思念波の受信

概要
ゾアノイドは、ゾアロードと思念波の交信を行い、ゾアロードから支配統制されるための構造である。

思念波支配の心理的動向
思念波はただ受け取るだけではなく、その命令には絶対従うことになる。そのことから、特に脳の心理的支配が行き届く設定になっていると思われる。
思念波支配がなければ、ゾアノイドは自分の意志で行動可能である。それが支配を受けると一転して意志より命令を優先する意識が働く。人間には元々従属的性格も備わっているので、それをより強制可能な形で利用したのが思念波支配とも考えられるが、その場合、従うのは自分の意志(従わされた後に働くのは自分の意志)ということになる。
しかし思念波の支配は時に死を与えるほどの強制力があり、どこまで自分の意志であるかが問題となる。宗教的な心酔で死をいとわない心理的働きがあり、思念波支配はそれを確実に履行するほど心理的洗脳が完全である。そのように心理誘導が行われると、もはや自分の意志のようでそうではない状態となる。この場合、深層心理では葛藤が生じ、強烈なストレスが発生する場合も考えられる。

思念波受信因子
脳神経で特に効果を発揮する思念波受信因子は、調製の時に神経細胞内に組み込まれる特殊なタンパク質構造と考えられている。その構造体は、思念波シグナルを受信すると、そのゾアノイド自身の神経伝達が阻害され(完全に阻害されるわけではない)、ゾアロードの思念波が新たに伝達シグナルに変換される。しかし、ゾアノイドの肉体はゾアロードのものではないため、その思念の流れは完全に履行されるわけではない。思念波受信因子の役割は、思念波シグナルを受け取り、その命令を最も意識の働きの上位の位置に置かせることがメインであると考えられ、それより下のゾアノイド自身の意識の働きは命令通り履行すべく普段通り働く。ゾアノイドは、命令の意味を解する理解力がある点で恐竜とは異なる。
自由意志は自分の欲求が出発点になるが、それがゾアロードの意志に取って代わるということになる。

異なる思念波の受信
思念波階級上位者は一人とは限らないため、ゾアノイドは同時に複数の指令を受ける場合がある。
これまでの例では、グリセルダとバルカスの衝突で、敵ゾアノイドは100%の戦闘力を発揮できなかった。これは、グリセルダとバルカス両方の思念波を同時に受信していたためである。グリセルダ側はゾアノイドの同士討ち、バルカスはグリセルダへの攻撃を指令していた。このときは、バルカスの思念波強度が強かったために、まだ幻惑程度で済んでいた。それでもグリセルダの執拗な同士討ち指令は、意識の混乱を招くには十分だった。このとき、意識の内部ではどのようなことが起こっていたのだろうか?
バスカスの思念波は、グリセルダ側を敵と認識させることで、そこにグリセルダのゾアノイド同士討ち指令が若干ながら混入した。ゾアノイドにはリベルタスのように他の思念波を打ち消す能力はないので、思念波の強度によりその影響の割合が決まってしまうと考えられる。異なる指令を同時に受けた場合、次の段階ではそれ以下の自分の意志をどう乗せるかで行動が決まる。グルセルダの幻惑に負けずにリベルタスを攻撃する意志の強いタイプは、グリセルダの指令はバルカスの指令と矛盾しており、バルカスが正しいとしっかり認識しての行動できるが、いちいち強く認識しなければ行動できないため手間がかかる。幻惑に混乱して動けない場合は、普通に混乱してどちらの命令が正しいのか自分では判断がつかず、指令が安定するまで決定できなくなることで起きる。あとはグリセルダに従って同士討ちする場合だが、これはバルカスがいる限りほぼ起きることはない。まかり間違ってグリセルダの方を支持しようとしても、バルカスの思念波が強く作用するせいでそちらに思念波支配に引き戻されてしまう。

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最終更新:2011年07月27日 21:05
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