660株式会社ガンダム踊ってみた2023/02/14(火) 00:56:49.71ID:LYA8GLQy0
スレッタ「『株式会社ガンダム踊ってみたグランプリ』ですか?」
ミオリネ「そ。まえウチの会社のPV撮ったでしょ?アンタとエアリアルで」
スレッタ「あ、はい。大変でした」
ニカ「あの動画が結構バズってね。今ネットミームみたいになってるんですって」
スレッタ「へえええ~そうなんですか!」
リリッケ「これもスレッタ先輩ががんばったおかげですね」
スレッタ「え、えへへへへへ(照れ)」
ヌーノ「(まあどっちかっていえば、『この会社のPVクオリティ低すぎwwwww』ってイジる方で話題になったんだけどな)」
オジェロ「(いや、クオリティ低いって言われてもな。学校生活と両立しながらよく頑張ったよ俺たち)」
ミオリネ「せっかくバズったんだもの。このチャンスを逃す手はないわ」
チュチュ「で、それで開催したのが一般公募の踊ってみたグランプリってワケか」
ミオリネ「ただの公募じゃないわよ。ちゃんと優勝作品はゴールデンタイムの地上波でCMとして流すって特典つきなんだからね」
アリヤ「それはまた随分はりきったねえ~」
ニカ「ミオリネもそれだけ気合が入ってるってことだよ」
ミオリネ「当たり前でしょ。今の世の中、なんだかんだバズったもの勝ちなんだから。さ、それじゃ早速審査を始めましょうか審査員長」
スレッタ「え、し、審査員長て、わ、わたしですか!?」
リリッケ「なんせ踊ってみた動画の本人ですからね。適任だと思いますよ」
スレッタ「わ、わたしが審査員長…が、がんばります!!」
ミオリネ「はいはい、期待してるわよ。じゃあマルタン、動画の用意をして」
アリヤ「ちなみに、どれくらい応募があったんだい?」
マルタン「募集総数は…ええと、全部で6本だね」
ミオリネ「ろ…!?」
チュチュ「うわ少なっ!」
ミオリネ「ちょっとどういうこと!?6本って少なすぎるでしょ!?」
マルタン「ぼ、僕に言われても困るよ!」
ミオリネ「あんたたち!ちゃんと幼稚園や小学校に営業かけたんでしょうね!?」
ヌーノ「まあそりゃあ一応」
オジェロ「こっちだって学校があるんだぜ?準備期間自体少なかったし、多くを求められても困るって」
ミオリネ「またアンタらは言い訳ばっかり…!」
リリッケ「まあまあ、ここはゼロ件じゃなくて良かったと思いましょうよ」
ティル「どうせ優勝は1本だけ。それがこの中から決まれば問題ない」
ニカ「そうね。文句を言うのはまずは応募作品を見てからでもいいんじゃない?」
ミオリネ「…わかったわよ。どっちみち、CMまで時間もないものね。ならさっさと優勝作品決めるわよ」

661株式会社ガンダム踊ってみた2023/02/14(火) 00:57:23.57ID:LYA8GLQy0
スレッタ「そ、それじゃあマルタンさん! 1本目お願いします!」
マルタン「了解。ええと1本目は、日登町在住、刹那・F・セイエイさんの踊ってみたです」
スレッタ「え? 刹那の?」
チュチュ「なんだ知り合いか?」
スレッタ「あ、はい、兄弟なんです」
ヌーノ「へ~そんな偶然もあるもんなんだな」
ミオリネ「アンタたちお喋りはやめなさい。はじまるわよ」

刹那『ガ~ン~ダム! ガ~ン~ダム! おれ~が、ガンダム~!
   ガ~ン~ダム! ガ~ン~ダム! 紛争を止める~!
   俺が、俺たちが、ガンダムだ!!』

スレッタ「わ~!パチパチパチ(拍手)」
ミオリネ「う~ん……!」
ニカ「これは…ねえ」
スレッタ「え、え?ど、どうしました皆さん難しい顔して?今の凄くよくありませんでいたか?」
アリヤ「まあ確かに熱意は感じるねえ」
リリッケ「踊りも歌もがんばってましたし」
ヌーノ「ただ替え歌なんだよなあ」
ミオリネ「はい、つまり失格ってことね」
スレッタ「え~~~~!?」
ミオリネ「え~!じゃないわよ!いい?CMはあくまで『株式会社ガンダムのCM』なの!こんな歌詞じゃウチの宣伝にならないでしょ!」
オジェロ「確かにこんなのがお茶の間に流れてもみんなポカーンだよな」
スレッタ「ううっ!せっかく刹那がこんなに頑張ったのに」
ミオリネ「ビジネスに私情を挟んでんじゃないわよ。はい、じゃあ次!」
マルタン「ま、まあ元気を出しなよスレッタ。2本目は日登町在住、グラハム・エーカーさんの踊ってみたです」

グラハム『ガ~ン~ダム! ガ~ン~ダム! 抱きしめたいなあガンダム!
     ガ~ン~ダム! ガ~ン~ダム! この気持ち、まさしく愛だ!
     好意を抱くぞ! まさに眠り姫だ! 乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じずにはいられない!!』

マルタン「…以上です」
ミオリネ「はい失格!!」
アリヤ「これはさすがに論外だね」
リリッケ「スレッタ先輩もポカーンとしちゃってますし」
スレッタ「( ゚д゚)」
ニカ「さっきの子もそうだけど。一応これ、小さな子供をターゲットにした動画の大会だよね…?」
チュチュ「なのになんで知らないオッサンが歌って踊ってるとこ見せられてんだよ!!」
ヌーノ「しかも無茶苦茶動きがキレてんのムカつくなあ…」
オジェロ「替え歌の内容もさっきのに輪をかけて酷いしな」
ミオリネ「こんな特殊性癖の動画、地上波で流せるわけないでしょ!次よ次!」

662株式会社ガンダム踊ってみた2023/02/14(火) 00:58:35.58ID:LYA8GLQy0
マルタン「ええと、3本目は、え?これも日登町在住?ニナ・パープルトンさんの踊ってみたです」

ニナ『ガ~ン~ダム! ガ~ン~ダム! わた~しの、ガンダムがあああああ!』

ミオリネ「しっかーーーーく!!」
チュチュ「早っ!?」
ニカ「一応最後まで見てあげたら?6本しかないんだから」
ミオリネ「こんなの全部見るまでもないわよ!どうせさっきのオッサンの同類でしょ!」
ティル「多分そうだと思う」
ミオリネ「しかもまた日登町からの応募だし。なんなの?日登町の人間はそういう特殊性癖の集まりなの!?」
リリッケ「ミオリネさん、それはさすがに言い過ぎですよ」
スレッタ「ううっ、でもあんまり否定できない気もする…」
ミオリネ「とにかく次!次はまともなヤツ頼むわ!」
マルタン「あ、はい。4本目は、あ~やっぱりこれも日登町在住か。イオリ・セイさんの踊ってみたです。あれ?」
チュチュ「どしたん?」
マルタン「なんか付箋が付いてる。ええと『僕はガンプラビルダーなのでガンプラを使ったストップモーションアニメで踊ってみた動画を作ってみました』だって」
ヌーノ「へ~ガンプラビルダー!」
スレッタ「そ、そうです。セイくんは日登町でも有名なビルダーなんですよ」
ミオリネ「へえ、面白そうじゃない。やっとまともな作品が見れそうね」
マルタン「じゃあ再生するね。ポチっとな」

セイ『ド~ムドム! ド~ムドム! ガン~ダム隠す~!
   ド~ムドム! ド~ムドム! すべ~てを隠す~!(ストップモーションで踊るドムの映像をともに)』

ミオリネ「うん、次行きましょうか」
チュチュ「おい、遂にミオリネのヤツ今のを無かったことにしたぞ」
ミオリネ「いやもうなんか普通に失格だから。なにこの替え歌のドムドムって。いつからウチは株式会社ドムになったわけ?」
オジェロ「うわあ…顔は笑ってるけどすげえキレてる…」
ミオリネ「え?これ我が社の宣伝のための企画だってコイツわかってんのかな?それとも舐められてんのわたし?」
ニカ「お、落ち着いてミオリネ。こんなの所詮は遊び、ふざけて応募してくる人も中にはいるから、ね?」
スレッタ「え?セイくんはいつも真剣ですよ?真剣にガンプラに向き合って…」
リリッケ「うん、スレッタ先輩もちょっと今は黙ってましょうか。火に油を注いじゃいますからね」
ティル「まあ動画は趣旨にはあってないけど技術的にはすごいねコレ」
ヌーノ「だよなあ、編集じゃなかったらどうやってドムからリライジングガンダム出してんだろな、コレ」

663株式会社ガンダム踊ってみた2023/02/14(火) 00:59:50.55ID:LYA8GLQy0
マルタン「え、ええと。次も当然のように日登町在住、フリット・アスノさんの踊ってみたです」
スレッタ「あの、ちなみにこれもわたしの弟です。お手柔らかにお願いします…」

フリット「ガ~ン~ダム! ガ~ン~ダム! 救世主ガンダム~!
     ガ~ン~ダム! ガ~ン~ダム! ヴェイガンを、滅ぼす~!
     地球圏から 火星のセカンドムーンまで!
     フリット・アスノは救世主ガンダムによるヴェイガン殲滅を目指します!』

ミオリネ「 問 題 外 !!」
スレッタ「え、ええと、ちなみにどの辺りがでしょうか…?
ミオリネ「全部よ全部!なにこの危険思想を全面に押し出した替え歌は!こんなの地上波で流した日には私たちも捕まるわよ!!」
スレッタ「そ、そこまで言わなくても…フリットってすごく頑張り屋なんですよ?ヴェイガン?って人たちを倒そうと毎日徹夜で終末兵器の開発を」
ミオリネ「それが危険思想だって言ってんの!日登町の警察は何やってんの!こんな危険人物を野放しにして!」
スレッタ「あ、ちなみに2番目の動画の人が警察です」
ミオリネ「警察仕事しないで踊ってた!もう終わりよこの町!ていうかこの企画も終わり!」ドンガラガッシャーン!
スレッタ「あ、暴れないでくださいミオリネさ~ん!」
ニカ「チュチュ!ミオリネを抑えて!マルタン!私たちがミオリネを抑えているうちに最後の動画を!」
マルタン「りょ、了解! 次が最後の6本目、日登町在住、キオ・アスノさんの踊ってみたです」

キオ『ガ~ン~ダム! ガ~ン~ダム! 希望の~光~!
   ガ~ン~ダム! ガ~ン~ダム! 未来を 目指す~!』

チュチュ「お、おい見ろミオリネ!この最後の動画!」
ヌーノ「ほ、ほら普通だぞ!替え歌でもないし危険思想でもない!」
リリッケ「というか可愛いですね~この子。まるで女の子みたい」
アリヤ「これならCMに使っても問題ないんじゃないかい?」
スレッタ「え、ええと。実はこの子も私の弟なんです、はい」
オジェロ「へえ~お前の兄弟もヘンなヤツばっかりじゃなかったんだな」
ミオリネ「…そうね。見直したわ」
ニカ「よかった、最後の最後でミオリネの機嫌も直って…?」

キオ『乗って安心! 動いて安全! 株式会社ガンダムは、GUND技術による医療事業を……おまえ、大 将 首 だ な ?』

ニカ「え?」

キオ『大将首だ!大将首だろう!なあ、大将首だろうおまえ!首置いてけ!!なあ!!!』
<(高笑いしながら画面外に消えるキオ。形容しがたい悲鳴と破壊音。そして飛び散る何かのパーツ)

ミオリネ「…………」
チュチュ「…………」
ニカ「……ええと、スレッタ?その、これは何が起こったのかな?」
スレッタ「え、ええっと。た、多分動画撮ってる最中にデスアーミー軍団か何かが横を通ったんだと思います」
ニカ「うん、それでどうして突然スイッチが入ってこんな感じになっちゃったのかな?」
スレッタ「あの、キオって、普段は凄く優しくて勇敢でいい子なんですけど、その、三度のご飯より首狩りが好きって言うか。首を見ると殺人マシーンになっちゃうというか」
マルタン「え、なにそれこわい」
ミオリネ「首を見ると殺人マシーンになるってアンタの弟バーサーカー!?」
オジェロ「前言撤回。やっぱスレッタの兄弟ヘンなヤツしかいねえわ」
ティル「というか日登町の住人自体がどうかしてるんじゃない?」

664株式会社ガンダム踊ってみた2023/02/14(火) 01:00:28.98ID:LYA8GLQy0
チュチュ「で、結局どうすんだよ!6本ともCMには使えねーヤツばっかじゃねえか」
ヌーノ「無理やりでもこの中から優勝決めてテレビ局に納品するか?」
アリヤ「多分会社として終わるね、そんなことしたら」
スレッタ「ど、どうしましょうミオリネさん!」
ミオリネ「…仕方ない。こうなったら!」

後日、ガンダム家のリビング
劉備「お~い!アル、シュウト!もうすぐ時間だぞ」
アル「は~い」
シュウト「楽しみだね~」
キャプテン「録画の用意も完了した。準備は万全だ」
劉備「お、そろそろ流れるっぽいぞ」

キャプテンガンダム『ガ~ンダム! ガ~ン~ダム!』
アル『希望の~ひかり~!』
劉備ガンダム『ガ~ンダム! ガ~ン~ダム!』
シュウト『みら~いを、目指す~!』
キャプテン『乗って安心!』
劉備『動いて安全!』
アル『飛べる!』
シュウト『踊れる!』
アル・シュウト『エアリアル!』
キ・劉・ア・シ『株式会社ガンダムは、GUND技術による医療事業を目指します!!』

スレッタ「わ~!パチパチパチ(拍手)」
アル「すごいね!ほんとに僕たちがテレビに出たよ!」
劉備「突然踊りを練習して動画を撮ってくれって言われたときは驚いたけどよ」
キャプテン「これはいい思い出になったな、シュウト」
シュウト「うん!」
刹那「くっ、全力で踊ったが俺はガンダムになれなかったか」
フリット「僕もCMを通じてヴェイガンの危険性をみんなに訴えたかったんだけどな」
キオ「僕は思いがけず首をいっぱい狩れたから満足だよ~」
スレッタ「みんな本当にありがとう!これでわたしもミオリネさんに怒られずに済むよ」


アリヤ「…結局、社員の身内の子供に頼んで踊ってもらって優勝ってことにしたか~」
チュチュ「これっていわゆるヤラセなんじゃね~の?な~ミオリネ社長~?」
ミオリネ「あ~あ~!聞こえない聞こえな~い!!」



665通常の名無しさんの3倍2023/02/14(火) 01:29:49.72ID:brTZhnuw0
シ?「ミオリネ、あんたやっぱりツッコミの才能あるよ
言葉使いがちょっと気になるけど…」
?イ「気にするな、俺は気にしない」
シ?「これで俺も心置きなくボケにまわれ…………るわけないか
なんかボケが増えたような気配がする」
?イ「気にするな、俺は気にしない」


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最終更新:2023年05月31日 10:39