【モンキー撃ち】 ビームを特定の姿勢で撃ったとき、ビームが標準よりナナメにずれて発射されるという現象がある。 これを利用し、自分のビームを避けようとした相手のステップ先を狙って撃つ、というテクニック。 名前の由来は、逃げようとして動いても鉄砲の玉(矢、あるいはボール)に当たってしまうという有名な物理の実験、 「モンキーハンティング」から(ただし、思想が似ているだけで、本来の原理はまったく異なる)。 連ジDX時代に、特にタイマン時において利用された技術であり、現在と比べると比較的ステップ硬直の少なかった 同ゲームにおいて、ステップ連発は危険を招くという認識を強く与えるきっかけとなった。 やり方は、ガンダムを例に取ると「左斜め前を向いた状態でステップしながら射撃」。 他の機体においても使用可能(ただし姿勢は異なる可能性あり)。 Zガンダム以降はステップ硬直が長くなったのでそれを狙ったほうが当てやすい、中途半端に修正されて出しづらくなった、可変機体には極めて当てにくいなどの 理由によりほとんど使われなくなった。 その代わり同様の思想の下、可変機がMA変形時に相手のステップ先を読んで、あえて斜めに射撃するという変形モンキーがよく使用される。 こちらは変形時射撃のホーミング性も手伝って、割とヒットさせやすいテクニックである。 なお空中モンキーという技術も存在し、こちらはZ以降の作品でも使う価値のあるものである。 代表的なやり方は、空中で「←、←↓、(一瞬遅れて)射撃」。 つまりは空中ダッシュの始まりの姿勢転換を利用してビームの方向をずらすということである。 上記以外の曲げ方ももちろん出来る。 余談だが、おそらく元々はバグから生まれた技術であり、無印連ジ時代は意図した場所を外れた射撃が頻繁に出た(対戦の楽しさを阻害するほど)。 連ジDXにおいてそれらの不具合は修正されたが、一部だけテクニックとしても使えるように残されたという。 このようにバグから生まれたテクニックを後の作品に残すのは、実はカプコンのお家芸だったりする。 代表的なのはストリートファイターⅡのバグから生まれた、格闘ゲームにおいては有名な技術である「キャンセルコンボ」。