662オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2020/05/06(水) 04:58:52.46ID:k6fKKoIm0
日登町中央区:
ELSとの戦場
シロー「総員、弾薬が続く限り撃ち続けろ! シャッフル同盟を援護するぞ!」
ハマーン「学校にいる避難民たちには、指一本たりとも触れさせん!」
カトック「後ろは振り返るな! 走れ!」
仲間たちの激励を受け、シャッフル同盟は進む!
待ち受けるのは三百機を超える、MFに擬態したELS軍団。
彼らはそこに迷わず飛び込んでいった!!
ドモン「ちいっ! なんて数だ!」
アレンビー「さすがにこの数相手にするのは骨が折れるね」
チボデー「へ、ならすっこんでな!」
ジョルジュ「まずは、私たちが道を切り開く!」
初めに動いたのは、チボデーのガンダムマックスリボルバーと
ジョルジュのガンダムヴェルサイユだった。
ジョルジュ「道を開けなさい! ローゼスタイフーーン!!」
ガンダムヴェルサイユの袖から射出されたローゼスビット。
その全方位攻撃が、周囲のELSを薙ぎ払っていく。
ジョルジュ「ドモン! あなたはELSの中枢へ!」
チボデー「雑兵は俺たちに任せな!」
ドモン「すまん、二人とも!」
バーニングガンダム、ダブルドラゴン、ボルトクラッシュ、スーパーノーベルガンダムはさらに進撃していく。
残された二機は、背中合わせでその姿を見送った。
ジョルジュ「さて、敵はELS。触れるだけで同化吸収される相手です」
チボデー「俺たちGFにとっちゃ天敵みたいな存在だな。なら、どうする?」
ジョルジュ「決まっています」
そこで二人は、ニヤリと笑った。
ジョルジュ「機体に傷一つつけず、全て破壊する! ローゼスサーベルビット!」
チボデー「同化吸収もできねえスピードで、全員ブチのめす! マックスリボルバー、減量モード!」
マックスリボルバーは全身の装甲をパージ。身軽になると音を超える速さでスウェイを繰り出す。
ガンダムヴェルサイユもまた、ローゼスビットからビームサーベルを展開した。
チボデー「喰らえぇぇ! 豪熱ッ! ニトロファイナルストレーーーートッッ!!」
ジョルジュ「ロウゼス! ファイナルエレガントっ!!」
663オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/05/06(水) 05:09:39.25ID:k6fKKoIm0
セカイ「スゲエ! あの二人、一瞬で百機近いELSを倒した!!」
レイン「でも前方からまた百機! 今度はランバーガンダムやネーデルガンダムみたいな重装甲のMFよ!」
サイ・サイシー「なら、次はオイラたちの出番だ!」
アルゴ「俺たちは、あの二人と違ってダメージを受けずに戦えるほど身軽ではない」
サイ・サイシー「そうだね! ならば……」
アルゴ「同化吸収もできないほどに、一撃で粉砕する!!」
バーニングガンダムの肩を蹴り、飛び跳ねたガンダムダブルドラゴンは空中で変形、巨大な龍の頭を形どった。
そしてガンダムボルトクラッシュは、肩と腕関節のボルトから電撃を放ち、巨大なハンマーを縦横に振り回す。
サイ・サイシー「真! 流星ッ! 胡蝶剣ンンン!!」
アルゴ「グラビトン……ハンマアアアアアーッッ!!」
圧倒的な攻撃をうけ、粉々になるELS。
その粉塵の中を、バーニングガンダムはひたすらに走る!
アレンビー「アタシはここでほかのELSを引き付ける! レイン、ドモンを任せたよ!」
レイン「ありがとう、アレンビー!」
サイ・サイシー「行け! アニキ!」
チボデー「東方不敗とシュバルツのためにも!」
ジョルジュ「必ずELSとの対話を成功させましょう!」
アルゴ「そうだ。そうでなければ新シャッフルとしての」
「「「「沽券に関わるっ!!」」」」
ドモン「その通りだッ!!」
仲間たちの声援を受け、遂にバーニングガンダムはELSの中枢にたどり着いた。
その中枢が擬態しているのはユグドラシル。神輿を思わせる、巨大な四角錐型のMAだ。
レイン「BHモードは既に起動しているわ。ドモン! 狙いはあのMAのコアよ!」
セカイ「想いを乗せた拳なら、きっとELSともわかりあえる!」
ドモン「わかったぁッ! 行くぞ! 流派、東方不敗が最終奥義!!」
雄叫びと共に、ドモンは石破天驚拳の構えを取った。
だがそこに!
ELS「∩(´∀`∩) ワッショーーーーーーーーーーーーーイ!!」
ドモン「なにっ!?」
地面に隠れていた、残り百機のELSが一斉にバーニングガンダムに襲い掛かる!
ドモン「ぐわーーーーーーーーーーーーッッ!!」
シロー「ドモン!!」
664オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/05/06(水) 05:18:53.15ID:k6fKKoIm0
突然の襲撃に不意を突かれたバーニングガンダムを、大量のELSが拘束した。
さらにユグドラシルからは樹木状のテンダービームが放たれ、バーニングガンダムの首を絞めつける!
ドモン「ぐううう、息がっ! ビームが首を絞めるなど……!」
セカイ「アニキ!」
レイン「まずいわ! 少しずつELSがバーニングガンダムに侵食を始めてる! このままじゃ……」
アレンビー「ドモーン!」
チボデー「ドモン!」
サイ・サイシー「ドモンのアニキ!」
ジョルジュ「ドモン!」
アルゴ「ドモン・カッシュ!」
ドモン「(身体が……身体が動かねえ!)」
圧倒的不利な状況の前に、ドモンの心が折れかける。
朦朧とする意識の中では、ほかの兄弟や仲間たちの声も耳に届かない。
ドモン「(ここまでか。俺はここまでの男なのか!? これじゃあ散っていった師匠やシュバルツに合わせる顔が……!)」
「……どうした、音をあげるのかドモン」
ドモン「(この声は……師匠!?)」
東方不敗「なぜ敵の前で膝を折っておる! そこまでか。貴様の力などそこまでのものに過ぎんのか! それでもキング・オブ・ハートかぁっ!」
ドモン「し、師匠……」
シュバルツ「お前は確かによくここまで這い上がってきた。だが、まだ無理が足りん!!」
ドモン「シュバルツまで……!」
シュバルツ「日登町の未来を賭けた戦いに勝利するには、さらに人の何十倍もの傷をうけ痛みを感じ、立ち上がっていくしかない!!」
東方不敗「足をふんばり、腰を入れんかぁっ! この馬鹿弟子めぇぇっ!!」
シュバルツ「立て! 立つのだドモン!」
ドモン「お、俺は……俺は……うおおおおおおお!」
幻の中の二人の声に導かれ、バーニングガンダムは再び立ち上がった。
そして無理やりテンダービームの拘束を引きちぎる!
レイン「ドモン!」
セカイ「師匠!」
ドモン「ハア、ハア、戻ってきたぞ、ELS!」
ELS「(゚ω゚ノ)ノ」
665オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/05/06(水) 05:24:47.20ID:k6fKKoIm0>>669
その不屈の闘志に驚いたのか、ユグドラシルはさらにテンダービームを乱射する。
サンダース「まずい! テンダービームがこっちまで……!」
アーミア「きゃあああああ!」
シロー「くそっ! 刹那、俺たちのMSを盾にするぞ! 最悪、自爆してでも……」
ティエリア「それには及ばない!」
スメラギ「ロックオン、ティエリア、頼んだわ!」
ニール「おう! 合わせろ、ライル!」
ライル「OKだ、兄さん!」
ロックオン「狙い「乱れ撃つぜええええ!!」」
突如、上空から現れた戦艦と三機のガンダム。そこから放たれた高出力のビームが、テンダービームを対消滅させた。
シロー「あれは! ソレスタルビーイング!」
刹那「間に合ってくれたか!」
ティエリア「今だ! この隙に対話を!」
ニール「美味しいところは譲ってやるからよ」
ライル「しっかり決めてくれよ、キングオブハート!」
ドモン「応ッ!」
完全復活を遂げたバーニングガンダムは、燃え盛る炎で周囲のELSを薙ぎ払った。
そして全身を太陽のような山吹色に輝かせると、ユグドラシルに向けて最後の攻撃を試みる。
ドモン「これで最後だ! レイン! セカイ! お前たちも俺に力を貸してくれ!」
レイン「ええ!」
セカイ「あの技をやるんだな!」
ドモンの呼びかけに答え、レインとセカイはドモンの拳に手を重ねた。
ドモン「俺のこの手が真っ赤に燃える!」
レイン「勝利を掴めと!」
セカイ「轟き叫ぶ!」
ドモン「行くぞELS! 石破! 天驚ォ……」
ドモン・レイン・セカイ「「「バァァァニングッ! フィンガァァァッッ!!」」」
ELS「( ?・ω・ )!!?」
バーニングガンダムから放たれた膨大なエネルギーは、
空中で燃える掌となり、ユグドラシルを握りつぶす!!
ドモン「わかるかELS? 拳を通じて、俺の想いが、伝えたいことが」
ELS「( ?・ω・ )!!!!」
ドモン「そうだ! これが、これこそが……本当の祭りだあああああああああああ!」
ELS「(`・ω・´)!!!!」
666オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/05/06(水) 05:27:39.52ID:k6fKKoIm0
カレン「これは……」
ヴィダール「戦場にいる、全てのELSの動きが止まった……」
シロー「やった……のか? ELSとの対話は、成功したのか?」
刹那「ああ、そうだ。ドモン兄さんがやってくれた。あれを見ろ!」
刹那が指差したのは、握りつぶされたユグドラシルだった。
ユグドラシルは混乱したようにうねった後、やがて大きな球に再変形した。
そしてそのまま空高く浮かび上がると、次の瞬間、空中で爆発する!
ELS「(`・ω・´)ターーマーーヤーー!!」
チボデー「こいつぁ……」
ジョルジュ「花火、ですね」
アレンビー「きれい……」
アーミア「ELSの心を感じます。今ELSは、ドモンさんの拳を通じて『祭り』を理解しました」
刹那「かつてELSが俺との対話を通じて花になったように」
シロー「この花火は、ドモンとの和解の象徴ってことか」
その後もELSたちは次々と花火に転じて夜空に打ちあがっていく。
その光景を、ドモン達はバーニングガンダムのコクピットから見上げていた。
レイン「本当にきれい……これがドモンの拳を通じてELSが理解したお祭りなのね」
セカイ「ついにやったね、さすがアニキ!」
ドモン「いや、俺の力なんて大したことはない。あいつらと和解できたのはみんなのおかげだ」
レイン「みんな?」
ドモン「そうだ。レイン、セカイ、シャッフル同盟、アレンビー、シロー兄さんや刹那たち。それに……師匠とシュバルツ」
そこでドモンは目を閉じ、目頭を抑えた。
ドモン「あのユグドラシルに拘束され、もうダメだと思った時、俺は心の中で師匠とシュバルツの声を聞いた。きっと、情けない俺を叱咤するために、天国から呼びかけてくれたんだ」
レイン「え?」
ドモン「見てますか、師匠、シュバルツ。あの花火が。あなた方のおかげで、ELSと和解できました。どうぞ、安らかにお眠りください……」
セカイ「へ? 東方不敗の大師匠とシュバルツさんの声なら、俺も聞いたけど」
ドモン「……は?」
レイン「え、ええとねドモン。チョット誤解があるようなんだけど。あそこを見てくれるかしら」
言われてドモンはレインの指す先を見る。そこには
シュバルツ「フハハハハハ! よくぞELSと対話したな、ドモン!!」
東方不敗「善ぅし! それでこそ真のキングオブハートよ!」
倒壊したビルの上、仁王立ちで腕組みする二人の姿が!
667オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/05/06(水) 05:32:41.88ID:k6fKKoIm0
ドモン「し、師匠、シュバルツ!? な、なんで……ELSに同化されて死んだはずじゃ……」
東方不敗「ワシが死んだだと!? バカめ、ワシは確かにここにこうしておるわ!!」
ドモン「さ、さすがに理解できません!!」
東方不敗「まぬけめ! 理解できんのは貴様の貧弱な知識の中で答えを求むるからよ! よいか! そもそも貴様に理解できるものなど……」
シュバルツ「あのとき、ELSに吸収されたマスターガンダムにマスターアジアは乗っていない! 遠隔操縦だったのだ!」
ドモン「え、遠隔操縦……!?」
東方不敗「ええい、バラすでないわシュバルツ!」
シュバルツ「そして私のこの身体はDG細胞によって作られたクローン! こんなこともあろうかと、あらかじめ複製を作っておいたのだ!!」
ドモン「そ、そうだったのか……! い、いや! どうしてすぐに教えてくれなかったのですか! 生きていると!?」
シュバルツ「それはドモン、我らの死を乗り越えておまえがさらに成長するため……」
東方不敗「そして! 死んだことにして身を隠し! この事件の黒幕たるフル・フロンタルの野望を探るためよ!!」
ドモン「フ、フル・フロンタルの野望……?」
そこへ、フリフリの衣裳とミニスカを身に着けた、妙齢の女性がやってくる。
タリア「そう、今までお二人には私とともに調査に協力してもらっていたの」
ドモン「あんたは……?」
タリア「私はタリア・グラディス。ギルバート・デュランダルの秘書にして6人目の魔法少女よ」
赤い彗星のひと「そこにいるお二人と彼女、そしてわたしはこの事件の初めから協力して、フロンタルの動向を調べていたのだ」
シュバルツ「うむ、デュランダルの呼びかけに答えてな」
刹那「
偽シャア軍団のギルバート・デュランダル……ずっと怪しい動きを見せていたが、彼は俺たちの味方だったのか」
シロー「それで、ここに来たということは何かわかったんですか? フロンタルの目的について」
タリア「それは……」
タリアが答えようとした、その時だった。
アーミア「うっ……うあああああああ!」
ソーマ「どうした! アーミア!?」
アーミア「え、ELSが苦しんでる……!」
マリーダ「なにっ!?」
ELS「l(-ω-;)llク、クルシイ……」
刹那「どうした! ELS」
ELS「(´・ω・`;)ナニカガボクラヲ……ノットロウトシテル」
刹那「ELSを乗っ取るだと!?」
赤い彗星のひと「いかん! 各魔法少女はもう一度結界を張れ! 下からくるぞ!!」
マリア「来る? なにがですか?」
東方不敗「しまった……もう目覚めおったか……!」
レイン「これは……」
ドモン「デ、
デビルガンダム!!?」
ドモンが見上げた先には、地面から生え、ELSを次々と捕食する巨大なデビルガンダムヘッドの姿があった。
再び混乱する戦場。そこへ、学校から緊急通信が入る。
668オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/05/06(水) 05:39:52.91ID:k6fKKoIm0
マイ(通信)『聞こえますかシロー兄さん! すぐにこっちに戻ってきてください!』
シロー「わかっている! 西区のデビルガンダムが目覚めたんだな!? こっちもガンダムヘッドを確認……」
アルレット『それどころじゃないわ! 最悪の事態よ。日登町は……既に5分の4がDG細胞に汚染されてる!』
シロー「なんだって!?」
フル・フロンタル「……気づくのが少し遅かったようだな、ガンダム兄弟」
誰もいない、どこか暗い部屋。
事件の黒幕たる男フル・フロンタルは満足げに笑みを浮かべた。
その視線の先にあるモニターには、上空から撮影した現在の日登町が映っている。
フル・フロンタル「私の計画……これが最終段階だ」
そこには、中央区を除くすべての区がDG細胞に侵され、巨大なデビルガンダムへと変貌を遂げた、デビル日登町の姿があった。
ストーカー「みなさんおまちかねーっ! 遂にELSと和解を果たしたドモン一行。
しかし余韻にひたる暇もなく、最大の脅威、デビルガンダムが目を覚ますのです!
圧倒的な物量の前に絶体絶命のガンダム兄弟!
逆転の切り札として現れたのは、あの命知らずな男たちではありませんかぁっ!
次回、オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟 VSデビルガンダム編
『デビル日登町始動!
進め! ヨーツンヘイム社!』にぃー! レディィィ…ゴー!」
エレドア「だからアンタは誰なんだよオッサン!!」
ミケル「ツッコミ入れてる場合じゃないですよ! 僕らも早く避難しないと!!」
669オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/05/06(水) 06:32:54.82ID:k6fKKoIm0
665 一部訂正
※該当箇所修正済み
× 突如、上空から現れた戦艦と二機のガンダム。そこから放たれた高出力のビームが、テンダービームを対消滅させた。
○ 突如、上空から現れた戦艦と三機のガンダム。そこから放たれた高出力のビームが、テンダービームを対消滅させた。
アレルヤ「ちなみに、三機っていうのはティエリアとロックオン兄弟のガンダムのことで、僕はその間、格納庫で『トランザム』って言ってたよ……
せっかくの長編なのにこんな役割だなんて、僕は憂鬱だよハレルヤ……」
ハレルヤ「それがこのスレにおけるお前の立ち位置なんだよォアレルヤアァァ!!」
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最終更新:2023年03月29日 09:51