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捜索/情報

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探索

 足で捜し、目で見て耳で聞き、同時にそれらを悟られない技術に関する分野。
 受動的ながら、全ての技能に事態を有利に進める性質があり、特に『視認』『隠密』に関しては攻撃的な技能の準備に役立つ場合が多いなど、活躍の機会は多い。

  • 感知 ・視認 ・聴取
  • 隠密 ・猫足

【感知】3FULL

 僅かな五感の刺激から、対象物を捉える技能。
 風の揺らぎから街路や建物の構造を推測する、音の反響から発生源の一と性質を探るなど、一種魔法的な感覚により物事を探る。
 あるいは、本当に幽霊や精霊、様々な場所にある不可視の境界など、五感では捉えられないものを『見る』こともできる。

 そこになにかがあるかないか以上の情報を得ようと試みる場合、難度+1。
 五感では捉えられないものを感知するには難度+1。感知範囲は技能ランク×1.5m。

 五感では捉えられないものを感知するには、感覚器が正常で、原則として生きた器官である必要がある。
 感覚器が異常、あるいは器官を機械に置き換えている場合、対象を該当する器官のように感知することはできない。
 盲目あるいは機械の瞳である者は、五感で捉えられないものを『聴く』ことはできても『見る』ことができないという意味。

[判定]基準値{FULL} 感覚{4/7} 自我{3/7}
[上昇] 精密{4/7} 感覚{FULL+5/7} 知力{3/7} 自我{4/7}

[系統]視認 聴取 和弓
[関連]電子精霊学 曲技

【視認】2FULL

 高速の飛翔体や偽装された人員、設備など、見えにくいものを的確に捉える能力。
 動体視力と視覚的な違和感を感じ取る能力の複合であり、あらゆる視覚情報を浮き上がらせて認識する用途に用いる。

 無意識に物を見ている場合、フラッシュなど目立つ物以外は無条件で難度+1。
 視界に入ってから消えるまでの時間が半秒もないような物体の場合、難度+1。

 視覚的な偽装を打ち破る際の判定では、判定値に対象となる偽装の成功度をペナルティとして受ける。
 さらに相手側が偽装に用いた技能のランク-こちら側の『視認』ランクが状況となる。この状況は-の数値を取り得る。

 *戦闘中など、半秒に満たない時間しか継続しない視覚情報はよくあるが、『視認』に頼らずとも対処可能である。

[判定]基準値{FULL} 精密{4/7} 運動{1/7} 感覚{2/7}
[上昇] 精密{FULL} 運動{3/7} 感覚{5/7}

[系統]回避
[関連]感知 突破

【聴取】2FULL

 小さな音や多数の音が混ざり合った状態から、必要な音を聞き取る能力。

 音が大きく変質している場合、音が細切れになっている場合、多くの音が重なり合っている場合、それぞれ難度+1。
 非常に小さな音や、人間の可聴範囲限界に近い音の場合、それぞれ難度+1。聴覚の鋭い生物(プレイ可能な中では猫)を除く。もっとも、猫の可聴範囲限界に近い音などであれば難度+1される。

 聴覚的な偽装を打ち破る際の判定では、判定値に対象となる偽装の成功度をペナルティとして受ける。
 さらに相手側が偽装に用いた技能のランク-こちら側の『聴取』ランクが状況となる。この状況は-の数値を取り得る。

[判定]基準値{FULL} 精密{2/7} 感覚{3/7} 知力{2/7}
[上昇] 精密{4/7} 感覚{FULL} 知力{4/7}

[系統]感知 突破
[関連]遮蔽

【隠密】2FULL

 おもに自身の本質を偽って人目がある場所に公然と潜む技術。
 自分自身を有害あるいは無害なものと見せかける、地位や資格の有無を装うなど、その場にふさわしくない者がその場に居合わせるために用いることが多い。
 あまり例はないが、降り注ぐ銃弾の中に盲点として佇むこともできる。流れ弾注意。

 偽装として働くが、知識や技能を補助するわけではない。また、決定的な証拠がある場合、この技能は意味を成さない。
 本質が露見する可能性がある場合、この技能は成功度の十分の一が、相手の状況に+される。

 相応しい外見(視覚情報以外を含む)を装えない場合は難度+2、ただし装いが相応しい外見に近い場合、難度+1となる。境界は場の規律などにより、厳しく統制されている場では、少しの違いでも難度+2となる。
 必要な小物や振る舞いを満たさないごとに状況+1される。最高で+8まで。

[判定]基準値{FULL} 感覚{3/7} 知力{1/7} 自我{3/7}
[上昇] 感覚{6/7} 知力{4/7} 自我{6/7}

[系統]潜伏
[関連]隠蔽 猫足

【猫足】2FULL

 音を立てずにより早く移動するための知識と技術。
 技能に精通するにつれ、より早く静かな移動が可能となる。

 足跡を立てない動物(プレイ可能な中では猫)が軽装で判定を行う場合は難度-1。
 騒音があるなど、少々の音では聞きとがめられない場合、難度-1。
 非常に静かな場所では難度+1。

 低速の四分の一以下の速度では難度+0。低速の半分、低速、低速と巡航の平均、巡航、巡航と高速の平均、高速と、段階を追う事に難度+1ずつされる。

 構造上、体重など不可避の要素で音が鳴る可能性がある場合、安全な位置を特定するために事前に判定を行う。判定に成功すれば、踏み場がない場合を除いて通常通りに判定を行える。
 失敗した場合、この段階ではまだ行動を開始していないため、実際の行動に移る前に諦めることができる。それでも実行する場合、適宜、状況を+して判定を行う。

[判定]基準値{FULL} 肉体{2/7} 精密{1/7} 運動{4/7}
[上昇] 肉体{2/7} 精密{3/7} 運動{FULL} 感覚{4/7}

[系統]軽業
[関連]隠密 曲技




情報

 情報の整理収集ならびに精査、情報を用いた欺瞞行為に関する一連の手法。
 『精査』『偽情報看破』により情報を生かし、さらに『偽情報作成』と『情報撒布』により、攻撃的な用法が可能となる。『収集』と『整理』に優れていれば、情報の利用はいっそう効率的になるだろう。

  • 収集 ・整理 ・精査
  • 情報作成 ・偽情報看破
  • 情報撒布
収集=偽情報看破=精査
整理=情報作成

【収集】1FULL

 調査項目に関連する有象無象の情報を大量に仕入れる。
 情報収集を狭い範囲で行うことで、より有益な情報を手に入れることもできるが、そのような用法は情報収集の痕跡を残すことに繋がるため、注意を要する。

 使用には最低でも1時間単位を必要とする。
 調査方法は概ね流儀に依存するが、【社会/交渉】に属する技能のようにランクによる制限を受けることはない。

 情報を知る者が希少な場合、難度+1する。確実に特定の人物あるいは集団しか知り得ない情報は、この技能では獲得できない。

 狭い(専門的な)範囲に絞って情報を得る場合、情報量が二倍に増加する。
 代償として、その情報収集そのものを何らかの手段で偽装/隠蔽しない限り、得ようとしている情報の種類と情報収集そのものが、第三者に容易に露見する。隠蔽の難度は+2。隠蔽は情報の収集中に行うが、判定は指定されたタイミングで行う。

 収集技能の成功度が、その種の情報に対する『情報量』となる。
 ただし、外部からの妨害により、得られる情報量は減少する。また、情報源が保持する以上の情報量を得ることもできない。
 専門的な範囲に絞った情報収集で、妨害があり、さらに情報源が保持する情報量に限りがある場合、得られる情報量は、情報源の情報量を上限とする『成功度×2-妨害による修正』になる。

 『情報量』は噂や陰謀論、不確かな情報が入り交じった大量の断片であり、そのままでは有用な情報として機能しない。
 『情報量』は一定の形を持つものであり、他者と共有可能である。

[判定]基準値{FULL} 感覚{3/7} 知力{3/7}
[上昇] 感覚{4/7} 知力{4/7}

[系統]人脈 動向 整理
[関連]流儀『ネットワーク』 精査

【整理】1FULL

 収集技能で得た大量の情報を、有用な形に分類整理しておく。
 有象無象の情報は、整理して初めて意味ある情報となる。

 使用には最低でも1時間単位を必要とする。
 この技能は負傷を理由とした状況の影響を受けず、自動的に失敗することもない。

 判定値は、情報量+この技能そのものの判定値で求める。ただし、この技能そのものの判定値は情報量を超えない。
 情報に多くの、あるいは巧妙な偽情報が含まれている場合、事前に『偽情報看破』に成功していなければ難度+1。
 整理しようとする情報が高度かつ専門家である場合、専門家か準専門家(ランク4以上)の手引きがない場合難度+1。

 情報自体の分量がこの技能そのものの判定値に比してあまりに多い場合、多くの時間が必要となる。その時間が取れない場合、難度+1~+2。ただし、急に情報整理の必要が生じたような状況でなければ、(セッション外などの空き時間に)既に整理を終えていたものとし、判定値を求めるだけとする。

 成功度が、その種の情報に対する『情報値』となる。情報値を得たとき、実行者は曖昧な数値以外にも、なにか有用な情報を得る可能性がある。
 『情報値』および、判定によって得た情報は、他者と共有可能である。

[判定]基準値{FULL} 精密{2/7} 感覚{3/7} 知力{2/7}
[上昇] 精密{2/7} 感覚{3/7} 知力{2/7}

[系統]情報作成 精査
[関連]収集 電脳

【精査】2FULL

 情報を知識と経験に照らし合わすことで、真偽や有用性を推測する。
 多量の情報を整理された状態で突き合わせることで、その正確性が増す。

 使用には最低でも1時間単位を必要とする。
 判定は『情報値』を加算して行う。他者の『情報値』を使う場合、『情報作成』により加工されていない限り状況+4される。
 情報が整理されていない場合、『情報量』の半分を判定値に加算し、判定の際には難度+2、状況+2する。

 判定に成功すれば、その情報に纏わる真偽や裏事情、有用性を精度良く推測できる。難度、状況は適宜。
 推測は、世界の実相に関する知識など、使用者の知識や経験に応じて違った物になることがあり得る。

[判定]基準値{FULL} 感覚{2/7} 知力{3/7} 自我{2/7}
[上昇] 感覚{4/7} 知力{FULL} 自我{5/7}

[系統]情報作成 偽情報看破
[関連]収集 整理

【情報作成】2FULL

 真実を隠蔽したり、真実を追う者を間違った結論に誘導するための、精巧な偽情報を作成する。
 あるいは整理/精査した情報を、他人に伝わりやすい形に纏める。

 使用には最低でも1時間単位を必要とする。

 偽情報を作成する際、作成者が真実を知らない場合は難度+1する。
 偽情報が情報源に混入された場合、この技能の成功度の半分が、『収集』で得られる『情報量』から差し引かれる。
 偽情報を取り込んだ対象が、その件に関する『偽情報看破』『精査』などに失敗した場合、作成された偽情報を、正しい情報よりも暫定的な上位に置いてしまう。NPCの場合は、偽情報が破綻するまで偽情報を念頭に置いて動く。

 精査済みの情報を纏めるためには、時間の消費だけで良いものとする。この際、真偽は無関係。

[判定]基準値{FULL} 感覚{1/7} 知力{4/7} 対人{2/7}
[上昇] 精密{2/7} 感覚{4/7} 知力{5/7} 対人{5/7}

[系統]情報撒布 収集
[関連]偽情報看破

【偽情報看破】1FULL

 情報源に混入した嘘や噂などを取り除き、情報の信頼性を向上させる。
 また、目の前の嘘などを効率よく排除することもできる。

 『情報値』『情報量』などの情報に対して使用する場合、最低でも1時間単位を必要とする。
 判定には偽情報の量がペナルティとなる。また、偽情報が巧妙な場合には難度が+される。
 判定に成功した場合、偽情報により低下した情報の質が回復する。

 即興の嘘は、殆どの場合修正無しで判定し、成功すれば見破る。
 よく練り込まれた嘘、周辺情報を利用した嘘などは、難度+される。
 証明できない嘘は、それが証明できないとわかるだけに終わる。

[判定]基準値{FULL} 感覚{3/7} 知力{5/7} 対人{3/7}
[上昇] 感覚{2/7} 知力{4/7} 対人{2/7}

[系統]精査 追求
[関連]整理 感知

【情報撒布】1FULL

 特定の情報を広範囲に撒く、あるいは特定の情報源に混入する。
 また、宣伝工作などを目にとまりやすいように細工して公表する、という意味合いもある。

 使用には最低でも1時間単位を必要とする。
 撒布する情報は『情報量』『情報値』『精査』済みのもの、『情報作成』による情報、あるいは生のままの情報、いずれでも構わない。ただし精度の低い情報は(対象が愚かでなければ)即座に無効化される。

 この技能は、二つまでの要素を[主因][副因]として判定に加算する。
 また、場の狂気は正負問わず無条件に加算される。一般に、退屈を除いて社会の安定は不利に働く。

 偽情報を『情報量』に混入することで、情報量を減少させられる。『情報値』に混入することで精査の結果を的外れにし、『精査』済みの情報に混入することで、偽情報を真実と思い込ませることができる。

 宣伝工作の場合、他の情報の正しさを(真偽問わず)確信している対象には効果がない。また、対象は任意の(対象にとって合理的な)手法で抵抗することができる。この用途で『情報撒布』が効果を発揮した場合は精神的な攻撃として扱うが、狂気度チャートの結果は適用せず、同等の別の結果を適用する。
 情報源に混入させた上で偽情報が暴露せず、かつ宣伝工作として機能する場合、対象は抵抗に際して難度+1を負う。

[判定]基準値{FULL} 知力{4/7} 対人{3/7}
[上昇] 感覚{2/7} 知力{3/7} 対人{3/7}

[系統]掌握 流儀『ネットワーク』
[関連]情報作成 流儀『ネットレイス』 流儀『アンダーグラウンド』 通信(未実装)




端末

 情報処理装置であるコンピュータの扱いに関する技能。 
 コンピュータの扱いや動作原理への理解、ハード、ソフト両面の構築方法といった動作原理、ハッキング寄りな部分と、端末特有の問題に対する対処法など、スタンドアロン的な側面を抜き出した分野。情報の検索など基本的な用途ならば『電脳』ランクは3程度を必要とする。端末を扱う立場ならば、『端末』技能を持っていて損はない。

  • 電脳 ・有線端末 ・無線端末 ・独立端末
  • 見識『プログラミング』
  • 電子精霊学

【電脳】2FULL ‡

 電脳《コンピュータ》に関する汎用的な知識と技術。
 あるいは、(特に低ランクでは)必ずしも専門知識を必要としない個人用《パーソナル》コンピュータを操作する場合の見識。

 判定なしで汎用のGUIを操作するためにはランク2が必要となる。
 判定なしで個人用機器を自作したり、マニュアルなしで配線を満足に行うためには、ランク3が必要となる。
 判定なしでCUIの操作や業務用機器の配線を行うためにはランク4が必要となる。
 判定なしでシステム情報やログを有効に使うためにはランク5が必要となる。

 ランク5以上では特殊な形態での電脳を構築することができる。
 ランク6以上ではコンピュータの重要部品を無から設計することが可能となる。ただしこれには通常、長い時間と電脳に習熟した多くの技術者を必要とする。

[注意]世界災害が悪いタイミングで起こったため、コンピュータの普及率は2018年の時点で2005年程度に留まる。そして多くのロッジでは、この技能とよく似た≪端末≫技能が使われている。

[判定]基準値{FULL} 感覚{2/7} 知力{5/7}
[上昇] 感覚{3/7} 知力{FULL} 自我{4/7}

[系統]有線端末 独立端末 整理
[関連]無線端末 流儀『ネットワーク』 収集

【有線端末】1FULL ‡

 有線型はロッジのメインシステムと協調して動作することを前提とした端末である。大部分において個人用コンピュータと共通する機能を持ち、戦術級のソフトウェア――大抵の場合、後方支援用のもの――が搭載される。

 ネットワーク機能は有線の送受信、無線の受信を備える。

 セキュリティ(傍受)は有線で難度+3、状況+6水準。暗号強度は設定による。
 立体戦術図/各種銃砲弾の影響範囲、進軍予想/計画、防衛(難攻)地点予想、砲撃支援、過去戦術/戦略参照、構造体強度予測機能、戦略/戦術進行管理、人員管理、通常12時間の連続駆動、その他、ロッジによって付加された機能を持つ。

[判定]基準値{FULL} 感覚{2/7} 知力{5/7}
[上昇] 感覚{2/7} 知力{5/7}

[系統]無線端末 電脳
[関連]独立端末

【無線端末】1FULL ‡

 無線型は拠点から離れた場所で作戦行動を行いながら動作することを前提とした端末である。前線要員の負担軽減のために軽量化され、処理能力は低いものの、潜在的には有線端末と同等の機能を持つ。戦術級のソフトウェア――大抵の場合、前線要員用のもの――が搭載される。

 ネットワーク機能は有線の送受信、無線の送受信を備える。有線の受信、無線の送受信には注意が必要となる。

 セキュリティ(傍受)は有線で難度+2水準。無線で難度+0水準。暗号強度は設定による。
 立体戦術図/各種銃砲弾の影響範囲、防衛(難攻)地点予想、過去戦術参照、応急処置便覧、車両整備便覧、構造体強度予測機能、戦術進行管理、充分に軽量な本体と通常6時間の連続駆動、その他、ロッジによって付加された機能を持つ。

[注意]無線の連続送信は、それなりの装備と2ラウンドの時間で位置を完全に特定できる。断続送信でも判定の機会を与える。

[判定]基準値{FULL} 感覚{2/7} 知力{5/7}
[上昇] 感覚{2/7} 知力{5/7}

[系統]有線端末 知識『電信』(未実装)
[関連]独立端末

【独立端末】2FULL ‡

 独立型はそれ単体で動作することを前提とした端末である。限定的ながら戦略級の作戦を補助するため、大型の筐体に他の端末と比べて高い性能と、多くの機能が納められている。大抵のロッジでは配備されていない。

 ネットワーク機能は有線の送受信、無線の送受信を備える。ただし受信は特定の状況を除き制限される。

 セキュリティ(傍受)は有線で難度+3、状況+2水準。無線で難度+1水準。暗号強度は設定による。
 立体戦略図/稜線や照度に伴う銃砲弾の影響範囲、進軍予想/計画、砲撃支援、過去戦術/戦略参照、戦略/戦術進行管理、作戦遂行力管理、低水準の戦略遂行に足るだけの容量と通常32時間の連続駆動、その他、ロッジによって独立端末に付加された機能を持つ。

[判定]基準値{FULL} 感覚{1/7} 知力{4/7} 自我{2/7}
[上昇] 精密{2/7} 感覚{3/7} 知力{FULL} 自我{4/7}

[系統]有線端末『(同一ロッジ)』 無線端末『(同一ロッジ)』 知識『電信』(未実装)
[関連]掌握 電脳

【論理演算】2FULL ‡

 ロジックに則り式を組み上げることで、矛盾点を発見するなどして問題解決の助けとする。
 明確な基準は思考の一形態として有用であり、さらに『電脳』技能との協調により、複雑な演算を自動化するプログラムの作成にも使われる。ただしあまりに大規模な物や複雑な物を作ろうとした場合、数ヶ月数年単位の膨大な時間が必要となる場合がある。
 なお、この技能は論理演算と同根ながら対極に位置する『電子精霊学』を阻害することに注意を要する。

 電脳と協調しての判定は、時間単位を消費して行う。
 条件を指定して情報を抽出するなどの場合を基準とし、この場合は時間単位を消費しないこともある(非常に単純な場合)。
 1時間単位を30分と仮定した場合、中規模の開発で数万時間単位に及ぶこともある。一人で開発を行うのは現実的でないため、複数人で同じものを開発することが認めらる。ただし、ひとり増えるごとに必要な時間単位が10%ずつ増える。

 煩雑な処理を必要とする問題、効率的に解ける問題を難度+1とする。
 近似値の演算は少なくとも、本来の数日級で難度+2、数ヶ月から数十年級で難度+3、歴史級で+4される。なお、近似値の演算が有用な分野は幅広いが、古典的な暗号でない限り、近似値を求める演算で暗号を解くことは不可能である。

 論理演算と電脳で完結していない事柄については、その事柄を観測もしくは実証する必要がある。
 GUIやゲーム(特に素材)の作成など、論理演算の本質と無関係な実装は、その技能を持たない場合、時間のかかるプログラミングに比べても非常に時間がかかる。

 『論理演算』ランクを精神的な抵抗とする場合、主因に指定することはできない。
 また、この技能を持たないことは、論理的思考ができないことを意味しない。

[判定]基準値{FULL} 感覚{1/7} 知力{4/7} 自我{2/7}
[上昇] 肉体{2/7} 精密{2/7} 感覚{3/7} 知力{6/7} 自我{4/7}

[系統]電脳 電網『探査』 電網『破壊』
[関連]電網『侵入』 電網『改竄』

【電子精霊学】2FULL ‡

 電脳に用いるための電子部品を組み合わせ、『ウィスプ』と呼ばれる一種のAIを作り出す。
 『ウィスプ』はAIのように振る舞うが、本来は動作するはずがない奇妙な存在である。

[適用例]
 状況は+14-技能ランクとする。さらに成功度が5に満たない場合、判定は失敗する。
 完成した『ウィスプ』は成功度×5の能力値ポイント分の技能と、ランク2の狂気を得る。

 PCに成長の要素を取り入れている場合、合計ポイントは作成した『ウィスプ』と半ば共有する。
 正確には、作成当時の合計ポイントを実際の多寡に関わらず『0』とし、一度の作戦行動あたり安定して『成功の場合の一割』のポイントを、合計ポイントに影響しない形で得る。そして、『ウィスプ』に頼った割合をGMに委ね、その数値分を『ウィスプ』の持分として共有する。
 成長の結果、一定の合計ポイントを保有するに至り、さらに一定以上の狂気を得た『ウィスプ』は『電子妖精』となる。『電子妖精』が、さらに合計ポイント、狂気を保有した場合、それは『神性値』を得て『精霊』となる。

 『電子の精霊』以降は自我を持って自律的な行動を取るため完全な制御は不可能となる。
 『精霊』の動力源は電力に限定されない。実体が損傷しても、それは多大な演算性能と蓄積されたデータの損傷に過ぎず、存在の消滅には至らない。
 『精霊』は影響範囲内の『ウィスプ』が『電子精霊』(潜在的な驚異)へと成長することを阻害する。

[判定]基準値{FULL} 感覚{3/7} 自我{3/7} 対人{1/7} -見識『プログラミング』ランク基準値÷2
[上昇] 精密{2/7} 感覚{FULL} 自我{6/7} 対人{2/7}

[系統]電脳
[関連]流儀『ネットレイス』 見識『霊妙』(未実装)




電網

 コンピュータネットワークでの振る舞いに関する流儀と技能。
 コミュニティごとの生の情報が目的ならばいずれかの『流儀』を、闘争手法としてネットワークを活用するならばその他の技能が必要となる。その他の技能は、『電脳』技能が低い状態では事実上役に立たない物が多い。

  • 流儀『ネットワーク』『ネットレイス』『アンダーグラウンド』
  • 電網『侵入』 ・電網『探査』 ・電網『改竄』 ・電網『破壊』

【流儀『ネットワーク』】2FULL

 ネットワーク特有の振る舞い。
 細かな用語や話題などがネット外とは異なり、一種の社会を形成している。

 『流儀』と同様。

[上昇] 感覚{3/7} 知力{2/7} 自我{FULL} 対人{3/7}

[系統]流儀『ネットレイス』
[関連]収集 動向

【流儀『ネットレイス』】2FULL

 ネットワーク上でも一風変わった集団の流儀。
 猫に似た生物をシンボルとし、公開掲示板を拠点に活動する。
 享楽的でネタと本音を愛し、なんらかの結節点で発生する『祭り』を非常に好む。

 『流儀』と同様。
 縦読み、斜め読み、ネットレイス的な創作センス等、特殊な要素も含まれる。

[上昇] 感覚{2/7} 自我{FULL+3/7} 対人{3/7}

[系統]流儀『ネットワーク』 収集
[関連]流儀『アンダーグラウンド』 知識『雑学』(未実装) 偽情報看破

【流儀『アンダーグラウンド』】2FULL

 ネットワークと一体化した、違法あるいは非常に問題がある事柄を取り扱うネットワーク。
 特殊化された情報網は、ただ辿るだけでもソフトウェア一式が必要なほど。

 『流儀』と同様。

[上昇] 感覚{5/7} 自我{FULL} 対人{3/7}

[系統]流儀『ネットレイス』
[関連]人脈 潜伏

【電網『侵入』】1FULL

 通信手段を用いて他のコンピュータに侵入する知識と技術。
 再侵入のための抜け道を造ったり、セキュリティに例外を作るなどして、動きやすくする技術を含む。

 経路に第三者所有のコンピュータ(サーバ等)を挟むごとに状況+1される。+9以上にはならない。
 難度はセキュリティによって可変する。

[判定]基準値{FULL} 感覚{3/7} 知力{3/7}
[上昇] 感覚{4/7} 知力{4/7}

[系統]電網『探査』
[関連]電脳

【電網『探査』】1FULL

 広い意味での情報検索の技術。
 必要な情報がどこにどのような形で記述されているかを突き止める際に有用。

 『収集』とは異なり、入手すべき情報が何か理解している場合に最大の効果を発揮する。
 必要な情報に対して、必要な情報と共通点の多い大量の情報が存在する場合難度+1。
 情報そのものが非常に希少である場合、それが希少性と同等以上に有名でない限り難度+1。
 他のコンピュータに侵入して情報を探る際には、仕掛けられた罠(セキュリティ)や偽情報にかからぬよう、注意を払う必要がある。難度と状況は適宜。

[判定]基準値{FULL} 感覚{2/7} 知力{2/7} 対人{3/7}
[上昇] 感覚{2/7} 知力{3/7} 対人{3/7}

[系統]電網『侵入』
[関連]電脳

【電網『改竄』】1FULL

 システムの制御権を奪取する技術と、改竄した電子データの矛盾点を減らす技術。
 これにより侵入の痕跡を非常に目立たなくする、ファイル等を誤った物に書き換えるなどする。

 家庭用程度でも、まともな防御手段に対抗するためには1時間単位の消費、もしくは被検出の可能性が高い複数回の判定が必要。
 難度はセキュリティ基準の適宜で、システムの構造を理解していない場合、度合いにより状況に加算する。
 侵入の痕跡を完全に消すことはできない。情報が破壊されない限り、技能さえあれば辿ることは可能。

[判定]基準値{FULL} 精密{4/7} 知力{2/7}
[上昇] 精密{5/7} 知力{3/7}

[系統]電網『破壊』
[関連]電脳

【電網『破壊』】1FULL

 システムの命令を実行することで、任意の情報あるいは機能を破壊する。
 ネットワークの結節点や、機器の電気的/物理的な弱点に関する知識も含まれる。

 大規模なシステム、熟知していないシステムに関しては難度が上昇する。
 また、データの消去には相応の時間が必要である。

[判定]基準値{FULL} 精密{2/7} 知力{5/7}
[上昇] 精密{2/7} 知力{6/7}

[系統]電網『改竄』
[関連]電脳
ウィキ募集バナー