407通常の名無しさんの3倍2019/11/18(月) 19:50:03.24ID:vw4Mg4iz0
東方不敗「石破天驚……!」
ドモン「こ、これは……!? 俺は負けたのか……」
レイン「ドモン!?」
ウォン「それまで!」
ストーカー「なんということでしょう。
今日のお話の始まりはなんとあのドモンが東方不敗に負けるところからなのです。
ではドモンがこれからどう行動するのか見ていきましょう。
それでは、ファイト、レディーゴー!」
その日、ドモンは外出先から実家に帰ってきていた。レインもドモンと一緒だ。
アムロ「どうしたんだ、ドモン。ひどく疲れた顔をして」
ドモン「兄さん、俺に稽古をつけてくれ」
アムロ「……MS戦か? よしν
ガンダムを出して特訓しよう」
ドモン「違う。ガンダムに乗ってじゃない」
アムロ「じゃあ……、生身か!?
こう言っては何だが俺達家族の間でドモンよりすぐれた生身の戦闘ができる者はいないぞ」
ドモン「違う。そうでもない。料理だ……」
ロラン「料理?」
ドモン「兄さん……、ロランでもいい。俺に料理の稽古をしてくれ!」
こうドモンが大声を出すと、家の玄関先に東方不敗とウォン=ユンファが現れた。
レイン「
東方不敗マスターアジア!」
東方不敗「その通り。
ワシはマスターアジアの名の通り、アジア料理をマスターしようと努力する者でもある。
そしてそこのドモンはワシとの料理対決に負けた者だ!」
東方不敗「ドモンは少年時代からワシとの修行の旅の際においしい料理を作ろうとしてきた。
しかるにここ数か月のドモンはたるんでおる。少年時代の輝きはどこに消えた?
ドモンが作った麺はカップラーメンばかりではないか。もちろんカップラーメンはおいしい。
しかしカップ麺に頼ってばかりでは
ガンダムファイトでワシには勝てん。
今回の料理対決でも負けたではないか。そう、ワシの作る麺料理『石破天驚麺』に!」
ウォン「石破天驚麺の隠し味はチョコレートです」
408通常の名無しさんの3倍2019/11/18(月) 19:52:36.69ID:vw4Mg4iz0
アムロ「石破天驚麺……。何というネーミング……」
東方不敗「ドモン、悔しかったらワシをこえてみせろ! もう一度料理対決だ!
ワシに今言えるのはここまでだな」
こうして東方不敗とウォンは兄弟家から去っていった。
後に残ったのは……。
ドモン「というわけだ。料理ならロランが得意だし、ぜひ俺に教えてくれ。
他の料理ならともかく麺料理は最近カップ麺ばかりなのは事実だし……」
アムロ「ドモン」
ロランに頭を下げるドモンにアムロはこう言い放った。
アムロ「確かにロランは料理が得意だが、
そういつもいつもたくさんのウチの兄弟達に料理の問題の際に頼まれては大変だ。
今回はロランに頼るのはなし!」
ドモン「えっ!?」
アムロ「ロランもいいな」
ロラン「はい、わかりました。アムロ兄さんがそう言うのなら」
ドモン「じゃあ俺は
どうすれば……」
レイン「ドモン……」
アムロ「残念だがロラン以外の人に頼ってくれ。幸いレインは日本料理できるし」
レイン「それはそうですけど……」
アムロ「いっぱいいるじゃないか。ウチの家族もそうだし、ドモンの仲間達も協力してくれるはずだ」
シーブック「ドモン兄さんのためなら協力しますよ」
ドモン「シーブック!?」
ドモン、レイン、シーブックは商店街に出かけた。
目的はそう、あの店だ。
409通常の名無しさんの3倍2019/11/18(月) 19:55:07.05ID:vw4Mg4iz0
カロッゾ「麺料理? 焼きそばパンあたりなら作るし、教えられるけど……。
ウチはパン料理の店だし」
3人はすぐにカロッゾに断られた。続いて。
ドモン「俺は……」
レイン「ドモン、元気を出して」
シーブック「そうそう」
コウ「他の人に聞くのは? 試作料理作るなら、人参料理以外なら食べられるよ!」
バニング「料理? みんなで何言ってるんだ?」
キース「パン屋の方のキースじゃないって」
ドモン「麺料理……」
レイン「ドモン、元気を出して!」
シーブック「そうそう」
コウ「他には例えばシャッフル同盟の人に料理を教わるとか……」
サイ=サイシー「アニキ達、ここでなにやってるの?」
レイン「あっ!」
ドモン「サイ=サイシー!」
ドモン達の前に中華料理の達人、サイ=サイシーとその恋人のセシルが現れた。
セシルはマーメイドガンダムのハンスの妹であり、
サイ=サイシーはもちろんドラゴンガンダムのガンダムファイターだ。
セシル「皆さん、お久しぶりです」
ドモン「実はかくかくしかじか……」
サイ=サイシー「料理対決!? それならオイラに頼ってくれよ。修行だ!」
ドモン達は修行のためにサイ=サイシーの厨房へ向かった。
サイ=サイシー「それで東方不敗との料理対決に何作ろうか」
ドモン「やはり麺料理だな。頼む、教えてくれ」
レイン「日本料理だとうどんやそば、夏ならそうめんやひやむぎ……」
このように会話しながら特訓して試作品を作っていると……、
今度はネオドイツのシュバルツ=ブルーダーが現れた。
シュバルツ「甘いぞ、ドモン!」
410通常の名無しさんの3倍2019/11/18(月) 19:57:53.55ID:vw4Mg4iz0
ドモン「シュバルツ=ブルーダー!」
シュバルツ「今、この時にも東方不敗マスターアジアが何をしているのか知っているか!?
アジア料理をマスターするため必死に努力しているんだぞ!」
シュバルツはドモン達を東方不敗やウォンの隠れ家に連れていくため
みんなにゲルマン忍法『壁ぬけの術』を教えた。
そして厨房にいる全員でこっそり東方不敗の様子を見に行った。
コウ「ゲルマン忍法の壁ぬけの術ってこんなに簡単に覚えられるものなんだ……」
レイン「私もネオドイツのクルーの時、覚えたわよ」
シーブック(今度の怪盗キンケドゥの仕事の時、ありがたく使わせてもらおう……)
サイ=サイシー「あっ、あれは東方不敗」
セシル「料理をしているようね」
台所では東方不敗が麺料理を作っていた。
ウォン「東方先生、まだ料理の練習をするのですか?」
東方不敗「当然。ふふ、ドモンは近日中に必ずワシに料理対決を挑んでくる。そういう男だ。
そして対決の時にワシがたるんでいたらどうしようもない。
ウォンこそワシに付き合わなくていいのだぞ」
ウォン「いえ、チョコレートが食べられますし……、何より東方先生の熱意に心を動かされました。
試食を続けましょう」
東方不敗「すまんな」
シュバルツ「以上だ」
ドモン達はまたこっそりとその場を離れるとサイ=サイシーの厨房に戻った。
レイン「東方不敗があんなことを考えていたなんて……」
ドモン「俺も負けてはいられない。サイ=サイシー、続けて特訓を頼む!」
サイ=サイシー「ドモンのアニキ、やる気がみなぎってる感じだ!」
シーブック「調理のアシスタントならまかせて。パン屋の仕事が役に立つかも!」
コウ「試作1号機……、じゃなかった試作料理を食べる係ならまかせて。
人参以外なら何でも食べられるよ!」
セシル「コウさん、あんなに一気に大量に料理食べられるんだ……」
シュバルツ「まだまだドモンの力になる者がいるぞ!」
ドモン「何?」
サリィ「ドモン、そしてみんな、私達も力を貸すわ」
ウーフェイ「サイ=サイシーの助けにもなるだろう」
メイラン「話は聞いた。みんなで東方不敗に料理を出そう。うまいと言わせよう」
みんな「オー!」
411通常の名無しさんの3倍2019/11/18(月) 20:01:07.92ID:vw4Mg4iz0
そして数日後、料理対決当日。
東方不敗「やはりドモン、再び料理対決を挑んできたか」
ウォン「今回の麺は? 料理が2つありますね」
ドモン「説明しよう。『石破ラブラブ天驚麺』と『石破天驚ゴッドフィンガー麺』だ」
東方不敗「ほうほう」
サリィ「平たくいうとドラゴンズの本場、名古屋名物きしめんと味噌煮込みうどんね」
東方不敗「それでは食べてみよう。ん……!?」
東方不敗はわりばしを使って麺を食べ比べると満足そうにうなずいた。
東方不敗「これはワシの負けだな」
ドモン「まだ自分の料理を俺に食べさせてもいないのに……」
東方不敗「食べさせなくともわかる。おいしさもあるが、まずこのメニュー」
サリィ「きしめんや味噌煮込みうどんだから勝ったのね!? 自分から負けを認めたのね!?」
東方不敗「違う」
サリィ「あらら……」
東方不敗「みんなで決めたメニューだから勝ったのだ。
議論して試作し、頑張ろうとしたドモンの少年時代の純粋な心が伝わってくる。
カップ麺をただ作るだけではない心が伝わってくる……」
ウォン「東方先生、それでは」
東方不敗「ワシの完敗だ。
さあ、ここにいる者全員でドモンやワシの麺を食べよう。ドモン、一緒に調理するぞ」
こうしてドモンや東方不敗はシーブックやコウ、サイ=サイシーやレインやウォン達に麺料理をふるまった。
シュバルツ「ゲルマン忍法! 『マスクぬけの術』!」
コウ「麺がマスクをすりぬけて口の中へ入っていった!?
でも仕方ない。こんなにおいしい料理だもの。
3つの料理ともまさに運命の麺、麺オブデスティニー!」
シーブック「コウ兄さん、どれだけ麺を食べるの……?」
link_anchor plugin error : 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
最終更新:2023年03月02日 11:09