224セレーネVSプロスペラ 女と女の真剣十番勝負!
垢版 | 大砲
2023/06/29(木) 02:14:42.26ID:HJO8f2oI0
219の続き
アスティカシア高専特設リング
シャディク「第一回、アスティカシア高等専門学園決闘委員会主催!」
エラン「チキチキ! セレーネVSプロスペラ女と女の真剣十番勝負~!!」
セセリア「いえ~い!」
ロウジ「…いえ~い」
シャディク「さあ始まりました。実況は俺、決闘委員会のシャディク・ゼネリ。解説は同じく決闘委員会のグエル・ジェターク」
グエル「まったく、こんな茶番になんでこの俺が…」
シャディク「そしてもう一人の解説は、最近氷の君からキャラ変したと噂のエラン・ケレスでお送りします」
エラン「どうも~♪」
アムロ「…おい、一体何だこれは」
ヨナ「スレッタを賭けて、セレーネ姉さんとプロスペラさんが決闘するまでは聞いてたけど」
アムロ「アスティカシア高専の決闘はMSでやるんじゃなかったのか?」
マイ「それはあくまで一般的であるというだけで、基本的にはどんな形式でもいいらしいですよ。双方が合意さえすれば」
コウ「今回はプロスペラさんがMSは使えないってことで、この形式になったそうだけど」
ドモン「しかし特設リングの周りに観客まで入れて…これじゃまるでプロレスか格闘技の興行だな」
イオ「というよりは、一昔前のバラエティ番組みたいなノリじゃね?」
ガロード(小遣い稼ぎ中)「え~、決闘観戦のおともに、ジュース、コーラ、ポップコーンはいかがっスか~」
ジュドー(同上)「出場選手のマル秘情報満載の、パンフレットも絶賛発売中だよ~」
チュチュ「お~い!こっちコーラ二つとあとホットドッグくれ!…ほらよ、ニカ姉」
ニカ「ありがと。しかし随分盛り上がってるね」
マルタン「まあ外部の人たちの、しかもMSじゃない決闘なんて滅多にないからね。物珍しさもあるんでしょ」
アリヤ「対照的に、リングサイドにいるスレッタは随分浮かない顔だけど」
オジェロ「まあしょうがないんじゃね? なんせ自分を賭けての決闘なんだから」
スレッタ「…………」
ミオリネ「…ほら、飲み物買ってきてあげたわよ」
スレッタ「す、すいません」
ミオリネ「ほら、シャキッとしなさいよ。何泣き出しそうな顔してんの」
スレッタ「ご、ごめんなさい! だけどわたし、どうしてもわからなくて」
ミオリネ「なにが?」
スレッタ「ど、どうしてプロスペラさんとセレーネ姉さんが決闘なんかしなくちゃならないのか。そ、それも私なんかを賭けて…」
ミオリネ「…それだけ大事だってことでしょ、アンタのことが」
スレッタ「!!」
ミオリネ「こんな決闘なんてバカみたいなことをやってでも、アンタのことは譲れない。お互いそう思ってるからやるんでしょ」
スレッタ「…………」
ミオリネ「まあ最悪の気分よね、自分を賭けられての決闘は。わかるわ、私も経験あるから」
スレッタ「ミオリネさん…」
ミオリネ「どうする? アンタが望むなら一緒にここから逃げてあげてもいいけど」
スレッタ「…いいえ、わたし逃げません。ちゃんとこの決闘見届けます。それが、進むことだと思うから」
ミオリネ「ふん、だと思った」
225セレーネVSプロスペラ 女と女の真剣十番勝負!
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2023/06/29(木) 02:16:41.15ID:HJO8f2oI0
シャディク「さて、会場の熱気が最高潮に高まったところで、いよいよ選手入場です!」
シャディク「まずは赤コーナーから! シン・セーの女狐、プロスペラ・マーキュリーの登場だ!」
プロスペラ「ふっ…」
シャディク「仮面の下では、相変わらず真意の読めない不敵な笑みを浮かべております」
ゴドイ(セコンド)「…………」
シャディク「続いて青コーナー!
ガンダム家腐海の女王!星をみるひと!セレーネ・マクグリフの入場だ~!」
セレーネ「ガッデ~ム!!」
シャディク「そして、その後からはセコンドとしてアルレット・アルマージュが続く~!」
アルレット「イチバ~ン!」
シャディク「さあ、では決闘の前に両選手に意気込みを聞いてみましょう」
プロスペラ「こんな騒ぎに巻き込んじゃってゴメンねスレッタ。でもすぐに終わらせるから。そしたら今度こそちゃんと家族になりましょう」
スレッタ「プロスペラさん…」
シャディク「これは静かながらも気合十分だ!さて、一方のセレーネ選手は?」
ペトラ「いよいよ決闘の日を迎えたわけですが、お二人の気持ちは…」
アルレット「時は来た。それだけよ」
フェルシー「ちなみに、もし負けたらスレッタ・マーキュリーは向こうにとられちゃうワケっスけど、それについては?」
セレーネ「出る前に負ける事考えるバカいるかよ!!」
シャディク「お~っと~!こちらも気合十分だ~!」
セレーネ「ていうかインタビューなんてどうでもいいのよ。決心解放だっけ? さっさとやることやって決闘始めるわよ!」
ラウダ(レフェリー)「残念だがあの口上はMSを使った決闘のときだけだ」
フェルシー「なので、代わりに開会宣言をやってもらうッス」
セレーネ「開会宣言?」
セセリア「は~い、あたしがやりま~す」
226セレーネVSプロスペラ 女と女の真剣十番勝負!
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2023/06/29(木) 02:17:10.36ID:HJO8f2oI0
シャディク「では、セセリア・ドートによる開会宣言、はりきってどうぞ!」
セセリア「はいは~い、と。スゥー(深呼吸)よく聞きなアンタたち!!」
セレーネ「!?」
セセリア「いいトシした大人が!な~にマジな顔で学校に来ちゃってんの?暗い青春時代を取り戻そうとでもしに来たワケ?
しかも決闘なんて言い出して、しょ~もないヤツらね本当。このB級CEOに!」
プロスペラ「…………」
セセリア「B級コーディネイター!」
セレーネ「はあ!?」
セセリア「んでもってC級ホルダー!」
スレッタ「え、わたしまで!?」
セセリア「とくにアンタなんて
主人公としてもC級だから!
いい? あたしが開会宣言するから、アンタらちゃんとついてくるように! え~わたしたちは」
プロスペラ・セレーネ・スレッタ「「「わたしたちは!」」」
セセリア「ダメガンダムキャラクターです!」
プロスペラ・セレーネ・スレッタ「「「ダメガンダムキャラクターです!」」」
セセリア「物語に大して深みも与えませんが」
プロスペラ・セレーネ・スレッタ「「「物語に大して深みも与えませんが」」」
セセリア「キャラクターデザインと声優さんの力だけで人気者になりました!」
プロスペラ・セレーネ・スレッタ「「「キャラクターデザインと声優さんの力だけで人気者になりました!」」」
セセリア「プライドゼロの肥溜め人間!」
プロスペラ・セレーネ・スレッタ「「「プライドゼロの肥溜め人間!」」」
セセリア「人気のためならソシャゲやコラボカフェでどんなコスプレもします!」
プロスペラ・セレーネ・スレッタ「「「人気のためならソシャゲやコラボカフェでどんなコスプレもします!」」」
セセリア「ミオリネ~! 愛してるぞ!」
プロスペラ・セレーネ「「ミオリネ~! 愛してるぞ!」」
セセリア「ほらアンタもちゃんと言いな!」
スレッタ「え!?あ…ええっ!? ミ、ミ…」
ミオリネ「ば、バカ!こんなとこでそんなの言わなくていいから!」
セセリア「まあいいわ。どうか観覧者の皆さん、こんな私たちに決闘させてくださいアーメン」
プロスペラ・セレーネ・スレッタ「「「どうか観覧者の皆さん、こんな私たちに決闘させてくださいアーメン」」」
セセリア「じゃあ精々頑張ればぁ? 以上!」
シャディク「はい、セセリア・ドートによる開会宣言でした~」
アムロ「おい、なんだ今の口上は!」
ロラン「いくらなんでもひど過ぎるでしょ! ウチの姉妹になに言わせてるんですか!」
セセリア「あ、今の私の意思じゃないんで。100パーセント台本なんで」
ロウジ「決闘の形式も含めて、アスティカシア高専に代々伝わる、台本なので」
アムロ「マジでか!?」
227セレーネVSプロスペラ 女と女の真剣十番勝負!
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2023/06/29(木) 02:21:36.29ID:HJO8f2oI0
シャディク「ではそろそろ始めていきましょう。最初の対決は!」
ラウダ「最初の対決は、ゴボウしばき合い対決~!」
エラン「
ルールは簡単。背中の籠に入れたゴボウでお互いをしばき合い、まいったと言わせた方が勝ちだよ~」
アムロ「いや、なんだよその対決…」
ラウダ「では、両者、向顔!」
セレーネ「いくわよオラァ!」
シャディク「おおっと。セレーネ選手、両手にゴボウをもち、一気に攻め立てた!」
プロスペラ「ふっ…」
シャディク「対してプロスペラ選手は自分からは動かない。冷静にゴボウの軌道を見極めて紙一重で回避する~!」
エラン「ちなみに、この対決のポイントは何かな?」
グエル「ああ。ゴボウは見かけに反して固く、繊維質であるため非常にしなる。
そのため、与えられるダメージは想像よりはるかに大きく、鞭打ちに近い」
シャディク「事実、過去にこの対決をしたある男性タレントは“ゴボウはただの木”という名言を残していますね」
グエル「いかにそのダメージに耐え、相手に攻撃できるか。精神力の勝負になるだろうな」
セレーネ「オラオラ、逃げ回ってばかりで勝てるとでも!?」
プロスペラ「そうね。ならそろそろ反撃しましょうか」
シャディク「おおっとこれは? ゴボウを手にしたレディ・プロスペラの腕が高速回転をはじめただと!?
そしてそのままセレーネ選手にゴボウの連打が襲い掛かる~!」
セレーネ「あ痛っ! イ痛ダダダダダダ!」
アルレット「ちょっと!これって凶器攻撃じゃない?反則でしょ!」
ゴドイ「ノーノー!あれはGUND義肢の機能だ。反則ではない」
シャディク「ここで新情報が入りました。プロスペラ選手の右腕はGUNDによる義手。あの高速回転はその機能の一つだということです!」
エラン「そもそもこの学園の決闘に反則って概念あんまりないもんね。
たとえ外部から妨害しようが敵を抱き込もうが、最後に勝てればいいんだよ。なあグエルくん?」
グエル「なぜそこで俺に話をふる…」
セレーネ「このクソ民度のクソ学園!」
プロスペラ「随分我慢するわね。でももう辛いでしょう? そろそろギブアップしたら?私もその綺麗な顔に傷をつけたくないし」
セレーネ「うっさいわね…そんなこと気にしてたら、はじめから決闘なんて挑まないわよ!!」
シャディク「セレーネ選手!ゴボウの連打を必死に耐えて反撃に出た!」
エラン「これはすごいね。ゴボウによるノーガードでのしばき合いだ!」
シャディク「あまりの激しさにゴボウが次々と折れていく!そして今…最後のゴボウも粉々に砕け散った~!」
ラウダ「そこまで!籠の中のゴボウが空であることを確認。両者戦闘続行不可能とみなし、この対決は引き分けとする!」
アルレット「よおし、ナイスガッツセレーネちゃん!」
プロスペラ「ふふっ、やるじゃないお嬢さん」
セレーネ「はあ、はあ、アンタもねオバさん」
スレッタ「プロスペラさん…セレーネ姉さん…!」
エラン「いやあ白熱した戦いだったね。会場も大盛り上がりだよ」
シャディク「では次の対決にうつりましょう。なお、試合で使用したゴボウは、後で我々決闘委員会が全て美味しくいただきます!」
セセリア「ちゃんと食品ロスに配慮してるって言っとかないと、後々面倒だからね~」
ラウダ「では、続いての対決は、熱々ローションぶっかけ対決~!」
最終更新:2025年04月14日 17:02