マリナ「えっ?」
キャスバル「危ない、母さん!(咄嗟にマリナを庇う)」
シーリン「瓦礫が……間に合わない!」
「魂ィィィィィィィィィィ!!!」
キャスバル「……瓦礫を吹き飛ばした!? やったのは、鎧を着たロボット?」
呂布トールギス「ロボットではない。俺は呂奉先だ!」
マリナ「ありがとう、助かりました」
呂布トールギス「礼には及ばんぞ貂蝉。それより小僧。貴様、今身を挺して貂蝉を庇ったか?」
キャスバル「…………」
呂布トールギス「縮み上がってはいないようだな。それに反骨を秘めたいい目をしている。……決めたぞ。小僧、貴様俺と貂蝉の息子になれ!」
キャスバル「……はい?」
978オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2019/05/30(木) 01:43:44.57ID:BOu6utuo0
日登警察署
シロー「つまり、ここ最近の陽気で
デビルガンダムが休眠から目覚めて、その繁殖したガンダムヘッドを食べに火星からMAが飛来して、
MAに縄張りを荒らされたと感じたシドが怒ってると。そういうわけですか」
ハロ長官「そういうことになるね。専門家の意見によると」
ミケル「専門家って、さっきやってた料理番組のオジサンの話でしょ?」
シロー「東方面については?」
ハロ長官「東に出現したサイコガンダムとデストロイガンダムは、今のところ完全沈黙してるよ」
ミケル「現地からの情報だと、機体の中に生体反応はなし。多分モビルドールの類じゃないかって話でした」
シロー「モビルドールか……」
カレン「しかし厄介だね。ただでさえケンカの仲裁に忙しいっていうのに、その上デカブツ連中まで現れるだなんて」
エレドア「偶然にしちゃ出来過ぎじゃねえ?」
サンダース「作為的にこの状況を仕組んだというのか? 一体誰がそんなことをできる」
エレドア「そりゃ俺にもわからねえけど」
ハロ長官「まあともかく、今のところどこも動く様子が無いのは不幸中の幸いかな」
シロー「4方面で一斉に暴れられたら、警察でも手の打ちようがないですからね」
ミケル「今ウチ、ただでさえ人手不足ですしね。グラハム警視正もハリソンさんも朝から見ないし」
ハロ長官「本当は、こういう時こそ
ガンダム兄弟の力を借りたいんだけどな」
サンダース「それで、どうなんですかソッチの状況は?」
シロー「それが、戦闘の影響か連絡が取りづらくなってて。最後に来たキャプテンからの定期連絡だと、作戦は順調みたいだが」
エレドア「さすがにこんだけ異常なことが重なったら、向こうも気づいて戦闘を止めるんじゃねえのか?」
シロー「どうかな。兄さんもシャアさんも、一旦頭に血が上ると周りが見えなくなるタイプだから」
サンダース「そういえば前もオープンチャンネルで痴話ケンカしてましたしね」
カレン「まったく、早いところケンカなんて終わらせてコッチを手伝ってほしいよ」
最終更新:2019年10月21日 18:20