539助けに来たよ。ミオリネさん。1/52023/01/08(日) 23:32:29.66ID:IQulu4m50
ガンダム家格納庫の隅にてひっそりと行われている密会。
そこには、
ミオリネ・レンブランによって突如呼び出されたベルリ・ゼナムの姿があった。
ガンダム家三女であり、ミオリネの花婿でもあるスレッタ・マーキュリーと同年代である彼に相談があるという。
ミオリネ「今回あなたに来て貰ったのは、他でもないスレッタの事についてよ。同い年で、スレッタの事をよく知っていそうだし。」
ベルリ「スレッタの事はいいけど、なんで僕なんです?同年代なら他にもロランとかシーブックとかいるでしょう?」
ミオリネ「一度に大人数を集めて目立ちたくなかったのよ。他にも理由はあるけど…」
ベルリ「相談には乗りますけど、この状況を見られたらスレッタがなんて言うか…」
ミオリネ「スレッタはアスティカシアにある菜園の世話をする時間だから、絶対にここには
来ないわ。安心して。」
ベルリ「それで、スレッタについての相談って?」
ミオリネ「あの子、最近おかしいのよ。」
ミオリネ「こう、花嫁として大切にされてるのはわかるのよ?でもそれが過剰というか、過激になってきて。」
ベルリ「…」
ベルリ「…お幸せに。それじゃあ僕はこれで…」
ミオリネ「ちょっと!まだ話の途中よ!」
ベルリ「なんなんです!?僕は相談があるって聞いてここにいるのに、これじゃ惚気で砂糖漬けでしょ!?」
ミオリネ「ここからが重要なのよ!」
540助けに来たよ。ミオリネさん。2/52023/01/08(日) 23:33:41.60ID:IQulu4m50
ミオリネ「…ある日、アスティカシアの生徒に私が絡まれたのよ。まあ、珍しい事じゃないしその時は気にも留めなかったわ。」
ベルリ「ああ…アス高はエリート高だけど結構殺伐としてるって噂聞いたことがあるかも…」
ミオリネ「否定できないわね…それでその生徒たちは適当にあしらったんだけど、その後メールでちょっと愚痴ったのよ。スレッタに。」
ベルリ「何も問題無いように聞こえますけど。」
ミオリネ「翌日その子たちは学園で
ミンチになって発見されたわ。」
ベルリ「え?」
ミオリネ「別の日、私をホルダーの良いようにされてるトロフィーだとからかった生徒はその日の午後に教室で
ミンチになってたわ。」
ベルリ「えっ」
ミオリネ「さらに別の日、私にぶつかってきて謝りもせず悪態ついてきた生徒は当日の実習後に格納庫で
ミンチになって見つかったわ。」
ベルリ「そ、それとスレッタになんの関係が…」
ミオリネ「すべての現場では高速で飛来したガンビットと思わしき何かが目撃されてるわ。」
ミオリネ「ちなみに最初の一件以外はスレッタに報告すらしてないから。」
ベルリ「」
ベルリ「い、いやあ考えすぎでしょ?あのスレッタが?」
ミオリネ「アスティカシアで攻撃用ガンビットを精密に操れるパイロットなんて一人しかいないでしょ。」
ミオリネ「学校でも噂になりつつあるわ。信じたくないけれど。」
ベルリ「…」
ミオリネ「そういう訳よ。本題だけど、この問題に対処すべくアドバイスは?」
ベルリ「えぇええっ!?僕は無理でしょ!そもそも本人に確認してくださいよ!」
ミオリネ「怖いのよ。」
ベルリ「怖い!?」
ミオリネ「
ミンチ事件を知ってから変な夢を見たの。私と親父が這う這うの体で、何故か銃を向けられて殺されそうになるの。要するに悪夢よ。」
ミオリネ「でも私と親父は助かった。あの子が…エアリアルがその銃を持った人をたたき潰したからよ。」
ミオリネ「血だまりの中に降りてきたスレッタが笑顔でこっちに歩いてくるのよ。そして言うの。」
541助けに来たよ。ミオリネさん。3/52023/01/08(日) 23:34:46.67ID:IQulu4m50
スレッタ『助けに来たよ。ミオリネさん。』
ベルリ「…」
ミオリネ「あの子に『やめて』って言ったら、私、どうなるの?」
ミオリネ「あの子を傷つけるような事を言ったら…スレッタに失望されるような事があったら…私は…」
ベルリ「らしくないでしょ、ミオリネさんは!」
ミオリネ「でも…」
ベルリ「…そんなのまやかしでしょ!夢の中の出来事でしょう?」
ベルリ「それに、まだ
ミンチ事件の犯人がガンビットだとはわかっていない!」
ベルリ「ファンネルにファング…バグにビットにいろいろある!」
ベルリ「あなたの信じた花婿を…あなたがスレッタを信じてあげなくちゃダメでしょ!」
ミオリネ「…!」
ベルリ「スレッタがあらぬ噂に苦しんで、それでもあなたがいるから学校に残って菜園の世話をやっているのに!」
ベルリ「あなたがその体たらくでどうするんです!?」
ベルリ「一応寮暮らしなのに、夕飯時に我が家の食卓にやってきて二人でイチャイチャしながら食事をするような事をしておいてぇっ!」
ミオリネ「いやそれは関係ないでしょ。」
ミオリネ「でも、まぁ。これで少しはスッキリしたわ。目が覚めた。」
ミオリネ「あんたの言う通りよ。私らしくなかった。」
ミオリネ「正面から問いただして、スレッタの無実を確認する。…無実じゃなかったとしても、きっちりやめさせるわ。」
ミオリネ「そんなことで私は喜ばない。私はあんたにそんなことしてほしくない…ってね。」
ベルリ「ミオリネさん…!」
ミオリネ「ねぇ、そのミオリネ『さん』ってやめない?私、一応スレッタの花嫁なのよ。」
ミオリネ「
ガンダム家の家族なんだから。その堅苦しい口調もやめましょう。同年代なんだし。呼び捨てでいいわよ。ベルリ義兄さん。」
ベルリ「そっか、それじゃあミオリネもその取ってつけた『義兄さん』呼びはやめて呼び捨てしなさいよ!」
ミオリネ「…そうね。でも兄弟がいるって新鮮なのよ。アムロさんはかしこまらなくていいって言うけど、義兄さん義姉さん呼びも結構面白いわ。」
ミオリネ「まあ、ベルリはベルリでいいわね。六つ子?七つ子?みたいなものだし。遠慮は要らないってことよね。」
ベルリ「いつもの調子が戻ったみたいで、ほっとしたよ。早くスレッタの所へ行ったらどう?」
ミオリネ「そうね。そろそろ菜園の世話もいい頃合いだし…学校に戻るわ。ありがとう、ベルリ。」
ベルリ「まあ、僕も頼られて、家族という事を実感できた満足感はある!これからもよろしく、ミオリネ!」
ベルリ「…そういえば、僕に相談したもう一つの理由って?」
ミオリネ「それならもう問題ないから。気にしないでちょうだ\ピロリン/…?メールね。スレッタからだわ。ふふっ。」
542助けに来たよ。ミオリネさん。4/52023/01/08(日) 23:36:12.60ID:IQulu4m50
From: スレッタ・マーキュリー
件名: お世話完了です!
ミオリネさん。本日のメール2件目です!
菜園のお世話は無事に終わりました。今日もみんな元気に育っています。
トマトはもうすぐ収穫できそうなので、今度地球寮のみんなや家族に振舞いたいです!
でもうちの家族は食いしん坊が多いので、足りないかもしれませんね…次はもっと沢山実ると嬉しいです。
そのためにも、菜園のお世話をもっともっと頑張ります!
今日は肥料をあげている途中に、ミオリネさんの菜園を悪く言うひどい人がいました。
でも安心してくださいね!その人は言ってもきかないので、反省してもらいました。
これでしばらくは大丈夫だと思います。エアリアルとみんなも張り切って頑張ってくれたので、あとで褒めてあげてくださいね。(私も褒めてほしいです!)
ところで、お世話の最中にミオリネさんが恋しくなってしまいました。
あまりに恋しくなっちゃったので、みんなにミオリネさんの様子を聞いてみたんです。私の(私たちの!)お家にいたんですね。
ベルリとお話してたんですね。格納庫のすみっこで、二人きりで。
なんのお話ししていたか、私、気になります。
今、みんなと向かってます。待っててくださいね。
543助けに来たよ。ミオリネさん。5/52023/01/08(日) 23:37:52.21ID:IQulu4m50>>569
ミオリネ「……」
ベルリ「…?顔がひきつってますけど…どうしたんです?」
ミオリネ「Gセルフ出して。」
ベルリ「はい?」
ミオリネ「急いで!私をつれてここから逃げるの!」
ベルリ「えぇぇぇぇ!?」
ミオリネ「パーフェクトパックで!それが一番強いやつでしょ!はやくして!」
ベルリ「いや状況が呑み込めな\ピロリン/…え?スレッタからメール?」
件名:勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず
本文なし
ベルリ「」
ミオリネ「これでわかったでしょ!?急いでよ!」
ベルリ「
ミオリネ・レンブランんんんん!?」
ミオリネ「これが『もう一つの理由』よ!」
おしまい
本編はいろいろあったけど…これでギャグっぽくなったはず!
544通常の名無しさんの3倍2023/01/08(日) 23:47:18.72ID:4YUjpw4i0
おつです
パーフェクトパック装備のGセルフVSエアリアル改修型・・・
世紀の一戦開幕か!?
ガロード「さあさあ、この大勝負どっちに賭ける!?」
ジュドー「オッズは5.0:5.0、どっちが勝ってもおかしくないよ!」
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最終更新:2023年05月24日 11:38