248オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/16(金) 02:33:59.41ID:/5wknJfW0
日登町西区:ソロモン幼稚園
バルチャー1「ヒャッハ~! 今度こそ略奪……?!」
バナージ「なんでこんなことをするんですか、アンタたちは!」
ベルリ「町が大変な時くらい、みんなで力を合わせなさいよ!」

 バルチャーたちは突如現れた二機のガンダムに驚きを隠せない。
 その動揺を見逃さず、バナージたちは次々とバルチャーたちを倒していく。

クダル「ちいいっ! 何なんだコイツら!」
バルチャー2「しかもムチャクチャ強えし!」
バルチャー1「思い出したぞ、こいつらガンダム兄弟だ!」
クダル「ガンダム兄弟ですってえ! グシオン奪ったクソガキの兄弟か!」
バルチャー1「それだけじゃねえ! この町で起こる騒動の8割はこいつらが原因ってハナシだ!」
バナージ「無茶苦茶言われてるな、俺たち」
ベルリ「あながち否定できないのが悲しいところよね」
バナージ「ともかく敵は総崩れだ。このまま押し切って……!?」

 だが、そこへ襲い掛かる、突然の爆撃!
 見上げると、空には巨大な強襲装甲艦が浮いている。
 小惑星帯からやってきたブルワーズの艦だ。

ブルック「お前ら、たかが幼稚園ごときに何を手間取ってやがる」
クダル「違うのよ! 何だか知らないけど突然このガンダムが邪魔しにきやがって」
ブルック「ガンダムだとぉ?」

 ブルワーズの頭領、ブルック・カバヤンはその猪のような風貌でフン、と鼻を鳴らした。
 そして部下に命じ、再び幼稚園に向かって爆撃を開始する。

ゼナ「きゃあああああ!」
園児たち「うわあああ!」

 激しい衝撃がドムシェルターを襲うと共に、
 周囲に園児の悲鳴が響き渡る。

ドズル「子供たちが! や、やめろぉぉぉ!!」
ブルック「やめてほしければこちらの要求を聞くんだな!」
クダル「即刻投降するんだよ! で、ガキども全員よこしな!」
バルチャー1「ヒャッハ~! ついでに金目のものも差し出してもらうぜ~!」
ガトー「くっ! どこまで下衆なのだ貴様ら」

 だが子供たちの命には代えられない。
 ドズルたちは歯噛みしながら武装を解除する。

クダル「おら! お前らもだガンダム兄弟! さっさとMSから降りるんだよ!」
ベルリ「どうする、バナージ?」
バナージ「どうするって降りるしかないだろ」

 二人がため息をつきながらガンダムから降りると、
 代わりにバルチャーが嬉々としながらMSに乗り込む。

249オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/16(金) 02:35:08.95ID:/5wknJfW0
ゼナ「きみ、このドムに武装は無いの?」
セイ「無茶ですよ。だってこれ、あくまでもドムに偽装したドムシェルターなんですから」
ゼナ「くっ、救援は、救援はまだなの!?」

 ゼナは口惜しそうに窓から外を見た。
 グラウンドでは、丸腰のドズルが無抵抗のままバルチャーたちに囲まれ、暴行を受けている。

バルチャー1「ヒャッハ~! よくも散々邪魔してくれたな!」バキッ!
ドズル「ぐうう!」
ガトー「閣下!」
バルチャー2「おっと動くなよ! 動いたらガキどもがどうなっても知らないぜ」
ドズル「わかっている! おれのことは好きにしたらいい! その代わり子供達には指一本触れるな!」
ガトー「閣下……!」
デラーズ「ガトーよ、今は雌伏の時だ。耐えるのだ」
ガトー「この屈辱を力にせよと仰るのですか……!」

ベルリ「ねえ、ちょっとやばいでしょコレ」
バナージ「わかってるよ。でも人質がいる以上うかつには動けない。だからドズルさんだって無抵抗で殴られてるんだ」
ベルリ「でもこのままじゃ」
バナージ「大丈夫、もうすぐなんだ。もうすぐ、何かが起こるはず……」
ベルリ「何かって……ニュータイプの勘ってヤツ?」

ブルック「ブフゥ~! おい、遊びはもういいだろう。さっさとガキどもを連れてこい」

 ブルックの命令により、ブルワーズのMSがドムシェルターに手をかけた。
 響き渡る、子供たちの悲鳴!

ドズル「おい! 子供達には手を出さない約束だ!」
クダル「ハン、そんな約束した覚えねえなあ!」
ドズル「貴様ら~! どこまで下衆だ!!」
クダル「吠えんじゃねえよ。心配しなくても、アンタの相手はガキの始末が終わった後でゆっくりと……!?」

 その時、突然上空で大爆発が起こった。
 見上げると、ブルワーズの母艦が火を噴いているではないか!

ブルック「な、なにが起こったぁ!」
ブルワーズ団員「と、とつぜん超高空からMSが艦に突撃! 機関部に攻撃を!」
ブルック「MSによる攻撃だと!? 敵はどこだ、どこにいる!」
ブルワーズ団員「ブ、ブリッジの目の前です!」

 ブルワーズ団員は震える手で目の前を指さした。
 そこには両手に実体剣を握った白銀のガンダム──ガンダムバエルの姿があった。

ブルック「なっ」
マクギリス「遅い!!」

 ガンダムバエルはブリッジに向けて剣を一閃。
 巨大な強襲装甲艦は為す術なくゆっくりと山の方へ墜落していく。

クダル「な、な、なんですってえぇぇぇ!!」
ハリソン「よそ見をしている場合か?」

 バエルと同時に、地上では青いペインティングが施された量産型F91が攻撃を仕掛ける。
 高速でバルチャーたちを攪乱するその姿は、さながら青い閃光だ。

250オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/16(金) 02:36:05.51ID:/5wknJfW0
クダル「ちょっと! ガンダムはまだなの!?」
バルチャー3「そ、それが!」
バルチャー4「こいつ全然動かねえ!」
バナージ「残念ですけどこの機体」
ベルリ「僕ら以外じゃ乗れないようになってるのよね。ホラどいて!」
バルチャー3・4「「ぎゃ~!」

 バナージとベルリはコクピットからバルチャーを追い出し、ガンダムを取り戻す。

クダル「な、なんなのよこれ……!」
マクギリス「どうやら救援は間に合ったようだな」
ハリソン「降伏しろ。今ならせめて弁護士をつけてやるぞ?」
バルチャー1「ど、どうする?」
バルチャー2「どうするって」
クダル「きぃぃ! 一時撤退するわよ!」

 形勢不利と見たバルチャーたちは、蜘蛛の子を散らすように一斉に逃げていく。
 それを見て、マクギリスは拍子抜け、とばかりに鼻を鳴らした。

バナージ「ハリソンさん! マクギリスさん! どうしてここに!?」
マクギリス「ふっ、愚問だな」
ハリソン「幼zy……子供たちの助けを求める声が、我々を呼んだのだ」
ベルリ「いま幼女って言おうとしましたよね? 絶対幼女って言おうとしましたよね?」

 その時、並び立つユニコーンら3機のガンダムを見て
 デラーズがハッと声をあげた。

デラーズ「むうっ! まさか彼らは!?」
ガトー「ご存知なのですか、閣下?」
デラーズ「うむ。貴様もかつて伝説のロリコンと呼ばれた赤い彗星シャア・アズナブルのことは知っておろう」
ガトー「はっ。なんでもその危険度から、日登町内全ての小中高で100m以内立ち入り禁止となったとか」
デラーズ「彼らはその赤い彗星の再来として、現在、町内全ての学校でブラックリストに載っている超要注意人物たちなのだ!」
ガトー「な、なんですと!!?」
デラーズ「その人お巡りさんです! 日登警察署の青い閃光 ハリソン・マディン!」
ハリソン「登下校時の通学路のパトロールは紳士の務めだ」
デラーズ「親の承諾と本人の同意があれば幼妻も合法なのか!? セブンスターズ マクギリス・ファリド!」
マクギリス「罪もない子供たちを傷つけるようなことがあれば、アルミリアにも顔向けできないのでね」
デラーズ「ロリを愛するのは一角獣の定めか! ドズル閣下も大激怒、可能性のケダモノ バナージ・リンクス!」
バナージ「え、俺!?」
デラーズ「彼らこそ伝説のロリコンである赤い彗星の再来、その名も『ロリコン三銃士』!!」
ガトー「ロリコン三銃士!」
マクギリス「ロリコンとは人聞きの悪い」
ハリソン「我々はあくまで、ただ子供好きな紳士ですよ」
ベルリ「バナージ……素敵なお友達が出来てよかったね(遠い目」
バナージ「違うからな!? ちょっと、勝手にこの二人と同じカテゴリーに入れないでくださいよ!」
ドズル「ぐうう! まさかロリコンどもに危機を救われるとは一生の不覚!!(血涙」
ゼナ「もう、貴方ったら。危ないところを助けてくださったのだから素直にお礼をいえばいいのに。ねえ、みんな?」
園児「ありがと~!! ロリコン三銃士!」
マクギリス「ふ、どういたしまして」
バナージ「おれ、もう町を歩けない……orz」
ベルリ「まあ元気出しなさいよ。な、ロリコン三銃士のバナージくん?」
バナージ「……次、そう呼んだらお前とは一生口をきかないからな」

251オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/16(金) 02:37:14.34ID:/5wknJfW0
セイ「あ、レーダーに反応あり。大きいな、戦艦かな?」
ドズル「なにい! 彼奴等め、また懲りずに戻ってきたか!」
ゼナ「いいえ、違うわ。これは……」

 一行は同時に空を見上げた。
 見えてきたのは超巨大な空母、ザビ家が保有するドロスだ。

ガルマ「兄上~! ご無事ですか~!!」
ギレン「ゼナからの連絡通り、数度の襲撃があったようだな。だがどうやら撃退したようだ」
デギン「だから言ったであろう、ドズルがこれしきのことで敗れはしないと」
キシリア「とはいえわざわざドロス級でお迎えとは。兄上たちも意外と甘いようで」
ドズル「兄貴! 親父殿も来たのか!」
セイ「ゼナさんが言ってた救援って、ザビ家の皆さんのことだったんですね」
ゼナ「ええ、なんとか間に合ったようね」
ドズル「よし! 子供たちは全員無事だな!? 声をあげろ、我々の勝利だ!」

日登町西区での戦闘結果

ソロモン幼稚園の園児たち……誰一人怪我を負うことなく、無事救出される

ブルワーズとバルチャー連合……母艦撃墜。クダル・カデル以下数名は逃亡




日登町西区:郊外

クダル「もう! なんなのよアイツラ!」
バルチャー1「しかしこれからどうするんです?」
クダル「当然! 人を集めて仕返しよ! 目にモノ見せてやるわ!!」
バルチャー2「仕返しって、船もやられたし、MSだってもうほとんど残って……」

 ぼやいていたバルチャーの足が突然止まった。

バルチャー1「おい急に止まったら危ないだろって……あ」
ハシュマル「…………」

 一体いつの間に現れたのか。目の前には大量の小型MAを連れたハシュマルの姿があった。

クダル「MA!? に、逃げギャアアアアアアアアア!!」
ハシュマル「キシャアアアアアアアアアアア!!」

 ハシュマルの雄叫びとともに、大量の小型MAプルーマがクダル一行に襲い掛かる!
 蹂躙は一瞬で終わり、ジャンクと化したMSの残骸をプルーマは解体していく。
 これらは全て、新たなプルーマを生み出すための材料として使われるのだ。

ハシュマル「…………」

 プルーマが解体したパーツを運んでいく横で、
 MAのカメラアイは、遥か上空を飛んでいくドロスの姿をじっと捉えていた……。


255オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/18(日) 02:29:10.04ID:mqB5seL+0
日登町中央区:学校

 東区における対ELS戦の敗退から一時間後。
 ドモンのゴッドガンダムはメンテナンスを受けていた。

アルレット「う~ん……」
ドモン「アルレット姉さん、整備はまだ終わらないのか」
アルレット「うん、言いにくいんだけど、ゴッドガンダムはもう戦えないわね」
ドモン「!? どういうことだ」

 意外な言葉にドモンは声を荒げた。
 見た感じ、細かい傷こそあるものの機体はどこも破損してはいない。
 なのにもう戦えないとはどういう意味か。

アルレット「まあ見た目は綺麗よね、見た目は」

 そう言いながら解析したデータを手渡す。

ドモン「これは」
アルレット「わかるでしょ、全身についた小さな傷からELSの細胞が入り込んでフレームにまで達してる。
      しかもこの細胞はまだ生きてるわ。
      今は休眠状態だけど、またELSと戦ったら活性化して、今度は内側から同化されちゃうでしょうね」
ドモン「そんな、一体いつの間に!?」
アルレット「それだけじゃないわ。確かに大きな損傷はないけど関節やアポジモーターは無茶苦茶損耗してる。
      このままじゃ遅かれ早かれ動けなくなってたでしょうから、
      撤退の判断は大正解ね」

 それからゴッドガンダムを見上げて、アルレットは一つため息をついた。

アルレット「にしてもこのパーツの痛み方は異常よ。ドモン、あんた完全に頭に血が上っちゃってたわね?」

 ドモンは返す言葉がなかった。確かにELSは今までのどんな相手とも異なる戦い方を強いられた相手だった。
 そのせいで、若干冷静さを欠いていたことは否めない。

ドモン「(若干? 馬鹿め! 冷静さを欠いて何が明鏡止水だ……!)」
アルレット「ともかく、アンタは少し休んで頭を冷やしなさいな」
ドモン「休んでなんていられるか! 一刻も早くELSを倒さなければ師匠やシュバルツが……」
アルレット「だからってMFも使えないんじゃどうしようもないでしょ?」
ドモン「それは……!」
アルレット「あとはお姉ちゃんたちがなんとかするから。今はしっかり休んでなさい。いいわね?」

 話によれば、共に戦った他のMFもゴッドと同じ症状でリタイアしたらしい。
 アルレットが部屋を出て行ったあと、
 ドモンはやるせない気持ちのまま、壁にもたれて座り込んだ。
 隣の部屋からは、深刻な様子で話す兄たちの会話が聞こえる。

256オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/18(日) 02:30:03.24ID:mqB5seL+0
シロー「……ドモンの様子はどうだ?」
アルレット「結構落ち込んでる。今はそっとしておいてあげた方がいいわ」
シロー「しかしアーミアさんの説得が失敗するなんて。これからどうすればいいんだ」
マイ「それなんですが、さっきソレスタルビーイングと連絡が取れました」
アルレット「そうなの? 確か、任務で今宇宙にいるんじゃなかったっけ」
マイ「刹那が秘密の専用回線を開いてくれたんです。それで、こちらの状況を話したらすぐに来てくれると」
アルレット「そっか、イアンさんならダブルオーのGNドライブも復旧できるかもしれないわね」
マイ「ええ、トランザムバーストさえ使えれば、ELSと再対話できる目はあります」
シロー「結局今度も、ELSとの戦いは刹那頼みになってしまうな」
マイ「仕方ありませんよ。こればかりは相性というものもありますから」
アルレット「むしろドモンは相性の悪いMFでよくあそこまで足止めしてくれたわ。後でちゃんとフォローしてあげてね?」
シロー「ああ、わかってるよ」

 ……話を聞いている内に居たたまれなくなり、ドモンは校庭へと出た。
 すると、偶然にも向こうから刹那が歩いてくるのが見えた。隣にはレインの姿もある。
 思わず踵を返して逃げようとしたその背中に、レインの声が刺さる。

レイン「ドモン! 心配したのよ? ELSと戦って撤退してきたっていうから」
ドモン「…………」
レイン「お師匠さんとシュバルツのことは聞いたわ。でも大丈夫よ、あの二人は色々と規格外だからきっと無事……」
ドモン「別に心配なんしてしちゃいない」
レイン「……そう、よかった」
ドモン「それよりお前はどうしてここにいるんだ? しかも刹那と一緒に」
レイン「え? わたしはここが医療キャンプになってるって聞いたから、医者として助けに。刹那くんは……」
刹那「俺は、ドモン兄さんにどうしても言いたいことがあって来た」
ドモン「俺に言いたいことだと?」

 怪訝な目で睨むドモンを他所に、刹那はタブレット端末を操作し、画像を呼び出した。

レイン「これはガンダム?」
ドモン「ふん、ダブルオークアンタか。しかし、いつも見慣れているものとは武装が違うようだが」
刹那「ダブルオークアンタフルセイバー。クアンタの武装バリエーションの一つだ」
レイン「へえ、随分刺々しいわね」
刹那「シミュレーション上、この機体ならばELSも単機で殲滅可能だ」

 その言葉を聞き、ドモンは眉間に皺を寄せた。

ドモン「おい刹那。自慢がしたいなら別のところへ……」
刹那「だがこの機体はガンダムではない」
ドモン「なに?」
刹那「ドモン兄さんはガンダム・ザ・ガンダムだ」
レイン「えーっ……と」
刹那「ならば、ドモン兄さんもガンダムになれると俺は信じている」

 刹那は曇りのない真っ直ぐな目でドモンを見た。

刹那「言いたいことはそれだけだ」
ドモン「あ、おい、待てっ!」
レイン「ホントに言いたい事だけ言って行っちゃったわね。ドモン、何か伝わった?」

 ドモンは黙って首を振った。

ドモン「なんだ、ガンダムになれって……アムロ兄さんのように振舞えとでも言いたいつもりか?」
レイン「あ、ちょっとドモン! ねえ、どこへ行くの?」
ドモン「ゴッドガンダムのところへ戻る。まったく、どいつもこいつも俺を子供扱いしやがって……!」
レイン「待ってよ! ならわたしも一緒に」
ドモン「勝手にしろ!」

257オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/18(日) 02:33:08.39ID:mqB5seL+0
数分後:ゴッドガンダムのコクピット

レイン「やっぱりダメね。ELSの細胞は完全に機体と一体化しちゃってる。もう頭以外を全とっかえした方が早いわ」
ドモン「アルレット姉さんの見立ては正しかったか」

 ため息と共に、ドモンはゴロリとコクピットに寝転がった。

ドモン「もういい。MFが使えないんじゃ俺には何もできない。あとは兄さんたちや刹那がなんとかしてくれるだろ」
レイン「ドモン……」

 ぶっきらぼうに振舞うドモンにレインが手を伸ばそうとした、その時だった。

???『貴様、何を不貞腐れておるのかああああああ!!』
ドモン「だ、誰だ!?」
???『ワシだぁぁぁ!!』

 怒鳴り声と共に、
 突如、モニター一杯に髭面の壮年男性の顔が表示される。

ドモン「あんたは! ライゾウ・カッシュ博士!?」
レイン「ライゾウ博士って、キョウジさんのお父さんでデビルガンダムを作った……」
ライゾウ『いかにも! ワシが天才科学者ライゾウ・カッシュよ!! 久しぶりだなドモン!』
ドモン「久しぶりって。あんた今、冷凍刑を受けているはずじゃ……」

 狂気の天才科学者ライゾウ・カッシュ。
 彼はデビルガンダムを造った罪で、現在も冷凍刑に処されていた。

ライゾウ『フン、こんなこともあろうかと! あらかじめゴッドガンダムにはワシの人格を模したAIを埋め込んでおいたのだ!」
レイン「それはおかしいわ。だってお父様がこの機体が造ったのは、博士が冷凍刑を受けてからよ。AIを埋め込む隙なんて……」
ライゾウ『簡単なことよ。なぜならこのゴッドは元々ワシが造り上げたモノだからな』
レイン「え」
ライゾウ『そう! このゴッドガンダムこそ! アルティメットガンダムが暴走した際のカウンターとしてワシが用意していた機体よォォォ!!」
ドモン「な、なんだってえええ!!?」
ライゾウ『その様子、どうやら知らなかったようだな。ハン、ミカムラのヤツ、自分が作ったとでも言いふらしておったか」
レイン「そんな……信じられない」
ライゾウ「まあそんなことは今はどうでもいい。ワシが目覚めたということはドモン。貴様負けたな?」
ドモン「ギクッ!」
ライゾウ『機体の状況から察するに、相手はアルティメットが暴走したD……いや、異星から来た金属生命体Eか』
ドモン「あんた! ELSのことを知っているのか!?」
ライゾウ『ワシを誰だと思っておる! アルティメットの三大理論を構築した時から予想はしておったわ。宇宙にも同じような性質を持った異星体がいるかもしれんとな」

 ライゾウ博士はニヤリと笑った。

ライゾウ『そして、もし奴らが襲来した時の備えもちゃあんと用意しておるわ』
ドモン「なにっ!」
ライゾウ『ワシの研究所へ行けい、ドモンよ! そこでEに対する新たな力を手に入れるのじゃああああああ!!』


ガロード「大変だシロー兄! ドモン兄がゴッドガンダムでどっかに飛び出して行っちまった!」
シロー「なにっ!」
アルレット「まさかドモン、ELSに負けたことを気に病んで、ガンダム主人公伝統の家出を……」
劉備「いや、そんないい大人が」
キャプテン「普段はワイルドに振舞っているが、ドモンの内面は兄弟でも1、2を争うほどナイーブだ。可能性は大いにある」
シロー「わかった、とにかく俺が追いかけて……」
マイ「みんな、大変です!」
シロー「またか! 今度はなんだ!?」
マイ「ソロモン幼稚園に救助に向かったザビ家のドロスから緊急通信です。現在、MAに襲撃を受けていると!」

258オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/18(日) 06:18:20.82ID:mqB5seL+0
日登町西区:上空

 ザビ家の保有する巨大空母ドロス。
 その巨体は今、全面を夥しい数の小型MAによって蝕まれていた。
 MAハシュマルの随伴機、プルーマだ。

ドズル「うおお! MAどもめ、こんなところまで追ってきおって!」
デラーズ「正念場だ、ガトーよ。必ず子供たちを守れ!」
ガトー「御意、ここを死地とします!」

 艦内では居住ブロックに続く通路を、ドズルたちが必死に防衛している。

園児「せんせえ……わたしたち、どうなっちゃうの?」
ゼナ「大丈夫よ、園長先生たちが必ずみんなを守ってくれるわ」
セイ「くそっ! こんなとき、戦艦も隠れられるドム・バオア・クーの開発さえ間に合っていれば……!」
ゼナ「念のため聞くけど、それもガンプラなのよね……?」

 一方、艦の外ではバナージたちが必死でプルーマの排除にあたっていた。
 プルーマは船に取りつき、中に侵入しようとあちこちで外装に穴を開けている。
 その内の一機を今、G-セルフのバルカン砲が破壊した。

ベルリ「ああ、もう! 倒しても倒してもキリがない!」
ハリソン「泣き言をいっている暇はないぞ! 一体でも侵入を許せばなし崩しになる!」
マクギリス「そうなればこの船は終わりだ。……む、MAに高エネルギー反応! 来るぞバナージくん」
バナージ「はい!」

 地上では、多くのプルーマを引き連れたMAハシュマルがドロスを追ってくる。
 MAは鳥のような頭部を開くと、ドロス目掛けて青白いビームを発射した!

バナージ「やらせるかあ!」

 ユニコーンガンダムはサイコ・フィールドを展開し、船を守った。
 激しくぶつかるビームとバリア。その余波を受け、近くにいたプルーマが数匹、爆発する。

バナージ「はあ、はあ。なんとか防げた」
マクギリス「だがすぐにまた来るぞ」
ベルリ「もうこうなったら、本体を直接叩くしか……!」
ハリソン「本音を言えば、応援を待ちたいところではあるな!」

259オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/18(日) 06:21:52.36ID:mqB5seL+0
ドロス:ブリッジ

デギン「戦況はどうなっておるか!」
ギレン「よくはありませんな。艦内への直接的な侵入はまだですが、機関部が損傷し、高度は落ちています。不時着も時間の問題かと」
キシリア「救助に来ておいてこのザマとは。これでは道化だよ」
ガルマ「そんな悠長にしている場合ですか! すぐに脱出しないと……」
デギン「ザビ家の男が取り乱すでないガルマよ!」
ガルマ「は、ハイ!」
デギン「……今脱出したところで、結局は小型機に喰われるか、MAに切り裂かれるのがオチよ」
ギレン「ええ、そうなるでしょうな」
デギン「それよりも、あのMAを人々が避難している場所へ近づけてはならん。いざという時は自爆してでもヤツを止めるのだ」
キシリア「我々に死ねと仰るのですか父上は!」
デギン「反論は聞かん! よいな、必ず実行するのだ。わかったなギレンよ」
ギレン「……御意に」
ガルマ「そんな……」

 その時、船の後部で大きな爆発が起こった。ダメージを受けていた機関部が、遂に火を噴いたのだ。
 黒煙を上げながら、ドロスはゆっくりと海に向かって落ちていく。

ドズル『すまん兄貴! 今の爆発で小型MAの侵入を許した!』

 マシンガンを乱射しながら、ドズルが通信機に向かって叫ぶ。

デギン「ギレン! 悲しいがここまでだ。この船ごとMAを……!」
ギレン「全乗員に告ぐ。これより三分後、全ての隔壁を閉鎖する。乗員はすぐに持ち場を離れ、ブリッジまで来い。命が惜しければな」
デギン「儂のいうことが聞けんのかギレン! 今すぐ自爆せよと」
ギレン「アレをご覧ください、父上」
デギン「なにっ?」
ギレン「彼らはまだ、戦っていますよ」

 ドロスのモニターに映し出されたのは、青と白のガンダムだった。
 G-セルフとユニコーン、この二機は今、地上でハシュマルと戦っている!

ガルマ「これは!?」
ギレン「親機であるMA本体を倒せば、小型機も止まります。彼らはドロスが墜落すると見るや否や、MA本体への攻撃に切り替えたのです」
デギン「なんと……!」
ギレン「隔壁が破られ、プルーマがブリッジに接近するまであと五分といったところでしょうか」
デギン「それまでに、彼らがMAを倒してくれると?」
ギレン「それはわかりません。ですが自爆するのはいつでもできます。なら、彼らに命を預けてみるのも一興かと」

 ギレンの声色はどこまでも冷静さを失っていない。
 デギンはフーッとため息をつき、椅子に腰を下ろした。

デギン「……わかった。タイミングはお前に任せるぞ、ギレン」
ギレン「承知しました」
ガルマ「意外です。あの兄上が、他人に命を預けるなんて」
キシリア「そうだな」

 そう言いつつも、キシリアは横目でギレンのデスクに置かれた一枚のプリントを見た。
 プリントには来週の日付で、『授業参観のお知らせ』と書いてある。
 これは昨日、ギレンがプルとプルツーに無理やり押し付けられていたものだ。
 誰が行くかとギレン本人はムキになって否定していたが……

キシリア「兄上も、意外と甘いようで」

260オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/18(日) 06:25:46.77ID:mqB5seL+0
日登町西区:海岸

ハシュマル「キシャアアアアアアアアアアア!!」
バナージ「来るぞ!」
ベルリ「いきなりやられないでよ、バナージ!」

 地上ではG-セルフ・ユニコーンのタッグとMAの、本格的な戦闘が始まろうとしていた。
 先手を取ったのはMAハシュマル。
 巨体に見合わぬ軽やかさで接近し、脚部クローでわしづかみにしようとする。

ベルリ「動きが直線的すぎるんだ!」

 二機はそれを難なく回避。返す刀でG-セルフが切りかかろうとした、その時。

バナージ「尻尾だ、ベルリ!」

 バナージの声が発せられるとともに、ベルリはG-セルフを高速で転回させた。
 するとすぐ横を、鋭い刃が高速で駆け抜けていく。
 ハシュマルの背部に装備されたワイヤーブレードだ。
 ムチのようにしなるこの刃は、360度、自在な攻撃を可能とする。

ベルリ「っぶなかった~!」
バナージ「気をつけろよベルリ。三日月のバルバトスについてるのと同じだ」
ベルリ「ていうか元々、MAから奪ったものだっけ」

 兄弟の一人、三日月・オーガスもまた、火星で同じMAと戦ったことがあるという。
 彼の機体であるガンダムバルバトスルプスレクスは、
 その時倒したMAのパーツを流用して改造されているのだ。

ベルリ「三日月だって倒したんだ、僕らだって!」
バナージ「こいつはただの殺人マシンなんだ。なら、全力で行かせてもらう!」

 バナージの意思に反応し、ユニコーンガンダムの各部装甲が展開、デストロイモードへと変形した。
 最大稼動が可能になったユニコーンは、縦横無尽な動きでMAを翻弄する。
 一方、G-セルフはその間空中に待機。
 ユニコーンと戦闘中のハシュマルの上に陣取った。

ベルリ「相手が人間じゃないのなら、これを使う時だ!」

 ベルリの叫びと同時に、パーフェクトパックの基部から地上に向けていくつもの光の粒が降り注いだ。

ベルリ「フォトン・トルピード!」

 フォトン・トルピード、反物質を閉じ込めたこの結晶は、触れたものを問答無用で対消滅させる。
 そのあまりの破壊力から、ベルリ自身、対人戦では決して使うことはない。
 だが、殺人マシンであるMA相手なら話は別だ。
 見よ、反物質が弾けるたび、ハシュマルの装甲は穴だらけになっていく!

ハシュマル「ギャオオオオオオオオオオ!!」
ベルリ「行けっ! そのまま全部消えちゃいなさいよ!」

 ハシュマルは苦し気な叫びをあげた。
 だが降り注ぐフォトン・トルピードの雨の下、MAは動くことも出来ない。

261オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/18(日) 06:31:00.19ID:mqB5seL+0
バナージ「やったのか?!」

 二人が勝利を確信した、その一瞬だった。

ハリソン「まずい、そっちに行ったぞ!」

 突然割り込んできたハリソンからの通信。
 すると次の瞬間、周囲に散らばっていた何百匹ものプルーマが一斉にハシュマルへ向けて飛び込んでいく!
 プルーマはあっという間にハシュマルの全身を覆いつくした。

バナージ「なんだ……なにが起こってる!」
ベルリ「考えてる時間はない! もう少しで倒せるんだ、このままいく!」

 G-セルフはさらに上空から反物質による爆撃を続ける。
 だが学習したのか、フォトン・トルピードは全てプルーマが受け止めてしまい、MA本体まで攻撃が届かない。
 業を煮やしたベルリは、より至近距離で攻撃しようと近づいた、だが。

バナージ「ダメだベルリ!」
ベルリ「え」

 大量のプルーマを突き破り、突如としてMAが大出力のビームを発射する!
 これにはさすがのベルリも反応しきれず、G-セルフのバックパックはビームの直撃を受けた。

ベルリ「ぐうう!」

 ビームはG-セルフのフォトン・トルピード発射口を破壊した後、そのまま天を衝き、雲を割った。
 そして纏わりついていたプルーマの残骸が崩れ落ちた後、下から現れたのは無傷のMAの姿だった。

バナージ「どういうことだ。装甲が再生している?」
マクギリス「あれがMAの生態だ、バナージくん」
バナージ「生態ですって?」
マクギリス「あの小型随伴機がいる限り、MAはいくらでも再生される。MAのために資源を集め修復する、それがあの小型機の役割なのだ」
ハリソン「そしてMAは、いくらでもあのプルーマとやらを産み出せる。つまり……」
バナージ「両者を完全に分断し、引き離さなけりゃ」
ベルリ「いつまで経っても倒せないってことか!」
マクギリス「無論、いくら再生できるとはいえ資源は有限だ。集団で持久戦に持ち込めば勝てない相手ではないだろう。しかし……」

 マクギリスはチラと、先ほど沖に不時着したドロスに目をやった。
 だいぶ減ったとはいえ、煙を上げる艦内にはまだ十数匹のプルーマが残っているはずだ。
 そしてなにより、先ほど聞こえたギレンの放送を聞くに……。

マクギリス「しかし、あまり時間をかけている余裕はなさそうだな」
ベルリ「ゴメン、フォトン・トルピードも品切れだ」
ハリソン「どうする、バナージくん!」

 バナージは焦る心を抑え、必死で頭を回転させた。
 先ほどの攻撃を警戒しているのか、ハシュマルとプルーマは攻撃してこない。
 しかしこうして睨み合っている間にも、時間はどんどん過ぎていく。

262オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/08/18(日) 06:34:19.12ID:mqB5seL+0
デギン「時間じゃな」
ギレン「…………」
デギン「わかっているはずだぞ、ギレン」

 父の声に圧されるように、ギレンはデスクの上のプリントを握りつぶした。
 そしてブリッジクルーに向け、号令を発する。

ギレン「総員、これよりドロスはMAに向け特攻を行う。その後、エンジンを暴走させ……」
ガルマ「ま、待ってください兄上!」
デギン「ガルマ、見苦しい真似はよせ。今更命乞いなど」
ガルマ「違うんです、この空域に機影が接近中。すごい速度です!」
キシリア「なに? 増援が来たのか!」
ガルマ「わかりません。けど……随分大きい。100m以上あるぞ!」

『……ナージ、バナージ!』

 ノイズ交じりの通信がバナージの思考を中断した。
 戦場には似つかわしくない、随分幼い声だ。

バナージ「誰だ……? いや、この声、まさか!」
『よくわからないが、とりあえずその鳥みたいなやつらをたおせばいいのだろう? わたしがやってみる』
バナージ「まさか、オードリー! きみなのか!」
ミネバ「ちゃんと避けろよ、おまえたち?」

 次の瞬間、山の向こうから何十、何百ものミサイルが白い糸を引いて発射される!
 ミサイルは怒涛のごとき勢いでプルーマの群れに着弾、一気に半分以上が消滅!

プル「やった、当たったよ!」
プルツー「油断するなよ姉さん。この機体の構造、まだよくわかっていないんだから!」
アルミリア「あ、あの機体バエル! マッキーもいますわ!」
マリーメイア「お父様……わたしに力を貸してください」
ミネバ「ぶじですか、おとうさま、おかあさま!」

 ミサイルのあと、戦場に降り立ったのは一機の巨大なMSだった。

ハリソン「赤い……ジム?」
マクギリス「いや、それにしては巨大すぎる。それにMSと呼ぶには、あまりにも……」
     ギガンティス
バナージ「巨神……!」

 絶体絶命の状況の中、戦場に現れた意外な増援。それは……

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最終更新:2023年02月24日 11:35