初殖装時について




 ユニットと呼ばれる未活動の状態に触れると、最も近くにいた生物に取り憑く。ユニットが作られてまだ未使用か、もしくはリムーバーによって初期化された状態から身に着けると初殖装となる。
 この状態は、殖装体として活動するためのあらゆる状態を記録する重要な事項でもある。それらはすべてコントロールメタルによって制御される。殖装者の記憶、身体の状態(DNAから身体的特徴まですべて)をほぼ完全に記録され、万が一負傷してもその記録を元にユニットの機能で復元される。

 初殖装の方法は、ユニットに備え付けらているボタン状の物(後にコントロールメタルになる部分?)を押すことで起動させ、殖装に至るようである。その時、強殖組織と呼ばれる生体部位が殖装者をある種捕食する形で体内に侵入し、得られたデータを読み取りつつ組織を融合していく。映画版のバルキュリアのように実際には毛穴にとどまらず、臍・口・鼻・耳、さらには肛門・尿道・膣口からも組織が侵入し融合していく。これは体の組成を調べるうえではやむを得ないことである。

 この初殖装時に記録される内容は、身に着ける衣服などは含まれない。かといって、殖装者の遺伝子だけを記録するわけではなく、殖装者が生きるのに必要な腸内細菌や、その他共生している微生物の類は含まれているようである。
 また、状態をそのまま記録するにはするが、その後に必要なら記録の更新は逐次行われているようである。例えば、初殖装時の殖装者の記憶は、生きていく限りどんどん変遷していくわけで、殖装のたびに初殖装時に戻されては生きにくくなる。
 あと、初殖装時に大けがを負っていた場合には初殖装時にそのままにするわけではなく、治療した状態で最適な状況として記録されると思われる。そうでなければ、アルカンフェルに殖装させても、休眠の原因を解除できないままとなってしまう。このあたりは、本当の意味で休眠状態を除去できるかは様々な説があり何とも言えないところである。休眠は寝るという点で生命には中立であるとコントロールメタルが判断したら解除されない可能性があるからだ。

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最終更新:2017年05月23日 12:39
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