736ララァさん襲来!?2020/06/05(金) 20:04:59.73ID:imKmWrLX0
ナナイ「社長、次のCMについてですが」
シャア「ああ、確かロラン君に似た女の子が子役デビューしたな。彼女を中心に……」
ナナイ「……」
シャア「……冗談だよ。そうだな、環境性能と操縦性の両立を前面に押し出したい。だから……」
ナナイ「冗談なら今プリンターに出ている件の子役の画像はミスプリントだと」
シャア「いや、これはだな、家族というキーワードに重要な意味が

 ジューッ

ナナイ「どこからかビーム兵器!?プリント用紙が燃えた!」
シャア「テロか!?ハサウェイにしては規模が小さいが!?」
???「まったく……こんなことをしているからうちの大佐も良くならないんですよ……」
シャア「き、君は……!?」

 それから数日後
ロラン「最近、シャアさん来なくなりましたね」
アムロ「平和になった証拠さ」
マイ「しかし、公の場にも顔を出していません」
アムロ「何かあったんだろ、気にする事じゃあないさ」
シャア「アムロ、助けてくれ!!」ガチャ
アムロ「チッ、せっかく穏やかな日々が過ごせると思ったのに」
ロラン「噂をすればなんとやら、ですね」
シャア「理由は後で話す!私を匿ってナナイ達にも伏せておいてくれないか!?」
アムロ「どうしたんだ、いつもと違うぜ。まあ、もう遅いようだが」
ナナイ「やはりここに逃げ込みましたか」
アムロ「やあ、ナナ……イと……」
???「なんで一番ややこしくなる場所に逃げるんですか……」
アムロ「君は……ララァ!?」
ララァ?「だから嫌だったのに……」


ロラン「はい、お茶をどうぞ」
ララァ?「ありがとうございます」
カミーユ「この子が兄さんや大尉が良く話していたララァ・スンさん……?」
刹那「実にガンダムだ
セレーネ「でも、なんか違うのよねえ」
アルレット「そうそう。私の知ってるララァとニュータイプ的にも同じなんだけど、別の人生送ってたような違和感あるわよね」
アムロ「ううん……何か異質な邪気があるような無いような……」
ララァ?「さすが言いたい放題言ってくれますね……確かに。私はララァ・スンであってこちらのララァ・スンではありません」
アムロ「という事はやはり別の町のララァか」
ララァさん「そう、大和田町のララァさんです!」
ウッソ・キラ「「ナ・ナンダッテー!?(AA略」」

737ララァさん襲来!?2020/06/05(金) 20:05:40.01ID:imKmWrLX0
アムロ「しかし、大和田町のララァさんがなんでこっちでシャアを追いかけまわしているんだ?」
ララァさん「実は私の町の大佐は時々とても格好良いのですがそれ以外はどうしようもないダメ男でして……」
アムロ「そうか、やっぱり基本は変わらないんだな」
セレーネ「ちなみに向こうのアムロは?」
ララァさん「エロガキです」
セレーネ「やっぱり基本は変わらないのね」
アムロ「くっ……」
ララァさん「そんなこんなでいつも自然に格好良くて時々ユーモアを見せてくれる大佐になってくれないかと色々調べていたら驚愕の事実を見つけたのです」
カミーユ「驚愕の事実?」
ララァさん「そう、なんと大和田町と日登町シャア・アズナブルの真人間度はリンクしているのです!」

ウッソ・キラ「「ナ・ナンダッテー!?(AA略」」
アムロ「って事は……こいつが真面目になれば向こうも真面目になるって事か」
ララァさん「はい、恐らく」
ナナイ「ですのですぐやりましょう!」
シャア「ちょっと待て!いくらリンクしているからと言って有無を言わさず箒で叩かれバケツで水を掛けられエメリウム光線を撃たれるだけの修正方法があってたまるか!」
ララァさん「だったら他にどんな教育が……はっ!?」
 ララァさんの妄想の中のアムロさん「女の子にミンチにされる……こんなに嬉しい事はない」
ララァさん「もしかして逆効果……!?」
アムロ「何を受信した!?姉さん、カミーユ!笑うな!!」
シャア「ララァ君、私は君の言う相関に意味を見出せない。それに私より先に、君の町のシャア・アズナブルを教育する方が直接の効果が期待できるのではないか?」
ララァさん「それが出来たらとっくにやってるからここに来たんでしょう!?」
シャア「なら、尚更君と彼自身を変えた方が良いという事だ。
    私は完全な人間ではないが、それなりの事はやってきた。私自身で修正出来る部分は自分なりに修正してきたつもりだ」
ララァさん「でもロリコンの変態ですよね」
アムロ「ま、まあ。シャアは欠点だらけだけど頑張ってる方だと思うぜ。
    どうだろう、ここはシャアの現状を見て判断してみるってのはどうだろうか」
ララァさん「評判を?」
アムロ「そう。もし改善の余地が大きくあったら、そいつを修正すれば向こうのシャアにも影響があるかもしれない。
    だけど必要が無ければ、それは君の町内での問題だろう?」
ララァさん「まあ、確かにそうですが」
アムロ「じゃあ、決まりだな。誰でも話を聞きたい人を言ってくれ。案内するよ」
シャア「(アムロ、恩に着る)」
アムロ「(俺も修正する、ってなったら敵わないからな)」

738ララァさん襲来!?2020/06/05(金) 20:06:21.97ID:imKmWrLX0
ララァさん「シャアの評価が低そうな人物……」
シャア「やはりそう考えるか……」
ララァさん「カミーユ!」
カミーユ「そうですね……ロリコンのマザコンでバカな要修正男ですよ」
ララァさん「その言葉……MPにバルカンを撃ちそうな笑顔……私が欲しかった反応です」
カミーユ「だけど、成し遂げたいと思った事に本気になって、どんな無理でも本当に成し遂げようとしてしまう、純粋で凄い人ですよ。尊敬できる数少ない大人だな」
ララァさん「あれー?なんか違うなー?悪口はもっとバーッて動くのに……」
アムロ「カミーユはシャアのエゥーゴ社幹部時代を一番近くで見ているからな。そりゃ尊敬するよ」
セレーネ「というよりこの家でシャアの評価が本当に低い人間っていないんじゃないかしら?」
アルレット「私とアムロの教育のお陰ね」
アムロ「お前は弟たちに教える程家にいなかっただろ」
アルレット「アレー?ソウダッタカシラー?」
シャア「さすがはガンダム家、私の事を正確に評論してくれる。
    さて、ここでは君の望む回答は得られないわけだが……」
ララァさん「なら街に出て探すだけだわ。
    でもお腹が空いたし、その前に最高級のコース料理が食べたいわ。
    もちろん、あなたのおごりでね」
シャア「随分とずけずけ言ってくれる。だが、それで気分を良くして帰ってくれるなら安いものだ。
    ナナイ、店に連絡を」
アムロ「やったぜ!お前たち、最高級の料理が食べ放題だってさ!」
シャア「ええい、全員とは言ってないぞ!」

 そして……
シャア「如何だったかな?気に入ってくれそうな店を選んだつもりだが」
ララァさん「くっ……食事マナーでボロを出させる作戦だったのに……
      謀ったな、シャア!!」ゲプッ
シャア「言い出したのは君の方だろう。これでも道化を演じる機会は多いのでな。
    結果的に、私にとっては完璧な作戦になったというわけだ」
アムロ「まあ、これでも大企業の社長だからな」
シャア「ええい、来るなと言っただろうに」
アル「美味しかったね」
シュウト「うん、すごく美味しかった」
アムロ「アルやシュウトは良いって言っても、さすがに2人だけはまずいだろう?」
セレーネ「そうそう。保護者は必要だわ」
シャア「特にセレーネ!何を追加注文したらこんな値段になるんだ!?」
セレーネ「あら、これでもワインの値段は抑えたのよ?」
シャア「そもそもワインなど頼むな!!」

739ララァさん襲来!?2020/06/05(金) 20:07:42.95ID:imKmWrLX0
ララァさん「まずいわ……ご飯は美味しかったけど……このままでは負けてしまう」
シャア「そろそろ負けを認めるべきなのではないか?今帰れば、傷も浅い」
ララァさん「私は絶対に諦めません!こうなれば学校で聞き込み開始です!
      あそこなら皆ただのロリコンとしか認識してないはず!」
ハマーン「ほう、ララァ・スンの形をした俗物が何の用だ?」
ララァさん「す、すごいプレッシャーが……!?」
ハマーン「残念ながらシャアは学校に対してよくやってくれるよ。
     ザクも納入してくれるし、社会見学もだ。
     それとも、私の可愛い生徒たちを偏見の塊に仕立てようというのなら、その前に貴様に特別授業をやってやらんでもないが」
ララァさん「あわわわわ……」

ララァさん「よくもかわいいハマーンちゃんをこうも育ててくれた!
      プレッシャーの塊の人間を育てて、何とするか!?」
シャア「私が育てた記憶は無い!
ララァさん「しかし学校がダメとなると……そろそろ打つ手が……」
シャア「ここで終わりにした方が良いのではないか?」
ララァさん「ご飯の間にナナイが取ってきてくれたアンケートも『ロリコンでロラコンだけどネオジオンの総帥やってる凄い人』ばっかだし……」
シャア「いないと思ったらそんな事をしていたのか」
ララァさん「こうなったらグレミーにするか……いや、それでは信頼性が……」
アムロ「ま、そういう事だな」
ララァさん「アムロ!?」
アムロ「シャアは立派にやっているよ。それは実績を見れば明らかだし、シャア自身の魅力や能力があってなんだぜ。
    もちろん直してほしい所は幾つもあるけど、それは誰だって同じだろう?」
シャア「こうも私を評論してくれるとは、さすが私のライバルだ」
アムロ「うるさい!」
ララァさん「……」
アムロ「君は向こうのシャアの魅力に気付いているんだろう?
    なら、まずはシャアの魅力を認めて、欠点も一緒に一歩ずつ直していけば良いと思うぜ」
ララァさん「……そうですね、分かりました。今回は負けを認めますよ。
      でも勘違いしないでくださいね!もしダメな噂が流れてきて私の大佐もダメになるようなら、また来ますからね!!」
シャア「そのような日は二度と来ないと思うがな」

アムロ「……帰ったな」
シャア「ああ、帰った」
アムロ「良かったのか?ララァだぜ?」
シャア「構わん。私の知っているララァとは違う、他人だ」
アムロ「そうだな、俺もそう思うよ」


 ……

 数日後……
シャア「アムロ!助けてくれ!!」
アムロ「またか!?しかもまた大和田町のララァさんじゃないか!!今度は一体何なんだ!?」
ララァさん「実は大変な事実を知ってしまったのです!これを見てください!!」
アムロ「なになに……日登町と大和田町のシャアの人間性の相関関係……
    逆相関の関係にあるだと!?」
ララァさん「そう、つまり大佐を完璧にするにはここのシャアをダメ人間にするのが一番早いんです!!」
シャア「くっ……そんな理由で堕落するわけにはいかんのだ!!」
ララァさん「待てー!!ダメ人間になりなさーい!!!」
 おわり


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最終更新:2023年04月07日 10:35